犬の急性肝炎をご存知ですか?ウイルスやステロイド等の薬剤を原因に発症し、嘔吐や下痢、食事を食べない等の症状を引き起こします。治療としては抗生物質等の薬の投与が主に行われます。この記事では犬の急性肝炎について、原因から症状、治療法、治療費、予防まで解説します。
この記事の目次
目次を閉じる犬の急性肝炎とは?放置すると死亡してしまう危険も
犬も様々な原因により、急性肝炎になってしまうことがあります。しかし、急性肝炎が一体どんな病気なのか、知らない方も多いでしょう。
急性肝炎は、初期に対応できれば問題ありませんが、重症化すると命を落としてしまう危険性もある病気です。
「肝炎になるとどんな症状が出るの?」「治療費はいくらくらいかかるの?」など、不安に思う方も多いです。
そこで、今回「MOFFME」では
- 犬の急性肝炎の原因や症状
- 治療法や治療費、予防法について
- 急性肝炎にかかりやすい犬種・年齢・性別
- ペット保険の必要性
について、詳しく解説していきます。
病気について正しい知識を身に付けておけば、万が一急性肝炎になってしまっても早期発見につなげることもできますので、ぜひ最後までご覧ください。
またMOFFMEでは、ペット保険のランキングについても詳しく解説しておりますので、そちらもぜひご覧ください。
犬の急性肝炎は治る?原因や症状を詳しく解説!
もし愛犬が病気になってしまった時、愛犬から送られているSOSのサインにいち早く気づいてあげたいですよね。
しかし、急性肝炎になると、どんな症状が出るのか知らない方も多いです。
ここでは、
- 急性肝炎とはどんな病気か
- 急性肝炎の原因について
- 急性肝炎の主な症状
について、詳しく解説していきます。
病気について知ることで、愛犬を守ることができるかもしれません。早期発見につなげるためにも、急性肝炎の基礎知識をしっかり理解しておきましょう。
そもそも犬の急性肝炎とは?死亡率が高い病気なのか
肝炎には、急性肝炎と慢性肝炎があります。
急性肝炎は、肝臓が様々な原因で急激に炎症を起こす病気です。
肝臓は、有害物質の解毒や胆汁の生成など、様々な働きを担っているとても重要な臓器です。
肝臓が炎症を起こしてしまうと、正常な働きができなくなってしまいます。
早期発見・治療ができれば完治も可能ですが、発見が遅れると命を落とす危険性もあります。
また、肝臓は「沈黙の臓器」とも呼ばれるほど、なかなか症状が現れにくい臓器です。症状が現れた時には、かなり障害を受けてしまっている場合もあります。
急性肝炎になった後、そのまま慢性肝炎になってしまう可能性もあります。
もし、愛犬の様子がいつもと違うなど、少しでも気になる症状がある場合は、獣医師に相談することをおすすめします。
なぜ急性肝炎になるの?ウイルスや薬剤等の原因を解説!
急性肝炎になる原因は、大きく分けて4つに分けられます。
特徴 | |
---|---|
感染性 | 寄生虫や細菌などが原因で発症する |
中毒性 | 肝毒性のある食べ物や薬などが原因で発症する |
外傷性 | 腹部損傷などの外傷が原因で発症する |
遺伝性 | 遺伝で発発症する |
感染症・中毒性の原因となるものは、以下のものになります。
感染症
- 犬アデノウイルスI型
- レプトスピラ(細菌)
- 化膿性
- 寄生虫など
山や川に行くことが多かったり、他の犬と触れ合うことが多いと感染する確率が高くなります。
中毒性
- 農薬、殺虫剤、洗剤、重金属
- アセトアミノフェン(薬剤)
- キシリトール
- マッシュルームなど
鎮痛薬のアセトアミノフェンは、市販薬に使われていることもありますので、薬は犬の手の届かないところで管理しておくようにしましょう。
中毒性のあるものを誤飲してしまった可能性がある場合は、症状がなくても動物病院を受診しましょう。
犬の急性肝炎の症状は?下痢や食事を食べない等の症状を解説!
急性肝炎は、病状により症状が異なります。
よく見られる症状は、食欲不振、元気がない、嘔吐、下痢、黄疸などがあります。
おなかが腫れてくると、おなかを触られるのを嫌がります。
重症になってくると、よだれが出る、ふらつく、徘徊・旋回行動、けいれん発作、昏睡などの症状が現れます。さらに病状が悪くなると、最悪死に至る危険性もあります。
症状は、急激に進行する危険性もありますので、「いつもと何か様子がおかしいな」と感じた時は、動物病院に相談するようにしましょう。
症状が軽い間に治療を開始できれば、重症化を防ぐことができますので、日ごろから犬の体調チェックを習慣づけておくことをおすすめします。
犬の急性肝炎の治療法や治療費、予防法を詳しく紹介!
