
昔ながらの猫のエサとして、ご飯におかかを乗せた「ねこまんま」が有名ですが、尿路結石などの病気の原因になるため、避けたほうが無難です。与える場合は量に注意する、猫用の鰹節にするなどの工夫が必要です。この記事では、鰹節が与える猫への悪影響や適切な与え方などを紹介します。
この記事の目次
目次を閉じる猫への鰹節の与え方には注意が必要であることを解説
記事モデル:にこ
猫といえば「ねこまんま」など鰹節が大好き!というイメージがありますよね。
そのため「猫に鰹節を与えても大丈夫!」と思っている人は多いのでは無いでしょうか?
確かに猫は鰹節が大好きですが、実は鰹節を食べ過ぎると健康を害する危険性があり、猫に鰹節を与えるには注意が必要です。
そこで、この記事では「猫に鰹節をどのくらい与えても大丈夫なのか?」について
- 猫に鰹節を与えすぎると危険な理由
- どのくらいの量なら猫に鰹節を与えてもいいのか
- 鰹節の食べすぎで引き起こされる病気
- おすすめの鰹節の与え方
以上のことを中心に解説していきます。
この記事を読んでいただければ、猫に鰹節を与えても大丈夫なのか?鰹節の適量に関しての基本的知識を得ることに役立つかと思います。
猫に鰹節を与えても大丈夫だが量に注意
猫に鰹節を与えても大丈夫ですが、食べ過ぎると猫の健康に悪影響を及ぼす危険性があるため、おやつの香り付けなどトッピング程度の量を与えましょう。
猫用鰹節のパッケージに「1日5~10g」とありますが、5gは結構多いので心配な飼い主さんは1日1~2g程度に抑えておくと安心です。
また、猫が鰹節が好きな理由は鰹節に良質なタンパク質やミネラルが豊富に含まれているためです。
キャットフードにもミネラルは含まれていますが、鰹節の方が含まれるミネラルの種類が多いため「鰹節入りのご飯だと凄い勢いでご飯を食べる」なんてことも多いです。
しかし、猫がミネラルを大量に摂取すると結石の原因となってしまいます。
そのため、猫に鰹節を耐える際は猫の健康を守るためにも量に注意しましょう。
鰹節は良質なタンパク質やミネラルが豊富!食欲増進効果も!
鰹節(100g)の成分は
成分 | |
---|---|
エネルギー | 356kcal |
水分 | 15.2g |
タンパク質 | 77.1g |
脂質 | 2.9g |
炭水化物 | 0.8g |
ナトリウム | 130mg |
カリウム | 940mg |
カルシウム | 28mg |
マグネシウム | 70mg |
リン | 790mg |
出典:日本食品標準成分表
https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=10_10091_6
それぞれの栄養素の効果は
効果 | |
---|---|
マグネシウム | 骨の形成、血圧、体温調整 |
ナトリウム(塩分) | 細胞内の浸透圧を一定に保つ |
タンパク質 | 筋肉を作るホルモン、酵素となって働く |
カリウム | 塩分濃度を調整し体外へ塩分を排出するのを助ける |
カルシウム | 骨、歯を形成する |
鰹節に含まれるイノシン酸には旨味成分がたっぷりと含まれているため、食欲のない猫のご飯に鰹節を少し混ぜる事で食欲増進効果も期待できます。
ただし、猫は肉球と鼻からしか汗をかくことができません。
そのため、塩分の高い鰹節は猫の肝臓に負担をかけてしまい最終的に腎不全を引き起こす可能性もあります。
鰹節を与える時は猫用の「減塩」と記載されたものの適切な量を与えましょう。
猫はミネラルを消化吸収する能力が低い
鰹節にはミネラルが豊富に含まれていますが、猫はミネラルの吸収能力が低いたため摂取しすぎると体調を崩す可能性があります。
市販のキャットフードには猫が摂取しても問題ない、適量のミネラル量が含まれていますが、そこに鰹節をプラスしてしまうと過剰にミネラルを摂取している状態です。
ミネラルを過剰摂取した猫は、腎臓、尿管、膀胱、尿道に結石ができる尿結石という病気にります。
