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愛犬と過ごすには普段かかる費用とは別に病気の際にかかる手術費用・入院費などの病院代、治療費などの医療費がかかります。犬の医療費は生涯平均として約100万円が目安といわれます。外耳炎や歯周病からヘルニアや骨折など高額な医療費がかかる場合もあるので確認しましょう。

記事監修者「森下 浩志」

監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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愛犬の医療費・治療費に生涯かかる費用の目安はどのくらい?


ペットと生活するとなると、普段の生活に必要な食費などの他に、治療費や医療費も必要となってきます。ペットフード代やペットシーツにかかる費用については考える方も多いと思いますが、ペットの病院代に関して考えている方は少ないかもしれません。


ペットと生活していく上で、どれくらいの医療費・治療費がかかるものなのでしょうか?


また、それぞれの病気での医療費はどれくらいなのでしょうか?


今回MOFFMEでは、

  • 愛犬の生涯にかかる医療費・治療費
  • それぞれの病気の際の医療費の目安
  • 愛犬の医療費に備えるには?
  • 医療費が高すぎて払えない場合、どうすればいいのか?

についてご紹介します。


この記事をお読みいただければ、愛犬の医療費・治療費がどれくらいかかるものなのかが詳しくお分かりになるかと思います。ぜひ最後までお読みください。


ペットの医療費は保険適用外のため全額自己負担になります。

ペットが手術や入院することになり


「医療費が高額過ぎて払えない、、」

「ペットにしてあげたい治療方法を選択できない」


実際にこのような体験をされた方は多くいます。万が一の際に備えてペット保険の加入を検討することはおすすめです。


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愛犬の医療費・治療費に生涯かかる費用はおよそ100万円


上の図をご覧ください。この図は犬の年間医療費がどれくらいかかるのかを東京都福祉保健局が調べたものになります。一番多いのが3~6万円未満、ということになっています。


犬の寿命が15年ほどと考えると、生涯にかかる医療費は3~6万円の15年分である45~90万円となります。このほか、狂犬病の予防接種や5種混合などのワクチン接種を行うことを考えると、犬の医療費としておよそ100万円ほどかかると考えておくといいかもしれません。


飼っている犬によってはあまり病気をせず、それほど医療費がかからない場合もあるでしょうが、中には病気にかかりやすい犬種などもあるため、実際にかかる医療費はこれ以上になることも考えられます。

病気になると手術費用や入院費などの病院代がかかる

犬の病気と言うと、通院して病気を治すことを思い浮かべる方も多いと思います。しかし、病気の種類によっては手術が必要な場合も出てきます。


手術が必要になった場合、手術費用や入院費などの病院代がかかります。


入院が必要な場合、1泊いくら、となり、入院が長引くにつれ医療費が高額になっていきます。


また、手術が必要になると、手術費用が高額となり、また、手術前に行う検査費用なども含めると、医療費が驚くほど高額となってしまう事も考えられます。


このように、手術や入院が必要になった場合、さらに医療費が高額になってしまうということを理解しておきましょう。


万が一の時のために、お近くの動物病院を探しておくと良いですね。日本動物病院協会のサイトでは動物病院検索ができるので、ぜひ調べてみましょう。


では、犬が病気になった場合、どれくらいの医療費が必要なのでしょうか?それぞれの病気ごとにご紹介したいと思います。

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入院や手術のみに特化したペット保険のメリットやデメリットを紹介!

犬の医療費目安①:外耳炎の平均

犬がかかりやすい病気の一つに外耳炎があります。外耳に細菌などが繁殖し、痒くなってしまう病気です。


治療法は主に投薬で行うため、手術・入院などは必要ありません。


外耳炎の治療にかかる医療費は、1回の通院で3,000円程になることが多いようです。


通院回数が1度ならば3,000円程で済みますが、何度か通院が必要になると、3,000円×通院回数ほどの医療費となってしまいます。


また、症状が進んで中耳炎などになってしまうと、治りにくくなる上に、治療費も5,500円ほどと上がってしまうので、早めに治療することをおすすめします。

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ペット保険で外耳炎は補償される?症状や治療費用について徹底解説!

犬の医療費目安②:骨折の平均

小型犬に多く見られる病気に骨折があります。足の細い犬は少し高いところから飛び降りただけでも骨折してしまう事があるので注意が必要です。


骨折の治療はギプスなどで固定する場合もありますが、場合によっては手術を行い、骨にピンを入れたりボトルで止めたりする場合もあります。


手術を行った場合の治療費をご紹介すると以下のようになります。

内容料金
診察1,100円
入院(7日)17,500円
検査14,000円
麻酔10,000円
手術68,300円
点滴4,200円
注射6,300円
合計121,400円
入院・手術で医療費が12万円以上となる場合もあります。治療に手術が必要になると、医療費は高額になってしまいます。

犬の医療費目安③:歯周病の平均

3歳以上の犬の8割が歯周病になっていると言われているほど、犬には多い病気です。歯垢が溜まってしまい、そこに細菌が住みつくことで発症する病気です。


歯周病の治療は犬の場合麻酔をかけて行う必要があるため、手術となってしまいます。


歯周病の治療にかかる医療費の例は、以下のようになります。

内容料金
診察500円
検査15,000円
麻酔17,000円
歯科処置59,900円
点滴3,000円
処方1,000円
合計97,300円
手術のため、やはり10万円ほどの治療費となり、かなり高額な医療費となってしまいます。


