犬の急性胃腸炎をご存知ですか?ストレスや細菌感染を原因に発症し、下痢や嘔吐、血便、食事を食べない等の症状を引き起こします。治療法は原因によりますが内服薬が投与されます。この記事では犬の急性胃腸炎について、原因から症状、治療法、治療費、予防まで解説します。
この記事の目次
目次を閉じる犬の急性胃腸炎とは?うつる・死亡することもあるのか
この記事をご覧のあなたは、犬の急性胃腸炎について調べておられることでしょう。
現在犬を飼っている多くの方が、自分は愛犬に健康的な食生活を送らせてあげている、と実感されているかもしれません。
しかしその反面、犬が突然胃腸炎のような症状を見せて苦しみ始めた時に、どのように対処して良いのか分からない、と思われる方も多いでしょう。
そこで今回「MOFFME」では、
- 犬が発症する急性胃腸炎にはどのような特徴がある?
- 犬が急性胃腸炎になったらどのような治療が必要で、どのくらいの費用がかかる?
- 急性胃腸炎には発症しやすい犬種や年齢などの条件はある?
- ペット保険に加入しておくとどのようなメリットがある?
以上の点を取り上げていきます。
この記事を読んでいただければ、犬にとって急性胃腸炎がどのようなリスクとなり、そのリスクを減らすためにどのような「飼い方」をするべきか、という点を考えていただくきっかけとなるでしょう。
ぜひ最後までご覧ください。
またMOFFMEでは、ペット保険のランキングについても詳しく解説しておりますので、そちらもぜひご覧ください。
犬の急性胃腸炎とは?原因や症状を詳しく解説!
ペットを「飼う」側の人間は、当然ながら自分たちの食べる物や飲むものを選び、健康に気を遣いながら食生活を送ることができます。
しかし、ペットとして「飼われる側」の犬や猫などの動物は、自分たちで食べる物や飲むものの種類を選ぶことができません。
飼い主自身は犬に与える餌にどれだけ気を遣っていたとしても、正しい知識がなければ、知らないうちに犬にとって胃腸炎のリスクを高めてしまうような餌を与えたり、生活を送らせたりしてしまうかもしれません。
そのような事態を避けるために、まずは犬にとっての「急性胃腸炎」とはどのような病気なのか、そしてどのような症状を引き起こすのか、という点を知っておきましょう。
そもそも犬の急性胃腸炎とは?慢性胃腸炎との違いも解説!
人間は体にとって良くない食べ物を食べるとお腹が痛くなったり、ひどい場合は下痢や吐き気などの症状に見舞われます。
それと同じように、犬も胃腸炎になることがあり、
- 急性:食後すぐ、または前兆なしに激しい症状が発生することもある胃腸炎
- 慢性:慢性的に続く胃腸炎であり、症状が1回だけにとどまらず続く
主にこの2つのタイプに分けることができます。
下痢や嘔吐等の症状が1回だけでなく1週間、または1カ月と続く場合、もはやそれは急性ではなく慢性の胃腸炎だと言えます。
犬の急性胃腸炎の原因は?ウイルス性の場合の潜伏期間も解説!
犬が胃腸炎になる原因はいくつか考えられます。
主な原因として挙げられるのは、
- 誤飲・誤食
- 消化不良・過食
- 細菌・ウイルス性
- 寄生虫
- ストレス
- その他病気
- パルボウイルス:主に経口感染が原因、潜伏期間はおよそ2~12日間
- ジステンパーウイルス:主に飛沫・空気感染が原因、潜伏期間はおよそ3~6日間
犬の急性胃腸炎の症状は?下痢や嘔吐、血便等の症状を解説!
犬が急性胃腸炎になった場合、どのような症状が見られるのでしょうか。
症状は誤飲や誤食によるものか、または細菌やウイルス性なのか、という点によっても異なりますが、
- 下痢
- 嘔吐
- 吐血
- 血便
- 脱水
- 餌を食べようとしない
- 元気がない
また、それらの症状に伴って体内の水分も失われるため、脱水症状が見られることも多くあります。
ただし、これらの症状は胃腸炎ではない他の腹部の病気によっても引き起こされることがあるため、素人判断するのではなくすぐに動物病院で検査する必要があります。
犬の急性胃腸炎の治療法、治療費、予防を詳しく紹介!
