【獣医師監修】イグアナの平均寿命や性格は?|長生きのための飼い方のサムネイル画像

内容をまとめると

  1. イグアナの平均寿命は10年〜15年
  2. 飼育環境などを整えれば30年近く生きることもある!
  3. 病気に備えてペット保険に加入することも重要

ペットとして爬虫類の中でも人気が高いのがイグアナです。そこでこの記事ではイグアナの平均寿命や最長寿命、性格を解説していきます。また飼育や長生きさせるためのコツについても紹介するので、イグアナの飼育を検討している方は特に最後まで読んでみてください。

記事監修者「森下 浩志」

監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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イグアナの平均寿命は?飼育方法や長生きのコツも紹介!

イグアナは近年ペットとしても人気が高い爬虫類ですが、実際ペットとしてお迎えする場合にどのくらいの寿命なのか、飼育方法などを調べていることと思います。


イグアナの平均寿命は10〜15年と長めですが、飼育方法によってはさらに長く生きる個体も少なくありません。


また性格も穏やかで、比較的初心者にも飼いやすいペットです。


今回MOFFMEでは、

  • イグアナの寿命や人間年齢への換算
  • イグアナを長生きさせるための飼い方
  • イグアナの性格
  • イグアナがかかりやすい病気
について解説していきます。

この記事を読んでいただければ、イグアナを長生きさせるコツや飼育方法など、イグアナを迎えるための気持ちの準備をする上で参考になるかと思います。

ぜひご覧ください。

イグアナの寿命は飼い方次第で伸ばすことができる!


近年ペットとして人気の高いイグアナですが、平均寿命は10年~15年と長生きします。


最長寿命で29年も生きたというイグアナもいます。


飼育環境や健康管理をしっかり行えば、ここまで長く生きてもらえます。


このように、ペットとして迎えた場合、長い間一緒に暮らすことができるのはとても魅力的に思うのではないでしょうか。


赤ちゃんの頃はとても小さく可愛らしいですが、成体になると100cm~180cmほどの大きな体になります。


しかし、そうなるとケージの中だけで育てることが困難になり、飼育放棄をする人も増えているのが現状です。


寿命が長いイグアナをペットとして迎えた以上、責任を持って最後まで育てるのが飼い主の義務です。


そうならない為にも、イグアナのことをしっかりと理解することが大切です。

イグアナの年齢を人間に換算すると何歳になる?

では、イグアナの年齢を人間に換算すると何歳なのでしょうか。

実は、イグアナは1年間でおよそ6歳~7歳ほど年を取るのです。イグアナを人間に換算した年齢を一覧にしたので、ぜひ参考にしてください。

イグアナを人間に換算した年齢
イグアナの年齢人間の年齢
1歳6歳
2歳〜5歳10歳〜30歳
5歳〜8歳30歳〜50歳
8歳〜11歳50歳〜70歳
11歳〜15歳70歳〜100歳
最長で29年生きたイグアナは、人間に換算すると191歳にもなるので驚きですね。

補足:イグアナの赤ちゃんは性別が分からない?

イグアナの性別の区別は生後1年くらい経たないとできないと言われていますが、実際は小さい頃から判断することは可能なのです。


しかし、区別する方法が難しく、素人が判断するのは不可能だとされています。


素人でも比較的分かりやすい性別の確認方法をご紹介します。足の太ももの内側にあるイグアナのそけい孔で区別することです。


内ももにある点々の模様がついているのですが、その模様が突起物のように点々がはっきりとしていればオスです。


僅かに転々とした模様がある場合はメスです。

イグアナを寿命を長くするための飼育方法とは?

イグアナの寿命は10年~15年と言われていますが、飼育環境によっては20年近く生きたイグアナもいます。


そのように寿命を延ばして長生きさせるためにはコツが2つあります。

  • ストレスを与えない
  • 湿度や温度管理に気を付ける
です。

具体的にどのように気をつければ良いのか解説していきます。

ストレスをなるべく与えないようにするのが重要

まずは、ストレスを与えないことが大切です。


イグアナは人間になつくことはありますが、過剰に触られることを非常に嫌がります。過剰に触られることによりストレスとなり、食べものを拒絶することもあります。


食べ物を食べないということは、栄養を摂取できない為、衰弱してしまう恐れがあり死に至る場合もあります。


そのため、ご飯を食べなくなった場合はストレスの原因となるものを排除してあげましょう。


過剰に触れること以外にも、急に上から掴んだり、嫌がっているのに抱きかかえたりすることもストレスになり寿命が短くなってしまいますので、触れ合い方にも注意が必要です。

