子犬の散歩いつから始める?適切なデビューのタイミングと注意点のサムネイル画像

犬にとって散歩は心身の健康のためには欠かせないものです。では、まだ小さい子犬の散歩いつから始めるべきなのでしょうか。子犬の散歩いつから始めるのか、適切なデビューのタイミングと散歩を始めるまでに準備しておくことなどを詳しく解説します。

記事監修者「森下 浩志」

監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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子犬の散歩いつから始める?準備しておくことや注意点

「子犬に運動をさせたい!散歩はいつから始めようかな…?」

「飼い始めてすぐの子犬の散歩はダメ?運動の時間はどのくらいがおすすめなのかな」


上記のような疑問を抱える、犬を飼い始めたばかりの方は、きっと少なくないことでしょう。


成犬の散歩よりも、身体の小さな子犬の散歩では注意すべきことはたくさんありますからね。


今回「MOFFME」では、子犬の散歩について徹底解説します。

  • 散歩いつから始める?子犬の散歩デビューのタイミングとは
  • 子犬の散歩の練習方法は?
  • 子犬の散歩はどのくらいするのがいい?
  • 子犬が散歩で歩いてくれない時は?

子犬の散歩に関する疑問や、散歩デビューのタイミングも紹介するので、犬を飼い始めたばかりの飼い主さんは必見ですよ!

散歩いつから始める?子犬の散歩デビューのタイミングとは


子犬の散歩、いつから始めるべきなのか…お悩みの方はいませんか?


散歩デビューに必要な条件なども、飼い主さんとしては気になるところですよね。


ここでは、子犬の散歩デビューのタイミングについて徹底解説します。

  • 子犬の散歩はワクチン接種の2週間後から
  • 散歩の時期は獣医師と相談
  • まずは抱っこ散歩からスタート
かわいい愛犬と一緒に楽しくお散歩ができるようになるためにも、散歩デビューに関する知識をここでしっかり身につけましょう!

以下では、散歩デビューに関する知識について徹底解説します。

子犬の散歩はワクチン接種の2週間後から

子犬の散歩デビューは、ズバリ!ワクチン接種の2週間後にするのがおすすめ。


お母さん犬からもらった子犬の免疫は、生後1ヶ月半~3ヶ月ごろにどんどん減少します。


この頃に適切なワクチンを接種しないと、免疫の弱い子犬は命に関わる病原菌に感染してしまうでしょう。


子犬が病気にかかるリスクを避けるためにも、初めての散歩はワクチンをしっかり打った後にしてあげるのがベストなんですね。


しかし、ワクチンを接種してしばらくは免疫が完成していないため、すぐにお散歩デビューをさせてはいけません。


ワクチン接種後に抗体ができるまでには、実は接種後2~3週間の時間が必要なんです。


散歩デビューをさせるのは、ワクチン接種後しばらく経ってからにしましょう。

散歩の時期は獣医師と相談

ワクチンを行う回数は、動物病院の方針によって変わります。


散歩を始める時期やワクチンの回数は、動物病院の獣医師としっかり相談し決めるのがおすすめでしょう。


一般的な子犬のワクチン接種プログラムは「3回接種」といわれるもの。


これは世界小動物獣医師会(WSAVA)の「犬と猫のワクチネーションガイドライン」に記載があるもので、以下のように規定が定められています。

  1. 生後1ヶ月半~2ヶ月目に1回「コアワクチン」の接種を行う
  2. その後、生後4ヶ月までに2~4週間隔で2回の追加ワクチン接種を行う
  3. 3回目のワクチンが定着したら、接種を完了する
多くの動物病院ではこの規定を採用しているため、少なくとも3回はワクチンを打つということですね。

2回目のワクチン後のお散歩デビューは、基本的にできない可能性が高いともいえます。

3回目のワクチン接種が終わったタイミングで、散歩デビューの相談を獣医さんに行うのが自然な流れとなるでしょう。

まずは抱っこ散歩からスタート

ワンちゃんには生後4か月を過ぎると、恐怖心が生まれ始めます。


生後3ヶ月以降に外の世界に出ると、初めての経験に対し適応できなかったり、さまざまな刺激に対し恐怖心を抱いたりしやすくなるのです。


ワクチン接種を完全に終えるまで待っていると、生後3ヶ月を過ぎてしまうのはよくあること。


愛犬が外に恐怖心を抱きやすくならないよう、ワクチン接種前には積極的に「抱っこ散歩」を行いましょう。


ワンちゃんを抱っこし、自宅の近くをゆったり散歩するだけでもOK。


外に対する興味・関心を育てておけば、その後の散歩デビューをしやすくなりますよ!


