内容をまとめると
- 猫にビオフェルミンは与えても大丈夫だが、量や回数は減らしてあげること
- 乳酸菌以外の生薬が入っている場合は与えることはNG!
- 猫にビオフェルミンを与える前に必ず動物病院で相談をしよう
- 猫の治療費用は全額自己負担のため、万が一に備えてペット保険への加入がおすすめ!
ビオフェルミンは整腸剤として知られ、ドラッグストアで簡単に購入することができる薬です。人間だけでなく猫にも効く場合があると言われています。ですが、注意点もあるため気軽に与えてはいけません。この記事では、猫にビオフェルミンを与えることについて解説します。
この記事の目次
目次を閉じる猫にビオフェルミンを与えても大丈夫?与え方や効果を詳しく解説
整腸効果を持つと言われているビオフェルミン。
今ではドラックストアや通販などで気軽に購入することができ、便秘や下痢気味の方をはじめ、お腹の調子を整えるためにお世話になっている方も多いのではないでしょうか。
また、便秘は人間だけに限ったものではなく、そのほかの動物、特にペットの中では猫は便秘になりやすいと言われています。
また、些細なことでお腹を下してしまう猫も。
そのような猫に腸内環境を整える効果を持つビオフェルミンを与えてもいいのか、気になるところですよね。
そこで今回の「MOFFME」では、猫とビオフェルミンの関係について解説。
- 猫にビオフェルミンを与えても大丈夫!
- 猫に与えて良いビオフェルミンと悪いビオフェルミンを紹介
- 猫にビオフェルミンを与えることによる効果は?
猫にビオフェルミンを与えても大丈夫!
モデル:よもぎ
結論から言いますと、猫にビオフェルミンを与えるのは大丈夫です。
実際にお便秘や下痢といった症状の猫に、腹の調子を整えるためにビオフェルミンを処方する動物病院もあります。
ですが、人間と同じ用法・用量で与えるのはあまりおすすめできません。
なぜなら、市販のビオフェルミンは人間用に作られたものなので、体の大きさも、体の仕組みも人間とは異なる猫に与えるようには作られていません。
では、猫にビオフェルミンを与えるときは、どのようにして与えればいいのでしょうか?
そこでこの項目では、ビオフェルミンを猫に与える際の
- 猫のビオフェルミン:回数・量
- 猫のビオフェルミン:飲ませ方
猫のビオフェルミン:回数・量
猫にビオフェルミンを与える場合、人間の成人の量と同量を与えるのはおすすめできません。
できれば、人間の赤ちゃんでも飲むことができるタイプのビオフェルミンを、生後3ヶ月ぐらいの赤ちゃんと同様の服用回数や量で与えてあげましょう。
広く市販されているもので言うと、新ビオフェルミンSの細粒タイプは生後3ヶ月の赤ちゃんから服用OK。
新ビオフェルミンS細粒は、生後3ヶ月の赤ちゃんが服用する場合、添付されているさじ1杯分、1 / 3gを1日3回までの服用とされています。
猫に与える場合も、同様の回数と量を目安にするといいでしょう。
猫のビオフェルミン:飲ませ方
上記でもご紹介した新ビオフェルミンSの細粒は細かい粒タイプなので、ごはんに混ぜて与えることが可能です。
普段の食事にふりかけてもいいですし、それを嫌がる場合は、嗜好性の高いペースト状のおやつに混ぜて与えてもOK。
なるべく気づかれないようにして、猫にストレスなく飲ませてあげるのがベストです。
錠剤タイプのものも、なるべく細かくすりつぶして細粒タイプのようにフードにふりかけるなどで与えるのがいいでしょう。
以下の記事では、さまざまなタイプの薬の飲ませ方についてご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
猫に与えて良いビオフェルミンと悪いビオフェルミンを紹介
モデル:よもぎ
ビオフェルミンと一言でいっても、商品により成分に違いがあるのはご存知の方もいるはずです。
その中で、どのビオフェルミンは猫に与えてOKなのか、どのビオフェルミンは与えるのがNGなのかご存知でしょうか?
