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猫ははちみつを食べることができ、またはちみつの栄養素の高さから様々な効果を得ることができます。しかし糖分が高すぎるため、糖尿病や肥満を避けるために与えすぎには注意です。今回の記事でははちみつのメリットや猫への与え方への注意点について解説していきます。

記事監修者「MOFFME編集部」

監修者MOFFME編集部

ペット保険の比較・相談サービスを展開する「MOFFME」の編集部です。ペット保険についてのみならず、ペットに関連するさまざまなお役立ち情報を発信します。

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猫ははちみつを食べられる!栄養素やメリットを解説!

健康な成猫であれば、はちみつを食べても問題はありません。


はちみつに含まれる栄養素は種類が豊富で、しかも質のいい状態でとることができるので、正しい量を守って食べさせれば、さまざまな効果が期待できます。


ここでは、

  • はちみつに含まれる栄養素は?
  • 猫に対しては栄養補給や口内炎の治療などのメリットがある!
  • 参考:メープルシロップやヨーグルトは大丈夫?
について解説していきます。

はちみつに含まれる栄養素は?

はちみつの主成分は糖質で、そのほとんどがブドウ糖と果糖です。


はちみつは約8割が糖質、約2割が水分でできていて、他にビタミン、ミネラル、アミノ酸、酵素、ポリフェノールなどが含まれています。


ブドウ糖はそれ以上分解されずにそのまま吸収されるため、胃腸に負担をかけず、素早いエネルギー補給や疲労回復に効果的です。


はちみつに含まれるビタミンにはビタミンB1、B2、Cなどがありますが、ほとんどが「活性型」という効果の高い良質なビタミンなので、少量でも体内でしっかり働いてくれます。


また、ミネラルの中でも多く含まれているのがカリウムです。


カリウムは、体内の余分な塩分を排出してくれる働きがあるため、高血圧の予防に効果があると言われています。


これらのビタミンやミネラルの働きによって、さまざまな健康効果や毛艶が良くなるなどの美容効果が期待できます。

猫に対しては栄養補給や口内炎の治療などのメリットがある!

良質な栄養成分を多く含むはちみつは、食欲がないときなどの栄養補給に効果的です。


また、はちみつには殺菌・抗菌作用があり、口内炎の炎症を抑える効果があるとも言われています。


猫の口内炎は広範囲に広がって痛みも強く、酷くなるとご飯も食べられなくなってしまうほどで、猫にとってはつらいものです。


そんな口内炎の痛みや炎症が、少量のはちみつを舐めさせることで和らいだという飼い主の経験談が数多くあります。


こういった目的で使用する場合、加工されたはちみつは栄養素が取り除かれてしまっていて殺菌作用も期待できませんので、加工されていない純粋はちみつを選びましょう。


特に、マヌカハニーは他のはちみつより優れた殺菌・抗菌効果を持つためおすすめです。


また、口内炎は重篤な病気のサインである場合もあるので、はちみつだけで治そうとはせず、必ず動物病院で診察を受けるようにしてください。

参考:メープルシロップやヨーグルトは大丈夫?

メープルシロップ

メープルシロップはサトウカエデの樹液を濃縮させたもので、カルシウム、カリウム、マグネシウムなどのミネラルを豊富に含み、カロリーははちみつより低めです。


メープルシロップを猫に与えても問題はないですが、はちみつと同様に糖質が多くカロリーのとり過ぎになる可能性があるため、与える場合は少量にしましょう。


ヨーグルト

ヨーグルトの乳酸菌は腸内環境をよくする働きがあり、愛猫にも食べさせたいという方もいらっしゃるでしょう。


ヨーグルトには乳糖が含まれており、乳糖不耐性といって乳糖を分解する酵素を持っていない人や動物が摂取すると消化不良を起こしてしまいます。


乳糖不耐性の猫がヨーグルトを食べると下痢になってしまうことがあるので、人間用のヨーグルトを猫に食べさせるのはおすすめしませんが、どうしてもという場合は低脂肪の無糖ヨーグルトを選んでください。


