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チーズの匂いに惹かれて犬は欲しがる時がありますが、チーズは犬にあげても大丈夫な食べ物です。しかしチーズの中にも犬に良い種類があったり、チーズが持つリスクなど知っておくとよいこともあります。今回の記事ではチーズの効能やおすすめの種類などを解説します。

記事監修者「森下 浩志」

この記事の監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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犬にチーズをあげてもOK?

記事モデル:まる


チーズは栄養価も高く健康にも良いので、犬にもおすすめの食材です。


しかし、「チーズもたくさん種類があるけど、どれをあげていいのかわからない」「どれぐらいの量をあげていいのかわからない」という方も多いです。


チーズは犬にも与えていい食材ですが、中には控えた方がいい種類もあります。


そこで、この記事では

  • 犬にチーズを与える際の基礎知識
  • チーズスティックで歯を健康に保つ
  • チーズをあげる際の注意点
  • チーズを使用したレシピ

について、詳しく解説していきます。


チーズを食事に取り入れやすいよう、簡単なレシピも併せてご紹介していきますので、ぜひ最後までご覧ください。

犬はチーズを食べられる!

      
チーズは、犬が食べても大丈夫な食材です。

ただし、間違った方法で与えてしまうと犬の健康に害が出てしまいますので、与える際には正しい知識が必要です。

ここでは、犬にチーズを与える際の基礎知識として、

  • 犬に与えても良い種類
  • 犬の健康維持に必要な、チーズに含まれる栄養素と効果
  • 人間用のチーズより、ペット用チーズがおすすめの理由
について、説明していきます。

チーズは栄養価も高く、犬にも健康食材として与えたい食材です。
安心して愛犬にチーズを与えてあげれるように、チーズを与える際の基礎知識をしっかりと身に着けておきましょう。

おすすめのチーズと避けた方がいいチーズ

      

基本的に、「どんな種類のチーズでも、犬にあげて大丈夫」と言われていますが、チーズの中でも、おすすめの種類控えた方がいい種類があります。


チーズには様々な種類があり、種類によって栄養素にもばらつきがあります。チーズによって、塩分脂肪分の量も異なり、塩分や脂肪分の量によっては、犬の体に合わないものもあります


おすすめのチーズの種類は、

  • モッツァレラチーズ
  • カッテージチーズ
  • リコッタチーズ

などがあげられます。

この種類は、脂肪分や塩分が控えめになっているので、犬にも安心して与えることができます。


与えるのを避けた方がいいチーズの種類は、

  • カマンベールチーズ
  • ブルーチーズ

などがあげられます。

この種類は、塩分が多く含まれています。そして、チーズを製造する際にカビを利用していますので安全性を考えると、できれば避けた方が良いでしょう。

犬に有効なチーズの栄養素や効能を解説!

チーズには、犬の体を健康に保つために必要な栄養素が、豊富に含まれています。


タンパク質

犬にとって大事なエネルギー源の1つです。皮膚や筋肉の健康維持にも欠かせません。


脂質

タンパク質と同じエネルギー源の1つですが、タンパク質よりエネルギーの供給効率が良いです。また、ビタミンの吸収を助ける役割もしています。


ビタミンA・B2

ビタミンAは、皮膚や粘膜、目の健康維持に必要な栄養素です。粘膜を正常に保ち免疫力の向上に役立ちます。感染症の予防にも必要な栄養素です。

ビタミンB2も、皮膚の健康を保ち、被毛の質を高める働きがあります。


カルシウム

丈夫な骨や歯を維持するために、必要な栄養素です。


ナトリウム

ナトリウムとは塩分のことで、体内の水分のバランスや浸透圧を調整する働きがあります。


乳酸菌

乳酸菌は腸内の善玉菌を増やしてくれる働きがあるので、腸内環境を整えてくれます。

人間用よりペット用チーズがおすすめ!

人間用のチーズは塩分が多いので、与える際はペット用のチーズを選ぶようにしましょう。


犬は、人間のように汗をかいて塩分を体の外に排出することができません。なので、塩分を過剰に摂取してしまうと体に負担がかかり、健康に害が出てしまう可能性があります。

犬にチーズをあげる時は、できるだけ塩分が少ないものを選びましょう。


一番おすすめなのは、人間用のチーズを与えるのではなく、ペット用のチーズを与えることです。ペット用のチーズにもいろんな種類があり、「犬用」のチーズも販売されています。


犬用のチーズであれば、犬が食べても大丈夫なように塩分量も調整されています

人間用のチーズより安全性が高いので、安心して与えることができます。

参考:チーズスティックを使えば歯の健康にも役立つ!

犬に与えるチーズおやつで、特におすすめなのがチーズスティックです。チーズスティックは、歯を健康に保つためにも役立ちます


よだれを出しながらかじることで、歯石が付きにくくなります。元々歯についていた歯石を除去することもでき、歯磨き効果が得られます。


サイズも様々で、犬の大きさに合わせて選ぶことができます。

低カロリー、高タンパク、低脂肪なのでダイエット中の愛犬のおやつにも最適です。


また、チーズスティックは硬いので、商品によっては数週間以上も長持ちします。一度与えてもすぐにはなくならないので、何度もあがげることができます。
もし、与えた後に汚れが気になるようであれば、水で洗い、水気をしっかり拭き取って自然乾燥されておけば、またあげることができます。