イグアナにとって快適な室温、湿度を保つ

イグアナの寿命を延ばすためには、室温と湿度には充分に気を付けましょう。

元々熱帯地域に生息しているイグアナなので、寒いのは特に苦手としています。

そのため、冬にはヒーターやエアコンを使って室温を25度以上に保つようにします。

また日中と夜間では適切な温度が異なります。
  • 日中の場合・・・28度~35度
  • 夜間の場合・・・25度~28度
室温が20度を下回ると肺炎を起こしてしまうなどの病気にかかりますので充分に気を付けてください。

また、湿度にも気をつける必要があります。

エアコンやヒーターを使うと湿度が下がりますが、湿度が低いと脱皮に失敗してしまいます。

加湿器などを利用して、60%程度の湿度を保つようにしましょう。

穏やかでおとなしいイグアナの性格を種類別に紹介!

ペットとして人気のイグアナ4選を紹介します


グリーンイグアナ

頭が良く、人になつくようにしつけたり、飼い主の顔や自分の名前を覚えることができます。


サバクイグアナ

穏やかな性格のため、幼い頃から人に慣れていれば、手に乗せて遊ぶことも可能です!


チャクワライグアナ

他の種類と比べ、縄張り意識を強く持っているため、人になつくのは少々難しいです。


ブルーイグアナ

グリーンイグアナと同じく知能が高いため、トイレの場所などもしつけることができます。


イグアナの種類やそれぞれの特徴については、以下の記事でより詳しく解説しているので、気になる方は参考にして下さい。

イグアナの種類別の特徴など

イグアナの性格は比較的おとなしい!

イグアナは小さな恐竜と言われる程、見た目も鋭いので一見怖いと感じるかもしれませんが、
イグアナの性格は温厚でおとなしく、ペットとして飼いやすいと言われています。

食べるものが植物食ということも関係していると考えられます。

比較的温厚なイグアナですが、警戒心が強く、飼いはじめなどは尻尾で攻撃をすることもあるかもしれません。

飼い主以外にはさらに危険な場合もあるので、おとなしいからと言って誰でも触らせるのは危険です。

また、発情期のオスは攻撃的になるので、飼い主であってもその時期は気を付けるようにしましょう。

イグアナの性格については、以下の記事で詳しく解説しているので、気になる方は参考にして下さい。

イグアナは飼い主になつく?

イグアナは知能も高いので犬のように飼い主になつきます。そのため、名前を呼ぶと駆け寄ってきてくれたりもします。

また、ハーネスを付けて散歩をする人もいます。

ですが散歩をするのは信頼関係を築いてからでないと危険な場合もあるので気を付けましょう。

とても賢いイグアナなのですが、警戒心も強いです。

必要以上に触れ合ったりすると、イグアナが嫌がって時には攻撃してしまう場合もあるので適度な距離を保って、イグアナとの信頼関係を深めていくのが良いでしょう。

また、イグアナをなつかせる方法について以下の記事で詳しく解説しているので、気になる方は参考にして下さい。
イグアナのなつかせ方

ペットとしてイグアナを飼育する時に必要なものは?

ペットとしてイグアナを迎えるために必要なものがあります。

イグアナを飼育する上で必要な物は
  • 登り木
  • 水遊び場
です。

登り木は、イグアナが木の上をゆっくりと移動できるように必要です。

色々な木を組み合わせて、自然のジャングルを思い出させるような部屋を作ってあげましょう。

また、水遊び場は、脱皮をするのに必要不可欠です。

水浴びをしないでいると体が黒ずんでいき上手く脱皮することができなくなります。水浴びできるスペースや、水槽などの容器を用意しておく必要があります。

イグアナの値段相場は?

イグアナの値段は種類にもよりますが、およそ3,000円~10,000円です

また、サイズによっても異なります。
  • べビー・・・約3,000円
  • ヤング・・・約5,000円
  • アダルト・・約10,000円

しかし、貴重な種類であるアルビノ・エリスリスティックス・アザンティックなどの場合は、10万円を超えることもあります。

イグアナのえさには野菜や果物がおすすめ

イグアナは草食性なので、えさには野菜や果物がおすすめです。

人間が食べている野菜であれば、何でも食べることができるため、色々な野菜をバランスよく与えて健康管理をしましょう。

野菜や果物以外にもイグアナ専用のフードもありますが、イグアナ専用のフードは慣れていないと食べてくれない場合があります。

万が一食べない場合は野菜を与えてあげるだけでも十分ですので、無理にあげる必要はありません。

ペットショップで購入する時に、店員さんに普段から何を食べているのかを聞いておくとスムーズに餌を与えることができますよ。

おすすめの野菜は下記の通りです。
  • 小松菜
  • チンゲン菜
  • 大根の葉

イグアナの飼育には放し飼いがおすすめ!

