
犬は人にあったり驚いたりするなどすると吠え出すことがあり、原因をちゃんと理解しないと吠えることが習慣化してしまいます。吠える原因ごとに効果的な対処法があり知っておく必要があります。今回の記事では犬がうるさい原因と対処法を解説します。
この記事の目次
目次を閉じる犬がうるさくてイライラする・・・原因や対処法は?
元気なワンちゃんなら、何かあったときに吠えるのは当たり前のこと。
でも中には「一日中吠えていてうるさい」「注意しても吠えるのをやめない」といった悩みを持つ飼い主さんも多いと思います。あまりに吠えてうるさいと、ついイライラしてしまいますよね。
そこで今回は「犬が吠えてうるさい原因と対処法」について
- 犬がうるさく吠える原因
- 犬が吠えてうるさいときの対処法
- うるさいときの対処法の注意点
以上のことを中心に解説していきます。
この記事を読んでいただければ、犬が吠える原因が分かりイライラせずに対処できるようになるはずです。
ぜひ最後までご覧ください。
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犬がうるさく吠える主な原因
犬が吠える原因の一つとして「発情期」があります。メスの犬であれば発情期は飼い主へ威嚇することがあり、うるさい原因になります。
また犬は発情期にかかわらず、本能的に「吠えること」を任務とする習性があります。
犬は、牧羊犬や番犬として古くから人間と関わり合ってきた動物です。このため人間との長い歴史の中では「吠えること」は犬の役割でもありました。
しかし現代では、牧羊犬や番犬として犬を飼う人は少ないですよね。吠えてほしくないのにどうしてうるさく吠えるのでしょうか。
実は犬がうるさく吠えるには原因があります。そこでまずは、どんな場面でどのような吠え方をするのか解説していきます。
犬が吠える理由①:警戒からくる吠え
- 宅配便のチャイムがなったとき
- 物音が聞こえたとき
- 散歩中に他の人や犬に出くわしたとき
このような場面で連続して激しく吠え続ける場合は、警戒して吠えている可能性があります。
吠えてうるさいため、早めに用事を済ませて警戒対象から離れると、犬は「吠えたからいなくなった」と自分の働きの成果であると認識し、吠えることが習慣になってしまうことがあります。
しかしこのとき飼い主が大きな声で叱ると、犬が飼い主も自分に加勢していると勘違いしてしまうため逆効果です。落ち着いて吠えるのをやめたら褒めるといいでしょう。
犬が吠える理由②:要求からくる吠え
- 散歩に行きたい
- 遊んでほしい
- ご飯が食べたい
このような場面で短く単発的に吠える場合は、飼い主に何かを要求するために吠えている可能性があります。
飼い主からすると吠えられるとうるさいので、要求を叶えてあげたくなりますが、そうすると「吠えると要求を叶えてもらえる」と学習して、毎回吠えるようになることがあります。
この場合は吠えても無視して、吠えることでは要求が通らないと理解させるといいでしょう。
しかし体調が悪くて訴えている可能性もあるので、犬の様子を観察してどちらか見極めることも必要です。
犬が吠える理由③:興奮からくる吠え
- 飼い主が外から帰ってきた
- 散歩に連れて行ってもらえる
このような場面で吠える場合は、嬉しさや楽しさから興奮して吠えている可能性があります。
喜ぶ様子は可愛らしい反面、度が過ぎるとうるさいと感じてしまいます。
この場合は飼い主が一緒になって反応すると、さらに興奮してしまうこともあります。興奮しているときはかまいすぎないようにして、落ち着いてからかまってあげるようにすると良いでしょう。
犬がうるさくなったときの対処法
犬がうるさいときは、いくら飼い主が「うるさい!」と叱ってもなかなか吠えることをやめませんよね。
あまりにもうるさいと「保健所に通報されたらどうしよう」「近所から苦情がくるかも」と心配になるかもしれません。
実際に近所の犬がうるさいという理由で保健所に通報するというのは、珍しいことではありません。(参照:長崎市|苦情内容と対応について)
こうした苦情トラブルになったり、飼い主自身がノイローゼになったりしないためにも、吠えてうるさい場合はきちんと対処する必要があります。
しかし、ただ叱るだけでは習慣化した「吠え」をやめさせるのは難しいです。
そこで犬が吠える原因をもとに、いくつか対処法をご紹介します。ぜひ試してみてください。
わざと生活リズムを崩してみる
要求からくる吠えが習慣になっている場合は、これまでの生活リズムを少し変えてみましょう。
