内容をまとめると
- ハリネズミの平均寿命は2〜5年と非常に短い
- しかし、正しい飼い方をすれば5年以上生きる個体も少なくない
- 病気に備えてペット保険に加入することも重要
ハリネズミをペットとして飼うという方が最近増えていますが、寿命はどのくらいかご存知ですか?今回は、ハリネズミの平均寿命や長生きの秘訣について詳しく解説します。また、性格や種類、値段や正しい飼育方法についても紹介しますのでぜひ参考にしてみてください。
この記事の目次
目次を閉じるペットのハリネズミの平均寿命は?長生きするための飼い方をご紹介!
針で覆われた背中がチャームポイントのハリネズミ。ヨーロッパでは「幸運のシンボル」とも呼ばれ多くの人に愛されています。
近年では日本でもそのかわいらしさから人気が急上昇してペットとして飼う人が増えてきましたが、その生態や寿命・性格はまだあまり知られていません。
いざ飼ってみたいと思っても飼い方が分からないという人も多いのではないでしょうか?
ペットとしてのハリネズミの平均寿命は2〜5年と、非常に短いです。しかし、飼い方次第では、より長生きする個体も少なくありません。
今回MOFFMEでは
- ハリネズミの平均寿命や最長寿命
- 長生きの秘訣について
- ハリネズミの性格や特徴・飼育方法のコツ
- ハリネズミの餌
- ハリネズミのかかりやすい病気
- ハリネズミが加入できるペット保険
について詳しく解説します。
この記事を読んでいただければハリネズミについての知識が増え、ハリネズミを飼い始める際にとても役に立ちます。ぜひ、最後までご覧ください。
ハリネズミの寿命は短いが飼い方次第?最長寿命は?
まだ日本ではペットとしての情報が少ないハリネズミ。寿命についてもあまり知られていません。どれくらい一緒にいられるのか気になりますよね?
ハリネズミの平均寿命は2~5年といわれていて、犬や猫と比べるととても短いことがわかります。ハムスターやモルモットも同じくらいの寿命です。
臆病でストレスにも弱いため病気にかかりやすく、原因不明の突然死をすることも少なくありません。
しかし、最長寿命は10年と言われており、飼い方次第ではここまで長く生きる個体もいます。
10年とまではいかないまでも、5年以上生きているハリネズミもたくさんいます。
ハリネズミの生態をよく理解して正しい飼い方を知り、生活環境を整えましょう。
ハリネズミの年齢は人間に換算するとどのくらいか
ペットの中でも寿命の短いハリネズミ。
では、ハリネズミの年齢を人間に換算するとどれくらいになるでしょうか?
おおよそですが、人間の1年はハリネズミの約18年に当たります。1年で18歳になってしまうとは驚きですね。
分かりやすく表にまとめてみましたので参考にしてください。
ハリネズミの年齢 | 人間に換算した年齢 |
---|---|
6週間 | 約2歳 |
6ヶ月 | 約9歳 |
1歳 | 約18歳 |
2歳 | 約36歳 |
3歳 | 約54歳 |
4歳 | 約72歳 |
5歳 | 約90歳 |
改めて表にして見るとハリネズミがとても速いスピードで成長することがよく分かります。
寿命が短いのは残念ですが、一日でも長く一緒にいられるように大切に育てたいですね。
湿度や温度に注意!ハリネズミの寿命を延ばす飼い方とは?
ペットの中では寿命が短いハリネズミ。大切なハリネズミには一日でも長生きして欲しいものです。
- 生活環境を整える
- バランスの良い食事
- 適度な運動
- こまめなお手入れや観察
生活環境を整える
ハリネズミはとてもデリケートな動物なので飼育上、温度と湿度の管理がとても大切です。特に冬眠をしてしまうと体に負担がかかってしまいます。
年間を通して温度は24~29度、湿度は40%以下を保ちましょう。
バランスの良い食事
寿命と食事は密接に関係があるため食事の管理も欠かせません。脂質の多い食事をとりすぎると肥満になり、ミネラル不足は病気を引き起こすこともあります。
適度な運動
野性に比べるとペットのハリネズミは圧倒的に運動量が少なく、ストレスや肥満の原因となります。
時にはケージの外に出してお部屋の中をお散歩させたり、回し車で運動させましょう。
お手入れと観察
爪をこまめに切るなどのお手入れも大切です。また食欲や排泄物・体重の変化を観察することで早期に病気を発見できます。
難しいことをする必要はありません。少し飼い方に気をつけるだけで、ハリネズミは長生きしてくれます。
しかし、ハリネズミの寿命を短くする1番の原因はストレスです。次はそのストレスを与えないためにはどうするかについて解説します。
直射日光が苦手!ハリネズミはどんな時にストレスを感じるのか
ハリネズミはとても繊細でストレスに弱い生き物です。ストレスが大きすぎると寿命に関わることもあります。
なるべくストレスを与えず大切に育てたいですね。
ここではどんな時にストレスを感じるのか解説します。
