内容をまとめると
- デグーの平均寿命は5〜8年
- 飼い方を工夫すれば、10年近く生きる個体もいる
- 病気に備えてペット保険に加入することも重要
デグーというデグー科の動物を知っていますか?デグーは知能が高いので人になつきやすく、好奇心旺盛でとても可愛らしいです。そこで今回はデグーの平均寿命や性格、長生きさせるコツなどを紹介します。飼育を検討中の方は参考にしてみてください。
この記事の目次
目次を閉じるペットとして人気!デグーの平均寿命や性格は?
「デグー」は、ハムスターなどに比べて人懐っこい性格で近年ペットとして人気を集めている小動物です。その、見た目の愛らしさからも飼ってみたい!と考えている人もいると思います。
しかし、デグーは、人気が出てきたとはいえ、その生態や飼育方法はまだ知られていないことも多く、飼ってみたいけどどんな動物なのかよく分からないという人も少なくないのではないでしょうか。
実は、デグーは小動物であるにも関わらず、知能が高くコミュニケーション能力があるなどペットとしての魅力がたくさんある動物なのです。
また、デグーの平均寿命は5〜8年と言われていますが、飼い方によってはもっと長生きさせることも可能です。
今回MOFFMEでは、デグーについて
- 平均寿命や最長寿命
- 長生きさせるためのポイント
- 性格と生態
- 飼育方法
- かかりやすい病気
- デグーが加入できるペット保険
この記事を読めば、デグーをペットとして検討している方は勿論、何か小動物を飼ってみたいと思っている方にとっても参考になると思いますので最後まで是非ご覧くださいね。
デグーの寿命は飼い方次第!最長寿命は何年?
デグーの平均寿命は野生では2年前後ですが、ペットとして飼われているデグーの平均寿命は5年から8年です。
長いと10年くらい生きるものいます。
似た動物にハムスターがいますが、ハムスターの平均寿命は2年から3年と言われているので、このくらい小さい動物の中では、寿命が長い方です。
デグーは、糖の代謝が体質的にあまり良くないので、餌の栄養バランスでも寿命が左右されます。また愛情不足や飼育環境の悪さなどでもストレスを感じ寿命が短くなることもあるので注意です。
デグーの年齢を人間に換算すると何歳になる?
デグーは、約1年で人間でいう成人と同じくらいになります。
デグーの年齢 | 人間の年齢 |
---|---|
誕生〜1歳 | 0歳〜20歳 |
1歳〜3歳 | 20歳〜40歳 |
3歳〜5歳 | 40歳〜60歳 |
5歳〜8歳 | 60歳〜80歳 |
その後は、1年で10歳ずつ年をとっていきます。平均寿命の5歳となると60歳となり、10歳では100歳を超える大長寿になります。
人間の10倍くらいのスピードで歳をとっていきますので、年齢に応じて飼育環境や餌も変えていきましょう。
例えば、5歳くらいで老後をむかえる時期になるのでゲージ内で段差は低くしてあげましょう。
また、運動量も減ってくので餌もカロリーの高いおやつを控えたり、ペレットなど硬い餌は少し柔らかくしてあげるのもいいでしょう。
ただし、デグーに限らず動物の年齢は、飼育環境や栄養状態でも変わってくるので個体差が大きく、中には5歳を過ぎても活発な子もいます。
デグーを長生きさせるコツや注意点は?
