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飼い犬が頻繁に粗相をしてしまう。そんな悩みを抱える飼い主さんもいるかと思います。実は愛犬がトイレを失敗するのはわざとかもしれません。今回のMOFFME記事では、犬がトイレを失敗する理由・対策・トイレの場所を覚えられない原因を紹介していきます。

記事監修者「森下 浩志」

この記事の監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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愛犬がトイレを失敗するのはわざと?失敗する理由やしつけ方

愛犬を飼っていらっしゃる方々に”愛犬あるある”として知られている事があります。


それは…愛犬の”トイレあるある”です。犬用のトイレは専用のシートをフレーム(トレー)で固定して、犬が落ち着いてトイレができそうな場所に配置します。そして、シートが汚れたら交換する仕組みです。


愛犬がシートにおしっこをしてくれるとよいのですが、そうでないケースも多々あります。失敗する理由はあるのでしょうか?わざとやっているのでしょうか?また、それに対しての”しつけ”の方法があるのでしょうか?


今回MOFFMEでは、”愛犬がトイレを失敗するのはわざと?失敗する理由やしつけ方”と言うことで、

  1. 犬がトイレをわざと失敗する理由を紹介
  2. 愛犬がトレイの場所を覚えられない原因を紹介
  3. 犬のトイレトレーニング方法を紹介

詳しく解説したいと思います。


ぜひ最後までご覧ください!

犬がトイレをわざと失敗する理由を紹介


この見出しでは、愛犬がトイレをわざと失敗する理由について解説したいと思います。

『トイレ以外の場所にわざと用を足す』この後始末がどれほど大変かを、人間は理解していますが、犬にはその概念がありません。ですが、犬の特徴を加味して掘り下げてみると、少し犬の気持ちが理解できるかと思います。


その特徴を加味した上で、考えられる理由は主に下記の3点です。

  1. 犬がわざとトイレに失敗する理由① 子犬の反抗期
  2. 犬がわざとトイレに失敗する理由② トイレが汚れている
  3. 犬がわざとトイレに失敗する理由③ 病気や認知症の可能性

次の見出しで上記の理由と原因を1つずつ、解説したいと思います。愛犬のトイレに手をこまねいている飼い主さんと、これから犬を家族に迎え入れる事を検討されている方も、ぜひご覧ください。

犬がわざとトイレに失敗する理由① 子犬の反抗期

子犬の場合、わざとトイレに失敗する理由は、反抗期の可能性があります。


犬の月齢9ヶ月~12ヶ月は、人間で言うと13歳~16歳に当たります。この期間(小型犬の場合は4ヶ月~12ヶ月)が子犬の反抗期です。


人間で言うと中学生ぐらいとされており、心理的に不安定な時期です。反抗期が疑われる場合は、その時期が過ぎるまで、広い心で見守る必要があります。ただし、今後の躾に影響を及ぼす為、甘やかしすぎは禁物です。


トイレについても、同様です。なるべく声をかけたり、叱ったりせず、愛犬が見ていないうちに、トイレを綺麗に片付けてください。


ここで怒鳴ったりすると、逆上して仕返ししたり、反抗期が長引いたりすることもあるので、おすすめしません。

犬がわざとトイレに失敗する理由② トイレが汚れている

犬がわざとトイレに失敗する理由の一因に”トイレが汚れている”と言うことも上げられます。正しくは、「トイレが汚れているから、掃除して欲しい!」と主張している(もしくは強くお願いしている)と言えます。


犬は綺麗好きな動物で知られています。また、犬によってはデリケートな性格の子もいます。多頭飼いを行っている場合、他の犬の臭いがするトイレで用を足せないと言う子もいます。


