猫のパルボウイルス感染症をご存知ですか?パルボウイルスによる感染症で嘔吐や下痢の症状から始まり、放置すると死に至ります。抗生物質等の薬が治療では使用され、ワクチンの予防接種である程度予防が可能です。この記事では猫のパルボウイルス感染症について解説します。
この記事の目次
目次を閉じる猫のパルボウイルス感染症とは?潜伏期間はどれくらいなのか
パルボウイルス感染症という猫がかかる病気がありますがご存知でしょうか。この病気は別名「猫汎白血球減少症」とも呼ばれています。
このウイルスは有効な薬がない上に致死率が高いということもあり、飼い主にとっては非常に恐ろしい病気です。
パルボウイルス感染症は約4~6日という潜伏期間を経て発症するようになります。
今回「MOFFME」では、パルボウイルス感染症の
- 原因や症状について
- 感染経路について
- 猫から人への感染の有無について
- 完治や後遺症について
- 治療法や予防法について
- 検査キットについて
- かかりやすい猫種や年齢について
といった内容について解説しています。パルボウイルス感染症はコアウィルスに指定されるほど恐ろしい病気ですが、この病気について知識を得ることで飼っている猫をウイルスから守ることに繋がることでしょう。
猫のパルボウイルス感染症の原因や症状を解説!
猫のパルボウイルス感染症は威力が強く致死率の高さから、とても厄介で危険な病気であるということが分かります。
それではこのウイルスは、どのような原因で発症し症状が出てくるのでしょうか。
ここでは、
- パルボウイルス感染症の原因はウイルスの媒介によるもの
- 感染経路は感染した猫・人によるウィルスの持ち運びがある
- 他の病気にも見られる症状や独自の症状がある
- パルボウイルス感染症は完治し後遺症が残らない
といった内容について詳しく解説します。パルボウイルス感染症の原因や感染経路などを理解しておくことで、病気を拡散しないということになるでしょう。
そもそも猫のパルボウイルス感染症とは?完治するのか
猫の病気であるパルボウイルス感染症は、ウィルスに感染した猫の糞便に排出されたウイルスを直接接触したり、接触した物に触れると感染してしまいます。
感染した猫の排泄物の中にウィルスが含まれていますが、唾液などにもウィルスが含まれているので、感染した猫が触れた物や使用した全ての物にウィルスが付着していると考えて対応した方が良いでしょう。
また、パルボウイルス感染症は1930年くらいに発見されたにもかかわらず、いまだに直接的に効果のある薬が作られていません。
感染力の高さだけでなく、このウィルスに対抗できる薬が無いということもあり現在も
致死率の高い病気となっています。
パルボウイルス感染症に感染すると対症療法などで治療することになるので非常に厄介な病気ですが、完治することは可能なので万が一かかってしまった場合は早めに対応するようにしましょう。
猫のパルボウイルス感染症の原因は?感染経路も紹介!
猫のパルボウイルス感染症はウイルス感染が原因で、猫がウィルスに接触すると発症してしまう病気です。
この病気はウイルスに接触することにより感染してしまうので、病原体を持っている猫の排出する便だけでなく、使用したトイレやゲージやゲージなど触れた物によって、他の猫の体がウイルスに侵されてというケースがあります。
ほかにもウイルスを保持している猫だと気づかずに人が触れ合って、そのままペットを触ってしまったり、靴の裏や服などにウィルスを付着させたまま自宅に持ち帰ってしまったりするといった感染経路が考えられます。
もしウイルスを断つために消毒を考えているのであれば、石鹸やアルコールでは消毒できないので、次亜塩素酸ナトリウムを使用して消毒すると良いでしょう。
猫のパルボウイルス感染症の嘔吐や下痢等の症状を解説!
ここでは、パルボウイルス感染症にかかってしまった猫の症状について解説します。この病気にかかると元気や食欲が無くなったり、発熱や嘔吐、下痢といった体調の変化が見られます。
これらの変化はほかの病気と似たようなものなので、すぐにこの病気だと判明しにくいかもしれません。ですが、このウィルスは腸内などを攻撃するという特徴を持っているので症状が進行してくると血便が出てきます。
また、ウィルスに体内を攻撃されるので白血球が減少するといった症状が見られるのも特徴として上げられます。
白血球が減少についての見極めは病院で検査を受けないと判明しませんが、元気や食欲が無い姿や発熱や嘔吐、下痢や血便などといった症状は飼い主が発見できる症状です。
また、妊娠している猫がパルボウイルス感染症にかかると流産などといった症状が出てしまいます。猫の様子がいつもと違う場合は動物病院へ連れて行くようにしましょう。
補足:パルボウイルスは人に感染する?後遺症等もあるのか
パルボウイルスは猫から人に感染することがあるのでしょうか。実は、パルボウイルスは猫型の他に犬型、ヒト型などがあります。
いろいろな動物に対するウイルスの型が存在するので、猫から人への感染が気になるところですが、基本的にはそれぞれウィルスの型が違います。ですので、異種感染は無く猫から人への感染を心配する必要がありません。
このウイルスは強力な繁殖力と致死率の高さがあるので、この病気にかかってしまった場合の影響について気になるとは思いますが、この病気での後遺症は見られないということです。
また、このウイルスによる病気は一度かかると体内に免疫力がつくという特徴があり、再び同じ病気にかかるということはありません。
猫のパルボウイルス感染症の治療法や治療費、予防法を解説!