愛猫の健康のためにも、覚えておきたいポイントですね。
そこでこの項目では
- 猫に与えて良いビオフェルミン:新ビオフェルミンS
- 猫に与えてはダメなビオフェルミン:乳酸菌以外の生薬が含まれているもの
猫に与えて良いビオフェルミン:新ビオフェルミンS
上の項目でもご紹介した「新ビオフェルミンS」は人間は生後三ヶ月の赤ちゃんからでも服用可能で、猫も飲むことができるため獣医さんが「新ビオフェルミンS」を勧めることもあると言います。
一般的にドラッグストアや通販などで市販されているビオフェルミンは、商品名やパッケージが似ているものも多く、また「新ビオフェルミンS」を販売している製薬会社からも、そのほかにもさまざまな種類のビオフェルミン関係の商品が販売されています。
猫に与える際は、きちんと商品名を確認してから与えるようにしましょう。
猫に与えてはダメなビオフェルミン:乳酸菌以外の生薬が含まれているもの
ご紹介した「新ビオフェルミンS」は人の腸と相性のいい3種類の乳酸菌を配合したもののため、猫に与えても大丈夫ですが、逆に乳酸菌以外の生薬が含まれているビオフェルミンは、猫に与えるのはNGです。
商品名に「下痢止め」「止瀉薬(ししゃやく)」「便秘薬」 「健胃消化薬錠」などと表記されているものは、同じビオフェルミンでも、配合されている成分は全くの別もの。
猫の健康に悪い影響を与えてしまう場合もありますので、与えないようにしましょう。
猫にビオフェルミンを与えることによる効果は?
モデル:よもぎ
ここまで、猫にビオフェルミンを与える時の与え方や、与えてもOKなものやNGなものなどご紹介してきました。
では、猫にビオフェルミンを与えることによって、どのような効果が得られるのでしょうか?
もちろん、ビオフェルミンは整腸剤なので、便秘や下痢の時に、お腹の調子を整える効果はあります。
そして、さらに期待できる効果もあるといいます。
そこでこの項目では
- 猫のビオフェルミン効果:腎不全に効く
- 猫にビオフェルミンを与える前に獣医師に相談を
猫のビオフェルミン効果:腎不全に効く
猫にビオフェルミンを与える前に獣医師に相談を
ビオフェルミンは副作用が少なく、特に猫に与えてもOKな「新ビオフェルミンS」は人に対する作用が緩和な「指定医薬部外品」に指定されており、その効果も緩やかにあらわれる薬です。
ですが、それは人間に対してのことで猫に全て当てはまるとは限りません。
また、「ビオフェルミンS」の乳酸菌は抗生物質に耐性がないため、抗生剤を飲んでいる場合では耐性乳酸菌の「ビオフェルミンR」のほうがいいこともあります。
ビオフェルミンは猫に与えても大丈夫ですが、与える前に一度かかりつけの獣医師に相談しましょう。
もしかしたら、お腹の調子が悪いのは腸内環境が悪いわけではなく、感染症や寄生虫、その他重篤な病気が原因かもしれません。
そのような場合はビオフェルミンを与えても効果がありませんので、まず動物病院で診断してもらってから、獣医師の指示のもと与えるようにしましょう。
また、もしもの病気やケガに備えて事前にペット保険に加入しておくことがおすすめです。
MOFFMEでは猫のペット保険を紹介しているのでそちらもあわせてご覧ください。
まとめ:猫にビオフェルミンを飲ませる前に獣医師に相談しよう
- 猫にビオフェルミンを与えても大丈夫
- 猫に与えるビオフェルミンは「新ビオフェルミンS」
- 猫にビオフェルミンを与えるときは、人間のあかちゃんと同量で、食事に混ぜるなど工夫する
- ビオフェルミンは猫の腎不全にも効果があると言われている
- ビオフェルミンを猫に与えるときは獣医師に相談してから与える