ビニールで遊ぶのが好きな猫もいるでしょうが、それはなぜなのでしょうか。またビニールには誤飲の危険があり、最悪腸閉塞のような病気になって手術する可能性も出てきてしまいます。この記事では、猫がビニールで遊ぶ理由や誤飲の際の対処法、誤飲を防ぐ対策を解説します。
この記事の目次
目次を閉じる猫がビニールが好きなのはなぜ?誤飲に注意!
記事モデル:てんじゅ
(※記事モデルの猫ちゃんは飼い主さんが目を離さない状態でビニール袋の中にいます)
自宅で猫を飼っている人は、ビニールの取り扱いに注意しなければならないということを心得ているでしょう。
猫はカサカサという音に反応します。猫にとってビニールは好きなものであり、よく遊びますが、誤飲などの事故に繋がることもあり注意しなければならないからです。
そこで、今回「MOFFME」では「猫がビニールが好きなのはなぜか、またその対策はどうすれば良いのか」について、
- 猫がビニール袋で遊ぶ理由
- 猫がビニールで遊んでいて起こりうる危険
- 猫が誤ってビニールを食べてしまったときの症状や対処法
以上のことを中心に解説していきます。
この記事を読んでいただければ、猫がいる家庭でのビニールの取り扱いについて詳しく知ることができ、事故を防ぐことができます。
是非最後までご覧ください。
またMOFFMEでは、「ペット保険のランキング」についても詳しく解説しておりますので、そちらもぜひご覧ください!
猫がビニール袋で遊ぶ理由は?噛み癖には注意!
猫はさまざまなおもちゃが好きなものですが、何気なく置いてあるビニール袋など、ビニールでできたものも好きなものです。
その理由はいくつか考えられていますが、主に以下のような理由です。
- 触って確認する猫の修正
- ビニールの音が好き
- ビニール袋を噛む感触が好き
- ストレスや病気が原因のことも
こういったことが考えられていますが、さらに詳しく以下で見ていきましょう。
理由①:触って確認する猫の習性
まず猫がビニールを好きな一つ目の理由として、猫には物を触って確認するという習性があるためです。
そもそも猫は、本能的に動くものを追いかけるという習性があります。
動くおもちゃや動物などを目で追いかけたり、足が出るという動作は猫を飼っていない人でもよく見掛けることでしょう。
ビニールは触ると形が変わったり、風ですぐに飛んでいくため、いつまでも猫は本能的にビニールを追いかけたり触り続けるということが考えられます。
理由②:ビニールの音が好き
二つ目の理由として、猫はビニールの音が好きということも考えられます。
ビニールが擦れるときのカサカサという音は、案外猫にとって心地良かったり、興味を惹かれる音なのかもしれません。
また、触って音が出ることで遊び相手であるビニールが反応していると思い込み、さらに興味を持つという説もあります。
これもビニールならではの特性で、猫の遊び相手としてビニールは丁度良いのでしょう。
理由③:ビニール袋を噛む感触が好き
三つ目の理由として、猫はビニール袋を噛んだときの感触が好きということも言われています。
特に買い物後のスーパーのビニール袋などは、ビニール袋自体に食品の匂いがついており、その匂いに反応しているということも考えられます。
こういった理由から、猫はよくビニール袋を噛んだり、舐めたりという行動が多くなっています。
それに、猫は狭いところに入り込むのも好きなので、ビニール袋に入ろうとする習性もあるためビニールが好きなものと思われます。
理由④:ストレスや病気が原因のことも
そして猫がビニールを好きな四つ目の理由として、ストレスや病気が原因ということも考えられます。
お腹の中に寄生虫がいたり、慢性消化器障害やミネラルの欠乏など栄養のアンバランス等、猫はこういった病気にかかることもあります。
そうした原因によってビニールを噛む癖がついてしまい、病気が治ってもその癖までは直らず、ビニールを噛むという行動に出る猫もいるのです。
また、飼い主に構ってもらいたくてわざとビニールを噛むという猫もいるようです。
猫がビニールで遊んでいて起こりうる危険とは?
