内容をまとめると
- 一般的な亀の平均寿命は約30年
- しかし亀の平均寿命は種類によって大きく異なる
- ペットの治療費用は全額自己負担のため、万が一に備えてペット保険への加入が安心
万年生きるといわれている亀ですが実際はどうなのでしょうか。この記事では亀の平均寿命や長年生きた亀のギネス世界記録ついて解説します。また飼育の際に必要なものや寿命を延ばして長生きさせるコツも紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
この記事の目次
目次を閉じる亀の平均寿命はどのくらい?長生きのための秘訣も紹介!
長寿の象徴でもあり、ペットとして飼育も簡単なことから人気がある亀。とても人馴れしやすい生き物なので飼育の入門用としてもおすすめです。
しかし、飼育環境さえ整えれば放ったらかしでもいいかといえば、そういうわけではありません。あまり知られていませんが、日々のメンテナンスが亀の寿命に大きく影響してきます。
亀の平均寿命は種類によってかなりばらつきがあるので、一概には言えませんが、基本的に長生きする種類が多いです。
特にペットとして飼われる亀の平均寿命は30〜50年ほどです。
今回MOFFMEでは、
- メジャーな亀の平均寿命や最長寿命
- 亀が長生きの理由
- 長生きさせるコツや注意点
- 亀の値段
- 亀の種類
- 飼育に必要なもの
- 亀のなつかせ方
- かかりやすい病気
メジャーな亀の平均寿命はどのくらい?亀が長生きする理由は?
亀は、爬虫網亀目に分類される生き物で、主に熱帯や温帯の地域に生息していて300程の種類が知られています。
ペットとしてメジャーな亀の平均寿命は30~50年といわれていますが、種類により大きく異なります。
生態系はさまざまで、水中に生息する亀や陸地で生活する亀、その両方を行き来する亀もいます。日本では池や川、湖などの水の流れがゆっくりな場所に生息しています。
ペットとしてはゼニガメやミドリガメが多く流通しており、意外と人懐っこいところがありペットとして人気です。
クサガメ、ニホンイシガメ、ミシシッピニオイガメ、ミドリガメの寿命については他の記事で解説しているので、気になる方は参考にしてください。
亀の年齢を人間年齢に換算すると何歳?
寿命の長い亀ですがペットとして飼育するには、亀の年齢が人間に換算すると何歳なのかを把握しておくと便利です。
年齢は甲板を数えることである程度知ることができますが、小さいうちから飼っておけば一番確実です。
種類によっても違ってきますが、ペットとして飼われる亀なら平均寿命が30年から50年なので人間に換算すると3倍の年齢になります。
亀の年齢 | 人間の年齢 |
---|---|
1歳 | 3歳 |
5歳 | 15歳 |
10歳 | 30歳 |
20歳 | 60歳 |
30歳 | 90歳 |
飼育のしやすさが魅力のですが、寿命も長いので一生涯の付き合いをしていくことができますね。
亀の寿命はなぜ長い?長生きする理由を解説
亀の寿命が長い理由ははっきりとは解明されていませんが、呼吸や生活スタイルに関係があるようです。
生物は呼吸をし、体に酸素を取り込むことでエネルギーを生み出します。その一方で、使われなかった酸素は活性酸素となり細胞を劣化させる要因となります。
呼吸数や心拍数の多い生き物は活性酸素の発生量も多くなる傾向にあるため寿命が短くなると考えられています。亀は呼吸数や心拍数も少なく、新陳代謝がゆっくりなため、成長スピードも遅く老化もゆっくりとなり長寿になるのです。
また、外気の変化に合わせて体温が変化する変温動物なのでエネルギー消費が抑えられることも長寿の要因の一つと考えられています。
補足:ギネス記録になっている亀の最高寿命は?
「鶴は千年、亀は万年」ということわざがあるとおり、亀は非常に寿命の長い生き物です。しかし、さすがに万年生きるとまではいかないみたいです。
ちなみに「確認できる中での動物最高齢」として、189年生きた亀がギネス記録に認定されています。
トゥイ・マリラ(ホウシャガメ)
- 生存期間:1777年頃~1965年5月19日没 189歳
亀を長生きさせるコツや注意点とは?
