人間と同じように、ハーブは犬の健康維持や病気などの予防に効果があります。自然由来であるため安全性が高いですが、犬にとって毒となる種類もあるため注意が必要です。この記事では、犬にハーブを与えても大丈夫か説明すると共に、効果や与え方、危険な種類なども紹介します。
この記事の目次
目次を閉じる犬にハーブ(ミントやバジルなど)を与えても大丈夫なのか解説
記事モデル:うみ、だいず、こむぎ
犬にハーブを与えることは良いことだと聞くが、本当に大丈夫なのかが気になることと思います。
犬には人間同様、健康維持や病気の予防といった効果があるのは知っているが、どのような種類や方法でも大丈夫なのかを知りたいのではないでしょうか。
実は、ハーブには与えても良いものと悪いものがあり、ハーブによっては犬にとって毒となるものもあるので、充分注意が必要です。
そこで今回「MOFFME」では、
- 犬はハーブを食べて大丈夫なの?
- 犬がハーブを食べるメリットは?
- 犬にとって安全なハーブと危険なハーブを紹介
- ハーブの与え方と注意点
犬はハーブを食べても大丈夫なの?
犬もハーブを食べても大丈夫です。
しかし、中には与えてはいけないものや注意しなければいけないものがあります。
また、与え方にも気を付けなければいけません。
間違った方法で食べさせたり、飲ませたりしてしまうと返って、体調不良の原因となりかねません。
そこで下記では、
- 安全なハーブと中毒になる危険なハーブがある
- ハーブティーやアロマなど与え方や利用方法はさまざま
安全なハーブと中毒になる危険なハーブがある
ハーブは与えても大丈夫ですが、中には安全なものと危険なものがあるので注意が必要です。
犬を散歩中に草むらへ行き、雑草を食べている姿を見たことがありませんか?
草を食べる行為には諸説ありますが、草を食べることでお腹の調子を整えたり、不足している栄養素を補給するためだと言われています。
しかし、道端に生えているものが全て安全というわけではありませんし、犬や猫の糞や尿がかかった草を食べさせたくはありませんよね。
ですので、ご自身で安全なハーブを管理して定期的に与えることをおすすめします。
ただし、サイトによっては与えても良い・ダメの判断が異なるハーブもあります。
判断に迷う場合には、与えるのを控えておくと安心です。
ハーブティーやアロマなど与え方や利用法はさまざま
食べる以外にもハーブティーやアロマなどがありますが、最近ではハーブパックを利用する方も増えています。
ハーブティーの場合は、犬が摂取しても良いものを通常の濃さより3~4倍薄めたものを、小さじ1杯から与えてください。
アロマの場合には、人間同様リラックス効果があるので、ドッグサロンで取り入れているところもあります。
また、ドックサロンへ行くと犬のハーブパックがあります。
ハーブパックとは、粉末状のハーブを溶かして犬の身体全体にパックしていきます。
効果としては、シャンプーでは取れない皮膚や毛穴の汚れを取り除き、抗菌・消臭効果があるとされています。
カットが終わった後は、愛犬からハーブの優しい匂いがするので、飼い主さんも癒されます。
参考:アロマは犬にも効果アリ
犬にもアロマは効果があります。
犬にアロマを利用したサロンもあり、下記のような効果が見られます。
- リラックス効果
- 抗菌作用
- 防虫効果
- 攻撃性の抑制
- 無駄吠えの軽減
- ティーツリー
- ユーカリ
- ローズマリー
犬がハーブを食べるメリット(効果)とは?
