犬に白米を与えても大丈夫かご存知ですか?犬に白米を与えても問題ないですが、生米のように与えてはいけない場合もあります。また白米を与えるメリットや与える際の注意点についても気になりますよね。この記事では犬に白米を与えるメリットや与え方、注意点について解説します。
この記事の目次
目次を閉じる犬が白米を食べるのは大丈夫!与えるメリットとは
結論から言えば、犬は白米を食べることができます。
白米には生きていくための大切な栄養素・エネルギーがたくさん含まれています。
かつては犬に白米を与えていた時代があるとも言われており、犬にとっても白米は健康に良い食べ物だと言えるでしょう。
ただし、私たち人間の主食になっていることもありカロリーは高めです。 また炊き方によっては消化に負担がかかりますから、与える量・与え方には注意が必要です。
また、動物性タンパク質の消化が得意な犬にとって、植物性タンパク質である米は消化しにくい食材の一種です。便が安定しない犬や穀物アレルギーがある犬には与えないようにしましょう。
ここではこれらの犬に白米を与えるときに気になる点について、わかりやすく説明していきます。
お米に含まれる栄養素は?白米を与えるメリットとは
お米は私たち日本人にとって、とても身近な食べ物です。
白米は健康にも良い食べ物で、私たちが生きていく上で欠かせない栄養素を持っており、また効率の良いエネルギー源でもあります。
お米に含まれる主な栄養素には以下のものが挙げられます。
- 炭水化物(38%)
- 植物性たんぱく質(2.5%)
犬に白米を与える際の注意点を5つ解説
このように健康に良い白米ですが、犬に与えるときには注意が必要です。
そこでここでは、犬に白米を与えるときの5つの注意点について、一つずつわかりやすく説明します。
- 犬に白米を与えすぎると肥満の原因になる
- 生米はNG
- 初めて白米を与えるときはアレルギーに注意する
- 玄米は消化に良い状態にして与える
- お餅はNG
与える量に注意!与えすぎは太る原因
先ほども説明してきた通り、白米は効率の良いエネルギー源です。言い換えれば、カロリーも高いということです。
そのため、犬に白米を与えすぎると肥満の原因になります。
与える際は好きな量を与えるのではなくて、適量を与えるようにしましょう。
生米は消化に悪いので与えない
犬が白米を食べても良いのであれば、生米も食べられるの?と疑問に思う人も少なくないでしょう。
私たちが生米を食べないのと同様に、犬も生米は食べることはできません。これは消化に悪いからです。
犬に生米を与えてしまうと消化不良になって、下痢・嘔吐・便秘の原因になります。
つまり、例え炊いた白米だとしても、生米のような固い状態で与えてしまうと、犬は消化することができません。
白米を与えるときは、
- 多めの水で炊いた柔らかい白米
- おかゆ
米アレルギ–に注意!下痢や吐く等の症状が出ないか気を付ける
白米は穀物です。私たちと同じように、犬の中にも穀物アレルギーを持っていることがあります。
お米でアレルギーを発症する人は少ないのでイメージしにくいですが、犬の場合は穀物アレルギーが多いので白米にも注意が必要です。
代表的な症状には以下のようなものが挙げられます。
- お腹を下す
- 食べたものを吐き出す
- 身体をかく、かゆみを感じている
- 身体にぼつぼつや赤みなどが出る
栄養豊富な玄米を与える際は、消化しやすいようにする
白米に比べて栄養素の種類が豊富な玄米は、白米よりも更に消化に負担がかかります。
私たちが食べるときのように、ただ炊いただけの状態の玄米を与えると、犬が消化不良を起こしてしまう可能性が高いです。
そのため、より栄養価の高い玄米を犬に与えたいときには、
- よく煮る
- おかゆ状態にする
- フードプロセッサーなどにかける
ご飯は大丈夫でもお餅は与えてはダメ!
餅米を潰して作るお餅も、私たちに身近な美味しい食べ物です。
お餅もお米の仲間だから、犬が食べても大丈夫なのでは?と思う人もいるかもしれませんが、実はお餅は犬にとって食べてはいけない食べ物です。
これは栄養素的に食べられないのではなく、人間と同じようにお餅を喉につまらせる可能性が非常に高いからです。
犬は食べ物を食べるとき、咀嚼をしません。 そのため、私たちのようにお餅を噛み砕いて喉に通せる状態にすることができません。
いくらお餅を小さく切ったとしても、お餅は喉に詰まりやすい食べ物ですから、愛犬に与えるのは絶対にやめましょう。
犬が1日に食べても良い白米の量はどれくらい?