地面に飛び降り脱走しないよう、抱っこ散歩の際には必ずリード・ハーネスを着用してくださいね。

子犬の散歩の練習方法は?


「初めてうちのワンコの散歩をするんだけど、うまくいくか心配…」

「事前に予行練習をさせたいけど、どうやったらいいのか分からない…」


上記のようなお悩みを抱える方のために、ここでは子犬の散歩練習法を紹介します!

  • 首輪やハーネスに慣れさせる
  • 家の中でリードをつけて歩く練習をする
  • 外での散歩は短い距離から
大切なワンちゃんの散歩デビューを成功させるためにも、自宅で事前にしっかり散歩の練習をしておきましょうね。

以下では、各項目を徹底解説します。

首輪やハーネスに慣れさせる

犬の散歩に欠かせないアイテムが、首輪やハーネスです。


散歩デビューまでに子犬を慣らしておけば、デビュー当日にうろたえることは少なくなるでしょう。


首輪・ハーネスに子犬が慣れるよう、早めにトレーニングを行っておくのは大切なこと。


散歩デビューの前から、以下の手順で首輪やハーネスの装着訓練を行っておきましょうね。


【首輪やハーネス・リードに愛犬を慣らす手順】

  1. クレートやケージの中に愛犬を入れる
  2. ケージから出る際に首輪やハーネスをつける
  3. 器具を完全につけ終わったらワンちゃんを外に出しおやつを与える
  4. これを繰り返し「散歩器具をつけたら嬉しいことがある」と刷り込みを行う
「必ず首輪やハーネスをつけてから、ケージから出す」

この行為を繰り返すと、ワンちゃんは「これを付けると外に出られる!おやつももらえる!」と学習し、首輪・ハーネスをきっと好きになってくれますよ。

家の中でリードをつけて歩く練習をする

首輪やハーネスに慣れたら、次はいよいよリードをつけて歩く練習をしていきます。


子犬はやんちゃで目に映るすべてのものを、おもちゃと認識してしまいがち。


最初はリードをおもちゃと勘違いし、噛んで遊んだり振り回したりしてしまうでしょう。


まずは以下の手順でワンちゃんをリードに慣らし、「これはお散歩の道具なんだ!」と認識してもらいましょう。


【愛犬をリードに慣らす手順】

  1. 少したるむくらいの長さでリードを束ね持つ
  2. 愛犬の名前を呼び、こちらを見たらゆっくり歩き始める
  3. 突然走り出した場合は立ち止まり、名前を呼んで誘導する
  4. こちらに戻ってきたらアイコンタクトを取り再度歩き出す
リードの訓練で大切なのは、飼い主がワンちゃんをリードでコントロールできるようにすること。

ワンちゃんを指定した位置から動かさないようにし、飼い主が指示した場合にのみ動き回らせるようにせねばなりません。

お散歩をする際には飼い主さんについてくることを、じっくりとワンちゃんに教えていきましょう。

外での散歩は短い距離から

リードに慣れ、行動の制御ができるようになったら、いよいよお散歩デビューが可能になります!


散歩はまず人通りの少なく家から近い場所で行うのがおすすめ。


知らない人がおらず、飼い主さんのみが見守れる場所でお散歩デビューをさせてあげると、愛犬が散歩の際に緊張せず済みますよ。


トラウマを抱かないように、危険なものがある場所や車が多い通り、人気が多い場所は避けてあげてください。


家の周囲で短時間の散歩を繰り返し、愛犬が散歩慣れしてきたら少しずつ時間や距離を伸ばしていきましょう。


まだ幼いワンちゃんの好奇心や興味を引くものを、お散歩でたくさん見つけられるといいですね!

子犬の散歩はどのくらいするのがいい?


子犬の散歩時間はどのくらいがいいのか、悩んでいる方はいませんか?


ワンちゃんの体格や犬種・年齢により、散歩量にも差が出てくるためどのくらいお散歩させればいいのか迷う方も多いでしょう。


ここでは、子犬の散歩距離や時間について徹底解説します。

  • 犬は大きさによって必要な散歩量が変わる
  • 散歩をする回数や時間帯は?
  • 子犬の散歩は様子を見て注意してあげる
以下では、各項目を詳しく説明します。

子犬の散歩時間や距離について、お悩みの方は必見ですよ!

犬は大きさによって必要な散歩量が変わる

犬は大きさによって、必要な活動量が違うことをご存知でしょうか?