尿結石は猫がかかりやすい病気ですが、一度発症してしまうと再発しやすい病気ですので、「鰹節をあげると喜ぶ」「欲しがるから」と、猫可愛さで鰹節を与え続けると大切な猫の体に悪影響を与える可能性があることを覚えておきましょう。
鰹節の食べ過ぎは病気の原因になる
鰹節100gに含まれているマグネシウムの量は約70mgと他の魚介類よりも高めですが、猫がマグネシウムを過剰摂取することでミネラルを過剰摂取した時と同様に腎臓病、尿結石などの尿路障害を引き起こす可能性が高まります。
猫は体内に水分が少なくても尿を濃縮し効率よくコントロールできる動物です。
そのため、ミネラルを多く摂取するとマグネシウムが増え結晶ができやすくなり、尿路障害などの病気になる可能性を高めるため、どれだけ猫が欲しがっても猫の健康を考えると鰹節を与えすぎないよう飼い主さんが注意する必要があります。
注意:魚アレルギーの猫に鰹節はNG
魚アレルギーの猫もおり、アレルギーのある猫には鰹節を与えてはいけません。
猫のアレルギーの主な症状は
- 下痢
- 嘔吐
- お腹が張っている
- かゆみ、かぶれ
- 脱毛 外耳炎
- 膿皮症
- 低アレルゲンのキャットフードに切り替える
- タンパク質の種類が少ないフードを選ぶ
- 「オメガ−3脂肪酸」を多く含む食品を摂る
参考:だし汁を与えるのは大丈夫?
「鰹節そのものではなく、だし汁なら大丈夫!」と思いがちですが、だし汁からマグネシウムが消えることはないので、だし汁を与えるのも避けましょう。
また、スーパーなどでよく見かける「ほんだし」や「だしの素調味料」も添加物、塩分が多いためどちらも猫に与えないでください。
ほんだし(40g)の成分 | |
---|---|
エネルギー | 2.4kcal |
タンパク質 | 0.27g |
脂質 | 0.006g |
炭水化物 | 0.31g |
食塩相当量 | 0.40g |
カリウム | 1.8mg |
リン | 2.6mg |
鰹節の食べ過ぎが引き起こす病気とは
鰹節が大好きな猫も多いため、「欲しがるのに与えないのは可哀想」と思いがちですが鰹節を食べ過ぎる事で尿路結石→急性腎不全→尿毒症の病気を引き起こす可能性があります。
ここからは、鰹節を猫に与える事でどのような病気を引き起こすのか確認していきましょう。
猫下部尿路疾患(ストルバイト結石)
猫下部尿路疾患とは、膀胱から尿道までの尿路におこる病気の総称です。
猫下部尿路疾患の原因は尿路結石、突発性膀胱炎、尿路感染症などの病気にかかっていると発症する病気で、得に原因として多いのは突発性膀胱炎と尿路結石です。
猫下部尿路疾患の主な症状は
- トイレの回数が増える
- 頻繁にトイレに行くのにおしっこが出ない、または少量しか出ない
- おしっこをする時に痛がる
- 血尿が出る、おしっこの色が濁っている
- トイレ以外の場所でおしっこをする
- 落ち着きがなくなる
腎臓病(急性腎不全)
腎不全には「急性」と「慢性」の2パターンあり、高齢猫に多いのが慢性腎不全で少しずつ腎臓の機能が衰え完治することはありません。
そして急性心不全は突発的に発症するもので、猫によっては急激に体調が悪化し1日で死亡するケース、数日で元気になるケースもあります。
得に注意したいのが急性腎不全ですが、原因は
- 尿管、尿道に結石が詰まっている、腫瘍が出来ているなど尿の通りをふさぐ病気になっている
- 腎臓が細菌感染している
- 中毒
- 脱水
- 元気がない(食欲がない)
- 嘔吐
- おしっこの量が少ない
急性腎不全は時間との勝負ですので、様子をみてから病院に行くのでは手遅れになる可能性があります。
「おかしいな」と感じたら早めに病院へ行きましょう。
尿毒症
尿毒症の原因は
- 慢性腎臓病(腎不全)の末期
- 急性腎障害
- 尿路閉塞
などの病気により腎機能が低下し、通常は尿として体外へ排出される有害な物質(尿素など)が体内に蓄積されることで起こる病気です。
得に慢性腎臓病や尿路結石症の猫は注意が必要で、早い段階で治療を行わなければ死に至ります。
尿毒症の主な症状は
- 体重減少
- 口臭