甲羅から伸びる短い手足が愛くるしい亀。体が丈夫で人なれしやすいためペットとしても人気ですが、長生きをさせるためには亀特有の生態を理解しておくことが必要です。
例えば、亀の体温は外の気温の影響を受けて変化し冬眠をすることがあります。
冬眠はエネルギー消費量を抑え寿命を長くさせることができると言われています。しかし、幼い亀ですと体力がなくそのまま死んでしまうこともあります。
また、亀は水中と陸地の両方で生活をしており種類により飼育環境も多少異なりますが、水中と陸地の温度に差をつけることと水質を管理することは非常に大切です。
寿命を伸ばすコツ①温度の管理が重要
亀は水中を陸上を行ったり来たりして生活をしています。
もちろん、無意味にうろうろしているわけではなく、亀自身が自分の体調を知っているからです。亀は周りの気温の変化に合わせて自分の体温も変化します。
冬の間は、水中でも温度差が激しくなるため水中用ヒーターを用意しましょう。
特に幼い亀の場合は、水温が低くなったことで冬眠に入ってしまうと危険です。冬眠させないよう、温度管理をしっかりすることで水槽内の湿度も安定します。
亀の適正温度は24〜29度、水温も同じくらいにしてあげてください。そうすることで、亀は快適に過ごすことができ、長生きにもつながります。
寿命を伸ばすコツ②こまめな水替えは必須
亀は綺麗好きな生き物ですが、たくさんのフンをするので水が汚れやすくなります。ろ過フィルターなどを用意し水質を維持するようにしましょう。
亀は水槽の水を飲み水としても活用するので、あまりにも汚れていると、水を飲むことができません。水を飲むことができないと、人間と同じように脱水症状を起こすこともあります。
また、週に1回以上は水替えが必要です。水槽の状態によっては2日に1回新しい水を用意してください。水は水温を調整してカルキを抜いたものを準備しましょう。
また、亀に直接触ったときは必ず石鹸で手洗いをしてください。サルモネラ菌などの人体に有害な菌がついてることもあります。水槽の汚れや汚れた水が人間の口や食べ物に入らないように十分注意してください。
寿命を伸ばすコツ③日光浴(甲羅干し)させる
多くの亀は長い時間を陸上で過ごし日光浴をします。日光浴の効果には、亀の体温を上昇させることと、紫外線を浴びて甲羅を丈夫にする効果があります。
この日光浴をする場所が確保されていないと甲羅が丈夫にならず、病気の原因になってしまいます。
ベランダ等の屋外で飼育する場合は、一部は陽に当たる場所に水槽を設置しましょう。
外に出して日光浴させることができない場合は、バスキングライトを設置して、亀が紫外線を浴びれる場所を用意しておきましょう。
亀が日光浴をしている様子はのんびりしていて癒されますよね。健康に長生きしてもらうためにも水中と陸地の2つの環境を用意しましょう。
亀にはどんな種類がいるの?亀の種類を紹介!
亀は種類によって寿命が異なることはお伝えしましたが、どれくらいの種類の亀がいるのでしょうか。
亀は世界中に約300種類いると言われています。
日本では、
- ミドリガメ
- ミシシッピニオイガメ
- ニホンイシガメ
- クサガメ
亀の値段は?値段が1番安い種類はミドリガメ!
亀の値段は種類によって大きく異なります。
以下で日本で一般的に売られている種類の値段について紹介します。
亀の種類 | 亀の値段 |
---|---|
ミドリガメ | 500〜1,000円 |
ミシシッピニオイガメ | 3,000〜5,000円 |
クサガメ | 1,000〜2,000円 |
ニホンイシガメ | 3,000〜5,000円 |
ミドリガメやクサガメはとても安く買うことができます。
しかし珍しい種類や海外の種類は非常に値段が高くなります。ワニガメという種類の値段は40万円近くになることもあるようです。
亀の性格や特徴は?なつかせる方法はある?
