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犬の臍ヘルニアをご存知ですか?原因は先天性のことが多く、腹のふくらみ等の症状があります。治療法としては手術を行いますが、去勢手術や避妊手術の際に同時に行われることも多いです。この記事では犬の臍ヘルニアについて原因から治療費まで解説します。

記事監修者「森下 浩志」

監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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犬の臍ヘルニアとは?自然治癒で治る、再発する病気なのか

「愛犬の臍にぽっこりとしたふくらみがある!」こんな時は臍ヘルニアかもしれません。臍ヘルニアは生まれつきのことが多いです。


自然に治ることもありますが、うっ血していて強い痛みがみられる場合は、命に関わる可能性すらあります。愛犬がずっと元気で暮らすには、臍ヘルニアを正しく理解しておきたいものです。


そこで今回「MOFFME」では、

  • 犬の臍ヘルニアとは?原因・症状を解説
  • 臍ヘルニアの治療法・治療費は?早期発見が重要
  • 臍ヘルニアになりやすい犬種や年齢
  • ペットの治療は全額自己負担!ペット保険の加入が大切
について、わかりやすく解説します。

まだ愛犬が小さい飼い主さんや、これから子犬を迎える飼い主さんはぜひ最後までご覧ください!

またMOFFMEではペット保険のランキングについても詳しく解説しておりますので、そちらもぜひご覧下さい。

犬の臍ヘルニアとは?原因や症状、検査方法を紹介!

犬にとってヘルニアは珍しい病気ではありません。その中でも臍ヘルニアは生まれつきであることも多く、無症状のことも多い病気です。


とはいえ、

  • そもそもうちの犬は臍ヘルニアなの?
  • 見た目は痛そうだけど病院に連れて行かなくても大丈夫?
など気になる飼い主さんも多いでしょう。

そこでまずは、
  • 臍ヘルニアの種類や検査方法
  • 臍ヘルニアの原因(先天性と後天性の違い)
  • 臍ヘルニアの症状
についてわかりやすく解説します。

そもそも犬の臍ヘルニアとは?種類や検査方法も紹介!

ヘルニアを簡単に説明すると、臓器がもともとあった場所からずれてしまったり飛び出してしまったりしている状態です。


ヘルニアにも色々な種類があります。その中でも臍ヘルニアは、おへその部分で起こるヘルニアです。


おへその部分にぽこんとした丸いふくらみがあれば、それが臍ヘルニアである可能性が高いです。


臍ヘルニアは先天性であることも多いようです。軽度であれば痛みはありません。ふくらみが柔らかく、押して内容物が体内に戻るなら問題ありませんが、念のために獣医師に診てもらいましょう。


ただし、ふくらみが変色したり硬くなったりしていると強く痛みます。この場合は病院に行くことをおすすめします。


病院では触診したり、血液・超音波・X線での検査をしたりします。

犬の臍ヘルニアの原因は?先天性と後天性の原因がある!

ヘルニアと聞くと、「大人になった犬がかかりそう」と思われる人も多いでしょう。実は臍ヘルニアの原因は先天性のものがほとんどです。


重症化しなければ問題ないため、特別な処置をされることはありません。そのため、でべそな子犬を目にしたことがある人もいるでしょう。


自然閉鎖はだいたい生後6か月~1歳までで、去勢手術や避妊手術は全身麻酔をかけることから、去勢手術・避妊手術のときに一緒に取り除いてしまうことも少なくないようです。

犬の臍ヘルニアの症状は?でべそや内出血等の症状を解説!

症状はまず見た目に現れます。おへその部分にぽこんとした丸いふくらみがあれば、臍ヘルニアでしょう。


触ってみて柔らかく、押して内容物が体内に戻る場合は近くの脂肪組織が飛び出しているだけのことが多く、痛みなどの症状はありません。


ただし、その飛び出した部分に小腸などの臓器が入り込んでしまうと重症化します。この状態を嵌頓といいます。


重症化の目印は、

  • ふくらみが硬くなる
  • ふくらみが内出血し、変色している
  • 腹部を痛がっている
  • 便秘がちになる
などです。

重症化すると強く痛むので治療が必要です。また最悪の場合、飛び出してきた小腸が壊死して命に関わることもあります。

重症化している場合には、すぐに病院に連れていきましょう。

犬の臍ヘルニアの治療法や治療費、予防法を詳しく紹介!