犬がハーブを食べるメリットはいくつかあります。
基本的にハーブは体に良いものが多く、健康維持のために利用している方も多くいます。
しかし、具体的にはどのようなメリットがあるのかが気になると思います。
そこで下記では
- 健康維持と栄養補給が基本のメリット
- 効果例①:皮膚トラブルや寄生虫対策
- 効果例②:精神的な効果(リラックス・落ち着く)
- 効果例③:老化防止
健康維持と栄養補給が基本のメリット
ハーブを与えることで健康維持と栄養補給を行えることがメリットです。
薬とは違い病気などに対して即効性がありませんが、毎日の食事に足すことで体調の改善が見られます。
継続して摂取すると徐々に効果が現れ、効果も緩やかに出るので副作用が少なく愛犬の負担も軽減できます。
ただし、健康に良いからと言って与えすぎには注意です。
少量から与え、ハーブをお休みさせる期間を設けることも必要ですので、体調を見ながらゆっくり使いましょう。
また食事以外にも、シャンプー後のリンスに利用したりブラッシング前に吹きかけるグルーミングスプレーとしても代用できるのでおすすめです。
効果例①:皮膚トラブルや寄生虫対策
ハーブは皮膚トラブルや寄生虫対策にもなります。
ノミやマダニ、フィラリアは犬にとっては天敵です。
刺されることによって、寄生虫や病原体に感染し深刻な状態に陥ってしまいます。
そうならないためにも虫よけ対策が必要ですが、一般の虫よけは体に害があったり、舐めてしまってはいけないものがあります。
そこで、ハーブを使った虫よけを利用すれば安全で、虫からも守れるのです。。
虫よけになるハーブは下記の通り
- タイム
- パセリ
- ナツシロギク
- ハーブパック
- ハーブ湯
効果例②:精神的な効果(落ち着く・リラックス)
ハーブの中でもカモミールティーには鎮静効果があります。
人間がカモミールティーを飲むとリラックス効果がありますが、犬にも同様の効果が得られるのです。
寝る前に飲むと睡眠の質が上がり、病院前に飲むことで気持ちを落ち着けられます。
どこか落ち着きがなかったり、苦手な場所へ行く際には水筒などに入れて持ち歩き、少量ずつあげながら気持ちを落ち着かせてあげましょう。
リラックスできれば、犬の負担も軽減できストレス防止となり、健康のためにも効果的ですのでぜひ利用してください。
効果例③:老化防止
ハーブは老化防止にも役立ちます。
シニア期になると、栄養バランスが崩れ体調を壊すことで慢性疾患になります。
しかし、なるべく早い時期からハーブを利用して、食事の栄養バランスを保ってあげることで老化防止に繋がります。
下記ではシニア期に役に立つハーブを紹介します。
ハーブの種類 | 効果 |
---|---|
スピルリナ ネトル ガーリック | 栄養補給 |
ダンデライオン バードック マリアアザミ | 臓器の調子を整える |
イチョウ ホーソン | 腎臓に良い |
オート麦 | 落ち着く |
ホーソンベリー | 冷え防止 |
ホーステイル | 健康維持 |
これらを上手に組み合わせることで、愛犬の健康維持に繋がります。
食事に混ぜたり、直接与えたりすれば効果が出ますが、数種類を組み合わせる場合などはかかりつけの獣医師に相談の元、与えるようにしてください。
犬にとって安全なハーブと危険なハーブを紹介
ハーブにも色々な種類があり、犬にとって安全なものと危険なものがあります。
安全なものであれば、栄養補給や健康維持、防虫効果や抗菌作用もありますが、危険なものの場合は、体調不良を引き起こすなどの症状が出てしまいます。
せっかく愛犬のために与えているのに、逆効果になってしまっては恐ろしいですよね。
そこで今回は
- 犬にとって安全なハーブの例
- 犬にとって危険なハーブの例
犬にとって安全なハーブの例
犬にとって安全なハーブはいくつかあるので安全なものと、その効果について紹介していきます。
ハーブの種類 | 効果 |
---|---|
カモミール | 利尿作用/口臭予防/リラックス効果 |
ローズマリー | 抗アレルギー作用/抗炎症作用 |
ローズヒップ | 免疫力アップ |
オレガノ | 抗酸化作用/消化促進 |
しそ | 消化を助ける/疲労回復 |
バジル | 免疫力アップ/葉の骨の成形を助ける/血圧維持/代謝をあげる/止血 |
ミント | 殺菌効果/口臭効果 |
タイム | 殺菌効果/抗ウイルス作用/消化不良の改善 |
ラベンダー | リラックス効果/安眠効果 |
以上が、安全なハーブと効果です。