比較的、寿命が長いことを先ほど説明しましたが、少しでも長生きして一緒に暮らしたいですよね。
長生きさせるポイントは、
- 適度な運動や日光浴
- ストレスを与えない
- 甘いものを与えない
- デグーを診てくれる病院を見つけておく
以下で詳しく解説します。
適度な運動や日光浴をさせる
デグーは野生では、餌を探すために活発に活動する運動量の多い動物で、1日の大半を外で過ごしています。
その習性から、運動不足になると体の健康はもちろんですが精神的にもストレスが溜まります。ゲージ内での生活は、どうしても運動不足になりがちです。
一緒に遊んであげられる時間はなるべくゲージの外に出して遊んであげましょう。またゲージ内にも止まり木や回し車などの遊具等を設置して運動が出来るようにしてあげましょう。
そして、デグーは夜行性ではありません。野生のデグーは餌を探し外を歩き回っているので自然と太陽の光を浴びていますが、ペットとして室内で飼育しているデグーはそうはいきません。
UVライトも有効ですが、日中にゲージを太陽の光があたる場所に移動してあげたり、窓際の光は入る場所で一緒に遊び日光浴をさせてあげましょう。
ただし、当たりすぎると熱中症の危険がありますので、時間は5分から15分程度にとどめましょう。
ゲージを移動させた場合にも同じように時間を決めて置きっぱなしにしないようにするほか、ゲージ半分にタオルかけるなどして日陰を作ってあげると安心です。
ストレスをなるべく与えないようにする
人間も動物もストレスは寿命と強い関係があります。
特に体が小さい動物の場合、その影響は大きいです。そのため、少しでも長生きしてもらうためには、なるべくストレスを与えないよう注意しましょう。
ストレスの要因は様々ありますが、先ほど説明したように運動不足にならないように注意することや、ゲージ内を清潔に保つこと、バランスのよい食事を与えることなどが大切です。そして、一番重要ともいえるのが「スキンシップ」です。
寂しいなら、遊び相手になるから多頭飼いしたらよいのでは?と考える人もいるかもしれませんが、特にオス同士の多頭飼いでは縄張り意識から喧嘩することもありかえってストレスになりかねません。
愛情不足にならないように、ゲージから出して話しかけたり、撫でたりしてスキンシップをとり遊んであげる時間を大切にしてあげて下さい。
糖分の代謝が低いので甘いものは与えない
寿命のところでも少し触れたように、デグーは糖分の代謝が悪く糖尿病になりやすいです。
これは他の哺乳類に比べて血糖を下げるためのインスリンの活性が低く血糖値を下げることが難しいためです。
そのため、甘いものを一気に食べると急性糖尿病になり死んでしまうこともあるので食生活には注意は必要です。
甘い物というと、おやつを想像しますがそれ以外にも糖分を多く含んだサツマイモや人参、リンゴといった野菜や果物も糖質が多いのでよくありませんので、なるべく糖質の少ないものを与えるようにしましょう。
ほんの少しと思っても体重が200gほどのデグーからすると、過剰となってしまいますのできちんと考えて与えるようにしてください水分で。
おやつとしては、主食のペレットを少量与えるという方法もありますが、大麦や糖質の少ない野菜を乾燥させたものがおすすめです。
デグーは水分摂取が元々少なめな動物なので生野菜を食べ過ぎと野菜の水分で下痢することもあるので乾燥させたものの方がよいです。
かかりつけの病院を決めておく
ペットとして人気を集めているデグーですが、デグーを診てくれる病院はそれほど多くないというのが実情です。
デグーは寿命が長いので、その間に体調不良で病院にかかる場合も出てくると思います。高齢になるほどそのリスクは増していきます。
体調不良にすぐ対処出来るように、事前に周辺のデグーの診療が可能な病院を調べてかかりつけの病院を決めておくと安心です。
人間と同じで、かかりつけの病院を決めておくことで、対処もスムーズに出来ますし、以前と違うことがあればその変化に気付いてもらうことも出来ますね。
知能が高いといわれるデグーの性格は?ペットとして向いている?
実は、デグーは知能が高く、野生では群れを作り生活し、その中でも上下関係を持つなど社会性もあります。
また、犬や猫のように自分の名前に反応したり、飼い主の行動を把握できるます。好奇心が旺盛でコミュニケーションが図りやすいので小動物の中ではペットとして向いています。
最初は人見知りで巣やゲージの影に隠れて中々出てこないかもしれませんが、名前を読んだり餌をあげたりしているうちに徐々に心を開いてきてくれます。
そして、すっかり慣れると甘えてくるようになります。デグーは撫でられるのが大好きです。ナデナデして欲しくて寄ってくることもあります。
デグーの特徴であるしっぽは感情の表現にも使われます。リラックスしているときはダランと伸びていて、ご機嫌な時はくるんと丸まることが多いようです。
また、記憶力がよいので、おやつの場所を覚えで自分で戸棚を開けたりするイタズラな子もいるので、その行動力にびっくりすることもあるかもしれませんね。
先ほど、野生では集団生活を送ると書きましたが、飼育する場合は多頭飼いよりも1匹のほうがなつきやすいです。
また、以下の記事ではデグーがなつくための方法について解説しています。気になる方は参考にしてください。
デグーの飼育方法や飼う際に必要なものは?