治療費が高額ですが、歯周病は放っておくと命に関わることもあるため、しっかりと治療するようにしましょう。

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犬の医療費目安④:ヘルニアの平均

ダックスコーギーなど、胴長短足の犬種で多く見られる椎間板ヘルニア。椎間板が変形してしまう事で、腰などに痛みが生じる病気です。


症状が軽い場合は鎮痛剤を処方し、安静にしていることで治る場合もあるようですが、重度となってしまうと手術が必要になる病気です。


椎間板ヘルニアで手術が必要になった際の医療費の例は、以下のようになります。

内容料金
診察1,500円
入院(6日)20,400円
検査39,700円
MRI89,000円
麻酔15,000円
手術127,300円
点滴12,200円
処置7,100円
注射23,000円
処方2,450円
合計337,650円
椎間板ヘルニアの治療で手術が必要になった場合、30万円以上の医療費がかかる場合もあります。

また、治療後はリハビリなども必要になるため、通院が必要になる場合もあり、医療費は更に高額になると考えてもいいかもしれません。
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愛犬にかかる医療費が払えないという状況にならないために

犬の治療費は通院程度で治ってしまう病気の場合、それほど飼い主さんの負担にはなりません。


しかし、手術や入院が必要な場合、医療費は高額なものとなってしまいます。先ほどご紹介した中で一番高額となったのは椎間板ヘルニアの手術で、医療費は30万円以上ということでした。


しかし、中にはさらに高額な医療費となってしまう病気も存在します。


もしこのような医療費が高額になってしまう病気に愛犬がなってしまった場合、しっかりと治療を受けさせてあげられるのか、不安に感じてしまう方も多いと思います。


貯金が十分にあり、お金の心配もなく、しっかりと治療を受けさせてあげられる、という場合、それほど問題はないかもしれません。


しかし、そこまで高額な治療費のことは考えていなかった、という方もいるかと思います。このような場合、ペット保険に加入しておくと、万一の場合に備えることができ、安心して治療を受けさせてあげることができるのです。

病気の際の手術費用・入院費・病院代などはペット保険加入で安心

ペット保険に加入すると、何が補償の対象となるのでしょうか?


一般的なペット保険では、

  • 手術
  • 入院
  • 通院

などの費用が補償されます。


保険のプランによっては、通院のみや手術のみといった場合もあります。また、100%費用が補償されるという訳ではなく、補償割合というものが設定されているのが一般的です。


多くの場合、

  • 補償割合70%
  • 補償割合50%

というように、割合の違ったプランが用意されているのが一般的です。


補償割合と言うのは、かかった治療費のうち、保険会社が負担してくれる割合になります。補償割合70%の保険に加入していて、治療費に5万円かかった場合、保険会社が70%の35,000円を負担し、飼い主さんは15,000円の負担で済む、ということになります。


ペット保険を選ぶときは、補償内容補償割合をしっかりと確認するようにしましょう。

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ペット保険は50%と70%プランのどっちがおすすめ?補償割合を徹底解説

ペットにかかる医療費は控除の対象になるのか?

人の場合、医療費が一定以上になると医療費控除を受けることができますよね。犬の医療費も思った以上に高額になることも多く、医療費控除の対象にならないかな?と考える方もいるかもしれません。


しかし、医療費控除の対象となるのは、「生計を一にしている家族」とされています。いくら家族同然に暮らしている愛犬でも、医療費控除の対象とはなりません


犬の医療費は高額になってしまう事もありますが、控除の対象とはならないので注意しましょう。

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もしも医療費が高すぎて払えないという状況の場合

愛犬の医療費が高すぎて一度では払えない、という状況も考えられます。


ペット保険に加入していた場合、保険会社が負担してくれるため、それほど高額な医療費にはならないかもしれませんが、ペット保険に加入していなかった場合、一気に30万円以上を準備するのが難しい、という場合もあるかもしれません。


もしも医療費が高すぎて払えない場合、ローンを組む、という方法があります。


ローンにも種類があり、

  • ペットローン
  • フリーローン
  • カードローン

などが挙げられます。


ペットの購入や医療費に利用することができるのがペットローンです。


その他の2つよりも金利が低いため、ローンを組むのが不安な方でも利用しやすいのではないでしょうか。

まとめ:愛犬のためにも医療費などを理解しよう!

いかがでしたか?ここでは犬の医療費について詳しくご紹介しました。


ここでご紹介したことは、

  • 犬の生涯にかかる医療費は100万円ほど
  • 外耳炎の治療は3,000円ほど
  • 骨折で手術が必要な場合は12万円ほど
  • 歯周病の治療費は10万円ほど
  • 椎間板ヘルニアの手術は30万円以上かかることも
  • ペット保険では通院・入院・手術の費用が補償される
  • 医療費が高すぎて払えない場合、ローンを組むという選択肢もある

になります。


ペットのかかる費用として、食費などは気にする方も多いかもしれませんが、医療費もかなりかかるということを覚えておくようにしましょう。


犬の医療費は思っていたよりも高額になる場合も多く、特に手術が必要な場合、10万円以上となってしまう事が多くなります。万一に備えてペット保険の検討をおすすめします。


MOFFMEでは他にも保険に関する記事を多数掲載しています。興味のある方はぜひ参考にしてください。

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