猫のメラノーマについてご存知ですか?メラニン細胞が腫瘍化してしまう病気で、メラニン細胞がある目、口、鼻といったところに発生します。この記事では、猫のメラノーマの良性と悪性、原因、症状、治療法、手術費用等の治療費、予防法について詳しく解説します。
この記事の目次
目次を閉じる猫のメラノーマとは?転移してしまう病気なのか
猫に発生するメラノーマをご存知でしょうか。
メラノーマは黒い色素を作る働きをするメラニン細胞が腫瘍化する病気です。
そのためメラニン細胞がある目・口・鼻の他、耳や指にできる場合もあります。
良性と悪性の場合がありますが見分けるのは困難です。
腫瘍の一種で、早期発見・早期治療することが重要です。
今回「MOFFME」では
- 猫のメラノーマの初期症状と原因
- 猫のメラノーマの治療法・治療費・予防法
- かかりやすい猫種
- 罹患した場合の余命
- 使えるペット保険
を解説します。
大事な猫の重大な病気ですので初期症状のサインを見逃さず、おかしいと感じたら病院に連れていくことが大切です。
飼っている猫を長生きさせるためにもぜひ、最後までご覧ください。
猫のメラノーマはどんな病気?初期症状や原因を解説!
猫のメラノーマはメラニン細胞が腫瘍化してしまう病気です。
メラノーマは人にも発生しますが、人のメラノーマの原因もはっきりとはわかっていないようです。人も猫も、日光照射や外傷といった環境要因と、遺伝的要因などによって誘発されると考えられています。
メラノーマに罹患するとどんな兆候が現れるのか、進行の度合いなどを知っておくといざというときに早期発見ができます。
そこで
- メラノーマとは何か
- 良性のメラノーマはあるのか
- 進行速度はどれくらいなのか
- メラノーマの症状と痛みについて
を解説します。
飼い主がしっかり理解しておくことで猫への負担も軽くなります。
そもそも猫のメラノーマとは?良性と悪性があるのか
猫も年を重ねるとシミやほくろができやすくなります。
猫のメラノーマは良性と悪性があります。
しかし猫の場合はほとんど悪性だと言われており、早期発見しないと取り返しのつかない事態になる可能性もあります。
特徴としてわかりやすい症状は
- シミやほくろの境界線がわからない
- 形がいびつ
- 硬くて半球状に膨らんでいる
- 膨らみを動かすと肌と一緒にコリコリと動く
です。ただ猫のメラノーマは口腔内や目の中にできることが多く、口腔内や目の中はこまめに観察するようにしてください。
また良性と悪性の大きな違いは転移するかどうかです。
良性なら転移の心配はありませんが、悪性の場合は肺や肝臓等に転移してしまうことが多いです。
猫のメラノーマの原因は?進行速度は早いのか
猫のメラノーマの場合、発症した部位や個体差によって進行速度は変化します。
例えば目の虹彩と呼ばれる部分にメラノーマが発生した場合、虹彩にシミのようなものが見られます。
早い子だと数ヶ月、進行がゆっくりな子は数年かけてジワジワと進行します。
猫のメラノーマは悪性であることが多いため、転移する前に眼球を摘出することが多いです。
いずれにせよメラノーマは発生部位に関わらず、早い段階で発見・治療することが大切です。
猫のメラノーマの症状は?痛みがある病気なのか
猫のメラノーマは目や口腔内のものが多いです。
目の場合は虹彩にシミのようなものができていることに気づくケースや、ぶどう膜炎など他の目の病気を引き起こして、目の検査をしたら実はメラノーマが原因だった、というケースが多いです。緑内障を引き起こせば痛みも出ます。
一方口腔内のメラノーマは腫瘍が大きくなったり出血したりすると痛みを伴うことが多く、痛みから食欲が落ちることもあります。
またガンそのものの痛みの他に進行して動けなくなることで体に様々な末期症状が出現します。
末期症状には、
- 床ずれ
- 関節が固まってしまう
- お腹の動きが悪くなって腹痛が起こる
などがあります。
早期発見・早期治療に努めるため、定期的な健康診断が必要です。
猫のメラノーマの治療法、治療費、予防法について解説!
大事なのは罹患してしまったら早い段階で治療を開始することです。
そのためにどんな治療法があるのかを知っておきましょう。
そこで
- 猫のメラノーマの治療法は何があるのか
- 治療費はいくらかかるのか
- メラノーマにならないための予防法はあるのか
を紹介します。
飼い猫がメラノーマにならないための予防法は特に大事なので理解を深めておきましょう。
猫のメラノーマの治療法は?検査法についても紹介!