かじっているうちに徐々に小さくなってきますので、塊を飲み込んでしまわないように、与える際は目の届く範囲であげるようにしましょう

チーズをあげる際に知っておくべきポイント

      
犬の健康にも良く、積極的にあげたいと思う食材ですが、与える際にはいくつかの注意点があります。


ここでは、チーズを与える際の注意点として、

  1. チーズアレルギーに注意する
  2. 脂肪分を多く含んでいるため食べすぎると肥満の原因に
  3. 塩分が多く含まれているので、腎臓や心臓に負担がかかる
  4. 銀紙や包装紙のまま食べてしまわないように注意する
の4点を、詳しく解説していきます。

与え方を間違えてしまうと、健康のために与えたつもりが、健康に害が出てしまいます。
このようなことを防ぐためにも、注意点をしっかり理解し、安全にチーズを与えてあげれるようにしましょう。

チーズアレルギーや中毒を持つ犬には注意する

      
犬にもそれぞれ体質があり、チーズアレルギーを持っている犬もいます。

初めてチーズを与える際は、最初からたくさん与えるのではなく、ごく少量にし、少しずつ量を増やしていきましょう。また、変化にすぐ気づけるように、様子を見ながら与えるようにしましょう。

チーズを食べた際に、かゆみ嘔吐下痢目の充血などの症状が出た場合は、チーズアレルギーの可能性がありますので、すぐに与えるのを中止しましょう。

アレルギー症状は人と似ていますが、犬はかゆくても我慢できないので、掻きむしってしまい、皮膚が傷ついてしまいます。傷が可能してしまう場合もありますので、注意が必要です。

症状がひどい場合は、すぐに動物病院へ連れていきましょう
もし、症状がそこまでひどくなくても、心配な場合は一度動物病院に電話で相談してみるのも良いでしょう。

脂肪が多く毎日食べると肥満の可能性も

チーズは、たくさん食べすぎると肥満になってしまう可能性があるので注意しましょう。

犬はチーズを好むことが多く、食欲がない犬でもチーズを食事に混ぜると食いつきがよくなると言われているほどです。

なので、欲しがるだけあげてしまうと、普段のご飯をあまり食べなくなってしまったり、脂肪分の過剰摂取になってしまい、カロリーオーバーになってしまいます

また、種類によって脂肪分を多く含んでいるものや高カロリーのものもありますので、愛犬が肥満気味の場合は、購入する際に一度脂肪分やカロリーを確認するようにしましょう。

塩分が多く含まれており腎臓病や心臓病のリスクも

チーズには塩分が多く含まれているので、過剰に摂取すると腎臓心臓に負担がかかってしまいます。

元々腎臓病や心臓病を患っている犬は、病気を進行させてしまう危険があるので特に注意が必要です。他にも、塩分の摂取制限低脂肪食が必要な病気もあり、そのような病気を患っている犬にも、チーズを与えるのはやめましょう。

また、年をとって老犬になってくると、内臓が弱ってきます。
健康な犬よりも内臓に負担がかかりやすいので、与える量には気を付けましょう。

人間用のチーズよりは少ないですが、ペット用のチーズにも塩分が含まれているものもあります。購入する際は、塩分量を確認してから購入するようにしましょう。

犬が勝手に誤飲誤食しないように注意

チーズを銀紙や包装紙が付いたまま食べてしまうと、詰まらせてしまう可能性があり大変危険です。

のどに詰まらせなくても、胃では消化できないので、そのまま排泄されるまで待つしかありません。うまく排泄されれば問題ありませんが、胃や腸で詰まってしまうと嘔吐下痢の原因になります。ひどい場合は腸重積になってしまう可能性もあります。

もし食べてしまった場合は、動物病院に相談しましょう。

また、固いチーズも、そのまま飲み込むとのどに詰まらせる危険性があり、消化にも良くありません。固いチーズを与える際は飲み込んでしまわないよう、大きさには気を付けましょう。

チーズを利用したおすすめレシピ!

チーズをおやつだけでなく、食事で与えたいという方に、おすすめ簡単レシピをご紹介します。


鶏肉のピカタ


材料

  • ささみ
  • すりゴマ
  • 粉チーズ
  • 青のり
  • 小麦粉
  • オリーブオイル
  • ブロッコリー
  • プチトマト


作り方

  1. ささみは、食べやすい大きさにそぎ切りにします。身の厚くなっているところは包丁で切れ目を入れて厚さを均等にします。
  2. 切ったささみに、まんべんなく小麦粉をまぶします。
  3. 溶き卵を小さなカップに3等分します。それぞれに、すりゴマ・粉チーズ・青のりを1種類ずつ入れ、3種類の味付けをします。
  4. フライパンでオリーブオイルを熱し、ささみを3種類の溶き卵にそれぞれくぐらせて、中まで火が通るように焼きます。
  5. 焼けたらお皿に盛り付け、茹でたブロッコリーとプチトマトを添えて完成です。

まとめ:あげすぎなければチーズをあげても大丈夫!

      

この記事では、犬にチーズを与えても大丈夫なのか、また与える際の注意点について説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。


この記事のポイントは、

  • 犬がチーズを食べても大丈夫
  • 塩分や脂肪分の量によって、犬の体に合わないチーズもある
  • 人間用のチーズより、ペット用のチーズがおすすめ
  • チーズアレルギーに注意し、初めて与える際はごく少量にする
  • 食べすぎると肥満の原因になったり、心臓や腎臓に負担がかかる
  • チーズを利用したおすすめレシピ

でした。


与え方を間違えると健康に害が出てしまいますが、チーズは犬の健康にメリットの多い食材です。


この記事を参考に、与える際の注意点に気を付け、愛犬のおやつや食事にチーズを取り入れてみてください。


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