猫は白米(お米)を食べても大丈夫?与え方や注意点について解説!のサムネイル画像

内容をまとめると

  1. 炊いた状態の白米であれば与えても問題ない
  2. 白猫にとって必要のない栄養も白米は含んでいるので無理に与える必要はない
  3. 猫がアレルギーを引き起こした場合、すぐに動物病院に連れて行くことが大切
  4. 猫の治療費用は全額自己負担になるため、万が一に備えてペット保険への加入がおすすめ

猫は白米を食べられるのかご存知ですか?お米が好きな猫もいることでしょうが、飼い主さんは果たして白米を猫に与えて良いのかどうか不安ですよね。またお米を使った食品はどうでしょうか。この記事では猫は白米を食べられるのか、お米の与え方と注意点について解説します。

記事監修者「森下 浩志」

この記事の監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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ご飯は猫が食べられるもの?与え方等について解説!


記事モデル:いちご(アイス、らむね)


猫は白米を食べられるのかご存知ですか?


ご飯にお味噌汁をかけたものを「ねこまんま」というくらいなのできっと大丈夫、と安易に思い込んでしまっている飼い主さんもいるのではないでしょうか。


実際、お米が好きな猫もいるでしょうが、飼い主さんは果たして白米を猫に与えて良いのかどうか不安ですよね。またお米を使った食品はどうでしょうか。


この記事では

  • お米に含まれる栄養素は。
  • 米は餌として適切なのか。
  • 猫に白米を与える際の注意点や危険性について。
  • 猫が食べられるお米を使った食品は?
  • もしお米でアレルギーを起こしてたときの対処法。
  • 知っておきたい、ペット保険について。

以上のことを中心に解説していきます。


この記事を最後まで読んでいただければ、猫は白米を食べられるのか、お米の与え方と注意点、米を使った製品に関することまで知ることができます。


是非最後までご覧ください。

猫は炊いた白米であればお米を食べるのはOK!

人にとっては毎日、毎食のように食べている白米なので、大切なペットにも同じものを食べさせてあげたいと思うこともあるでしょう。


ねこまんまという食べ物もあるくらいだし、食べても大丈夫のように思えるお米ですが、実は思っているほどは猫にとって最適な食べ物ではないのです。


しかし、猫は炊いた白米であればお米を食べることは可能です。可能なのですが、健康の事を考えるとわざわざ率先して食べさせる必要はない食材なのです。

お米に含まれる栄養素は?餌として適切?

ご飯は人間にとってエネルギーとなる栄養がたくさん含まれています。

  • タンパク質
  • 脂質
  • 炭水化物
  • 亜鉛
  • 鉄分
  • カルシウム
  • 食物繊維
などです。

しかし、これは人間にとっては必要なものばかりですが、猫にとっても同じかと言うとそうではありません。そもそも人間と猫では身体が必要としている栄養素が違うのです。

人間の場合は唾液とでんぷんが混ざることで糖に分解し、エネルギーとして使います。活動をする上でとても重要な栄養素です。しかし、猫はでんぷんを糖に変えることができません。猫にとって糖質は必要のない栄養素なのです。

やはり、餌はキャットフードを主食にしておくのが一番猫のためだといえます。

猫に白米を与える際の注意点・危険性や正しい与え方は?


ペットとして飼われるようになってから肉食というよりも雑食に近くなってきている猫ですが、それでも穀物や野菜は消化するのが難しい食材です。


猫に白米を与えるのであれば、その注意点・危険性や正しい与え方について知っておかなくてはいけません。

  • 食べ過ぎは肥満の原因になるので量に注意。
  • 米が好きな猫は多いが、主食にするのは危険。
  • 生米は身体に悪いので絶対に与えないようにする。
  • お米アレルギーの子にはグレインフリーのフードを。
上記の内容について詳しく説明します。

食べ過ぎは太ることに注意!炊いた白米を少量与える

お米はミネラルやたんぱく質も含んでいますが、その栄養のほとんどはでんぷんでできています。


人間はでんぷんを糖にして、身体を動かすエネルギに変えますが、猫も同じというわけではありません。猫に必要な栄養素は動物性タンパク質であるので、白米を人間のように主食にすることはできません。


