猫の肺水腫をご存知ですか?急性腎不全や肥大型心筋症を原因に肺に水が溜まり、呼吸数の上昇や食欲不振等の症状を起こします。点滴等での利尿剤の投与や胸水の排出が治療としては行われます。この記事では猫の肺水腫について、原因から症状、治療法、治療費、予防まで解説します。
この記事の目次
目次を閉じる猫の肺水腫とは?完治しない、繰り返す病気なのか
ペットを飼っていると自分の知識では知りえないような病気を体験することが多々あります。
もしも、いつもと様子が違う飼い猫を病院に連れて行って、肺水腫と診断されてしまったらとても心配してしまうでしょう。
肺水腫はどんな病気なのか、治療をすれば治るのか、治ってもまた繰り返してしまう病気なのか、完治はしないのだろうかと、病院の帰り道は悩み落ち込んでしまうはずです。
今回「MOFFME」では、
- 猫の肺水腫は治る?原因や症状、兆候を詳しく解説!
- 猫の肺水腫の治療法や治療費、予防法を詳しく紹介!
- 肺水腫になりやすい猫種や年齢、性別はある?
- もしもの時に備えてペット保険に加入しておくのがおすすめ!
猫の肺水腫は治る?原因や症状、兆候を詳しく解説!
肺水腫とは何らかの原因で肺に血液が溢れ出してしまい、血液や細胞から染み出した水分が徐々に貯まっていき、そのために呼吸がしにくくなって呼吸困難に陥ってしまいます。
猫の肺水腫は、心筋症などの心臓病が原因で起こる心原性肺水腫が多く、心臓病以外が原因と言われている非心原性肺水腫は多くないとも言われています。
そこで、下記のポイントについて解説していきます。
- そもそも猫の肺水腫とは?兆候や予後、検査方法も解説!
- 猫の肺水腫の原因とは?腫瘍等の原因を解説!
- 猫の肺水腫の症状は?餌を食べない、嘔吐等の初期症状も解説!
そもそも猫の肺水腫とは?兆候や予後、検査方法も解説!
猫の肺水腫とは先に述べたように、肺の中に水が貯まってしまい、酸素と二酸化炭素のガス交換が上手く作動しなくなる肺の状態を言っていて、病気が原因で引き起こされるケースが多くなっています。
猫の場合、腎不全や交通事故などの外傷からも起こる可能性があります。
また、軽度の肺水腫の場合には、慢性的に起こる場合が多く、飼い主が症状に気づかないこともあります。
ただし、重度になれば突然死などを引き起こしてしまう恐れもあります。
飼い猫が口を開けて息をしていたり、呼吸困難になっていたら注意が必要です。
検査方法
聴診、X線検査、血液検査などが行われ、肺水腫の疑いがあるとなれば、超音波検査や胸水・腹水の検査なども行われています。
その後必要であれば、心電図や酸素吸入が行われ、肺水腫に陥った原因によって検査をしながら治療を始めることとなります。
猫の肺水腫の原因とは?腫瘍等の原因を解説!
では、どうして肺水腫になってしまうのでしょうか。原因はあるのでしょうか。
最初に述べたように心臓の病気から肺水腫を引き起こしてしまうケースが多いのですが、腎不全などのせいで体液量の調節ができなくなってしまったことからも肺水腫になる可能性もあります。
その他、電気コードをかじったり、交通事故などが原因で、その外傷から肺水腫を引き起こしてしまったり、腫瘍等が原因で肺水腫になってしうこともあります。
また、細菌や真菌感染などにより、炎症を起こしたことから腫瘍等の原因となってしまう恐れもありますので、注意が必要です。
心臓疾患や腎疾患、そして肝疾患や消化器疾患からの肺水腫は持病が原因となりますので、飼い主がどうこうできる問題ではありませんが、外傷や炎症から飼い猫を守るためには、やはり室内飼いをすることをおすすめします。
猫の肺水腫の症状は?餌を食べない、嘔吐等の初期症状も解説!
それでは飼い主が一早く肺水腫を見つけるには、どんなところに注意すれば良いのでしょうか。
肺水腫に限らずどんな病気が隠れているかわかりませんので、猫のサインは逐一受取るようにしておきましょう。
- 餌をあまり食べない
- 湿った咳をしている
- なんとなく呼吸がとても早い
- 動いたり興奮したりするとすぐに息が上がってしまう
- 動くとしんどそうにしている
- 呼吸困難になっている
- 動きたがらずぐったりしている
- 口を開けて呼吸をしている
- よだれを垂らしている
- 吐き気を確認できたり嘔吐をする
- 横にならずに座っている
一番わかりやすい餌をあまり食べなくなったというのは要注意だということを覚えておきましょう。
猫の肺水腫の治療法や治療費、予防法を詳しく紹介!
