
内容をまとめると
- プラスチックの破片が血便、嘔吐、腸閉塞などを引き起こす可能性がある
- 誤食を未然に防ぐため、犬が快適に暮らせる環境を整えること
- 誤食した際の応急措置を事前に知っておくことが大切
- 飲み込んだものの大きさに関わらず、動物病院に連絡すること
- 犬の医療費は保険適用されないので、もしもの時に備えてペット保険に加入しておくと安心
犬から目を離したすきに、そばにあったプラスチックを食べてしまったというケースがあります。犬がプラスチックを誤飲してしまうと、腸閉塞や腹膜炎を起こしてしまい手術が必要になるケースもあります。今回の記事では、誤飲した場合の症状や対処法を解説します。
この記事の目次
目次を閉じる犬がプラスチックを誤飲してしまった!
記事モデル:そら&てん(記事モデルは誤飲をしていません。)
散歩中、ほんの少し目を話した瞬間や家の中などで愛犬がプラスチックを誤飲してしまった!
特に好奇心が旺盛な子犬の時期はこういった誤飲は珍しくありません。
しかし「少量だから大丈夫」「得に変わった様子もないし…」と感じてもプラスチックを誤飲したことで、形によっては胃が傷ついたり、食道閉鎖、気道閉鎖など死亡するケースもあるため、一見いつもと変わらない様子でも注意が必要です。
そこで、この記事では犬がプラスチックを誤飲してしまった時の対処法について、
- 犬がプラスチックを誤飲するとどのような症状、病気になるのか
- 犬がプラスチックを誤飲した時の対処法
- 犬のプラスチックの誤飲を防ぐ方法とは
以上のことを中心に解説していきます。
この記事を読んでいただければ、犬がプラスチックを誤飲してしまった場合の対象などの基本的知識を得ることに役立つかと思います。
またMOFFMEでは、「ペット保険のランキング」についても詳しく解説しておりますので、そちらもぜひご覧ください。
プラスチックの破片が血便や嘔吐、腸閉塞を起こしうる!
プラスチックを誤飲することで食道閉鎖、気道閉鎖、腸閉塞、腹膜炎を引き起こす可能性があります。
気道閉塞
気管や食道に飲み込んだものが詰まり呼吸困難に陥っている状態です。
症状は
- 咳
- いびきをかく
- 「ゼーゼー」「ヒュー」など普段と違う呼吸音
- 呼吸困難
処置法は
- 異物が詰まっている場所によっては内視鏡などを利用し麻酔をかけて取り除く
- 内視鏡などで取り除けない場合は切開手術
腸閉塞
異物が腸に詰まり、腸が機能しなくなった状態です。
症状は
- 食欲
- 元気がない
- 嘔吐
- 腹痛
- 排便がない
- 便秘・下痢
処置法は
- 小さな物で飲み込んでから時間が立っていない場合は吐き戻させる
- 吐き戻せない場合は内視鏡を使い摘出する
- 大きなボールなどを飲み込んだ場合はお腹を開く手術が必要になる
- 腹痛(お腹を触られるのを嫌がる)
- 発熱
- 嘔吐
- 元気がない(食欲がない)
- お腹が腫れているように見える
- 抗生物質の投与
- 重症化している場合は開腹手術などの外科手術
犬のプラスチック誤飲の対処法や誤飲を防ぐ方法は?
犬がプラスチックを誤食した場合、命に関わる状態になるケースも少なく有りません。
そのため、普段から犬が口にしてしまいそうな物や危険なものの保管場所には気をつけたいものです。
しかし、気をつけていても誤食してしまうこともありますし、その場合は慌てず早急に対処する必要があります。
ここからは、愛犬がプラスチックを誤食した際の対処法と誤食を防ぐ方法を見ていきましょう。
誤飲をした場合の対処法!
誤食した場合、まずは
- 飲み込んだ物の大きさを確認
- 声をかけて表情や尻尾の反応、呼吸の状態を判断
- 動物病院へ連絡し指示を仰ぐ
- 前足と後ろ足の間に手を入れて、アゴを手で支える
- 肩甲骨の間を手の平の腹で叩く
- 犬のお尻と飼い主の腹を密着させる
- 片方の手をグーにして犬のお腹を強く圧迫する
犬の誤飲を未然に防ぐためにすべきこと!
誤食防止対策として出来る事は
- 犬がジャンプしても届かない場所に置く
- 床に物を置かない・こまめに床掃除
- ゴミ箱に蓋を付ける
- 扉のついた引き出しにしまう
- 普段から広い食いをしないよう躾ける
- 入ってほしくない場所には柵を付ける
- 食事の回数を増やす
- 散歩中はリードを短くする
- 散歩時間を増やしストレスを減らす
誤飲した時に絶対オキシドールや塩を飲ませてはだめ!
インターネットなどに犬が誤食した際、塩やオキシドールを飲ませるという対処法が記載されていますが、これは非常に危険ですので絶対にやめましょう。
犬に塩を飲ませると、ナトリウムの過剰摂取で食塩中毒を引き起こし、頻繁に嘔吐したり、重症化すると意識混濁などの症状がでる場合があります。
そしてオキシドールを犬に飲ませた場合、胃、食道粘膜を傷つけ食欲がなくなってしまうなど後から何かしらの障害が出る可能性が多いです。
特に愛犬が苦しんでいると「どうにかしてあげたい」と思ってしまいますが、自己判断せず必ず医師に相談してください。
参考:プラスチックはレントゲンに映らない
プラスチックはゴムやビニールと同じで透過性があるため、レントゲンをとってもほとんど映りません。
特に食事をしたあとはほとんど分からないため、誤食した場合は
- 何を誤食したのか
- 誤食したもののサイズ
を出来るだけ細かく医師に伝えることで検査がスムーズになります。
まとめ:犬がプラスチックを誤飲した場合はすぐに病院へ!
犬がプラスチックを誤食した際の症状や対処法を解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
今回の記事のポイントは
- プラスチックを誤食すると食道閉鎖・気道閉鎖・腸閉塞・腹膜炎を起こす可能性がある
- 誤食したものの大きさによって手術が必要になる場合がある
- 飲み込んだものの大きさに関わらず誤食したなら動物病院へ連絡する
- 無理に吐かせようとするとかえって危険な状態になる
- 窒息している場合は飼い主が応急処置を行う
でした。
普段から犬の誤食に気をつけていても防ぎきれない事もあります。
万が一の時に対処法を知っているか、いないかでは大きく違いますので愛犬を守るためにも基本的な対処法は覚えておきたいですね。
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