先天性の臍ヘルニアは、どの犬でもかかる可能性があります。重症化しなければ問題ありませんが、万が一に備えて治療法や治療にかかるお金は知っておきたいですよね。


そこでここでは、犬の臍ヘルニアについて

  • 治療法と治療にかかる費用(目安)
  • 臍ヘルニアは再発する?
  • 臍ヘルニアの予防法
  • 臍ヘルニアを早期発見するためのコツ
について解説します。

愛犬が臍ヘルニアの可能性がある人はもちろん、これから子犬を家族に迎える人もぜひ理解しておきましょう。

犬の臍ヘルニアの手術等の処置や治療費用、術後を詳しく紹介!

先天性の臍ヘルニアは、成長に伴い自然治癒するので手術しないこともありますし、多くの場合は去勢手術や避妊手術の際に同時に手術されます。


ただし、

  • 1歳を超えても治らない
  • 嵌頓している
と手術になります。

手術内容はヘルニア内容物を元の位置に戻して、ヘルニア輪を縫い閉じるというものです。再発もありません

重症であっても軽症の場合と手術内容はあまり変わりません。また術後の抜糸までの期間も1週間~10日程度と変わりません。

気になる治療費は犬種や犬の大きさでも変わりますが、目安は以下の通りです。
  • レントゲン:5,000円
  • 手術:20,000円〜50,000円
動物病院は人間のように保険がなく高額になりやすく、注意が必要です。

ペット保険に加入しておくと安心ですが、臍ヘルニアに対する治療費は補償対象外になるケースが多いので注意が必要です。加入する保険で補償されるかどうかしっかり確認してください。

犬の臍ヘルニアの予防法は?早期発見・早期治療が大切!

臍ヘルニアの多くは先天性なので、予防法はありません。そのため早期発見・早期治療が大切です。


早期発見のカギは日頃のチェックです。こまめに愛犬のお腹を触って観察するようにしましょう。少しでも「おかしいな」ということがあれば、獣医師に相談すると安心です。


また、子犬のうちに臍ヘルニアが疑われる場合はまず獣医師に相談しましょう。避妊・去勢手術をするタイミングで一緒に除去できれば安心です。

臍ヘルニアにかかりやすい犬種や年齢、性別はある?

臍ヘルニアは先天性ですが、特にかかりやすい犬種や年齢があります。


臍ヘルニアの可能性が高い犬種は

  • シーズー
  • キャバリア
  • ペキニーズ
  • エアデールテリア
  • アメリカン・コッカー・スパニエル
などです。大きさには関係なく、遺伝によって臍ヘルニアになりやすくなっているようです。

また年齢としては生後6ヶ月までと言われています。生まれつきヘルニア輪が開いている個体の場合では、生後6か月~1歳くらいまでに自然閉鎖することがあります。

言い換えれば、生後6ヶ月〜1歳までの間に治らなければ、手術なども検討すると良いでしょう。

ちなみに臍ヘルニアは、性別によるかかりやすさ・かかりにくさはありません。

もしもの時に備えてペット保険に加入しておくのがおすすめ!


臍ヘルニアは自然と治ることもありますが、重症化すると手術も必要になる病気です。


検査や手術となると治療費も高額になります。そして人間とは違って、保険が適用されず全て自己負担です。金銭面から治療を十分に受けさせられないのは避けたいですよね。


そこで万が一に備えたペット保険がおすすめです。


ペット保険はペットの治療費をサポートしてくれます。愛犬の臍ヘルニアはもちろん急な病気やケガにも対応できるので、ペットを家庭に迎えるなら加入をおすすめします。


とはいえ「保険は種類が多くて難しそう」と思う方も多いでしょう。


MOFFMEはペット保険をわかりやすく解説している記事がたくさんあるので、保険選びの参考にしてみてくださいね!

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まとめ:犬の臍ヘルニアとは?ペットショップの子犬も注意!

ここまで犬の臍ヘルニアを解説しましたが、いかがでしたでしょうか?


この記事のポイントは

  • お腹の丸いふくらみは臍ヘルニアの可能性あり
  • 臍ヘルニアは先天性がほとんどだが、後天的になることもある
  • 重症化したらすぐに獣医師に相談する
  • 予防法はないので早期発見に努める
  • 万が一に備えてペット保険に入っておくと安心
でした。

自然に治ることもある臍ヘルニアですが、もし家族になった子犬に臍ヘルニアの可能性があればあらかじめ獣医師と相談しておくと安心です。

重症化して愛犬が苦しむ前に、早期発見・早期治療ができるよう愛犬の状態をよく観察するようにしましょう!

MOFFMEにはこの他にもペットやペット保険に関する記事を多数掲載しているので、ぜひご覧ください!