ここまでは、デグーの性格や生態について説明してきましたが、デグーを飼育するために必要な物や餌はどんなものを用意すればよいのでしょうか。
ここでは、実際にデグーをペットとして迎えるにあたり必要なグッズや飼育方法について説明していきます。
デグーの値段は6,000~10,000円が相場
デグーは、その色で値段が大きく変わってきます。珍しい色だと高値で取引され中には50,000円ほどする場合もありますが、アグーチ色と呼ばれる暗い黄色がかった茶色の体毛のものでは、6000円から10,000円ほどが相場となっています。
ペットショップでは、売れ残っているデグーをさらに割引して相場よりも安く販売している場合もあります。
しかし、その中には体が弱いものや成長が進んでいるもの、人になつきにくい性格のものであることが多いです。
なるべく一緒に過ごすためにも、値段だけではなく、どんな子なのか店員さんの話も参考にしてきちんと確認してから購入することをおすすめします。
また、デグーの色の種類ごとの値段については、以下の記事で解説しています。気になる方は参考にしてください。
飼育の際にはケージ・巣箱やかじり木などを用意する
デグーの飼育に必要なもので初めに揃えておきたいものは7つあります。
ゲージ
餌は牧草や野菜がおすすめ
デグーは、草食動物です。主食は、チモシーなどの牧草になります。チモシーを主食としそれに加えてデグーフードとよばれるペレットフードを与えて栄養バランスをとっていきましょう。
既に説明済みのようにデグーの糖分の取り過ぎは命取りになります。そのため果物は避けましょう。野菜は与えても大丈夫ですが人参やサツマイモなど糖質を多く含む野菜は避けるかごく少量に抑えましょう。
さらに、デグーは体内でビタミンCの合成が出来ないことから、ビタミンC酸化酵素を含むほうれん草やキャベツ、キュウリなどの生野菜もよくありません。野菜は乾燥させたものがベストです。
ただし、人間の食べ物は与えないことは勿論ですが、ネギ類、ニンニク、アボカドなど食べると中毒症状を起こすものがあるので要注意です。
きちんとペットショップでも餌について指導を受けましょう。
飼う前に知っておきたい!デグーがかかりやすい病気とは?
基本的には体が丈夫で正しい飼育方法を知っていれば病気になりにくいといわれているデグーですが、長寿なので高齢になれば病気にかかりリスクも高まってきます。
ここでは、デグーがかかりやすい病気を4つ説明します。
- 熱中症・低体温症
- 不正咬合
- 糖尿病
- ビタミン欠乏症
不正咬合
ネズミなど歯が伸びる動物に多くみられる病気です。歯が伸びすぎると歯茎にささって化膿して細菌感染で命を落とすこともあります。
噛み合わせが悪くならにようにかじり木などをおき歯を磨げるようにし、伸びてしまっている場合は病院で早めに処置してもらいましょう。
糖尿病
普段から餌の内容に注意しましょう。糖尿病になると「過剰に水を飲みたがる・尿量の増加・体重減少・衰弱」などの症状が見られます。
ビタミンC欠乏症
「元気がない・動きが鈍い・体重減少・歯茎からの出血」はよく見られる症状になります。専用フードにビタミンCが含まれているものを選ぶなど普段からビタミンC不足を意識した食生活を心がけましょう。
万が一のためにデグーでも入れる保険を検討してみては?
デグーは比較的寿命が長い動物です。
そのため、高齢になるほど病気へのリスクも高まり病院にかかる機会も増えることが予想されます。さらに、先ほど説明したように体質上かかりやすい病気もあるので長期通院が必要になることもあります。
ペットは、健康保険がないのでかかった治療費は100%飼い主負担となります。いくら、体が小さくても治療費は安いわけではありません。
デグーを含め、体の小さい動物は「エキゾチックアニマル」と呼ばれます。犬や猫が入れる保険は多くありますがデグーのようなエキゾチックアニマルも加入が可能な保険もあります。
プラン等は犬や猫に対しては、まだ少ないのが現状ですが、いざという時にお金の心配をせずに治療を受けさせてあげるためにも、ペット保険へ加入していると安心です。
ただし、加入できる年齢には制限がある場合が多いので、飼い始めたらなるべく早く加入するようにしましょう。
デグーのペット保険については以下の記事で詳しく解説しておりますので、そちらをご覧ください!
デグーの寿命まとめ
以上のように、デグーについて寿命などの生態や飼育方法について説明してきましたが、いかがだったでしょうか。
この記事のポイントをまとめると、
- デグーの平均寿命は5年から8年、最長寿命は10年以上
- 長生きさせるポイントは適度な運動と日光浴、なるべくストレスを与えないこと、愛情不足にならにようにスキンシップを多くとる
- デグーは知能が高いため、飼い主の声や行動を記憶でき、人になつきやすい
- デグーの平均的値段は8,000円から10,000円
- ゲージ内に回し車やステップをつけ、運動不足にならないように注意する
- デグーは糖尿病になりやすいので、糖質の多いものは与えない
- デグーは体温調節が苦手なので室温管理にも気を受ける