猫のメラノーマが悪性の場合、ガンの中でも厄介な部類に入ります。
そのため治療法は手術をしてガンを取り除く方法がまっさきに選択されます。
目の場合は眼球摘出を行わなければならず、また口腔内のメラノーマの場合は顎の骨も一緒に切除しなければならないこともあります。
飼い主さんはショックが大きいかもしれません。
しかし飼い猫を守るための手術ですので気をしっかり持って手術に挑みましょう。
猫のメラノーマの検査は細胞診、病理検査、エコー、レントゲン、CTなどを行います。
細胞診は腫瘤を針で刺して細胞を採取し、顕微鏡で細胞を確認する検査です。
また手術で摘出した腫瘍は病理細胞検査も行われます。
病理細胞検査については摘出した腫瘍で検査します。
猫のメラノーマの治療費はどれくらい?手術費用も紹介!
猫のメラノーマは大変な病気です。
治療費はどれくらいかかるのでしょうか。
猫のメラノーマの場合、他に疾患を持っていなくて十分な体力がある猫だと手術を行ってメラノーマを摘出するケースが多いです。
メラノーマの手術の場合、相場は5~6万円ほどです。
ただし部位や切除範囲の大きさによって変動します。
それ以外に検査代や薬代が入ります。
また病理細胞検査はメラノーマが悪性か良性かの重要な判断材料のため行う必要があります。
病理細胞検査は5,000円から1万円です。
場合によっては大学病院を紹介されるケースもあります。
そのため猫の状態や経過によって費用がかさむ場合も考えられます。
猫のメラノーマの予防法は?日頃の観察が一番重要!
猫のメラノーマはまだ原因が明確ではありません。
メラノーマはまれな病気であることから、飼い主さんもなかなか気づくことができず、やっと気付いたとしても既に体内の色々な部位に転移してしまっていたということも考えられます。
定期的に健康診断を受けて早期発見・早期治療に努めることが大切です。
メラノーマにかかりやすい猫種や年齢、かかったあとの余命は?
メラノーマ発症しやすい猫種は存在せず、どの種類の猫でも発症します。
また年齢は8歳を超えた高齢猫に発症しやすいです。
メラノーマの発生部位や治療の有無によって予後は変わってきますが、口腔内メラノーマの場合は余命が約61日と予後不良です。
発見が遅れて進行しているともっと短くなってしまいます。
そのため猫を飼っている人は普段からスキンシップを取り入れながら猫の体を細かくチェックしておくことが大切です。
もしもの時に備えてペット保険に加入しておくのがおすすめ!
飼い猫がメラノーマに罹患してしまうと通院費や手術代などお金がかかります。
メラノーマにかかってから手術を受けるためのお金は大事です。
その他に根治が難しい病気なので生涯、定期的に動物病院に通う必要があるかもしれません。
そのため猫がメラノーマに罹患したときのためにペット保険に入っておくことをおすすめします!猫のペット保険に入っていれば治療費や入院費などを保険で賄うことができます。
メラノーマに罹患してから慌てて保険に加入しようとしてもメラノーマにかかっていると加入が難しくなる場合があります。
大事な猫に満足な治療を受けさせて長生きしてもらうためにも元気なうちに備えておきましょう。
MOFFMEはペット保険に関する記事が他にもたくさんあります。
家族の一員である飼い猫のためにも参考になる記事を読んでみてください。
まとめ:猫のメラノーマとは?転移する確率が高い病気なのか
猫のメラノーマについてまとめてきました。
ポイントをまとめると
- 猫のメラノーマはメラニン細胞がある目、口、鼻といったところに発生する
- 良性と悪性があり、猫の場合ほとんどが悪性
- メラノーマが進行すると痛みや出血がある
- 猫のメラノーマは手術で摘出する治療を多く選択される
- 早期発見・早期治療のため定期的な健康診断が大切である
- 8歳以上の高齢猫がかかりやすい
- 口腔内メラノーマの場合は余命が約61日と予後不良のことが多い
- いざというときのためにペット保険に加入しておくのがおすすめ
でした。
家族の一員の猫がメラノーマに罹患してしまったらできるだけ早く動物病院に連れていって治療をしてもらいましょう。
またMOFFMEでは他にもペット保険や生活・お金に関する記事がたくさんありますのでぜひ、ご覧になってください。