- 直射日光
- 大きな音
- 振動
- 過度のスキンシップ
- 他の動物との接触
- 激しい温度差
といったことで強くストレスを感じます。
ハリネズミは夜行性であるため、ペットのハリネズミもやはり明るいところは苦手です。
特に直射日光に当たるとストレスを感じてしまいます。 窓際など直射日光の当たる場所を避け、風通しの良い場所で飼育しましょう。
ケージを置くにはテレビの近くや人がよく通る場所を避け、ハリネズミが落ち着いて生活できる場所が最適です。
また、ハリネズミは警戒心が強いので、触ることがストレスになることもあります。あまりべたべたと触りすぎないようにしましょう。
ただし、日々の健康チェックができなくなるので全く触らないというのも考えものです。
毎日少しずつ慣らしていくようにスキンシップをするのが良いでしょう。
飼う前に知っておこう!ハリネズミがストレスを感じた時の症状
- 針を立てる
- シューシューと鳴く
- 便の色が変わる
- 噛みつく
- 針が抜ける
ハリネズミの特徴である針を立てて威嚇することがあります。実は針を立てるのはとても体力を使うのでハリネズミの体に負担がかかります。
普段あまり鳴かないハリネズミが鳴くのもストレスのサインです。
ストレスがかかりすぎると体調を崩し、病気になることもあります。寿命にも関わるのでしっかり観察しましょう。
警戒心が強くて臆病!ハリネズミの性格を紹介
手のひらに乗り、見た目もかわいらしいハリネズミ。犬のようになついてくれるのか気になりますね?
そこでハリネズミはどのような性格なのか紹介します。
ハリネズミは一般的に警戒心が強く臆病な性格だと言われています。
他にも
- 怒りっぽい
- シャイ
- 神経質
- 繊細
- 好奇心旺盛
- マイペース
など、人になつきにくい性格のようです。
ペットと一緒にたくさん遊びたいという人には不向きかもしれません。
しかし、ハリネズミにも個性があり中には物おじせず動き回ったり、人にすぐに慣れたりするハリネズミもいます。
臆病な性格であることをしっかりと知った上で、無理せず少しずつ慣らしていくと良いでしょう。
最初は手からおやつをあげる程度にとどめ、次に短時間抱き上げるなどストレスがかからないようにスキンシップをとるのがコツです。
以下の記事では、ハリネズミの性格やなつかせる方法について詳しく解説しています。気になる方は参考にしてください。
ペットはほとんどヨツユビハリネズミ?ハリネズミの種類を紹介
- ヨツユビハリネズミ
- オオミミハリネズミ
- アムールハリネズミ
- ナミハハリネズミ
- エチオピアハリネズミ
- ダウリアハリネズミ など
ハリネズミ自体は臭わない!臭いの原因は糞尿によるもの
ペットを飼う時に気になることのうちの一つが臭いです。
ハリネズミの臭いは少し気になると感じている飼い主が多いようです。
臭いの原因は主に糞尿によるもので、ハリネズミ自体が臭うわけではありません。
したがって、しっかりと対策をすれば快適に飼うことができます。
具体的な臭い対策としては
- ケージ内の掃除
- バランスの良い食事
- ペット用消臭スプレーを利用
これらのことを行うと臭いを抑えることができます。
においの原因となる糞や尿をこまめに掃除して片付けるようにしましょう。
栄養バランスが崩れると排せつ物の臭いがきつくなります。ミネラルをたっぷり取り、脂質をとりすぎないようにするといいでしょう。
ネットでも購入できる?ハリネズミの値段はどのくらいか
ハリネズミの値段
ハリネズミの価格相場は1万円~4万円です。
同じくペットとして人気のあるハムスターやウサギなどの小動物と比べてやや高い傾向があります。
価格はハリネズミの色によって幅がありよく見かけるソルト&ペッパーやシナモンカラーは1万円から2万5千円程度、珍しいツートンカラーのパイドの中には5万円を超えるものもいます。
ネットでも購入可能
多くの種類から選ぶことができ、価格もお手頃なため最近ではネットで購入する人も増えてきました。
健康状態などを把握するのが難しいため、質問に丁寧に答えてくれるような信頼できるショップを選びましょう。
ハリネズミの飼育方法を紹介!
ハリネズミは夜行性であることが良く知られているので、昼間はあまり活動しないのでは?と思う人も多いかもしれません。
多くのハリネズミはやはり昼間は寝て夜になると動き始めますが、生活習慣によっては昼間元気に動く姿を見せてくれるハリネズミもいるようです。
ただし、基本的には夜行性なので無理をさせないようにしましょう。
ここではまだあまり知られていないハリネズミの飼育方法について
- 飼育に必要なもの
- ハリネズミの餌について
- ストレスを感じさせない飼い方
以上のことを詳しく紹介します。ハリネズミを飼う際の参考にしてください。
ゲージに床材は必須!ハリネズミを飼育するのに必要なものは?