- 元気がない、食欲がない
- 嘔吐、下痢
おすすめの鰹節の与え方と注意点
鰹節が好きな猫は多いですが、猫に鰹節を与えすぎると尿結石や腎臓病などの病気を引き起こす可能性があるため注意が必要です。
しかし、だからといって鰹節が大好きな猫から鰹節を取り上げてしまうのは可哀想…と感じる飼い主さんも多いと思います。
そこで、ここからは猫の体調に問題ない程度の鰹節の与え方と注意点をご紹介していきます。
ご飯のトッピングやおやつとして少量を与える
猫に鰹節を与える場合は、鰹節を単体であげるのではなく主食としてるフードやおやつに1g程度(ひとつまみくらい)を与えてください。
キャットフードにはマグネシウムが約0.1gほど含まれており、1日に50gフードを食べるとマグネシウムの摂取量は50g程度。
マグネシウム含有量が0.15%(50gだと約75mg)を超えるとストルバイト結石にることがわかっていますが、ここに鰹節を1gトッピングしてもマグネシウム量は50.7mgですので猫の身体に大した影響はないでしょう。
塩分が気になる場合は猫用の減塩かつお節がおすすめ
スーパーで販売されている人間用の鰹節は塩分量が1%~2%前後で、猫には塩分が高すぎます。
そしてペット用の鰹節の塩分量は1.4%と少しだけ塩分控えめですので、鰹節を与える場合は人間用でなく、減塩タイプの猫用の鰹節を与えましょう。
猫用鰹節は細削りタイプで風味がいいふりかけタイプや塩分25%カットの減塩タイプ、鰹をイワシがミックスされカルシウムが豊富なタイプなど様々です。
そのまま与えたり、ドライ、ウェットタイプに混ぜることができ体重1kgあたり5g程度を1日2~3回に分けて与えます。
また、商品にもよりますが基本的に生後6ヶ月以下や離乳前の猫には与えることはできませんので愛猫の年齢にあった鰹節を選びましょう。
病気の場合は与えるのを控える
健康な猫にも鰹節の与えすに注意しなければなりませんが、現在食事制限をしていたり、治療している病気がある場合は与えない方がいいです。
どうしても鰹節を与えたい場合は、自己判断で与えずに獣医に相談してからにしましょう。
参考:猫が鰹節しか食べない場合
猫は偏食が多く「鰹節しか食べない」なんて猫も中にはいますが 、そもそも猫はネオフィリア、ネオフィビアの習慣があり偏食しがちな生き物です。
ネオフィリアとは、「新しいもの好き」という意味で「色々な物を食べられる方が生存に有利」と考える猫は食べ物に対し好奇心が強く、食べ物の形、食感、舌触りなどが気に入らなければ食べずに他の食事を探す習性です。
ネオフィビアは「新規恐怖症」という意味で初めて食べるものにたいしての警戒心を抱く習性です。 前に何かを食べて嘔吐したなど苦しい、怖い経験をしたことがあるとその経験から同じ食べ物は食べなくなります。
普段のフードを食べさせるためには
- 食器を変える
- 食事姿が見えないようにダンボールで囲うなどす工夫する
- フードを手で与える
- 出汁パックなどをフードの中に混ぜ猫の好きな匂いを付ける
- フードを温めて風味をアップさせる
- 猫の好みの形、舌触りのフードを探す
などの工夫をしてみましょう。
猫への鰹節の与え方には注意が必要であることのまとめ
猫に鰹節を与えても大丈夫なのか、鰹節の与え方について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
- 今回の記事のポイントは、
- 猫に鰹節を与えも大丈夫だがトッピング程度に与える
- 猫に鰹節を与えすぎると尿結石、腎臓病、尿毒症を引き起こす
- 魚アレルギーの猫と病気がある猫に鰹節はNG
- 鰹節は猫用で減塩タイプを選ぶ
でした。
「猫に鰹節の味を覚えさせないほうがいい」とも言われており、猫にとって鰹節は身体にいものではありません。
しかし、愛猫が鰹節を欲しがれば与えたくなるもの。 鰹節を与える場合は、必ず猫用のもので適量を与えてください。
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