猫の誤飲でお悩みの飼い主さんも多いことかと思います。誤飲はなかなか防ぎづらいですし、重篤な場合は死亡してしまうこともあるので不安ですよね。ではどのように誤飲を予防すれば良いのでしょうか。この記事では猫の誤飲について、実際の相談事例と共に詳しく解説します。
この記事の目次
目次を閉じる猫の誤飲の対処法とは?獣医師さんへの実際の相談事例と共に解説
猫の誤飲でお悩みの飼い主さんも多くいらっしゃるのではないでしょうか。
留守番等で飼い主さんがいない時の誤飲はなかなか分からないことも多く、しかしそのまま放置すると重篤な場合は死亡してしまうこともありますのでとても不安ですよね。
では飼い主さんが猫の誤飲を予防するために何かできることはあるでしょうか。
今回「MOFFME」では猫の誤飲について、
- 獣医師さんへの実際の相談事例とその対処法
- 予防方法
について詳しく解説していきます。
猫の誤飲を防ぐためにも、ぜひ最後までしっかりご覧ください!
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猫の誤飲の対処法を、実際の相談事例と共に詳しく解説!
猫の誤飲はどのように対処すれば良いのでしょうか。
愛猫がおもちゃ等を誤食してしまった場合、様子見すれば良いのか、それともすぐに動物病院に連れて行くべきなのか、突然のことに動揺してしまってなかなか冷静に判断できませんよね。
愛猫が苦しそうならともかく、元気で体調に問題がなさそうな場合は特に悩ましいと思います。
そこでこの項では、
- 猫の誤飲の対処法
- 獣医師さんへの実施の相談事例
を詳しく解説していきます。
ぜひ参考にしてみて下さい!
誤飲の事例と対処法①:ひも
猫種:雑種
年齢:3歳
体重:3.5kg
猫の誤飲の1例目として、ひもが挙げられます。
ひもは猫が遊ぶことが多く、また細くて口に入れやすいことから誤飲しやすいです。
異物を飲み込んだ場合、異物がお腹の動きを阻害しない限り、症状が出ないのでそれまでは通常と変わらない状態であることが予想されます。
ただ結び目のある紐状の異物を飲み込んだ場合、詰まってしまう可能性は低いのですが、腸で引っかかってしまうと糸ノコギリのように作用して腸管を広範囲で傷つけてしまう可能性が考えられます。もし便で出てこないなら、お腹の中で引っかかっている可能性もあります。
胃内にひっかかっていれば、薬を使用して吐かせる処置が適応になる可能性もありますし、腸管内で異物が悪さをしていれば、腹部エコーでわかることもあります。
飲み込んだ長さが短めな場合は便から排出される可能性もありますが、万が一を考えて動物病院を受診する方が良いでしょう。
もし猫が動物病院を苦手としている場合は、まずは電話で相談してみることをおすすめします。
誤飲の事例と対処法②:ビニール袋
猫種:雑種
年齢:1歳
体重:3.2kg
猫の誤飲の2例目として、ビニール袋が挙げられます。
ビニール袋はカシャっという音や形状から猫がおもちゃにしやすいものとして知られています。もちろんビニールは消化できませんので、誤飲には特に注意が必要です。
残念ながら猫の誤食癖は治りませんので、飼い主さんが誤飲しそうなものを徹底的に片付けておくことが必要です。ビニールは猫の届かないところにしまい、遊ぶ時だけ取り出すようにして下さい。
年齢が経つにつれ落ち着くこともありますが、基本的にはその子の個性として受け入れてあげて、人間が事故の起きないように対策してあげてください。
猫がビニールで遊んでいる際は誤飲しないよう、しっかり注意して見てあげるようにしましょう。
もし仮に誤飲してしまった場合は、体調の変化に気をつけながら早急に動物病院を受診することをおすすめします。
誤飲の事例と対処法③:おもちゃ(猫じゃらし)
猫種:雑種
年齢:11ヶ月
体重:4.7kg
猫の誤飲の3例目として、猫じゃらし等のおもちゃが挙げられます。
猫じゃらし等、おもちゃそのものは大きさがある程度あるために誤飲しづらいですが、パーツをかじってしまうことは十分に考えられます。
異物を食べてしまったときにはレントゲン検査か超音波検査で異物の確認をするのが一般的ですが、残念ながら、おもちゃの材質によってはレントゲンでも超音波検査でも映りにくい場合があるため検査で確認することができません。また基本的に、誤飲の確認のために開腹手術を行うことは猫への負担や費用からおすすめされません。
したがって愛猫が元気な場合は2〜3日様子見するのが良いでしょう。食欲が落ちたり、食べても吐いてしまったり、何日もうんちが出ていなかったりするようであれば、動物病院を受診して下さい。
もちろん誤飲後に猫が苦しそう、元気がないような場合はすぐに動物病院を受診しましょう。
誤飲の事例と対処法④:布類
猫種:雑種
年齢:2歳
猫の誤飲の4例目として、布類が挙げられます。
布類もビニール袋同様、猫におもちゃにされやすいものとして知られています。
もちろん猫が誤飲しないように、遊ばない場合は誤飲しやすいものを片付けておく、遊ぶ場合は猫の様子を注視しておくこと等の対策が必要ですが、それでも隙を見て誤飲してしまった場合はどうすれば良いのでしょうか。
誤食癖のある猫の場合、
- 便が出ない
- 嘔吐する
- 吐こうとするが吐けない、吐かない
- 食欲不振
の4つの症状に気をつけるようにしましょう。
消化管は口からお尻まで一本の管でつながっているので、その間のどこかがつまると、便が出なくなったり、吐いたりといった症状が一般的に見られます。また、おなかも痛くて、腸の動きがおかしくなって気持ち悪くなるので、食欲も落ちてしまいます。
誤食癖がある子でこういった症状が見られた場合は、念のためすぐに病院に連れて行ってあげてください。
猫の誤飲を予防するには?飼い主さんが気を付けるべきこととは
猫の誤飲を予防するために、飼い主さんに何かできることはあるのでしょうか?
飼い主さんが愛猫の誤飲を防ぐためには、
- 片付ける
- 届かないところに置く
- ガードする
の3つのことに気をつけてあげるようにしましょう。
普段の生活でものを出しっぱなしにしたり、床に放置したりしないようにしましょう。特に小さなもの(電池やボタン等)は見逃しやすいので注意が必要です。
また片付けたものは猫の手の届かない高いところにある収納や、扉付きの収納にしまうようにし、猫が勝手に取り出して遊べないようにしましょう。
さらに食べると危険な食品や小物が存在する場所には、そもそもペットが立ち入れないようにすることもお勧めです。特にキッチンには、猫や犬が入れないよう扉を付けたり、犬が飛び越えられない高さのフェンスを付けるのがお勧めです。
愛猫の誤食癖は治せませんし、猫は食べて良いものとダメなものの区別がつきません。
誤飲を防ぎ、愛猫の健康を守って行くためにも、以上の3つのことを心がけるようにしましょう!
まとめ:猫の誤飲の事例とその対処法、予防策とは
ここまで猫の誤飲の事例とその対処法、飼い主さんが気をつけるべきことについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
今回の記事の内容をまとめると、
- 猫はひもやビニール、おもちゃ、布類、小さいもの(ボタン・電池等)を誤飲しやすい
- 誤飲後も元気であれば数日様子見し、体調に変化があれば動物病院を受診する
- 飼い主さんが愛猫の誤飲を防ぐために、片付ける・届かないところにしまう・ガードするの3つのことに気をつける必要がある