大変かもしれませんが、「掃除を小まめに行う」「消臭剤や除菌スプレーを使用する」など、工夫しましょう。その際、芳香剤は避けた方が無難です。


子犬の頃には問題なかったのに、成犬したら失敗が多くなった…と言う場合には、成長して性格が綺麗好きになったと考えられます。

犬がわざとトイレに失敗する理由③ 病気や認知症の可能性

老犬の場合、老化と嗅覚の衰えが原因で、トイレの場所が分からなくなることがあります。足腰と筋力が弱くなり、トイレまで我慢できなくなる事もあります。


この場合は、「わざと」という表現は、少しニュアンスが異なるかもしれません。


老犬になると見出しにもある通り、認知症により、認知機能が低下します。その結果、トイレが正しくできなくなります。

また、病気の可能性もあります。例えば、膀胱炎になってしまった場合は、排泄が上手くコントロールできなくなり、トイレ以外の場所で用を足してしまいます。

この場合、犬用オムツの着用を検討することも、やむを得ないでしょう。病気が疑われる場合は、直ぐに動物病院で獣医師さんの診察を受けましょう。

「MOFFME」では、無料でペット保険の相談を行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。

愛犬がトレイの場所を覚えられない原因を紹介


これまでの見出しでは、愛犬がわざとトイレを失敗する理由について、解説しました。わざとトイレを失敗する場合は、何となく雰囲気で感じ取れます。

しかし、そうでない場合は何が原因なのでしょうか?可能性の一つにトイレの場所を覚えていないと言う事が考えられます。

この見出しでは、愛犬がトイレの場所を覚えられない場合の原因について解説したいと思います。

  1. 犬がトレイの場所を覚えられない原因:トイレのサイズが合ってない
  2. 犬がトレイの場所を覚えられない原因:しつけを間違って認識している
  3. 犬がトレイの場所を覚えられない原因:トイレの場所が落ち着かない
  4. 犬がトレイの場所を覚えられない原因:臭いで誤った場所を覚えている
  5. 犬がトレイの場所を覚えられない原因:寝床とトイレが近すぎる

思い当たる項目の見出しを、ぜひご覧ください。

犬がトレイの場所を覚えられない原因:トイレのサイズが合ってない

一番目の見出しで、犬用のトイレは専用シートである事を紹介しました。シートのサイズは主に2種類あります。レギュラーサイズ(45cm×33cm)とワイドサイズ(60cm×45cm)です。


ワイドサイズはレギュラーサイズの約1.8倍の大きさを有しており、主に大型の犬種の際に使用します。固定するフレームもそのサイズに合った物を使用します。


このシートのサイズが合っていない場合、窮屈さゆえに他の場所でトイレをしてしまう可能性があります。飼い犬の大きさに合ったサイズを選ぶ様にしましょう。


犬によっては、クルクル回った後、止まってからトイレをする子もいます。最初はシートの上にいても、止まった場所がシートの上とか限りません。


シートを複数枚、並べて配置して、文鎮などで押さえる方法もあります。ただ、文鎮も汚れるので、まめにお手入れしましょう。

犬がトレイの場所を覚えられない原因:しつけを間違って認識している

犬がトイレの場所を正しく認識していても、『トイレをすること自体が悪』と誤認識している可能性もあります。


トイレ以外の場所で用を足している愛犬をトイレの最中に叱った場合、愛犬が「トイレをしたから怒られた」勘違いした場合に起こり得ます。


叱り方を間違えると、さらに間違った場所にトイレをしていまい、逆効果です。この場合、ヒステリックに怒鳴るよりも、語りかける様に正しい場所へ促しましょう。


稀に正しい場所でトイレをしている最中に出くわす事があります。その場合、その場で直ぐに褒めたり、お菓子をあげたりしてみましょう。「この場所でトイレをするとお菓子がもらえる」と愛犬が勘違いすると、躾は完了です。


どうしても改善されない場合は、頻繁にトイレを行う場所にトイレの位置を変更することも、やむを得ないでしょう。

犬がトレイの場所を覚えられない原因:トイレの場所が落ち着かない

犬がトイレの場所を覚えられない原因として、トイレの場所が落ち着かないと言う事も一つの要因です。あるいは、トイレを正しい場所として認識していたとしても、そこでトイレをしたくないと言う意思表示の可能性もあります。


犬は落ち着かない場所ではトイレはできません。それは人間も同じではないでしょうか?


例えば、人が頻繁に行き来する場所や、騒がしい場所では、愛犬は落ち着いてトイレをする事ができません。結果的に違う場所でトイレをしてしまいます。


犬のトイレを設置する場合は、できるだけ静かな落ち着いた場所に設置しましょう。そしてトイレの後は速やかに後片付けをしてください。


落ち着かない場合は、再度、場所を検討し直してください。失敗してもヒステリックに叱ることは厳禁です。

犬がトレイの場所を覚えられない原因:臭いで誤った場所を覚えている

犬はトイレの場所を、臭いと関連付けて覚えている場合があります。その場合、排泄物の臭いがする場所をトイレと認識している為、誤った場所をトイレとして覚えている可能性があります。


トイレの躾の期間中に、誤った場所に排泄物の臭いが残ってしまうと、どこが正しいトイレか分からなくなってしまい、この問題が生じる事があります。トイレ以外の場所に排泄物の臭いを残さない工夫が必要です。


臭いを残さない様にする為には、なるべく早く排泄物を処理する事です。飼い主さんが長い間、留守にしてしまう場合は、出かける前にお散歩などで排泄を済ませてから出かける様にしましょう。


そして、なるべく早く帰宅して、帰宅後は速やかに排泄物を処理しましょう。どうしも残ってしまう臭いは、消臭剤を使うなど、工夫してください。

犬がトレイの場所を覚えられない原因:寝床とトイレが近すぎる

犬の寝床とトイレの距離が近すぎる場合も、正しい場所でトイレをしない可能性があります。理由は、犬は綺麗好きで自分の寝床が汚れる事を嫌うからです。


ケージ(柵で囲った犬用スペース)の中にトイレを設置した場合、犬の性格によってはケージ内でトイレをしない事があります。子犬の頃に問題が無かったとしても、成犬になると自我が目覚めてしまい、ケージ内でトイレをしなくなる事も多々あります。