パルボウイルス感染症にかかってしまった場合には動物病院での治療が必要になりますが、どんな治療法を行い費用はどのくらいかかるのでしょうか。
ここでは、
- パルボウイルス感染症の治療法は対処療法
- パルボウイルス感染症の検査キットは猫用がある
- パルボウイルス感染症の予防にはワクチンの予防接種が有効
以上の内容について解説します。パルボウイルス感染症は、とても感染力が強いウイルスなので飼い主にとって不安になる心配な病気です。
ですが、あらかじめ病気の治療法やかかる費用、検査キットや予防法について知っておくと恐れずに対応することができるでしょう。
パルボウイルス感染症の治療法や治療費とは?検査キットも解説!
パルボウイルス感染症の予防法は?予防接種が有効!
パルボウイルス感染症を予防するには、どのような方法が有効なのでしょうか。猫を室内で飼い続ければウィルスからの感染を防げそうですが、このウィルスは生存力と感染力が強いので、うっかり人が家に持ち帰ってしまう可能性があるというリスクがあります。
パルボウイルス感染症は、猫ヘルペスウイルス感染症、カリシウイルス感染症と共にコアウィルスに含まれているくらい危険な病気です。
これらの病気は感染してしまうと有効的な薬がありません。しかし、パルボウイルス感染症などコアウィルスは、ワクチンの予防接種によって感染を防ぐことができます。
ワクチンの予防接種は1度きりでは済みませんが、必要な回数の予防接種を行えば大切な猫をパルボウイルス感染症から守ることができるでしょう。
パルボウイルスに感染しやすい猫種や年齢はある?
パルボウイルスはワクチン未接種の子猫にかかりやすいです。ただ猫種には関係なく、どの猫種にとってもこのウィルスは手ごわい存在です。
この病気は子猫でも成猫でもかかりますが、体力の少ない子猫や高齢の猫は成猫よりも体力が少ないので重症化しやすい傾向があります。
ですので、ワクチンはどの猫種や年齢でも必要ですが、子猫は時期によってワクチンを行っても無効となってしまう時期があるので注意が必要です。
生まれたばかりの子猫には、母猫から貰った移行抗体で病原菌などから守られています。移行抗体は子猫を守ってくれる大切な存在ですが、この状態で接種を行っても効果が出ません。
ですので、子猫に予防接種を行うのであれば生後2か月~4か月の間には行うようにしましょう。
もしもの時に備えてペット保険に加入しておくのがおすすめ!
猫を飼うと癒しをくれたり素敵な時間が過ごすことができますが、ペットを飼うと飼い主がお世話をする必要が出てきます。お世話以外にも、ちょっとした病気やパルボウイルス感染症のような大きな病気にかかることもあります。
病気だけでなく、思わぬ事故でケガを負ってしまう場合など予想外のことが起きることもあり、そういった時には動物病院を利用することになりますが、治療費など病院でかかる費用を全て負担してしまうと大変な金額になってしまいます。
ですので、猫を飼うのであれば万が一に備えペット保険に加入しておくと安心です。しかし、ペット保険に加入しようとすると、いろいろなタイプの保険があるので悩んでしまうかもしれません。
MOFFMEでは、ペット保険に関する記事を多く取り揃えているので加入する前に参考にしてみましょう。
まとめ:猫のパルボウイルス感染症とは?元の様に元気になるのか
パルボウイルス感染症について解説してきましたが、いかがだったでしょうか。
パルボウイルス感染症とは、
- パルボウイルス感染症はウイルスによって感染する病気
- ウイルスを持った猫や人による感染経路がある
- 症状は他の病気に見られるものの他に血便や白血球の減少などがある
- 猫種や年齢に関係なく発症する
- 完治後の後遺症はなく、一度かかると再びパルボウイルス感染症にはかからない
- ワクチンの予防接種で病気を防ぐことができる
といった病気だということが分かります。パルボウイルス感染症はウイルスの感染力が強い上に長く生存できるので、かかってしまうと非常に厄介な病気です。
しかし、予防接種を行えば感染を防ぐことができます。大切な猫のために予防接種を行うようにしましょう。
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