散歩の目安や距離は、ワンちゃんの身体の大きさに応じて変えてあげる必要があるんです。


ここでは、表を使いワンちゃんの体型ごとに必要な運動量を分かりやすく解説します。


【体型別 愛犬の散歩量の目安】

犬種時間距離
小型犬30分程度
1~2km
中型犬30分以上
2km程度
大型犬30~1時間以上3km以上

身体の大きなワンちゃんほど、散歩の時間や距離は必要になります。

対して、小型犬クラスの犬種は1日1回程度の散歩でも、十分必要な運動量を満たせるのが分かりますね。

愛犬に適した散歩の時間・距離を知り、運動不足や運動過多をしっかり防止してあげましょう。

散歩をする回数や時間帯は?

散歩の回数はどの程度にするのかも、飼い主さんの悩みどころ。


これに関しては愛犬の大きさだけでなく犬種や年齢、活動量によっても変動するところです。


活動的な犬種ならば、小型犬でも1日2回の散歩が必要になります。


しかし、幼い子犬のうちならば、無理をさせず散歩回数を1日1回に限定してもかまいません。


子犬が成長してきたら、以下の表を参考に散歩の回数を決めましょう。

【犬種・活動量ごとの散歩回数の目安】

犬種散歩回数
(ノーマル犬種)
散歩回数
(活発な犬種)
小型犬1回2回
中型犬2回2回
大型犬2回2回

散歩時間は季節に応じ、変えてあげるのがおすすめです。


日差しが強い夏なら日中を避け、朝や夕方、夜などにするのがベスト。


対して、寒い冬は比較的暖かくなる日中に散歩をするとよいでしょう。

子犬の散歩は様子を見て注意してあげる

子犬の時期はさまざまなものに興味を持つうえに、いたずら・やんちゃが楽しい盛り。


散歩の際には必ず目を離さないよう様子を見守り、以下のような問題行動を防止しましょう。

  • 他人に対するいたずらや甘噛み
  • 他の人や犬へ遭遇したことによるトラブル
  • 拾い食い
  • ハーネスや首輪のすり抜けによる脱走 など
特に拾い食い行為は時に命に関わるため、絶対にさせないよう注意してください。

おかしなものをワンちゃんが食べてしまうと、食中毒や異物誤飲で手術を必要になることもあるからです。

愛犬の万が一の事態に備え、幼いうちからペット保険に加入しておくと安心ですよ。

子犬が散歩で歩いてくれない時は?


「子犬を散歩に連れ出したけど、ぜんぜん歩いてくれないの…」


と、お悩みの方はきっと少なくないでしょう。


ワンちゃんが散歩の際に歩かない場合には、以下のような理由が考えられます。

理由理由の詳細
地面の温度が冷たすぎる・熱すぎる柔らかい子犬の肉球は傷つきやすいため、
冷たい・熱い路面を嫌がりやすい
先に進みたくないという
恐怖心が芽生えている
初めて見るものに対し4ヶ月ごろの子犬は恐怖心を抱きやすい
学習行為による恐怖心が
芽生えている
進んだ先で嫌なことをされた場合、歩くことを拒否しがち

ワンちゃんが歩かない理由は、「嫌なことがある(あった)から」というものがほとんど。


いずれの理由の場合でも、愛犬が嫌がっている理由を理解し、その原因を取り除けば歩いてくれるようになりやすいです。


ワンちゃんがストレスなく散歩できるよう、悪天候を避け恐怖心を消す努力をするのは大切なこと。


「お散歩は楽しい!」と愛犬に思ってもらえるよう、飼い主さんは努めてあげましょうね。

まとめ:子犬の散歩いつから始める?

いかがだったでしょうか。


この記事のまとめは、以下の通りです。

  • 子犬の散歩はワクチン接種の2週間後から
  • ワクチン接種前には積極的に「抱っこ散歩」を行おう
  • 幼いうちから首輪やハーネスに慣れさせておけば散歩デビューは楽になる
  • 外での散歩は短い距離から行おう
  • 犬は大きさによって必要な散歩量が変わる
  • 幼い子犬のうちは無理をさせず散歩回数を1日1回にする
  • 子犬が成長してきたら大きさ・犬種を把握し散歩の回数や時間を決める
  • 散歩の際には必ず目を離さないよう様子を見守り問題行動を防止しよう
  • ワンちゃんが散歩中歩かなくなったら理由を考え、ストレスなく散歩ができるようにしてあげることが大切
待ちに待った子犬の散歩デビュー、ワンちゃんに楽しんでもらうためには事前準備や場所の選定が重要になってきます。

この記事を参考に、愛犬の散歩デビューのための計画をしっかり立ててあげてはいかがでしょうか?

MOFFMEでは、他にも様々なペットや保険に関するおすすめ記事を多数公開しておりますので、そちらもぜひご覧ください!