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グレート・ピレニーズの特徴は?歴史や性格、大きさ、体重を解説
いわゆる『大型犬』に分類される犬種はたくさんありますが、その中でも古い歴史があり多くの歴史的人物にも愛されてきたのが、「グレート・ピレニーズ」という犬種です。
グレート・ピレニーズはフランスが原産国であるとされており、かの有名なルイ14世や、マリーアントワネットに護衛役として飼われていたというとても有名な歴史もあります。
グレート・ピレニーズの特徴としてまず挙げられるのは、その体長と体重です。
体長は、
- オス:およそ70~80cm
- メス:およそ85~75cm
これらの値が平均値となっており、
体重は
- オス:45~70kg、
- メス:40~50kg
となっています。
数字だけでも分かる通り、超大型犬にも分類されるほど、犬種の中ではかなり大きい部類になります。
また、グレート・ピレニーズはその白くて手触りがふかふかな毛並みも特徴であり、この感触が多くのブリーダーに愛される理由でもあります。
大型犬ではありますが寿命は一般的な犬種とほぼ変わらず、10~12年が平均とされています。
グレート・ピレニーズのなりやすい病気やその理由とは?
犬は小型・中型・大型犬それぞれにおいて、かかりやすい病気が異なります。
今回取り上げているグレート・ピレニーズという犬種は大型犬に分類されるため、その体が大きいという特徴により発症しやすい「股関節形成不全」という病気があります。
これは遺伝の影響や成長過程で股関節の形成が正常に行われず、骨がうまく噛み合わない状態になることで、歩行障害などを引き起こします。
この股関節形成不全を発症すると
- 座り方が急に変わる
- いずれかの足をかばうように歩く
- 後ろ足が同時に動く
- 動くのが億劫そうであったり、運動を積極的にしなくなる
また、グレート・ピレニーズが発症しやすい他の病気として『骨肉腫』が挙げられます。
骨肉腫は主に足の骨に腫瘍ができる病気であり、股関節形成不全と似たような症状が見られる他に、
- 足が腫れたりしこりができる
- 足以外にも、顎や顔面が変形する
グレート・ピレニーズの平均寿命は?最長寿命も解説!
グレート・ピレニーズの寿命はどのくらいなのでしょうか。
平均的にどれだけ長く生きられるかという犬の寿命も、実際は犬種によって大きく異なります。
一般的には大型犬よりも小型犬の方が長生きとされており、小型犬の平均寿命がおよそ14歳であるのに対して、小型犬の平均寿命はおよそ10~11年とされています。
グレート・ピレニーズも大型犬(超大型犬)に分類される犬種ですが、やはり平均値とほぼ違わず、およそ10~12年が平均寿命とされています。
最高寿命は17年ともいうデータもありますが、それは人間の年齢に換算すると90歳を超えるくらいの年齢です。
もしその年齢まで生きられるならば、グレート・ピレニーズなど超大型犬の中でもかなり長寿であると言えます。
グレート・ピレニーズの平均生涯治療費用はどれくらい?
もしグレート・ピレニーズが何らかの病気になった場合などを考えると、生涯でどのくらいの治療費が発生するのでしょうか。
グレート・ピレニーズが発症しやすい病気は確かにあるものの、この犬種だからどのくらいの費用がかかるのか、に関するデータは公開されていません。
そこで、超大型犬における「動物病院にかける1カ月あたりの平均費用」から、生涯にどのくらいの治療費がかかるのかを計算してみましょう。
年齢 | 動物病院での 平均費用(1カ月) | 総額 |
---|---|---|
0~6歳 | 7,136円 | 513,792円 |
7~12歳 | 7,800円 | 468,000円 |
13歳以上 | 9,801円 | 117,612円 |
※参考:http://nichiju.lin.gr.jp/small/ryokin_h27/index2.html
犬種にかかわらず、年齢に比例して病院で発生する費用も高くなる傾向にあります。
あくまで概算ですが、この費用を13年を寿命として計算すると「1,099,404円」、およそ110万円が生涯で動物病院での治療にかかる費用となります。
また、大型犬の場合は1回の病気にかかる平均の治療費が「74,893円」となっています。
1回あたりの治療費平均だけで見れば、超大型犬は小型犬や中型犬よりも費用が少なくなっていますが、結局それは「病気にかかるかどうか」がポイントであるため、その差を気にする意味はあまりありません。
しかし、「このくらい費用がかかるかもしれない」との考えのもと、早目からそのための資金を準備しておくことはとても大切です。
グレート・ピレニーズの迎え方は?里親やブリーダーの値段相場とは
グレート・ピレニーズを飼いたいと思う場合、どのような経路から迎えることができるのでしょうか。
最もおすすめな方法は、信頼のおけるブリーダーから購入するという方法です。
ブリーダーとして犬を飼っている人の中にも、目的や方法などに違いがあり、ブリーダーの選び方を間違えると、飼い主になつきにくかったり、病気になりやすい犬を購入してしまうこともあります。
ですから、ネット上でブリーダーから購入する場合でも、優秀なブリーダーからしか購入できないサービスを選択するべきです。
ちなみに、グレート・ピレニーズは数が少なく、現時点で子犬1匹20~30万円以上の値が付いています。
この価格は定期的に変動するので、こまめにチェックしておきましょう。
グレート・ピレニーズの飼い方は?散歩等運動量やしつけに注意!
グレート・ピレニーズは、どのように飼うことができるのでしょうか。
グレート・ピレニーズは基本的に温厚な性格で飼い主にも忠実であり、きちんとしつけをすれば番犬としても優秀な犬種なので、性格的な面だけを考えれば「飼いにくい」と感じる方はそう多くないでしょう。
しかしやはり大型~超大型犬に分類される犬種でもあることから、食事量の調整や手入れが大変であり、毛量が多いため定期的なブラッシングや抜け毛処理も欠かせません。
また警戒心が強く、飼い主以外の人に噛み付いたりする可能性もあり、大きい体格ゆえに怪我をさせてしまう可能性も高いので、散歩の際などに他人に噛み付いたりしないよう、小さい頃からきちんとしつけなければなりません。
運動に関しては、グレート・ピレニーズは他の犬種よりも多くの運動量を必要とします。
散歩の時間やルートなどに調整が求められる分、長時間の仕事をしている方にとっては飼うのが大変だと思う機会も多いようです。