猫は餌・おやつに鰻(うなぎ)を食べれるのでしょうか?猫が鰻を食べるのは大丈夫ですが、蒲焼は塩分量が多く、また血液には毒性があるので与えてはダメです。では猫に鰻を与える際の、適切な食べ方・与え方も気になりますよね。この記事では猫と鰻について詳しく解説します。
この記事の目次
目次を閉じる猫は鰻を食べられる!含まれる栄養素やその効果を徹底解説!
夏の暑い日、土用の丑の日に食べる風習のある鰻。この風習はなんと古くは江戸時代に始まったそうです!
そんな日本人の食文化とは切っても切れない食材の鰻ですが、猫も食べられる食材のひとつなんです!
そこでここの項目では
- 猫が鰻を食べるのは大丈夫!
- 猫に鰻を与えるメリットは?含まれる栄養素やその効果を解説!
猫が鰻を食べるのは大丈夫!
土用の丑の日にはスーパーや飲食店はうなぎ一色になるほど、日本の食文化に深く根付いている鰻。そんなうなぎは猫が食べられる食材知っていましたか?
鰻には、猫の健康面にも嬉しい栄養素がたくさん含まれた、メリットのある食材です。
しかし、猫にうなぎを与える際、気をつけなくてはいけないこともあります。
ここからの項目でご紹介しますので、猫にうなぎを与える場合は注意点に気をつけて食べさせてあげましょう。
猫に鰻を与えるメリットは?含まれる栄養素やその効果を解説!
「スタミナ食と言えばうなぎ!」と言われるほど、鰻は栄養満点。もちろん猫にも嬉しい栄養素がたくさん含まれています!
代表的な栄養素やその効果をいくつかご紹介します。
ビタミンA
ビタミンAは目の健康に欠かせない栄養素。猫は犬のようにビタミンAを体内で作ることができないので、食べ物から摂取する必要があります。そんな猫にぴったりの食材です。
ビタミンB
ビタミンBは疲労回復に効果がある栄養素です。また、正常な発育にも欠かせません。
ビタミンD
カルシウムの吸収に必要不可欠なのがビタミンDです。骨を丈夫にし、骨折のリスクを減らします。
ビタミンE
ビタミンEは抗酸化作用のある栄養素。がん予防や消化器疾患の予防など、さまざまな病気の予防に役立つ栄養素です。
DHAとEPA
魚と言えばDHA!と思う方も多いのではないのでしょうか。DHAとEPAは血液を健康に保ったり、認知症予防にも効果があると言います。
医療の進歩や飼い主の意識の向上により、猫の平均寿命は以前より伸びてきました。
長寿になるにつれ、認知症の可能性も出てきますので、この効果は嬉しいですね。
猫に鰻はどうやって与える?上手な与え方を徹底解説!
これまでうなぎが猫のにもたらす嬉しい効果についてご紹介してきました。
では実際に猫に鰻を与える際、どうやって与えるのがベストなのでしょうか?そこでこの項目では
- 猫に鰻はどうやって与える?上手な与え方、頻度・量を解説!
- 猫用の鰻のおやつも市販されているので、そちらもおすすめ!
猫に鰻はどうやって与える?上手な与え方、頻度・量を解説!
猫に鰻を与える際、どれぐらいの頻度や量を与えるのがいいのでしょうか?
小さい体の猫に、スーパーで販売されているうなぎの切り身1枚をまるまる与えるのは多いとはわかりますが、実際にどれぐらいが適量なのか、わからない方が多いと思います。
猫に鰻を与えるときは、おやつ程度に留めるようにしましょう。
猫のおやつは、1日に必要なカロリーの5%以内に留めるのがいいと言われています。
うなぎは100gのカロリーが300kcal弱、1gで3kcal弱になります。
ですので、猫の年齢や避妊去勢の有無、その他の要因でも変わってきますが、大体の目安として、猫1kgに対して、うなぎ1gまでにおさめるようにしましょう。
4kgの猫の場合はだいたい4gまでになります。
ご自身の愛猫に必要なカロリーと比較して、どれぐらい与えても問題ないのか把握しておきましょう。
猫用の鰻のおやつも市販されているので、そちらもおすすめ!
猫に鰻を与える場合、後述しますが注意しなくてはならない点も多々あります。
人間が食べているものをそのままお裾分けできたら楽ですが、そういうわけにもいきません。
ですが、近年では鰻を使った猫用のキャットフードも発売されています。
あらかじめ猫用に処理されているものなので、安心して手軽に与えられるのが嬉しいですね。
市販されているおやつもうまく活用しながら、愛猫と一緒に鰻を楽しむのはいかがでしょうか?
猫に鰻を与える際の注意点は?3つのポイントを徹底解説!
うなぎは猫が食べられる食材のひとつですが、人間が食べているものをそのまま与えるようなことはしてはいけません。
人間と同じ食べ方をすることで、猫の体に悪影響を与えてしまう場合もあります。
そこでこの項目では、猫に鰻を与える時に注意したい
- 蒲焼は塩分過多で与えてはダメ!白焼き等を与えよう
- 食べ過ぎ危険!脂質が多く高カロリーなので与えるのは少量に
- 食べやすいよう、骨や頭は取り除いてから与えよう
①:蒲焼は塩分過多で与えてはダメ!白焼き等を与えよう
食卓で鰻を食べるときは、蒲焼の場合が多いと思います。
蒲焼を食べている時に猫が食べたそうにしていても、そのままあげるのはNGです。
蒲焼についているタレは、猫にとっては塩分や糖分が多すぎるためです。
塩分過多は高血圧、糖分はもちろん肥満の原因に、そして高血圧も肥満も、人間同様、生活習慣病の原因になります。
少し舐めてしまったからといって、すぐ大きな問題にはなりませんが、猫が味を覚え、食べるのが習慣になってくると、後々大変な思いをするのは愛猫自身です。
猫に鰻を与える場合は、タレなどがついていない、素焼きをした白焼きの状態のものを与えるようにしましょう。
②:食べ過ぎ危険!脂質が多く高カロリーなので与えるのは少量に
鰻はヘルシーと思われがちですが、それは人間にとっての話。小さな体の猫にとってはカロリーや脂質が高い食べ物です。
多く食べすぎるともちろん肥満の原因になってしまいます。
猫は猫用の総合栄養食を食べていれば、猫に必要な栄養は摂取できます。
そのため、うなぎはおやつ程度に与えるのがベストです。逆に、毎食うなぎばかりにしてしまうと、カロリーオーバーなのに必要な栄養は足りない…なんてことにもなりかねません。
主食は総合栄養食をしっかり食べ、お留守番を頑張れたときや、動物病院に行って頑張ったときなど、ご褒美やたまのおやつとして与えるようにしましょう。
③:食べやすいよう、骨や頭は取り除いてから与えよう
猫に鰻を与える際、頭や骨は取り除いて与えるようにしましょう。
また、関東ではあまり馴染みがないですが、関西では頭がついたうなぎがそのまま販売されていることがあるので、その場合は取り除いてあげましょう。
また、骨は喉につっかえて怪我をしてしまうこともあります。できる限り骨も取り除き、加熱した鰻の身をほぐしてあげた方が、猫も食べやすく、事故も事前に回避することができます。
うなぎの血には毒性がありますので、生で販売されたものがあった場合は、必ず加熱するようにしてください。