糖を分解できないため、エネルギーとして糖を使うことができず、太りやすいので炊いたご飯を与えるときも小さじに1杯程度にとどめるようにしましょう。

お米が好きな猫でも主食を白米にすることはできない

猫はあくまでも肉食動物だということを忘れてはいけません。雑食に使くなったといっても消化器官も歯の並びも鋭さも肉を食べるのに適したものです。野菜や米をすりつぶして食べるような歯をしていません。


猫が必要としている栄養素はあくまで動物性たんぱく質です。人間や犬と同じような食生活にはなりませんので注意をしてください。


あくまでもキャットフードを主食として、白米を与えるのであればあくまでもおやつ程度、あくまでも嗜好品です。

消化に悪いので生米は決して与えないようにする

炊いた白米をあげることには問題はありませんが、炊いていない状態の生米はあたえないようにしましょう。


もともと猫は野菜や穀物など、肉以外のものを消化することが苦手です。消化不良を起こし下痢や嘔吐する可能性があるので様子を見てあげるようにしましょう。子猫や老猫など、体調に不安のある子だと重度の腹痛が起こる可能性もあるので生米には注意が必要です。

嘔吐や下痢等のお米アレルギーに注意!グレインフリーも紹介


あまりなじみのない言葉かもしれませんが、じつは猫には穀物アレルギーを持つ子がいます。その中に、お米アレルギーを持つ子もいます。


お米アレルギーをはじめとした、アレルギーは生まれつきではなく、今までは食べていたのに急に発症することもあります。


もし、お米アレルギーを発症してしまった場合はキャットフード原材料をきちんとチェックしておく必要があります。お米など穀物を使用しているフードはとても多いからです。


キャットフードを食べると少し便が緩くなりとか、嘔吐があったなどアレルギー症状がみられるときは原材料の穀物にアレルギーがあるのかもしれません。


お米アレルギーのある猫にはグレインフリーのフードを与えるようにしてくださいね。グレイフリーは穀物不使用のフードです。1度試してみるとアレルギーの症状が出なくなるかもかもしれません。

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白米以外も食べられる?お米を使った食品についても紹介!

お米を使った食品はたくさんありますが、白米以外でも食べられるものはあるのでしょうか。また、食べるのに注意が必要なものはあるのでしょうか。

  • ねこまんま
  • 米粉
  • 米ぬか
  • 米麹、甘酒
  • 玄米
ねこまんまなどは、猫の大好物というイメージがあるのでですが、実は食べさせてはいけない食べ物なのです。

以外すぎる食べ物の注意事項や安全な食べさせ方について詳しく説明させていただきます。

①:猫まんま(ねこまんま)

ねこまんまは、白米にお味噌汁や鰹節をかけてあげたものです。これは、絶対にあげてはいけないご飯です。


キャットフードがメジャーではなかった時代、猫にご飯をあげるのにねこまんまをあげていた家庭もありました。いまは、そんなことをするご家庭はないと思いますが、猫の健康に良くないと知らなかったことや、ペットのために肉や魚を用意できなかった時代の事です。


塩分も多く、消化にも良くないものばかりです。ただでさえ、猫は腎臓や心臓が弱く、尿路結石や泌尿器系の病気になりやすので、できるだけ塩分は避ける必要があります。


猫は汗をほとんどかかないので、塩分の排出がうまくできません。ジャーキーや肉にも塩分は含まれていますし、塩分の取りすぎは体に悪影響を与えるため注意が必要です。

②:米粉

米粉はキャットフードにも使われる食材です。米粉で作った猫ちゃん用のクッキーやケーキなども猫専用のおやつなどに使用されています。


キャットフードに米粉ふりかけるなど率先して、食事に取り入れることはないですが、炊いたお米と同じように、食べても心配のない食材です。


また人間用に米粉で作られたパンなどもありますが、それらは砂糖や食塩等を多く含んでいることが多いため与えないようにしましょう。

③:米糠(米ぬか)