またほかにも乳製品アレルギーを引き起こす可能性があるので、初めて与えるときは少量で様子を見ることをおすすめします。

猫にはちみつは、メリットがある一方でデメリットもある


はちみつには健康に良い成分が多く含まれていて、栄養補給や口内炎にも効果があるとお伝えしてきました。


一方で、猫にはちみつを与える際にはいくつかの注意しなければならない点があります。


体が著しく弱っていたり体の発達が未熟だったりすると、はちみつで得られるメリットよりデメリットのほうが大きくなってしまいます。


愛猫の健康を思って食べさせたはちみつで、健康を害してしまっては悲しいですよね。


一歩間違えれば命にかかわるような症状が出ることもあるため、はちみつを与えてよい時期や量をしっかり理解して、猫の体調をよく見て食べさせるようにしましょう。

糖分が高くカロリーを取りすぎる可能性がある

先ほども説明したように、はちみつの主成分は糖質です。


はちみつは砂糖に比べてローカロリーと言いますが、猫にとっては少量でも高カロリーとなり、必要なご飯を食べてくれなくなるなどの問題が出てくる場合もあります。


一般的に、成猫の体重は3~5㎏で、1日の摂取カロリーの目安は以下のようになっています。

体重避妊・去勢している猫避妊・去勢していない猫
3㎏192㎉224㎉
4㎏228㎉266㎉
5㎏264㎉308㎉

参照:環境省「飼い主のためのペットフード・ガイドライン」

はちみつは小さじ1杯でも21㎉あり、与えすぎはカロリーのとりすぎに繋がります。 猫に1日に与えるはちみつの量は小さじ1/3ほど、舐める程度でじゅうぶんです。

ボツリヌス菌の危険性がある

人間でも、「1歳未満の赤ちゃんにはちみつを食べさせてはいけない」と聞いたことのある方は多いのではないでしょうか?


ボツリヌス菌が体内に入ると、腸内で発芽・増殖して強い毒素を出し、食中毒症状に加えて神経症状を引き起こす「ボツリヌス症」を引き起こす可能性があります。


腸内環境が整った状態であれば、ボツリヌス菌が口から入っても腸内細菌が勝つので何も起こりません。


しかし、腸内環境の未熟な赤ちゃんの場合、ボツリヌス菌が腸内で増殖して重篤な症状が出る危険性が高くなるのです。


これは犬や猫でも同じことが言えます。


腸内環境が未発達な子猫や消化機能が衰えた老猫、内臓疾患を抱えている猫などには、はちみつを与えないようにしましょう。

アレルギー症状を引き起こす可能性がある

はちみつには微量の花粉が含まれていることがあり、はちみつを食べることでアレルギー反応を起こす可能性があります。


食べさせるはちみつが何の植物の蜜からつくられたものかはチェックしておきましょう。


アレルギー体質の猫にはちみつを与えるのは、やめておいたほうが良いかもしれません。


下痢や嘔吐、目が赤くなる、体を痒がるなどの症状が出たり、急に元気がなくなってしまったりした場合は、すぐに動物病院に連れていき、はちみつを食べたことを医師に伝えてください。


アレルギー症状が出るのを避けるためにも、特にはちみつを初めて与えるときはごく少量にして、食べさせた後しばらくの間は体調に変化が出ないか様子をよく見ておくようにしましょう。

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猫へのはちみつのおすすめの与え方


猫にはちみつを与える際の注意点をまとめてみましょう。

  1. 子猫には与えない
  2. 老猫に与えるときも、注意が必要
  3. 少量を舐めさせる程度で与える
  4. 生の純粋はちみつがおすすめ
はちみつにはボツリヌス菌が含まれている可能性があり、中毒症状を引き起こすことがあるため、腸内環境が未熟な子猫に食べさせてはいけません。

また、年老いてくると、消化器官が弱ったり免疫力が低下したりすることが増えます。

成猫と同じ量を与えると体調を崩すこともあるので、ごく少量にしましょう。

与える量は、健康な成猫の場合で小さじ1/3程度でじゅうぶんです。

初めて与えるときは一滴にして、その後アレルギーや中毒の症状が出ないか様子を観察するようにしましょう。

与え方は、少量を口の周りや歯茎などにつけて舐めさせる方法がおすすめです。

加工・加熱されたはちみつは成分が変わってしまい、酵素やビタミン、ミネラルなどの栄養素の多くが失われてしまいます。

そのため、はちみつの殺菌・抗菌効果や栄養補給の効果を得たい場合は、加工していない純粋なはちみつを生で食べるのが効果的です。

まとめ:少量で与え方に注意すれば与えても大丈夫!

ここまで、猫にはちみつを食べさせるメリット・デメリットについて説明してきましたが、いかがでしたでしょうか?


この記事のポイントは

  • 猫にはちみつを与えても大丈夫
  • はちみつには良質な栄養素が多く含まれていて、栄養補給や口内炎の症状を和らげるのに効果的
  • はちみつの量が多いと糖分のとり過ぎになるので気を付ける
  • ボツリヌス菌、アレルギーには注意が必要
  • 子猫や老猫、体調の悪い猫には食べさせない
でした。

栄養たっぷりのはちみつは愛猫の健康維持に役立ちますが、与える量と健康状態はよく確認しておくことが大切です。

マヌカハニーなど効果の高いはちみつは値段も高いですが、もちろん人間にも役立つものなので、はちみつの健康効果を愛猫と一緒に得てみてはいかがでしょうか?

MOFFMEでは、他にもペットの健康や保険に関する記事を多数掲載しています。 どれも参考になるかと思いますので、ぜひご覧ください。

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