ここではハリネズミを飼育するために必要なものを紹介します。
他のペットに共通するものからハリネズミ特有のアイテムもありますので、準備する際の参考にしてください。
【ハリネズミ飼育に必要なアイテム】
- 飼育ケージ
- ハウス
- 床材
- ヒーター
- フード
- エサ皿
- 給水器
- 回し車
- 爪切り
- 飼育本
- キャリーバッグ
飼育ケージ
ハリネズミを飼うための箱です。シャトル・ガラス・アクリルなどの種類があり、見た目や保温性・価格に違いがあります。
床材
ケージの下に敷くのが床材です。ハリネズミのベッドになるので必ず用意しましょう。広葉樹マット・コーンリター・クルミチップなどの種類があります。
ヒーター
温度を保つための必需品です。温湿度計もセットで用意しましょう。
ハリネズミの餌は?ハリネズミに食べさせてはいけないものとは
生き餌
野生のハリネズミは昆虫やミミズ・カエルなどを食べます。ペットのハリネズミも生きた餌が大好きです。
そこで、ミルワームやコオロギなどをあげるととても喜びます。
ただし、これらの餌は脂質が高いのでおやつ程度にとどめておきましょう。
食べさせてはいけないもの
- ネギ類(たまねぎ・ニラなど)
- チョコレート
- ナッツ類
- ぶどう(干しぶどうも)
- アボカド
- 牛乳
- 脂質・塩分・糖分が含まれるもの
これらのものは食べさせないように気を付けましょう。
まだまだ解明されていないことも多いため、犬や猫に食べさせてはいけないものは基本的にあげない方が良いとされています
ハリネズミの餌のあげ方は?量や回数はどのくらいか
餌のあげ方
ハリネズミは食べ物の好き嫌いが多い動物として知られています。用意した餌を食べなくて困った経験のある飼い主も多いようです。
同じフードを与え続けると飽きて食べなくなってしまうこともあるので、食事内容に変化を持たせることも大切です。
幼少期にフードを食べにくそうにしている場合は水でふやかすなどの工夫をしましょう。
餌の量や回数
餌の量は大匙1~2杯が目安ですが、そのフードによって違うので説明に従って下さい。
生き餌もあげる時はフードの量を調節してあげ過ぎないようにしましょう。
回数は1日2回程度。朝と夕などある程度時間を決めてあげるといいでしょう。
ハリネズミがかかりやすい病気は?原因まで徹底解説!
- 皮膚病
- 腫瘍(がん)
- 歯周病
- ふらつき症候群
皮膚病
ハリネズミの病気で一番多いのが皮膚病です。特にダニ症が多く強いかゆみのためストレスがかかります。ダニの寄生が原因です。
腫瘍(がん)
高齢だけでなく若齢のハリネズミで発症することも多く、遺伝や環境など原因はさまざまです。
歯周病
やわらかいフードや糖質の高い餌ばかり食べていると歯周病になりやすいです。
ふらつき症候群(WHS)
主に後ろ足からふらつきの症状が出ます。最終的には症状が全身に広がり死に至ります。栄養不足が原因ではないかと指摘されていますが、はっきりとした原因はまだわかっていません。
ハリネズミもペット保険に加入できる?万が一のために検討しよう
ここまでハリネズミの病気についていろいろな角度から解説をしてきましたが、生き物である以上病気を完全に避けることはできません。
病気になったら動物病院で治療を受けることになりますが、人と違いペットには公的な健康保険がないため、治療費は100%自己負担となります。
そんな時に経済的な負担を軽減してくれるのがペット保険です。
以前は犬・猫が中心でしたが、最近ではハリネズミなどの小動物でも加入できるペット保険が増えています。
今後、ペットとしてのハリネズミの人気が上昇するにつれ、ハリネズミが加入できる保険会社やプランも増えると予想されます。
大切なハリネズミが病気になった時、安心して治療に専念するためにもペット保険の加入をおすすめします。
ただハリネズミが加入できる保険は3社(3商品)しかなく、しかもそのうち2社はペットショップでの引き渡し時にのみ加入できるというものですので注意が必要です。
以下の記事でハリネズミが加入できるペット保険について紹介しているため、気になる方は参考にしてください。
ハリネズミの寿命や飼い方のコツのまとめ
- ハリネズミの寿命は2~5年
- 寿命を延ばすためのポイントは飼育環境と餌
- 性格は警戒心が強くて臆病
- ハリネズミの餌は専用フードと生き餌
- ハリネズミは皮膚病にかかりやすい
犬のようになつくことはありませんが、慣れてくるとスキンシップも楽しめます。
繊細でストレスに弱く病気をしやすいので愛情をもって大切に育てましょう。
万が一に備えてペット保険に加入することも大切です。ご自身でしっかりと調べた上でペット保険に加入しましょう。
MOFFMEではペット保険に関する記事を多数公開していますので、ぜひ参考にしてください。