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犬は人間と同じように定期的に歯磨きをする必要があります。しかし犬に歯磨きをしようとしても嫌がることも少なくありません。そこで今回は、犬の歯磨きの方法や嫌がられない歯磨きのコツ、よくある疑問点について詳しく解説していきます。

この記事の目次

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犬の歯磨きの方法とは?嫌がられないためには

犬の歯磨きを習慣化させるのはとても難しいですよね。


犬が歯磨きの気配を感じて逃げることもあれば、無理矢理磨こうとして不意に手を噛まれたりと、心が折れてしまった飼い主さんもいるのではないでしょうか?


しかし、歯磨きを怠ると歯石が溜まり、歯周病になる恐れがあります。歯周病は進行すると腎臓や肝臓、心臓の疾患にも繋がるため、油断ができない病気なのです。


歯周病を防ぐためには、定期的な歯磨きが大切です。


そこで今回「MOFFME」では、犬の歯磨きの仕方について詳しく解説していきます。

  • 犬の歯磨きのステップを詳しく紹介!
  • 犬に嫌がられないための歯磨きのコツ!
  • 犬の歯磨きでよくある疑問を解消!
犬が嫌がらない方法をマスターし、歯周病から愛犬を守りましょう。

犬の歯磨きのステップを詳しく紹介!

まずは、犬の歯を磨くための正しいステップを紹介していきます。

  • 犬の歯磨きで用意するもの
  • 犬の歯磨きのステップ①:口元に触れられることに慣れさせる
  • 犬の歯磨きのステップ②:歯ブラシに慣れさせる
  • 犬の歯磨きのステップ③:歯磨き粉をつけて歯ブラシを歯に当てる
  • 犬の歯磨きのステップ④:歯ブラシで優しく磨く
  • 犬の歯磨きのステップ⑤:ご褒美をあげてしっかり褒める
  • 補足:動物病院での定期的なチェックも必要!
以上の項目に沿って詳しく解説します。こちらのステップを参考に、焦らずゆっくり歯磨きの苦手を克服していきましょう。

犬の歯磨きで用意するもの

犬の歯磨きに必要なものは、次のとおりです。

  • ペット用の歯ブラシ
  • ペット用の歯磨き粉
歯ブラシには指にはめるタイプと、持ち手がある一般的なタイプがあります。飼い主さんが使いやすい方であればどちらでも構いません。

ペット用の歯磨き粉は、口臭予防歯垢を除去する効果が期待できるためおすすめです。また、愛犬が好きな味であれば歯ブラシを受け入れやすくなります。

犬の歯磨きのステップ①:口元に触れられることに慣れさせる

歯磨きに慣れていない犬にいきなり歯ブラシを使うのはやめましょう。歯ブラシに苦手意識を持たせてしまい、その後の歯磨きがスムーズに行えなくなるためです。


スムーズに歯磨きをするために、まずは口に触れられることに慣れさせましょう。具体的には以下のような手順で行います。


愛犬の口元にタッチする

犬がリラックスしているときを見計らって、口元に優しく触れます。

口元にタッチしたら、すぐにエサやおやつのご褒美をあげながらたくさん褒めましょう。タッチしたら褒めるという動作を繰り返すことで、口元を触られることに抵抗がなくなります。