犬に白米を与えるときには、与える量に注意しなければなりません。与えすぎるとカロリーオーバーしてしまい、肥満の原因になるからです。
まず、一般的なドックフードを食べている場合は白米を与えない方が良いでしょう。ドッグフードで十分必要な栄養・カロリーを摂ることができるからです。
もし白米を与えたいならば、ドッグフード給与量の2割以内にとどめましょう。
与える量は、愛犬の体重・健康状態に合わせて調整します。
ただし、白米だけでは必要な栄養素は補えません。 手作り食で米を使う場合は、肉や魚を主原料にして野菜などと一緒に与えたりすると良いでしょう。
初めて与える際はアレルギーを防ぐために少量づつ与える
これもすでに説明した通り、なかには白米に対するアレルギーを持っている可能性があります。
アレルギーはその食べ物を食べてから少ししないと症状が出ません。
そのため、大量摂取してしまうと、重大なアレルギー症状につながる可能性もあります。
このような事態を避けるためには、
- 初めて犬に白米をあげるときは、獣医師に行ける時間帯を選ぶ
- どのような大きさの犬であっても、少量から与えて様子を見る
犬に白米を与える際の与え方は?簡単レシピも解説!
ここまで、犬が白米を食べるときの5つの注意点を詳しく説明しました。犬が食べる白米については、与える量・与え方が重要でした。
では、実際に白米を犬にあげるときはどのような状態で与えたら良いのでしょうか?
ここでは、
- 白米の基本の与え方
- 米を使った簡単レシピ2選
基本的には味付けせずに、冷まして与える
炊き立て白米は、何も味付けしなくても美味しいものです。犬に白米をあげるなら、味付けは不要です。
なぜなら、人間にとっての美味しい味付けは、犬にとっては味付けが濃すぎるからです。
人間に合わせた味付けは、犬にとっては塩分などが高くなりすぎてしまって、健康にも悪影響を与えることがあります。
そのため、基本的には味付けせずに与えるようにしましょう。また、やけどを避けるために冷ました状態で与えることも忘れないようにしましょう。
白米を使った簡単手作りレシピ①:簡単たまご雑炊
白米を使った簡単愛犬手作りレシピの1つ目は簡単たまご雑炊です。
材料
簡単たまご雑炊は、家庭の冷蔵庫によくある食材で簡単に作ることができます。
- たまご1つ
- ニンジン1/4本
- しいたけ1/4つ
- ささみ1/3本
- 炊いた白米1/3膳
- 水
- ささみを下ごしらえします。筋をとったささみを茹で、犬が食べやすい大きさに細かく割きます。
- ニンジン・しいたけをみじん切りにし、ささみと一緒に水を入れた鍋で煮ます。
- たまごと炊いたご飯を混ぜておきます。
- 鍋に入れた具材が柔らかくなったら、たまごと混ぜたご飯を入れます。
- たまごに火が通ってご飯が柔らかくなったら、火を止めて冷まします。
- 人肌の温度になるまで冷めたら完成です。
白米を使った簡単手作りレシピ②:鮭と豆乳の野菜ごはん
白米を使った簡単愛犬手作りレシピの2つ目は鮭と豆乳の野菜ご飯です。
材料
こちらも家庭によくある材料ですぐに作ることができます。- 鮭1/2切れ(塩分が少なく骨のないサーモン)
- 白菜1枚
- ニンジン1/4本
- キャベツ1枚
- サツマイモ1/4本
- えのき1/4本
- 炊いた白米1/3膳
- 豆乳
- 水
もし犬がお米アレルギーを起こしてしまったら
白米でアレルギーが起きる、というのはあまり聞いたことがないかもしれません。
しかし、白米も小麦などと同じように穀物なので、犬においては食物アレルギーリスクの高い食材です。
初めて犬に白米を食べさせる場合は、すぐに獣医師に行ける時間帯にしましょう。
万が一アレルギー症状が出てきた場合には、まずは落ち着いてすぐに動物病院に連れて行きます。
診察の際には、
- いつ食べたのか
- どのくらいの量を食べたのか
念のためにペット保険に加入するのがおすすめ!
人間とは違い、ペットの病院費用は保険が適用されません。
そこでおすすめなのがペット保険です。
ペット保険では、通院・入院・手術といったペットの病院費用をサポートしてくれます。
特に食物アレルギーは、犬種によってなりやすい・なりにくいがあるわけではなく、どの種類の犬でもなる可能性があります。
また、与えようと思っていなくても、犬が勝手に口にしてしまっていたということもあるでしょう。
万が一に備えて、アレルギーや食中毒・誤飲の場合でも補償をしてくれるようなペット保険に加入しておくと良いでしょう。
まとめ:犬は白米を食べられる!
今回は、犬に白米はあげていいのか?正しい与え方や与えるときの注意点について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
この記事のポイントは、
- 犬に白米を与えるのはOK
- 白米はカロリーが高いので与えすぎると肥満の原因になる
- 白米も玄米も与えるときは柔らかくした状態で与える
- 生米・お餅はNG
- お米アレルギーが出る可能性があるので、初めは少量から与える
- アレルギー反応が出たら、すぐに動物病院へ連れて行く
- 万が一に備えてペット保険に入っていると安心
記事モデル:もこ&みみ