では、もしも飼い猫が肺水腫と診断されてしまった時に一番心配になるのは、入院や手術といったことにはならないかということです。
そこまででもないとすれば、このまま自宅での投薬などの治療法で治るのかどうなのか、どれくらいの期間がかかるのか、わからないままだと不安しかありません。
ここでは、肺水腫の治療法や治療費、そして予防法などを見ていきましょう。
- 猫の肺水腫のステロイド薬等の治療法、治療費用
- 猫の肺水腫の予防法は日頃の観察が大事
猫の肺水腫の治療法、治療費用を紹介!
猫の肺水腫の治療法や治療費用はどうでしょうか。どんな薬が使われるのかや費用がどれくらいかは気にあるところですよね。
肺水腫といってもまだ初期症状しか見られない場合は、内科療法と食事療法で症状が改善するする場合があります。
けれども、既に弱っている状態であれば、利尿剤や気管支拡張剤、心臓薬を使用したり、ひどい場合には酸素を送り込まなければなりませんから、このような深刻な状態になると入院が必要となってきます。
そうではなく、一般的に初期症状が見られて肺気腫と診断された場合、まず肺水腫と診断するに当たりレントゲンとエコー検査を行います。
そして、肺水腫とわかればその場で利尿剤の注射を行い余分な水分を排出させ、7日分の利尿剤を内服薬として処方されたとしましょう。
この場合の治療費用は1回で約9,900円の費用がかかってきます。
猫の肺水腫の予防法は?日頃の観察が大事!
猫の肺水腫の予防法を見ておきましょう。
先にも少し述べましたが、毎日の飼い猫の様子をきちんと観察しておくと同時に、病気の初期症状を見逃さないことがとても大事です。
愛猫の様子がいつもと違っていたり、違和感を覚えたらすぐに病院に連れていくことをおすすめします。
また、人間と同じように定期的に健康診断を受けておくことも予防になるでしょう。
その他心臓に雑音が聞こえたら心臓疾患があるかもしれません。
このようにあらゆる面から日頃の飼い猫の観察をしておきましょう。
肺水腫になりやすい猫種や年齢、性別はある?
肺水腫になる原因が何かということにもよりますが、肺水腫を引き起こす原因となる心臓疾患は多くが遺伝する病気だと言われています。
そのため、肺水腫に限っていえばなりやすい猫種などはなく全種類がかかるかもしれませんが、心臓疾患を持って生まれてきやすい猫種は、メイン・クーンやラグドール、そしてアメリカン・ショートヘアー、スコティッシュフォールド、ペルシャなどと言われています。
たとえMIXであってもこれらの猫がどちらかの親ならそれも遺伝の対象となります。
更に5歳から7歳の中年齢、10歳以上の高齢の雄に多いとも言われていますので、上記の猫種の子は、この位の年齢になれば定期的に心臓の検査を受けておきましょう。
また、飼い猫の兄弟や両親がこの病気になった子がいないかどうか確認しておくと良いでしょう。
もしもの時に備えてペット保険に加入しておくのがおすすめ!
誰もが愛猫が肺水腫のような病気になってしまうことは望んでいませんが、猫も人間と同じ生き物ですから、いつ何が起きるかわかりません。
そして、ペットも家族の一員ですから、もしもの時に備えて、念のためにペット保険に加入しておくのがおすすめです。
ペット保険に加入していれば、もしも肺水腫にかかってしまっても、愛猫には最善の治療を手厚く施してあげることができます。
MOFFMEでは、HPの画面から猫なら年齢を入力するだけで、ペット保険の一括比較ができますからとても便利です。
その上、他にも読んでおきたいペット保険に関する記事が多数掲載されていますので、ぜひご覧になってペットのあらゆる病気の予防法や対処法を参考にされてみてはいかがでしょうか。
まとめ:猫の肺水腫とは?適切な治療で回復する!
ここまで、猫の肺水腫とはどういった病気なのか、そして原因から症状、治療法、予防までを解説してきました。
不安を抱えている方にとっては、少しでも病気のことを理解することで積極的に治療が進められるのではないでしょうか。
- 猫の肺水腫は初期であれば食事療法や内科療法で改善できる
- 猫の肺水腫の治療法や治療費は初期なら大事には至らないため、定期的な検査などの予防をしておくと安心できる
- 肺水腫になりやすい猫種はないものの心臓疾患の遺伝はあるので注意すること
- もしもの時に備えてペット保険に加入しておくのがおすすめ!