慣れてきたら唇をめくる

口元を触られることに慣れてきたら、次は犬の唇をめくります。一方の手で犬の顎を支え、もう一方の手で唇をめくりましょう。

めくったらすぐにご褒美をあげ、唇をめくられることへの抵抗をなくしていきます。慣れてきたら、奥歯が磨きやすいように口角を引っ張る動作も追加します。

口元のタッチや唇をめくる練習は、1~2週間ほどゆっくり時間をかけてしっかり慣らしていきましょう。

犬の歯磨きのステップ②:歯ブラシに慣れさせる

唇や口角をめくることを嫌がらなくなったら、次は歯ブラシに慣れさせます。


歯ブラシを見せながらご褒美をあげる

犬に歯ブラシを見せながらご褒美をあげ、歯ブラシとご褒美を結び付けます。歯ブラシを見て犬が尻尾を振ったり、近付いてくれば順調にステップアップができています。


歯ブラシを見せながら犬の唇をめくる

次に、歯ブラシを見せた状態で犬の唇をめくります。めくれたらすぐにご褒美をあげ、徐々に唇をめくる時間を長くしていきましょう。


歯ブラシを持つ手でご褒美を握ると、犬の視線を歯ブラシに誘導しやすくなります。

犬の歯磨きのステップ③:歯磨き粉をつけて歯ブラシを歯に当てる

次は、歯磨き粉をつけた歯ブラシを犬の歯に当てます。


歯ブラシで犬の歯をタッチする

犬の唇をめくりながら、歯ブラシで犬の歯を優しくタッチします。はじめはほんの一瞬で構いません。タッチをしたらすぐにご褒美をあげましょう。


タッチできる場所を増やしていく

タッチする場所をずらしながら、どの歯に触れても抵抗がないように慣らしていきます。


歯石がつきやすい奥歯は念入り行ってください。奥歯に当てるときは、口角を引っ張り上げながら行います。


犬の歯に歯ブラシを当てる時間も少しずつ延ばしていきましょう。

犬の歯磨きのステップ④:歯ブラシで優しく磨く

歯ブラシを歯に当てることに慣れたら、次は歯ブラシを動かしていきます。


歯ブラシの振動に慣らしていく

1~2回歯を撫でる程度に磨いたら、たくさん褒めてご褒美をあげてください。犬が痛みを感じないように、磨く力を加減することが大切です。


はじめは、1本の歯を磨くだけで大丈夫です。また、奥歯よりも前歯の方が磨きやすいでしょう。


磨ける範囲を広げていく

短い時間でも前歯が磨けるようになったら、次は犬歯、そして奥歯というように徐々に範囲を広げていきます。同時に、磨く時間も少しずつ延ばしましょう


歯の表面に慣れたら、裏側にも挑戦してください。


最後に歯と歯茎の間が磨けるようになれば目標達成です。歯ブラシを斜め45度の角度に傾けて、細かく振動させるように磨きましょう。

犬の歯磨きのステップ⑤:ご褒美をあげてしっかり褒める

歯磨きに慣らすためには、ご褒美をあげてしっかり褒めることが大切です。

犬が歯磨きを受け入れるためには、犬にとって歯磨きが楽しい時間でなくてはなりません。犬が上手にできたら、おやつなどのご褒美をあげ「えらいね、上手だね」と褒めてあげましょう。そうすることで犬は「歯磨き=褒められて嬉しい」とポジティブに捉えるようになるのです。

「ご褒美のあげすぎは肥満に繋がるのでは?」と思う方はご安心ください。歯磨きに慣れてくれば、ご褒美がなくても歯を磨けるようになりますよ。

補足:動物病院での定期的なチェックも必要!

歯磨きを毎日丁寧に行ったとしても、歯の大きさや歯ブラシの角度によっては磨き残しが出てしまいます。


磨き残しをそのままにしておくと歯石が溜まり、歯周病を発症する恐れがあります。そうならないためにも、定期的に動物病院で歯の状態を確認してもらいましょう


歯磨きを怠ったり磨き残しで歯石が溜まった場合は、歯石除去をすすめられる場合があります。


歯石除去とは、スケーラーという機械で歯についた歯石を削り取ることを言います。治療中、犬は人間のように大人しく口を開けていることができません。噛む、暴れるといったトラブルを防止するために全身麻酔が施されます。


しかし、老犬や持病がある犬などは全身麻酔での死亡リスクが高く、治療ができない場合もあります。全身麻酔をしなくてもいいように日々のケアを大切にしましょう。

犬に嫌がられないための歯磨きのコツ!

犬の歯磨きはとても難しいので、思うように磨けない飼い主さんも多いのではないでしょうか?