亀の性格も種類によって様々です。
一般的に亀はおとなしく、臆病な性格をしています。
そのため、大きな音や声を出して驚かせてしまうと、なつかなくなってしまうので注意が必要です。
そんな亀が人間になつくのか疑問に感じている方も少なくないと思いますが、亀は意外と人懐っこい一面も持っており、育て方によっては人間になつくペットです。
亀はとても賢い動物なので、餌を与えてくれる人や、水槽を掃除してくれる人を覚えてくれるのです。
餌や掃除の時間を有効に活用することで、亀は飼い主になついてくれます。
以下の記事で亀の性格や亀がなつく方法などについて詳しく解説しているため、気になる方は参考にしてください。
亀の飼育方法や飼うのに必要なものとは?
ここまでは亀の特徴や性格についてお伝えしてきました。
「亀は万年」と長寿を象徴する生き物ですが、ペットとして飼育する亀の平均寿命は30年~50年です。
亀が長生きするメカニズムが解明されているわけではありませんが、冬眠でエネルギー消費を抑えて寿命が延びるとも言われています。
きちんと飼育すれば一生の付き合いができるかもしれませんね。
ここからは、亀の飼育方法や必要なものについてお話していきます。
せっかくペットとして迎え入れるのですから、健康で長い寿命を全うしてくれるように飼育環境の整備をしましょう。
えさは人工飼料を中心に一日一回与える
飼育に必要なのは水槽や照明、フィルターなど
亀を飼育する環境は水中と陸地の2つを用意する必要があります。全てのものがまとまっているセットもペットショップなどでは購入できますが、亀の種類や好みによりアレンジは必要になります。
水槽
硬い甲羅で擦り傷がつくため傷がつきにくい水槽が好ましいです。横幅は体長の5倍、奥行きは3倍が目安ですが、可能な限り大きいものを用意してください。
照明
屋内で飼育する場合は日光浴のための照明が必要です。紫外線を照射できるバスキングライトやUVライト(紫外線ライト)を用意してください。
フィルター
大型の水槽で飼う場合はろ過能力の優れた上部フィルターを、小型の場合でも投げ込み式などのフィルターを使います。それ以外にも、底砂や陸地として安定して乗れる土台を用意しましょう。また、水槽上部も金網などで覆わないと野生の動物に狙われたり、亀が逃げ出してしまうこともあります。
飼う前に知っておきたい!亀がかかりやすい病気とは?
ペットとして丈夫で飼いやすく、寿命の長い亀ですが病気になってしまうこともあります。飼う前に覚悟をしておいて欲しいのが病院数の少なさです。
人間や犬猫の病院と違い、亀を診てくれる病院は多くないです。あらかじめ、かかりやすい病気を把握し、予防に努めましょう。
- 肥満
- 低体温症
- ハーダー氏腺炎
亀でも入れるペット保険の検討をしてみては?
亀のを飼育する環境を整えるのに費用はあまりかかりませんが、一度なってしまったら大変なのが病気です。
人間のように健康保険は使えないので治療費は全額飼い主の負担になりますし、犬猫のように亀を診てくれる動物病院が近所にあるとは限りません。
亀の寿命は長いので、1度や2度は病院に通うこともあるでしょう。健康に長生きしてもらうための予防が大事ですが、もし病気になってしまったときのためにペット保険の検討をしておくことも大切です。
以下の記事では亀の保険を詳しく解説しています。ぜひ一読ください。
まとめ:亀の平均寿命と寿命を伸ばす飼い方
長寿の象徴であり甲羅から伸びる短い手足が可愛い亀。ペットとして飼育する場合の長生きさせるコツや注意点についてお伝えしました。
この記事のポイントとしては、
- 亀の平均寿命は種類ごとによって変わるが、大体30〜50年
- 亀の寿命を伸ばすために「温度管理」「水換え」「日光浴」を徹底する
- 餌は1日1回、成体になったら2日に1回が目安
- 水槽と照明とろ過フィルターが必要
- 肥満や低体温症に注意