イグアナの飼育をする上で必要な物はケージ照明です。


イグアナが幼体の間はケージの中で飼いましょう。60㎝ほどのイグアナであれば、幅120㎝以上×高さ150㎝ほどのケージが必要です。


しかし、種類にもよりますが、イグアナの成体は180cmにもなるため、ケージでは十分な広さが保てなくなります。


そういった場合に1番おすすめなのは放し飼いをすることです。


ケージの中でずっと飼育していても、飼い主になついてくれることは難しいため、放し飼いをしてスキンシップをとり、イグアナとの距離を縮めていきましょう。


放し飼いをするときは、イグアナが脱走しないように、戸締りは厳重にして下さい


また、照明は必要不可欠です。


紫外線ライトは、イグアナの骨の成長促進を促すのにとても効果的なものです。


かなり高額な物にはなるのですが、イグアナが健康に長生きするためには必要な物ですので、導入してあげましょう。

イグアナがかかりやすい病気とその症状は?

イグアナは病気やケガをしても敵に襲われないようにするため、隠そうとします。


そのため飼い主も気づきにくく、発見が遅れてしまい手遅れになることも少なくありません。


そうならない為にも、日頃から健康状態を確認することが早期発見のカギとなります。


では、イグアナがかかりやすい病気は主に3つあります。

  • 代謝性骨疾患
  • 脱皮不全
  • 寄生虫による寄生
では、それぞれの症状と原因を解説していきます。

代謝性骨疾患の症状
  • 顎や手足が腫れる
  • 手足や尻尾の痙攣や麻痺
  • 骨折
などがあります。

原因としては、餌があっていない場合や紫外線不足、温度不足や運動不足などが挙げられます。

また、幼体の場合は脊髄や尻尾の変形といった症状が見られ、後遺症として残ってしまうことが多いです。

脱皮不全の症状
  • 古い皮膚が原因で血行障害
  • 壊死
  • 体調不良
などがあります。

原因としては、飼育環境において水遊びなどが十分に行われていないことや、なんらかの病気にかかってしまった場合にあります。

寄生虫が寄生したときの症状
  • 食欲不振
  • 血便
  • 下痢
などがあります。寄生虫の中には人間にうつるものもあるので注意が必要です。

原因としては、排泄物からの感染があるので、こまめに掃除することが大切です。

イグアナでも入れるペット保険を万が一のために検討してみては?

爬虫類のイグアナですが、寿命が10年以上もあるので飼育中になんらかの病気やケガをすることもあります。

エキゾチックアニマルという爬虫類などの動物の治療をしてくれる獣医師はかなり少ないので、事前に調べておく方が良いでしょう。

万が一、入院や手術となった場合には、かなりの高額になってしまう恐れがあります。

例えば猫や犬の場合だと3,000円程の治療費でも、イグアナだと10,000円程かかってしまう場合があるのです。

また、動物の場合は健康保険がないので、治療費は全額飼い主の負担になります。

そうならない為にもペット保険への加入をおすすめします。ペット保険に入っていれば、万が一の病気やケガも保険金が発生します。

ペット保険は保険会社によって保障内容や保険料が異なるので、一度資料請求をしてみるのがおすすめです。
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まとめ:イグアナの平均寿命は10〜15年!

イグアナの寿命について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。


今回のこの記事のポイントは

  • イグアナの平均寿命は10年〜15年
  • 性格は優しいが警戒心も強い
  • 知能が高く懐きやすい
  • 餌は野菜や果物で昆虫は食べない
  • 病気にかかっても隠したがるので日頃から観察をする
です。

イグアナは鳴くこともなく基本はおとなしい性格なので、マンションなどでも飼いやすく人気の高い爬虫類です。

しかし、赤ちゃんの頃と比べるとかなり大きくなるため飼育スペースの確保も必要ですし、寿命が長いため責任を持って最後まで育てるという決意も重要になってきます。

また、病気やケガをしても分かりにくいため、普段の歩き方やえさの量などを細かくチェックしておくことも大切です。

見るからに体調が悪くなってから気づくと手遅れになる可能性もありますので、早期発見をしてあげてください。

MOFFMEでは、他にも読んでおきたい保険に関する記事が多数掲載されていますので、是非ご覧ください。