犬が胃腸炎のような症状を示したらすぐに検査が必要ですが、実際にどのような治療が必要なのか、という点を把握しておられない方も多いでしょう。
人間が胃腸炎になった場合、医療機関で症状や具合について詳しく話すことができますが、犬はそれを伝えることができず、そもそも病気について判断することができないため、どのような治療を受けさせるか、という点も飼い主が決断をしなければなりません。
では、犬が急性胃腸炎になった場合、具体的にどのような治療が必要なのでしょうか。
治療に必要となる費用の点も含めて、次から説明していきます。
犬の急性胃腸炎の治療法や治療費を実例と共に紹介!
犬が胃腸炎になったら、まずは何よりも検査によって原因を特定することが再優先です。
原因によって行われる治療方法は異なりますが、誤飲・誤食の場合は自然に排出されるのを待ち、対症療法を用いるのが一般的です。異物の形状によっては催吐させます。また毒物の誤飲の場合にも催吐させます。
ただし飲み込んでしまったものが釘やタオル、プラスチックのおもちゃや硬貨など、腸閉塞の原因となりかねない場合は、手術によって摘出が必要な場合があります。
また、胃腸炎がウイルスによるものである場合は、入院しながら点滴による治療が必要になる場合もあります。
どちらにしても、病院での検査次第で適切な治療法が提案されますので、それに従う必要があるでしょう。
そこで一つ問題となり得るのが「治療費」ですが、行う検査の種類や、入院する場合は入院日数、行う治療の種類によって費用は大幅に変わってきます。
あくまで目安ですが、入院が3日以上の場合は5~7万円の費用を見積もっておいた方が良いでしょう。
また、あくまでそれは点滴治療による費用であり、外科的治療が必要になった場合はさらに高額になる可能性があります。
犬の急性胃腸炎の予防は?誤食やストレスを避けよう
犬が急性胃腸炎にならないために、予防することは可能なのでしょうか。
まず誤飲や誤食を避けるためには、飼っている自宅の環境を見直すことが大切です。
犬が届く範囲に飲み込みやすい物を置かないようにしたり、食べ残しが床に落ちたままにならないようにする、などの点を注意することができます。
散歩中も犬が道端に落ちているものを何でも口に入れてしまわないように飼い主側の注意が必要でしょう。
また、日々の食事管理も非常に重要であり、一度にたくさんの餌を与え過ぎないように注意したり、人間が食べているものをよく調べずに与えるようなことは絶対に避けます。
犬にとってはストレスも胃腸炎の原因となりますので、適度な運動で発散させてあげることも大切です。
急性胃腸炎になりやすい犬種や年齢、性別はある?
ここまでは急性胃腸炎の特徴について紹介してきましたが、急性胃腸炎になりやすい犬種や、発症しやすい年齢はあるのでしょうか。
基本的に急性胃腸炎は犬種に関わらず発症する可能性がある病気です。
また、そもそも慢性・急性どちらの胃腸炎も、年齢に関わらず発症リスクがある病気ですが、とくに老犬と言える年齢(7歳〜)では胃腸の働きが徐々に弱っていくため、胃腸炎になるリスクも高くなります。
どちらにしても、年齢に関わらず誤飲などの「確実に避けられるリスク」は可能な限り避けていくことが大切です。
もしもの時に備えてペット保険に加入しておくのがおすすめ!
どのような生活環境で過ごしている犬でも、ちょっとしたことが原因で急性胃腸炎になる可能性はあります。
当然ながら飼い主は適切な治療を受けさせてあげたい、と思いますが、ときに高額になりやすい「治療費」について頭を悩ませている方も少なくないでしょう。
そこで、急性胃腸炎の治療費など急な出費のために準備できるのが、「ペット保険」への加入です。
ペット保険はまさにペットのための保険であり、怪我や病気の治療のために発生する治療費を補償してくれます。
ペット保険に加入していれば大幅に自己負担額を減らせるので、もし胃腸炎で手術が必要になった場合でも、安心して愛犬に治療を受けさせてあげられます。
まとめ:犬の急性胃腸炎とは?対処法も解説!
今回は犬の急性胃腸炎に関して様々な点を取り上げてきましたが、いかがでしたでしょうか。
今回の記事のポイントは、
- 犬の急性胃腸炎は、急激な下痢や嘔吐などの症状が見られる
- 急性胃腸炎になった場合、入院しながら点滴治療が必要になる場合も
- 入院に加えて手術が必要になった場合、治療費が高額になる可能性もある
- 急性胃腸炎はどの犬種・年齢に関わらず発症するリスクはある
- ペット保険に加入すれば急性胃腸炎に伴う治療費が補償され、自己負担額が減らせる