飼い猫が突然鳴き出してうるさいと、飼い主の中にはイライラからノイローゼの元になってしまうこともあります。猫がうるさく鳴く原因は様々であり、効果的に対処するには何が不満なのか知る必要があります。今回の記事では猫が鳴く理由とその対処法について解説します。
なぜ猫はうるさくてノイローゼになりそう・・・理由や対処法を解説!
家庭でペットとして迎え入れることが多い猫。
犬とは違い、気ままで鳴くことも少ないように感じますが、意外と鳴きます。
犬のように近所迷惑になるような鳴き方はあまりしませんが、家にいると「なぜ鳴いているの?」と思うこともあります。
鳴き続けているときは、いろいろな理由が考えられます。
どうして鳴いているのかだいたい理解できれば、対処できます。
鳴き声がうるさいと感じるときの対処法を知って入れば、解決することができるでしょう。
今回「MOFFME」では、以下の項目を解説しています。
- 猫が鳴く理由
- 猫がうるさいときの対処法
猫が鳴く様々な理由!
人間なら、何か不快なことや言いたいことがあれば、言葉で伝えられます。
しかし、猫に限らず動物は吠えたり鳴いたりすることで、飼い主に何かを訴えていることがあるのです。
あまりにも鳴くのでノイローゼになりそう、と思うこともあるようですが、何かしら訴えたいことがあるか、本能による反応による場合もあります。
習性がわかれば、うるさいと感じても原因がわかれば対処するできます。
成長過程によっても、よく鳴く時期とそうでない時期もあります。
どのようなときに鳴くのでしょうか?
それを理解して、互いに快適に過ごせるようにするとよいでしょう。
【参考】猫がうるさいのはどうして?
猫が鳴く理由①:習性により朝や夜になきやすい
家で飼われている猫は、頻繁に鳴くことも少なく比較的静かに過ごしている場合が多いでしょう。
もともと狩猟動物で単独行動をしている動物。
飼われている場合でもその本能が残っているとされています。
夜行性なので、日中はほとんど動かずゆっくりしていることが多いですが、夕暮れや朝方に動きがアクティブになる習性があります。
飼い主が寝ている時間に鳴いて、鳴き声でうるさいと目を覚ましてしまうこともあるでしょう。
日中はゆっくり過ごしていますが、夕暮れや朝方、夜にアクティブになって、外にいる野良猫などの気配や鳴き声に反応してよく鳴く場合もあります。
夜行性で、飼い主が寝ている間に「遊んでよ!」とアピールして鳴いているのです。
飼い主は、それで寝不足になりイライラしたりするかもしれませんが、猫側からすれば夜行性なので、夜になって「遊んで!」とアピールするのは、当たり前かもしれません。
猫が鳴く理由②:発情期に入っている
比較的低い声で「アオーン」と鳴き続けているときは、発情期に入っている可能性があります。
発情期はメスだけに見られるもので、オスはメスの鳴き声やフェロモンによって誘発されます。
発情期の時期は1月から8月とされており、特に顕著にみられるのは春先の2月から4月ごろと6月から8月ごろのようです。
秋になってから、発情期を迎えることもあり年に2回から3回ほど発情期があります。
発情期は2週間程度続き、朝も夜も関係なく鳴き続けます。
特有の「アオーン」という鳴き声は、比較的大きくて飼い主は鳴き声で発情期だと判断できるほどで、「うるさい!」と感じるでしょう。
メスの発情期は、生後5か月から9か月の間から始まることもあり、飼い主は「まだ、子猫なのに」と思うかもしれませんが、生後5か月程度から発情期が始まるのです。
猫が鳴く理由③:トイレが不潔だったり具合が悪いなど、ストレスを感じている
とてもきれい好きな動物。
家で飼われている場合は、トイレを用意してトイレ用の砂を入れておけば、そこで排泄します。
こまめに掃除をして清潔にしていれば問題はないのですが、汚れている「トイレが汚いよ」と鳴いて訴えているのです。
それなのに「なんで鳴いているのだろう?」と対処せずにいると、ほかのところですることがあります。
それも、なぜなのか排泄をしてほしくないところにする傾向があります。
例えば、布団やラグマットなどでしてしまい、困った経験がある飼い主もいるでしょう。
ストレスに感じていることや具合が悪いことなども、鳴いて伝えようとしているのです。
多頭飼いの場合は、それぞれのペースで生活しています。そのペースが乱されるとストレスを感じて鳴いて訴えているのです。
トイレに関しても、多頭飼いの場合は飼っている猫の数にプラスしてひとつあった方がよいとされています。
猫が鳴く理由④:空腹を感じている
家で飼われている猫は、決まった時間に食事をあげているという場合が多いでしょう。
肥満なども心配なので、既定の量をあげているということもあります。
しかし、わざと食事を少しだけ残すことがあります。
その理由には本能が影響しており、野生だったころに「今度はいつ食べられるかわからない」ということから少しずつ食べる習性があるようです。
家で飼われている猫の場合も、一度に全部食べずに「またあとで食べよう」という本能が働くのでしょう。
一度に満足するだけの食事をとっていない場合もあるので、空腹を感じて鳴く場合もあります。
決まった時間に食事を与えて、残っているのに片づけてしまうと「あとで食べよう」という本能が満たされず、空腹の状態になっている可能性があります。
1日2回に分けて食事を与えるより、1日の量を4回から5回程度に分けて与えた方がよいようです。
猫が鳴く理由⑤:遊んでほしい
犬のように、積極的に「遊ぼ!」ということはあまりありませんが、子猫の間は遊んでほしくて鳴くことがあります。
成猫になるとほとんど見られない行動ですが、生まれて数か月すると遊んでほしいという欲求があるようです。
母猫は一度の出産で2匹から5匹程度生みますが、子猫同士でじゃれあって遊ぶ姿が見られます。
子猫が1匹しかいないときは、じゃれて遊ぶ相手がいません。
そのため、飼い主に「遊ぼ!」と要求するように鳴いて主張します。
成猫になっても、「遊んでアピール」をする場合があります。
高い声で、飼い主の顔を見ながら「にゃー」と鳴いたりおなかを出してくねくねしたりするのは、遊びたいときや構ってほしいときのアピールです。
猫がうるさいと感じたときの対処法!