愛犬にどのような効果を求めるかを考えて、与えてください。
また、与え方には、生のままや加熱、ハーブティーとして、アロマオイル、パックなどハーブによっていろいろな方法があるので、適切な方法で容量を守りましょう。
基本的には安全なものですが、注意点があるのでご紹介します。
バジルは、免疫力アップなどの効果がありますが、与えすぎると尿路結石になってしまうので、健康に良いからと過剰摂取は避けてください。
アロマオイルとしても使用可能なミントは、スッキリとした匂いなので気分が落ち着いたり、車酔い防止にも効果的です。
しかし、そのエッセンシャルオイルを万が一舐めると中毒症状が出てしまうので、絶対に犬の届かないところに置いてください。
犬にとって毒性があるハーブの例
犬にとって毒性があるハーブは下記の通りです。
- ジャスミン
- ユーカリ
- ヨモギ
- マリーゴールド
ハーブの与え方と注意点を紹介
ハーブには与え方や注意点があります。
体に良いとされていて、長期的に見れば健康回復も望めるハーブですが、与え方を間違えると愛犬の身に危険が及んでしまう場合もあります。
ですので、下記のことを充分に注意して与えるようにしましょう。
- ブレンドされたハーブティーに注意
- 加工品は基本的にダメ
- アレルギーに注意
- もしもの時は速やかに動物病院で診察を
ブレンドされたハーブティーに注意
複数種類ブレンドされたハーブティーには注意が必要です。
先ほどは、少量のハーブティーだと与えても大丈夫だと解説しましたが、ブレンドのものは少量であっても危険な場合があります。
ハーブの中には、犬には与えてはいけないものがあります。
市販のものには犬が食べてはいけないハーブも含まれている可能性があるため危険です。
もし、市販のものを利用する場合には、成分をよく見て犬に害がないかを充分に確認してから与えましょう。
できれば、ブレンドされていない一種類のものだけを使用してください。
加工品は基本的にダメ
ハーブを使った加工品は基本的には与えてはダメです。
人間用のクッキーやケーキなどのお菓子にハーブを使用している場合がありますが、犬にとっては害となる砂糖やバターが含まれているため、犬に食べされてはいけません。
基本的に犬には人間用の食べ物は必要ありません。
どうしてもハーブを与えたい際には、与えても大丈夫なものを少量ずつ与えましょう。
加工品でないからと、たくさん与えてしまうと、体調が悪化する恐れがありますので、容量はきちんと守ってください。
アレルギーに注意
アレルギー症状には充分に注意が必要です。
人間にもアレルギーがあるように犬にもアレルギーがあります。
犬がかかりやすいアレルギーは下記の3点です。
- アレルギー性皮膚炎
- ノミアレルギー
- 食物アレルギー
- 体を頻繁に掻く
- フケが出る
- 抜け毛
- 嘔吐・下痢
- 皮膚に赤みが出ている
- 手足を噛んだり舐めたりを頻繁にする
もしもの際は速やかに動物病院で診察を
もしもの時は速やかに動物病院で診察を受けましょう。
大丈夫と言われているものでも、アレルギー反応が出ることもあります。
その場合には、迷わずかかりつけの病院へ行きましょう。
その際に下記のことをメモしておくと、診察がスムーズです。
- いつから症状が出たか
- どのくらいの量を摂取したか
- どんな症状が出たのか
参考:ペット保険は中毒やアレルギーの治療にも使える
ペット保険は中毒やアレルギーの治療に使えます。
ただし、健康体で検査や予防の場合は対象外となり、適応されるのは治療の一環として行う場合のみです。
ですので、ハーブを与える前に念のため検査をしても保険は適応外ですので、保険へ加入していても検査料などは実費になります。
ハーブを食べた直後に異変があった場合には、アレルギー検査をすれば治療の一環としての扱いとなり、保険が適応されるのです。
犬は、人間のように健康保険がなく、病気やケガなどで手術や入院をする場合、全額負担になります。
ですので、万が一の時のためにもペット保険への加入はおすすめです。
犬にハーブを与えても大丈夫?のまとめ
犬にハーブを与えても大丈夫?について解説していきましたが、いかがでしょうか?
今回の記事のポイントは
- ハーブは犬に与えても大丈夫
- 与えて良いもの、悪いものがあるので注意する
- ハーブは、健康維持や栄養補給などのメリットがある
- ハーブでアレルギー反応が出る場合もある
- 何かあれば動物病院へ受診をする