米ぬかは農薬の心配がありますが、無農薬であれば与えて問題のない食材です。
しかも、猫の健康にも役立つ効果も期待できます。


米ぬかに含まれている成分、ビタミンBやフィチン酸という抗がん作用、尿路結石などの予防のある成分があります。


猫は尿路結石になりやすいので米ぬかをうまく使えば、愛猫の健康維持に役立ちそうです。もし、アレルギーがなければ米ぬか入りのキャットフードを与えることを検討してみましょう。

④:米麹、甘酒

米麹やノンアルコールの甘酒はカロリーにさえ気をつければ、飲んでも問題ありませんし、とても栄養素の高い健康食品です。


気をつけてほしいのが酒粕からつくる甘酒はアルコールが入っているので絶対与えてはいけません。


米麹から作る甘酒はアルコールを含んでおらず、飲む点滴と言われているくらい栄養価が高く、ビタミン群、必須アミノ酸9種も豊富です。


食欲がなくなってしまった病後の猫やシニアの猫におすすめです。腸内環境を整えてくれます。

⑤:玄米

玄米は白米以上に食物繊維が多く消化しにくいので食べる量には注意が必要ですが、フィチン酸や、豊富なビタミン、必須アミノ酸の1種であるアルギニンが含まれています。


有害な物質を体外に排出してくれるのでデトックス効果が期待できます。


少しでも消化に良くするために水分を多めに炊いたり、フードプロセッサーで細かくペースト状にするといいですね。


腸内の掃除にはとても効果的なので少しの量を食べて様子を見るようにしましょう。

もし猫がアレルギーを起こしてしまったら?対処法について解説!


猫の中には穀物アレルギーや、お米がアレルゲンになっている猫もいます。以前は食べることができたのに体調によって急にアレルギー症状がでることもあります。


もし、下記のような症状が出たら動物病院に連れていくほうが安心です。

  • 嘔吐。
  • 下痢。
  • 皮膚の炎症。
  • 目の周りの充血。
  • 肌をかきむしる。
  • 食欲不振。
  • ぐったりとしている。

落ち着いて動物病院に連れていき、病院についたら「いつ・どれくらい・なにを食べたのか」「どんな症状が出ているのか」を必ず獣医に伝えられるようにしておきましょう。


症状や状態を冷静に伝えることができれば、迅速な初期対応につながります。

念のためにペット保険に加入しておくのがおすすめ!

ペット保険がアレルギーや誤飲も補償対象内であることはご存知ですか?


人と違って動物の病院は保険が適応しないのでどんな治療を受けても人と比べて高額な請求になります。ペットは家族同然にもかかわらず、急な出費に対応できないなんてことのないように、念のためにペット保険に加入しておくのがオススメです。


動物は思ったよりも体調の管理が難しく、気がついたら毎月通院しているなんてことにもなりがちです。


MOFFMEにはペット保険の選び方などペットに関する読んで役に立つ記事が多くあるので、ぜひ参考にしてみてください。

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まとめ:白米は猫に与えていいもの!ただ与える際は注意が必要!


猫は白米を食べても大丈夫かどうか、与え方や注意点について解説してきましたがいかだでしたでしょうか。


今回の記事のポイントは

  • 食べ過ぎに注意すれば白米は食べることができる。
  • 生米は身体に悪いので絶対に与えないようにする。
  • お米アレルギーの子にはグレインフリーのフードに変える。
  • ねこまんまは猫の身体によくない。
  • 米麹で作る甘酒は栄養価が高く、おすすめ。
  • 猫がアレルギーを起こしてしまったときの対処法。
  • 念のためにペット保険は大切。
でした。

生米でなければ、白米は食べることができます。ただ、主食として毎食食べさせるには不適切です。あくまでもキャットフードを主食にしましょう。

MOFFMEではほかにも読んでおきたい保険に関する記事が多数掲載されています。アレルギーや病気になりやすい猫にとって、ペット保険への加入は必須です。どのような保険があるのかぜひ参考にしてみてください。