猫がビニールを好きな理由は上述のとおりですが、猫がビニールで遊ぶことによって危険なこともあります。
ビニールテープやビニール紐が使われている製品て遊ぶと、以下のような事故が起こる可能性があり、リスクがあります。
- ビニールテープやビニール紐が絡まって窒息、嘔吐や怪我をする
- ビニールを誤飲してしまい、消化不良や便秘、腸閉塞になる危険
ビニールテープやビニール紐が絡まって窒息、嘔吐や怪我をする
ビニール製品、特にビニール袋などは取っ手が付いているものがあり、猫がビニール袋で遊んでいるうちに取っ手が首にからまってしまうという事故もあります。
また、ビニールテープやビニール紐などでも首や絡まってしまうこともあり、そうなると窒息の危険があります。
また窒息まではいかなくとも嘔吐をしてしまったり、ビニールが手足に絡まってしまい怪我をしてしまうケースもよくあるものです。
猫の習性でビニール袋に入り込んでしまうというのもよくあることですが、このような事故は起こりやすいものと認識しておきましょう。
ビニールを誤飲してしまい、消化不良や便秘、腸閉塞になる危険
猫がビニールを誤飲してしまうと、消化不良や便秘を引き起こし、最悪の場合腸閉塞等の病気になってしまう可能性があります。
特に台所にごみとして置いてある肉や魚をパックしていたビニールなどは、そのにおいが移っており、誤って猫が食べてしまうことが考えられます。
また、上述したようなストレスが溜まっているときにビニールを齧ったり舐めたりしているうちに、誤飲してしまうケースもあります。
薄めのビニール袋であれば、中に入って遊んでいるうちに破れてしまい、その破片などを食べてしまうこともあるでしょう。
当然、ビニールは猫が消化できるものではないため、誤飲した場合に上記のような症状が表れることとなります。
猫が誤ってビニールを食べてしまった場合の対処法については、以下の項目で説明します。
猫がビニールを食べた?誤飲の症状や対処法を紹介!
それでは、猫が万が一誤ってビニールを食べてしまった場合、どのようにすれば良いのでしょうか。
遊んでいるうちに噛みちぎってしまい、誤飲してしまったというケースは少なくありません。
猫がビニールを食べてしまったときは、以下のように対応しましょう。
- まずは猫が元気かどうかを観察する
- 無理に吐かせたりせず、すぐに動物病院に連れていく
猫が誤ってビニールを食べてしまった場合は、落ち着いて以下に解説するように正しい対処を行うようにしましょう。
猫がビニールを誤飲した時の症状は?猫が元気か観察しよう
猫がビニールを誤飲してしまったときは、まず猫が元気かどうか、様子を見ましょう。
ビニールを誤飲した際の症状としては、上記にも紹介しておりますが、消化不良や便秘、腸閉塞になる危険性が考えられます。
ただほんの少量の誤飲であれば、排泄物とともに体外に出ていくこともあります。
しかし誤飲の量にかかわらず、下記のようにすぐ動物病院に連れて行くほうがよいでしょう。
無理に吐かせたりせず、すぐに動物病院に連れていく
そして、猫が誤ってビニールを食べてしまった場合は、自分自身で判断せずに、すぐに動物病院に連れていきましょう。
ビニールを食べてしまった場合、体の中から取り出すのは簡単なことではなく、また危険な状態でもあります。
重いケースでは手術が必要な場合もあるでしょう。
無理に吐き出させようとするとビニールが器官に引っかかってしまったりということも考えられるため、素人判断で吐き出させるのも危険です。
こういったケースでは、動物病院の獣医に症状を詳しく伝え、対処してもらうのが一番です。
その際には、ビニールなどどういった異物を食べてしまったのか、いつ食べてしまったのか、またどれぐらいの量を食べてしまったのか等、できるだけ詳しく状態を伝えましょう。
参考:誤飲も補償してくれるペット保険に加入するのがおすすめ!