犬にとっては、散歩の時間やご飯の時間になったら吠えて催促するというのが習慣になっています。
そのため、散歩の時間やご飯の時間帯をずらし、吠えているうちは無視して要求を叶えないようにすることで「吠えたから要求が叶っているのではない」と覚えさせる必要があります。
ちなみに要求からくる吠えが習慣化していると、叱っても効果は薄いです。というのも、叱られるとかまってもらえたと思ってしまい、要求を満たすことになるからです。
叱るよりも無視を徹底する方が効果があります。そして、吠えるのをやめたらしっかりと褒めてあげてくださいね。
感情をコントロールできるようにしつけておく
警戒や興奮からくる吠えには、日頃から犬が感情をコントロールできるようにしつけておくことが必要です。
犬が吠えてうるさいときは、興奮や恐怖で感情がコントロールできない状態になっています。
しかし普段から飼い主の言葉で吠えるのをやめれるようにしつけておくと、警戒や興奮状態の場合も飼い主の指示で抑えられる可能性があります。
その場合は、飼い主も「うるさい!」などと感情的に叱るのではなく、犬に指示を出すように意識しましょう。
たとえば「ハウス」と声を掛けてゲージに入ることが習慣になれば、吠えているときにも同様の声掛けで無意識に安全なケージに帰れるようになります。ゲージは犬にとっては安心できる場所で精神も落ち着きやすくなります。
ぜひ取り入れてみてください。
犬の遊びにつきあいエネルギーを発散させる
犬が無駄に吠えたり、動き回って物を壊したりといった行動をするのは、元気がありすぎる状態なのかもしれません。
犬は運動量が少なすぎると問題行動につながる傾向があります。エネルギーを適度に発散させることが必要です。
散歩の時間を長めにしたり、おもちゃを使った遊びをしてみたりすると犬のエネルギーを上手に発散させてあげることができます。
運動量の目安は、散歩や遊びの後に無駄に歩き回ったりせず落ち着いている状態であることです。まだまだ元気に動き回る様子であれば運動量を増やしてみましょう。
犬とのコミュニケーションにもなりますのでぜひたくさん遊んであげてください。
対処法を行うときの注意点
犬が吠えてうるさいときの対処法をご紹介しましたが、どれもすぐに効果がでるとは限りません。
吠えが習慣になっている場合は、改善されるまで時間がかかりますので根気よく続けていく必要があります。
しかし、なかなか改善しないとイライラして別の手段を取りたくなるかもしれません。ですが間違った対処法を続けてしまうと、より状況が悪化しかねません。
そこで、ここでは「避けてほしい対処法と注意点」をご紹介していきます。
叩いたりすることはストレスを与えるのでやめる
絶対に避けたいのは、吠えたときに叩いたり蹴ったりしてやめさせようとすることです。
犬が吠えてうるさい状況が続くとイライラしてしまい、思わず手が出てしまいそうになるかもしれません。
しかし叩くと犬がストレスを感じて余計に吠える可能性があり、効果的な方法とは言えません。また、叩かれることによって飼い主に恐怖を感じて、関係が壊れてしまうことも考えられます。
もし自分では無理だと感じるときは、ドッグトレーナーや獣医に相談してみてはいかがでしょうか。アドバイスを受けることで解決策が見つかるかもしれません。
グッズでびっくりさせても解決にならない
犬はびっくりすると一時的に吠えるのをやめることがあります。
このため、無駄吠え防止グッズやアプリ、意図的に飼い主が音を出すといった「犬をびっくりさせる手段」がいろいろとあることは事実です。
しかし一時的に効き目があったとしても、何度も繰り返すと効果が薄れる可能性もあります。また犬が吠える根本的な原因は解決されません。
さらに、びっくりさせられることは犬にとっては不快なことです。このような対処が続くと飼い主への不信感につながります。
便利ではありますが、あまり頼よりすぎないようにしましょう。
まとめ:うるさくなる原因を知れば効果的に対処できる!
犬が吠える原因や対処法について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
今回の記事のポイントは
- 犬が吠える原因は「警戒、要求、興奮」
- 要求からくる吠えには、生活リズムをあえて崩してみる
- 警戒や興奮からくる吠えには、普段から感情をコントロールできるようにしつける
- 上手に運動量を増してエネルキーを抑える工夫も必要
- 吠えてうるさいからといって、叩いたり、びっくりさせたりすると信頼関係が壊れる可能性がある