ペットと一緒に住めるマンションやアパートも増えてきていますが、猫の鳴き声が近所迷惑にならないか、と心配になることもあるでしょう。
犬が吠える声よりも小さな声なので、近所迷惑になることは少ないように感じられます。
飼っていて、鳴き続けられると困ってしまうこともあります。
何かを訴えて鳴いているのはわかりますが、何に対して鳴いているのか見当がつかないときは、さらにイライラしてしまうこともあるでしょう。
うるさいと感じたときは適切な対処法を講じておくと、気にならなくなるでしょう。
餌をいつあげるか決めておく
空腹で鳴き続けてうるさいと感じることもあります。中には、いつも食事をする場所で鳴きもせず、じっと飼い主の顔を見ている場合も。
食事をあげる時間を決めておくと、その時間を認識していつ食事がもらえるかわかるようになります。
決まった時間に食事をあげるようにしておけば、空腹でなくなることが減るので、鳴くことも少なくなり、うるさいと感じなくなります。
食事をあげたあとに、食べ残しがあっても片づけてしまう飼い主もいますが、できればそのままにしておいた方がよいでしょう。
いつでも食事ができる環境にあれば、空腹で鳴き続けることも少なくなります。
本能的に食事を残すことがあるので、食事の様子を観察してみるとよいでしょう。
発情期の時は避妊や去勢の手術をする
発情期のときは、独特の「アオーン」という鳴き声で、わりと響くので特にうるさいと感じます。
発情期に鳴くのをやめさせるには、避妊や去勢の手術をすると効果があるとされています。
発情期は2週間程度続くので、その間鳴き声をうるさいと感じるのであれば手術もひとつの手段です。
しかし、手術をしたからといってすぐに鳴かなくなるかというとそうとは限りません。
動物ですので、本能が残っています。
そのため、手術をしたあとでもしばらくは発情期に鳴く場合があって、うるさいと感じるでしょう。
手術をすると、半年程度で発情期特有の鳴き方をしなくなるようです。
発情期に、その欲求が満たされないのは猫にとってもストレスになります。
それを考えても、手術は有効な手段になるでしょう。
トイレを清潔にしておく
トイレを清潔にしておくことで、鳴かなくなる場合もあります。
それだけでなく、トイレを置く場所にも気を配りましょう。
トイレの場所が気に入らなくて、鳴いていることもありうるさいと感じるでしょう。
きれい好きなので汚れていると使わなくなるだけでなく、鳴いて「きれいにして」と主張する場合もあり、うるさいと感じます。
様子を見て、トイレの近くでないているときは「汚いよ」と訴えていると考えてよいでしょう。
トイレは汚れいていないのに、別の場所でしてしまうのは場所が気に入らない可能性があります。
あまり人が行き来しない場所などを好むので、置き場所にも配慮するとよいでしょう。
病院に連れていく
毎日、一緒に過ごしているといつもと違った鳴き声で鳴くときがあります。
それとは反対に、全く鳴きもせず静かにうずくまったいるときがあるかもしれません。
このようなときは、何か病気や怪我をしている可能性があるので病院へ連れていくようにしましょう。
一見するとなんでもないように感じられますが、うるさいと感じるほど鳴き続けているときやいつもと様子が違うときは、尿路結石や風邪などの病気になっている可能性があります。
人間と同じように、おなかが痛ければ鳴き続けることもありますし、元気がないように見えます。
このようなときは、病気を患っていると疑ってみるとよいでしょう。
参考:叱ったりケージにいれるなどは逆効果になる場合も
鳴き声がうるさいからといって、ケージに入れて閉じ込めるのは逆効果になる場合もあります。
何か欲求があって鳴いているのですから、ケージに閉じ込めればその欲求が満たされずに、ストレスとなって余計にうるさいと感じるほど鳴くこともあります。
単純にストレスを感じて鳴いているときは、マタタビをあげるとストレス発散になりますが、一過性のものなので解決法にはなりません。
マタタビやおやつなどでご機嫌を取るよりも、根本的な要因を探った方がうるさいと感じるぐらい鳴くことはやめないでしょう。
言葉が話せないので、「何を要求しているの?」と聞いたところで、答えは返ってきません。
毎日の様子を見て、何が原因で鳴いているのか探っていく必要があります。
まとめ:猫がうるさい時は原因を考えると良い!
今回の記事では、猫がうるさいと感じるほど鳴くのはなぜなのか、という点について解説してきました。
以下の内容で具体的に述べています。
- 猫が鳴くいろいろな理由は習性や要求があるから
- 鳴き声がうるさいと感じたときは環境を見直してみるとよい
鳴いているのは、何かしらの欲求があるからなのです。
鳴く理由にはいろいろなことが考えられます。
それには、毎日の猫の様子を観察しているとわかる場合もあります。
家で飼われている猫は、比較的静かでのんびりと過ごしていることが多いですが、鳴き続けているときには、いろいろな理由があるからでしょう。
猫が訴えていることをくみ取るのはとても難しいことかもしれませんが、毎日の様子を見ていれば、対処法があると考えられます。
愛猫とよい関係が保てるように鳴き声や表情を観察するとよいでしょう。
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