猫をはじめとして、ペットを飼っている人は食べ物以外の異物を誤飲してしまうという事故を怖いと考える人も多いでしょう。
また、万が一誤飲してしまったときは動物病院にかかりますが、その時の費用も決して安いものではありません。
そこでご紹介したいのが、ペットに関する病院などの費用について、その医療費を保障してくれるペット保険です。
ペット保険は、誤飲ももちろんアレルギー、中毒症状などでの受診についても補償が付いています。
ペットの病気による医療費が心配な人、事故にも対応する保険を探している人は、MOFFME内にもペット保険に関する記事がたくさんありますのでぜひ参考にしてください。
猫がビニールをなめる・噛むのを防ぐには?対策を紹介!
そうはいっても、ビニールは猫にとって良いおもちゃの一つであり、どうしても遊んでしまうものです。
また、今の世の中ではビニールを全く使わず、ごみも出さずに生活することは困難です。
そこで、猫を飼っている人のビニール対策として、以下のような方法が考えられます。
- ビニールを隠す、嫌な匂いをつける
- 猫の食事を見直す
- 一緒に遊んでストレスを解消させる
それぞれの方法について、以下で詳しく見ていきましょう。
対策①:ビニールを隠す、嫌な匂いをつける
猫のビニールの誤飲を防ぐ最も簡単な方法は、ビニールそのものを隠してしまうことです。
スーパーの袋などはしっかりと引き出しにしまったり、猫が見つけられないところに隠してしまえばビニールで遊ぶことはありません。
また、ゴミとして出るビニール袋もすぐに捨てるなど、猫の目に付くところにビニールを置かないということが事故を防ぐための一番の方法です。
しかし、そうはいっても生活の中でビニール袋というものは便利なものであり、生活空間から全くビニールをなくしてしまうというのも難しいでしょう。
そんなときは、ビニール袋に猫の嫌がる匂いをつけるというのも方法のひとつです。
猫が嫌がる匂いのあるスプレーなどを吹きかけておけば、それだけでも猫がビニールで勝手に遊んでしまうことを防ぐことができます。
対策②:猫の食事を見直す
猫の中には、ストレスによりビニールを齧ってしまうという行動に出る猫もいます。
ストレスの原因には病気などさまざまなものがありますが、その原因の一つに栄養不足も考えられます。
きちんとした食事を与えられておらず、栄養不足だと考えられる場合には、猫のビニールを齧る行動をその一つのシグナルと捉え、栄養不足を解消するようにしてあげましょう。
そのためには、普段からの猫の食事を見直すというのも一つの方法です。
対策③:一緒に遊んでストレスを解消させる
また、栄養不足以外にも猫のストレスがたまるケースは多々あり、引っ越しなどの環境が変わることをした、飼い主とのコミュニケーションが不足している、等も考えられます。
また、猫を飼い始めたばかりという場合でも猫はストレスがたまっていることでしょう。
まずは猫と一緒に遊んであげることで、ストレスを解消し、ビニールばかりに気がいかないように注意してあげましょう。
まとめ:猫がビニールで遊ぶのは要注意!
猫がビニールを好きな理由と、ビニールの誤飲の際の症状や対処法について見てきましたが、いかがでしたでしょうか。
今回のこの記事のポイントは、
- 猫は本能的に、またはおもちゃとしてビニールが好きなものである
- ストレスや遊んでいるときのはずみでビニールを誤飲してしまうこともあり、取り扱いに注意が必要
- 万が一ビニールを誤飲してしまったときは、すぐに動物病院に連れていく
です。
愛猫がビニールでじゃれたり、ビニール袋の中に入って遊ぶ姿は可愛いものですが、誤飲に関する事故も決して少なくはありません。
猫がビニールで遊びたがっているときはできるだけ目を離さないようにしましょう。
ビニールを誤飲してしまわない環境を作ることも、ペットを大事にすることに繋がりますのでこの記事を読んで事故を防いでください。
MOFFMEでは、他にも読んでおきたい保険に関する記事が多数掲載されていますので、ぜひご覧ください。