急性肝炎にかかり、いざ治療するとなると「どんな治療法があるのか」「治療費はいくらくらいかかるのか」など疑問も出てきます。
ここでは、犬の急性肝炎の
- 治療法や治療費
- 予防法
について解説していきます。
おおよその治療費がわかっていると、いざという時も心配せずに済みます。
そして、予防法を知っておくことはとても大切です。予防法を知っておけば急性肝炎にかかるリスクを少しでも下げることができます。
愛犬を病気から守るためにも、ぜひ参考にしてください。
犬の急性肝炎の治療法や治療費を実例と共に紹介!
肝炎になる原因は複数あるので、まず原因を探りながら治療が行われます。
治療法として多いのは、強肝剤の投与、ビタミン補給、下痢の症状がある場合は止瀉薬の投与、黄疸の症状がある場合は利胆薬の投与がされます。点滴や輸血が行われる場合もあります。
他の症状に対しては、その症状に合わせて抗生物質の投与などによる対症療法が行われます。体調が回復してくれば、食事療法が始まります。
治療費は、実例をもとに解説していきます。
小型犬が、原因不明の急性肝炎になった時にかかった治療費です。
- 軽症だったので数日間の皮下点滴で回復
- 治療期間 1週間
- 通院回数 4回
- 1回の通院にかかる治療費 2,000~32,000円
- 合計治療費用 42,130円
治療費は症状や治療方法、動物病院によって異なりますので、治療を受ける際はかかりつけの動物病院に確認しましょう。
犬の急性肝炎の予防法は?誤食を避け、ワクチン接種をしよう
急性肝炎にかかりやすい犬種や年齢、性別はある?
犬は、年齢・性別に関係なく、急性肝炎にかかるリスクはあります。
しかし、特定の犬種は遺伝性の慢性肝炎にかかるリスクが高いです。
かかりやすい犬種は、
- ベドリントン・テリア
- ドーベルマン・ピンシャー
- ウェストハイランド・テリア
などがあります。
また、
- べトリントン・テリア
- ウェストハイランドホワイト・テリア
- スカイ・テリア
という犬種は、遺伝で体内に入った銅を解毒することができないので、銅が体内に蓄積してしまい、急性肝炎を発症してしまうと言われています。
愛犬が急性肝炎を発症しやすい犬種の場合は、定期的に血液検査を受けるなど健康チェックをしておくと安心です。もしもの時にすぐに気づくことができるよう、急性肝炎の基礎知識を身に付けておくことも大切です。
もしもの時に備えてペット保険に加入しておくのがおすすめ!
万が一の時の備えとして、ペット保険に加入しておくと安心です。
急性肝炎になると、治療費や通院費もかかり、病状によっては治療が長引く場合もあります。
もしもの備えとしてペット保険に加入しておけば、保障を受けることができ、金銭的な負担も軽減することができます。
ペット保険には様々な種類があり、保険選びも大変です。
MOFFMEには、ペット保険に関する記事も多数ありますので、ぜひ参考にしてください。
また、MOFFMEでは「ペット保険の一括比較」をすることもできます。
提携している12社の中から、愛犬にぴったりのプランを紹介してもらうことができます。そのままネットで申込することも可能ですので、ぜひ活用してみましょう。
まとめ:犬の急性肝炎は完治する?予後は良好な病気なのか
この記事では、犬の急性肝炎について説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。
この記事のポイントは、
- 急性肝炎は早期発見・治療ができれば完治できるが、発見が遅れると命を落とす危険性がある
- 肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ初期症状が出にくいので、日ごろから体調チェックを心がけておき、小さい症状にも気づけるようにしておく
- 感染性・中毒性・外傷性など、様々な原因がある
- 愛犬が遺伝性急性肝炎にかかりやすい犬種の場合は特に注意する
- 万が一の備えに、ペット保険に加入しておく
でした。
急性肝炎は気づくのが遅れると命に関わります。
少しでも気になる症状がある場合は、早めに受診するようにしましょう。
MOFFMEでは、他にも読んでおきたい保険に関する記事が多数掲載されていますので、ぜひご覧ください。