犬の精巣腫瘍をご存知ですか?セルトリ細胞等の腫瘍化が原因で、痛み等は少ないですが、胸が腫れる等の症状が出ます。治療としては手術や薬が行われますが、重度の貧血の場合は予後が良くないことが多いです。この記事では犬の精巣腫瘍について、原因から症状、治療を解説します。
この記事の目次
目次を閉じる犬の精巣腫瘍は完治する?悪性の場合転移すると死亡することも
犬の精巣腫瘍は、9~11歳の未去勢のオスに多く発症する病気のため、不安を感じる飼い主も多いと思います。ですが、一体どのような病気なのか、完治するものなのか正しい知識を知っておきたいですよね。
犬の精巣腫瘍は悪性の場合、転移すると死亡する可能性もあるため、私たちは日ごろから病気のサインを見逃さないようにしなくてはいけません。
今回「MOFFME」では、
- 犬の精巣腫瘍とは?
- 犬の精巣腫瘍の治療法や治療費用、予防を解説!
- 精巣腫瘍になりやすい犬種や年齢、性別はある?
- もしもの時のペット保険
犬の精巣腫瘍とは?原因や症状を詳しく解説!
ではまず、この見出しでは犬の精巣腫瘍とはどのような病気なのか、原因や症状などを詳しく解説したいと思います。
- そもそも犬の精巣腫瘍とは?
- 犬の精巣腫瘍の原因は?
- 犬の精巣腫瘍の症状は?
そもそも犬の精巣腫瘍とは?術後の予後は良好なのか
犬の精巣腫瘍は、未去勢のオスでは2番目に多いと言われている腫瘍であり、オス犬で去勢していない犬に起こる病気です。
精巣腫瘍は3種類に分けられます。
- 間質細胞腫(ライディッヒ細胞腫)
- セルトリ細胞腫
- 精上皮腫(セミノーマ)
犬の精巣腫瘍の原因は?セルトリ細胞の腫瘍化等の原因を解説!
犬の精巣腫瘍の原因は、今のところ、まだハッキリとはわかっていません。しかし、停留精巣の場合は発生率が高くなることがわかっています。
また、9~11歳の去勢をしていない犬たちで多くみられます。
通常犬は、生後1か月ほどで、お腹の中で作られた精巣が陰嚢内に降りてきます。しかし、生後6カ月になっても精巣が陰嚢内に降りてこない状態を「停留精巣」といいます。
もし、停留精巣だった場合、精巣腫瘍の発生率が9~10倍くらい高くなるため、腫瘍化のリスクを考えて摘出する必要があることも。
腫瘍化のリスクを考えて早めに去勢手術を行った方がよいでしょう。
犬の精巣腫瘍の症状は?脱毛等の症状を解説!
犬の精巣腫瘍は、主に、
- 間質細胞腫(ライディッヒ細胞腫)
- セルトリ細胞腫
- 精上皮腫(セミノーマ)
犬の精巣腫瘍の治療法や治療費用、予防を解説!
犬の精巣腫瘍は、去勢をしていない高齢犬は注意が必要であることがわかりました。
ここでは、犬の精巣腫瘍について、
- 犬の精巣腫瘍の手術や抗がん剤等の治療法や手術費用
- 犬の精巣腫瘍の予防法
犬の精巣腫瘍の手術や抗がん剤等の治療法や手術費用を紹介!
犬の精巣腫瘍は転移の可能性が少なく、去勢手術をすれば大半は治ると言われている病気です。
稀に転移が認められた場合は、転移した部位の外科的切除も考慮しなくてはいけません。放射線治療や抗がん剤による治療が必要になることもあります。
犬の精巣腫瘍にかかる治療費の相場は、以下を参考にしてください。
- 診察料…1,000~2,000円
- 去勢手術…30,000円~
- 病理検査…15,000円~
犬の精巣腫瘍の予防法は?避妊手術がおすすめ!
去勢手術は、犬の精巣腫瘍を未然に防ぐためによいとされています。去勢手術を行えば、精巣腫瘍ができることがありません。
また、去勢手術は精巣腫瘍以外にも前立腺や肛門周辺の腫瘍なども予防してくれます。犬によっては、攻撃性や問題行動などを落ち着かせる効果もあるようです。
それ以外にも、犬の精巣腫瘍は痛みがなく、飼い主がチェックしているつもりでもわかりにくい症状のため気付くと悪化している恐れがあります。
去勢していない犬の場合、定期的に検診を行って早期発見できるように努めてあげてください。
特に生まれたばかりの子犬の精巣の位置は、しっかりとチェックすることが大切です。
精巣腫瘍になりやすい犬種や年齢、性別はある?高齢だと危険か
犬の精巣腫瘍は、5歳以上の去勢手術をしていない高齢犬はどの犬種でも発症リスクがあると言われています。
精巣腫瘍はどの犬種にも起こりうるもので、犬種特異性はありません。未去勢の9~11歳のオスが発症しやすいですので、該当する犬は特に注意しましょう。
もしもの時に備えてペット保険に加入しておくのがおすすめ!
犬にかかる治療費は人とは異なり、保険がきかないので飼い主の全額自己負担になります。何かあったときのために、しっかりと治療費を貯めている方も予期せぬ手術や入院があれば何十万かかるかわかりません。
ペット保険は、
- 高額な治療費に備えることができる
- 通院・入院を気兼ねなくさせることができる
- 窓口精算できるペット保険もある
まとめ:犬の精巣腫瘍とは?余命はどれくらいなのか
犬の精巣腫瘍とはどんな病気なのか、原因や症状・予防法についてなどを詳しく解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
今回の記事のポイントは、
- 犬の精巣腫瘍は、2番目に多いと言われている腫瘍である
- 5歳以上の去勢をしていない高齢犬たちは、どの子でも発症するリスクがある
- 犬の精巣腫瘍は、去勢手術をすれば大半は治癒されると言われている
- 犬の精巣腫瘍の一番の予防法は去勢手術を行うこと