猫の角膜炎についてご存知ですか?気づかずに治療しないと失明もありうる病気です。しかし具体的な原因や治療法、治療費についてご存知の方は少ないのではないでしょうか。そこでこの記事では猫の角膜炎について、症状や原因、治療法から治療費、予防法まで詳しく解説します。
この記事の目次
目次を閉じる猫の角膜炎は治る?放置すると失明もある病気とは本当か
角膜炎にかかっている猫が出す「SOSのサイン」を見逃さず、早期に発見してなるべく早く治療を受けさせてあげることが大切です。
ただし、放置しておくと、目が見えなくなってしまう危険があるので注意が必要です。
そこで今回「MOFFME」では、
- 角膜炎にはどのような症状や原因があるか
- どのような治療法で費用はいくらかかるか
- 予防法や気をつけることはあるか
- 猫の種類や年齢によって角膜炎のリスクは変わるか
- ペット保険で猫の病気に備える
について詳しく解説します。
この記事を読んでいただければ、猫の角膜炎について理解し、予防や素早い対処ができるようになります。
ぜひ最後までご覧ください。
猫の角膜炎は完治する?症状や原因について解説!
代表的な猫の目の病気ともいえる角膜炎。
猫がかかりやすい病気で、気づくのが遅かったり、放っておいたりすると大変なことになってしまいます。
そのため、猫を飼っている方は角膜炎がどういった病気なのかを知っておきましょう。
ここでは角膜炎について、
- どのような病気か、結膜炎とは何が違うか
- 原因は何か、ウイルスによる感染もあるか
- どのような症状があるか、放置するとどうなるか
そもそも猫の角膜炎はどんな病気?結膜炎との違いは何か
また、結膜炎といって、白目やまぶたの裏側を覆っている結膜という部分に炎症が起こった場合にも、角膜炎と似たような症状が出ることがあります。
通常より目やにの量が多いときや色が黄色っぽいときは、角膜や結膜など目のどこかに異常が起きている可能性があります。
ただ角膜炎と結膜炎は症状が似ているため、見た目にはどちらかわかりにくく、動物病院に連れて行って診断してもらうようにしましょう。
角膜炎の原因は?ウイルスの感染が原因かも
角膜炎が発症する原因の一つは、他の猫とのケンカです。
爪で引っかかれたりすることで目に傷がつき、炎症を起こしてしまいます。
他にも異物が目に入ってしまったり、目を強くこすりすぎてしまったときに角膜が刺激を受けて炎症を起こすことがあります。
また、アレルギーや細菌、ウイルスなどの感染が原因となることも多いです。
細菌感染ではブドウ球菌などの感染が多く、ウイルス感染では猫ヘルペスウイルス感染症による角膜炎が多いといわれています。
さらに結膜炎や緑内障などといった、他の目の病気が角膜炎を引き起こすこともあるので注意が必要です。
このように、猫の角膜炎にはさまざまな原因があり、どんな猫も発症する可能性があるといえます。
角膜炎の症状は?放置すると失明したり他の猫にうつるのは本当か
- 目が痛いのでまばたきが多くなる
- 涙や目やにで目の周りが汚れている
- 目を開けにくそうにしている
- 目をこすることが増える
- 透明な角膜が白っぽくなっている
ただし放置してしまうと、最悪の場合失明してしまうこともあるため注意が必要です。
また、ウイルス感染が原因の場合は、他の猫にうつる可能性があり、一度治ってもまた発症してしまうこともあるので気をつけてください。
猫の角膜炎の治療法や治療費、予防法を解説!
角膜炎は早期に治療すれば、ほとんど完治するとされている病気です。
そのため、飼っている猫に角膜炎と疑われる症状が出てしまったときはそのままにせず、すぐに動物病院に連れて行くようにしましょう。
では、実際に動物病院に行くと、どのような治療が行われるのでしょうか。
ここでは角膜炎を発症した場合、
- どのような治療法があるか
- 治療費はどれくらいかかるか
- どのような予防法があるか
を解説していきます。
角膜炎の治療法は?目薬や内服薬、手術が基本!