そこで、犬に嫌がられないための歯磨きのコツを紹介します。

  • 犬の歯磨きのコツ①:歯磨き=楽しいことと覚えさせる
  • 犬の歯磨きのコツ②:嫌がったらすぐにやめる
  • 犬の歯磨きのコツ③:何かあったら病院に!
以上3つのコツについて、1つずつ解説していきましょう。

犬の歯磨きのコツ①:歯磨き=楽しいことと覚えさせる

歯の健康を保つためには、日々の歯磨きが欠かせません。


しかし、歯磨きを嫌う犬のケアはとても大変ですよね。暴れたり噛みつかれる可能性もあり、歯磨きをしたくても犬が磨かせてくれないというご家庭も多いはず。


人も犬もストレスなく歯磨きを続けるためには、犬に「歯磨き=楽しいこと」だと覚えさせる必要があるのです。


おやつやエサなどのご褒美を使い、先ほど紹介したステップに沿って慣らしていきましょう。しっかり褒めながら焦らずゆっくり慣らしていくことで、犬は歯磨きが楽しいことだと理解するようになります。

犬の歯磨きのコツ②:嫌がったらすぐにやめる

犬が嫌がる素振りを見せたらすぐにやめるのも、歯磨きに慣れさせる上で大切なポイントです。


嫌がっているのに無理やり続けると歯磨きへの苦手意識が強くなり、歯ブラシを見ただけで逃げ出すようになってしまいます。犬が歯磨き=嫌なもの」と認識しないように、嫌がっている様子が見られたらすぐに歯磨きをやめましょう。


その際は、犬が暴れる前に中断してください。暴れている状態で中断してしまうと、「暴れる=歯磨きが終わる」と学習してしまうからです。歯磨きに慣らしている間は犬の表情や素振りをよく観察し、嫌がる気配を感じたらすぐに終わらせましょう。

犬の歯磨きのコツ③:何かあったら病院に!

歯磨き中、口腔内に異変を感じたらすぐに動物病院を受診しましょう。


特に、犬は2歳以上になると歯周病のリスクが高くなると言われています。

  • 歯磨き中に歯茎から血が出た
  • 歯茎に歯ブラシを当てると痛がる
  • 歯がグラグラしている
  • 口臭が強い
  • 歯磨き中に歯が抜けた
このような場合は歯周病が進行している恐れがあるので、歯や歯茎の状態を診てもらうことをおすすめします。

子犬など初めて歯磨きを行う犬の場合は、獣医さんに磨き方を教わるのも有効な手段です。磨くときの力加減や歯磨きの角度など、プロからの指導があれば安心ですよね。

犬の歯磨きでよくある疑問を解消!

「うちの子は歯磨きをしたことがないけど、今からではもう遅い?」「歯磨きはいつやるのが正解なの?」など、犬の歯磨きについて分からないことは意外に多いですよね。


そこで、犬の歯磨きでよくある疑問とその回答をまとめました。今回は、次の4つの疑問について解説します。

  • 犬の歯磨きはいつからする?
  • 犬に歯磨きは必要?頻度はどのくらい?
  • 歯磨きを嫌がる場合の対処法は?
  • 歯磨き粉以外のデンタルケアグッズは?
それでは、1つずつ確認していきましょう。

犬の歯磨きはいつからする?

犬の歯磨きは、乳歯が生えている子犬の時期から行うことをおすすめします。


乳歯は生後4ヶ月頃から抜け始め永久歯になりますが、乳歯の時期に歯ブラシに慣らしておくことで、永久歯に生え変わったあとに抵抗されることなく磨けるのです。


犬を仰向けにさせると歯磨きがしやすいので、歯磨きと同時に仰向けの状態をキープできる練習をするといいでしょう。


今まで歯磨きの習慣がなかった成犬は、早速今日からはじめましょう。しかし、成犬や老犬からのトレーニングは、子犬に比べて時間がかかるというデメリットがあります。


愛犬の健康のために、根気強く継続しましょう。

犬に歯磨きは必要?頻度はどのくらい?

そもそも犬に歯磨きは必要なのでしょうか?