この場合の対策は少し難しいかもしれません。一つの案ですが、飼い主さんが一緒にいる時間はなるべくケージから出してあげてください。一緒に遊びながら、トイレトレーニングをしましょう。トイレが終わってからケージに戻す様にしてください。


厳しい言い方をしますが、犬を飼うと言うことは、こう言う事です。完全に躾けるまで、自分の時間は愛犬の為にあると割り切ってください。

犬のトイレトレーニング方法を紹介


さて、今までは原因や可能性について詳しく解説しました。ここからはトイレのトレーニング方法を詳しくお伝えしたいと思います。


この見出しでは、トレーニングの方法を3つの手順にそって解説します。

  1. しつけ手順① ケージ内にトイレを設置する
  2. しつけ手順② トイレのタイミングでトイレに誘導する
  3. しつけ手順③ 正しい場所でトイレをしたら褒める

犬は視覚よりも、嗅覚の方が優れている為、トレーニングのコツは臭いです。それとたとえ『わざと』であっても叱らない事です。詳しく解説したいと思います。ぜひ、ご覧ください。


※「MOFFMEマガジン」には、過去のアーカイブに、「犬の視界」の記事があります。

ご興味のある方は、ぜひ、ご覧ください。過去の記事はこちら

しつけ手順① ケージ内にトイレを設置する

しつけ手順①先ずは、ケージ内にトイレを設置しましょう。


その際、ケージの面積とトイレのサイズにご注意ください。トイレのサイズはケージの半分以下が理想です。


シーツをぐちゃぐちゃに破いたり、フレームからはがしたりする犬もいます。その場合は、メッシュ(網)付きのフレームを選択するとよいでしょう。最初はメッシュの部分に噛みつきますが、次第に止める様になります。


犬用トイレがひんやりしている事から、トイレで寝てしまう犬もいます。ベッドよりも心地よく、快適に感じてしまったのかもしれません。これは子犬の頃に多い事で、成犬になるにつれて少なくなります。あまり気にしない様にしましょう。


準備ができたら、「しつけ手順② トイレのタイミングでトイレに誘導する」をお読みください。

しつけ手順② トイレのタイミングでトイレに誘導する

しつけ手順②トイレのタイミングでトイレに誘導する


犬のトイレにもタイミングルーティンがあります。例としては、寝起きの直後や、就寝前、お散歩や遊びの最中、ごはんの後、などがあります。


トイレをする直前は、鼻をクンクンしながら床の臭いを嗅ぐ子もいれば、クルクル回った後、止まってからトイレをする子もいます。


このサインを見逃さないでください。このサインが表れたら速やかにトイレへの誘導を試みてください。たくさん誘導を行い、トイレの場所を認識させます。


これを複数回行っていると、正しいトイレの場所を覚える様になります。繰り返しになりますが、失敗してもヒステリックに怒鳴らないでください。


正しくトイレができたら次の手順③に移行してください。次の手順が最も重要です。

しつけ手順③ 正しい場所でトイレをしたら褒める

しつけ手順③正しい場所でトイレをしたら褒める


最後になりましたが、正しい場所でトイレができたら、『褒める』ことが重要です。おやつを上げても構いません。


前途でお伝えしましたが、『ここでトイレをすると飼い主さんが喜ぶ』『ここでトイレをするとおやつがもらえた』などの成功体験が愛犬に正しいトイレの場所を認識させるのです。まさにディープラーニングです。


ある芸能人の方がテレビで仰っていた事を紹介します。愛犬が正しくトイレを行った際、歌を歌って褒めたそうです。するとその愛犬は、その場所でしかトイレをせず、お散歩でもしなくなったそうです。愛犬はそれぐらい飼い主さんの事が大好きなのです。


繰り返しになりますが、トイレトレーニングで失敗した時は、叱らないでください。犬が怯えてしまい、トイレを我慢する事もあるからです。

まとめ:愛犬のトイレトレーニングはなるべく早く行おう

愛犬のトイレトレーニングですが、なるべく早く行ってください。成功体験のディープラーニングが、正しいトイレの仕方を習慣づけるからです。


また、叱る事で、愛犬が怯えてしまい、トイレを我慢する可能性についても解説しました。わざとであっても、叱ることよりも、成功を褒める事を意識してください。


また、トイレの場所の覚え方は『臭い』です。正しくないトイレの臭いは、速やかに掃除を行い、臭いを廃除しましょう。これらを正しく実践して頂き、快適なペットライフをお過ごしください。


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