角膜炎の治療は、角膜炎の原因となっているものの治療を行い、加えて点眼薬や眼軟膏などの薬を使うことが一般的です。
他にも症状によっては、猫用のコンタクトレンズを着用するといった治療法もあります。
治療期間は軽度の炎症であれば1週間ほど、症状が重いと数週間かかります。
重度の場合は治療期間が長くなることが多く、場合によっては手術が必要になることもあります。
早期発見・早期治療が大切なことがよくわかりますね。
角膜炎の治療費はどれくらい?費用の実例を紹介!
実際に病院で治療をされた方の2つの例を見てみましょう。
<軽度の場合>
- 症状:涙と目やにが多くなった
- 通院:1回
- 検査:なし
- 治療:目薬
- 費用:1830円
- 症状:猫同士のケンカで目に傷ができた
- 通院:7〜8回
- 検査:あり
- 治療:目薬・内服薬
- 費用:約5万円
角膜炎の予防法は?日頃の観察が一番大事!
- 外に出さず室内で飼うことで、他の猫との接触を防ぐ
- こまめに爪切りをする
また、細菌やウイルス感染が原因となることもあるため、
- ワクチンを接種する
- 感染している猫と接触しない
ということも予防策になります。
角膜炎は早期に発見することが大事なので、日頃から目の周りを観察してあげるようにしましょう。
あだち動物病院のページでは、細かいチェックポイントを紹介しているので参考にしてみてください。
角膜炎にかかりやすい猫種や年齢はある?
角膜炎にかかりやすい猫の種類をご存知でしょうか。
- エキゾチックショートヘア
- ヒマラヤン
- ペルシャ
- バーミーズ
といった短頭種といわれる鼻がぺちゃっとした種類の猫は、目をぶつけやすいため角膜炎になりやすいとされています、
そのため、目が傷つきやすく角膜炎にかかりやすいとされています。
さらに、短頭種は他の猫と比べると反射的に目を閉じるのが遅く、目が傷ついてしまうことも角膜炎が多い原因といわれています。
また、子猫は猫ヘルペスウイルス感染症を発症しやすかったり、やんちゃで活発であることからケンカしやすかったりするために角膜炎を起こしやすいです。
したがって、子猫の時期は角膜炎が発症しやすく、重症化する傾向が高いので気をつけなければなりません。
短頭種や子猫の飼い主の方は、特に注意して目の周りを観察してあげましょう。
もしもの場合に備えてペット保険に加入しておくのがおすすめ!
すでに説明しているように、猫が角膜炎を起こすと症状によっては治療費が数万円になることがあります。
そこで必要になるのがペット保険。
ペット保険に加入していると、治療費の一部が補償されるため、お金に関しての心配が少なくなります。
治療費が気にならなくなることで、ちょっとした症状や小さな違和感でも病院に連れて行きやすくなり、早期発見・早期治療につながります。
また、安心して費用の高い高度な治療法を選ぶことができるのではないでしょうか。
保険料が月額数百円のペット保険もあるため、未加入の方は加入しておくことをおすすめします。
ただし病気になる前に加入しないと保険金が支払われないので注意が必要です。
MOFFMEではペット保険に関する記事も多数掲載していますので、ペット保険への加入を検討する際は、参考にしてみてください。
まとめ:猫の角膜炎とは?繰り返す病気なのか
猫の角膜炎について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
今回の記事のポイントは、
- 原因は猫同士のケンカや細菌・ウイルス感染が多い
- 放置すると視力低下や失明の危険がある
- 目の周りや仕草をよく観察して、早期に症状を発見してあげる
- 基本的な治療法は目薬や内服薬で、手術が必要なこともある
- 治療費は軽度の場合で数千円、重度の場合で数万円になる
- 猫を飼っている方にはペット保険がおすすめ
でした。
飼っている猫が痛い思いをしなくていいように、角膜炎などの病気は早期に見つけて、素早く対処してあげるようにしましょう。
MOFFMEでは、他にも読んでおきたいペットに関する記事を多数掲載していますので、ぜひご覧ください。