答えは「YES」です。


多くの犬が食べているペットフードは、歯につきやすいという特徴があります。付着したフードなどの汚れはあっという間に歯石に変わってしまうので、歯を磨き汚れを落とさなくてはならないのです。


人間の場合、歯についた汚れが歯石に変わるまでは3週間ほどかかりますが、犬はそれよりも早い3日程度だと言われています。


時々磨く程度では歯石を防ぐことはできません。そのため、歯磨きは1日1回以上をおすすめします。

歯磨きを嫌がる場合の対処法は?

中にはどうしても歯磨きを嫌がる犬もいますよね。犬は元々口を触られるのが苦手な動物なので、当たり前の反応だとも言えます。


しかし、歯磨きができない場合は、歯周病や歯周病による内臓への影響が心配ですよね。


犬が歯磨きを嫌がるときは、以下の対処法を参考にしてみてください。


ジェルを使って指磨き

歯磨き用のジェルを指に塗り、直接指で犬の歯を磨きます。

ジェルには犬が好む味がついているため、犬の抵抗感が薄れるメリットがあります。また、口臭予防歯垢除去の効果が期待できるため、歯ブラシが苦手な犬でも口内ケアが可能です。

デンタルガムを与える

デンタルガムは、犬の歯垢を除去できるグッズです。

効果を高めるために、時間をかけてしっかり噛ませてください。デンタルガムは飼い主さんが持ち、汚れの溜まりやすい奥歯で噛めるようにコントロールするといいでしょう。

ロープのおもちゃで遊ぶ

ロープのおもちゃを噛むことで歯についた汚れを落とせます。遊びと歯のケアが一度にできる一石二鳥のグッズです。

歯磨き粉以外のデンタルケアグッズは?

歯磨き粉やジェル、デンタルガム以外にも、犬のデンタルケアグッズは豊富にあります。それぞれ紹介していきますので、愛犬に合ったケアグッズを見つけてください。


歯磨きシート

飼い主さんの指に巻き付けて犬の歯を擦ることで、歯の表面のケアができます。歯ブラシに慣れるためのトレーニングにも役立ちます。


デンタルスプレー

犬の口内に吹きかけることで口臭ケアができます。スプレーを嫌がる犬には、スポイトタイプがおすすめです。


マウスクリーナー

普段の飲み水に混ぜるだけで口内ケアができます。飲み続けることでこびり付いた歯石を簡単に剥せる効果もあり、歯磨きができない犬に効果的なグッズです。


サプリメント

フードにふりかけて食べさせることで口臭ケアができます。与える場合は無添加であることを確認しましょう。

まとめ:犬の歯磨き、嫌がられない方法は?

犬が嫌がらない歯磨きの仕方についてお伝えしました。


この記事のポイントをまとめます。

  • 正しいステップを踏むことで、犬は「歯磨き=楽しいこと」と認識する
  • 歯磨きに慣れさせるためには無理強いをせず、犬が嫌がったらすぐに中断する
  • 歯磨きシートや歯磨きジェルなどのケアグッズも効果的
  • 乳歯が生えている子犬の時期から歯磨きに慣れさせると良い
  • 歯についた汚れは3日程度で歯石に変化するため、1日1回は歯を磨く
  • 歯磨きが嫌いな犬にはジェルやデンタルガム、ロープのおもちゃが有効
歯磨きは、犬だけでなく飼い主さんも楽しめなければ継続できません。ご褒美を使って、歯磨きをポジティブな印象に変えていきましょう。

デンタルスプレーやマウスクリーナーなどのケア用品も併用しながら、無理のない範囲でデンタルケアを続けてください。

MOFFMEでは、他にも様々なペットやペット保険に関する記事を公開しておりますので、ぜひ参考にしてみてください!

記事監修者「森下 浩志」

この記事の監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

2018年に早稲田大学基幹理工学部に入学。保険×テックの領域で保険業界をイノベーションをしていく姿勢に共感し、「ほけんROOM」の運営に参画。2019年にファイナンシャルプランナー、損害保険募集人資格を取得。