人間がよく食べるピーナッツですが、猫にとっては有害なことが多くできるだけあげない方が無難です。ピーナッツを食べると肥満は嘔吐など多くの症状を引き起こす可能性があります。今回の記事ではピーナッツが引き起こす症状や食べてしまった時の対処法を解説します。
この記事の目次
目次を閉じる猫はピーナッツを食べられる?
記事モデル:杏都
ポリポリとつまんで食べやすく、おつまみに人気の「ピーナッツ」。
アンチエイジングの効果が期待でき、美容や健康にも良い食材と言われています。
しかし、人の体に良い食材なら、猫の体にも良いというわけではではありません。
「猫も少しであれば食べても大丈夫」と言われていますが、実際どのくらいの量であれば食べても大丈夫なのか、など疑問も出てきます。
そこで、この記事では
- 少しならピーナッツを食べてもいいのか
- ピーナッツの加工品なら食べても大丈夫なのか
- もし猫がピーナッツを食べてしまった場合の対処法
少しならピーナッツを食べてもいいが、与えない方が良い
猫にピーナッツを与えるのはやめた方がいいでしょう。もし、どうしても与えたいのであればごく少量にしておきましょう。
ピーナッツ自体に毒性があるわけではありません。しかし、ピーナッツを食べても、猫に対していい影響はあまりありません。むしろ、悪い影響が出る可能性の方が高いため、猫に与えることをあまりおすすめできません。
そこで、ここでは猫にピーナッツを与える危険性について
- ピーナッツは猫に有害な成分を含んでいる
- 脂肪分が多い
- ピーナッツの殻がのどに詰まる危険性がある
- カロリーが高い
ピーナッツには猫に有害な物質が含まれている
ピーナッツには、猫に有害な物質である、カリウム・食物繊維・リンが含まれています。
カリウム
カリウムは、通常であればたくさん摂取してもすぐに外に排泄されます。しかし、腎機能が低下している場合は、外に排泄する機能が低下してしまうので、腎臓病を患ってる猫は特に注意が必要です。
食物繊維
猫は消化すること自体があまり得意ではなく、中でも食物繊維は猫が消化するのが苦手な物質の1つです。なので、食物繊維が多く含まれているものを食べ過ぎると消化不良になりやすいです。
リン
リンはたくさん摂取すると、腎疾患になる可能性を高めてしまうので気を付けましょう。
また、ピーナッツにはアレルギー成分が含まれているため、どうしても与えたいという場合はアレルギー反応が出ていないか注意して見てあげる必要があり、初めてあげる際はごく少量にしましょう。
ピーナッツの油脂が猫には危険!
ピーナッツにはたくさんの脂肪分が含まれており、嘔吐や下痢を引き起こしてしまう危険性があります。
ピーナッツは植物性脂肪をたくさん含んでいるため、たくさん食べると膵臓にも負担をかけてしまい、膵炎になる危険性があります。また、高齢になるほど膵炎になる危険度は高くなります。
嘔吐や下痢の症状が出た場合は膵炎になってしまった可能性もあるので、すぐに動物病院を受診しましょう。
さらに、猫が消化がしにくい炭水化物や食物繊維も多く含んでいます。なので、食べすぎると消化不良を起こす危険性もあります。
アメリカの非営利団体「動物虐待防止協会ASPCA」の中毒事故管理センターによると、ピーナッツは「危険ランク」になっています。
危険ランクとは、過剰摂取は危険とされているものです。
「過剰摂取が危険なら少しだったらあげても大丈夫かな」と思う方もいますが、猫によって体質も様々で、少し食べただけで体調不良になってしまう猫もいます。
猫の事を考えると、少しでもリスクがあるのであれば、与えない方が良いでしょう。
ピーナッツの殻でのどをつまらせることがある
猫にはピーナッツのカロリーは高すぎる
ピーナッツの加工品は食べても大丈夫?
ピーナッツの加工品は、猫に与えてはいけません。
ピーナッツバターや味付けされたピーナッツには、塩分や糖分が大量に含まれています。ピーナッツパンは、バンに含まれる塩分がとても多いです。人用のパンは消化にも良くないので、与えないよう気を付けましょう。
猫は汗をあまりかかないので、塩分をそこまで必要としていません。
大量に塩分を摂取してしまうと、いらない塩分を排出するために、心臓や腎臓にとても負担がかかってしまいます。
塩分や糖分、脂肪分などを大量に含んだ人用の食べ物は、消化不良や嘔吐、下痢の原因になってしまいます。
なので、人用に加工されたピーナッツを含む製品は、絶対与えないようにしましょう。
また、ピーナッツアレルギーの猫は、加工品であってもアレルギー症状が出る危険性がありますので、十分注意してください。
もし猫がピーナッツを食べてしまった場合は?
ピーナッツを食べてしまった場合は、猫の様子を注意深く観察し、下痢や嘔吐の症状が出たり、いつもと様子が違うようであればすぐに動物病院を受診しましょう。症状がなくても心配な場合は、動物病院に電話をして相談するのもいいでしょう。
ピーナッツアレルギーの猫の場合は、即時型の場合は食べてからおよそ30分ほどでアレルギー症状が現れることが多いです。アレルギーが重度の場合は食べた直後に症状がでることもあります。
また、ピーナッツの殻を食べてしまった場合は、のどに詰まらせてしまったり腸閉塞を起こしてしまう危険性があるので、特に症状がない場合も念のため動物病院を受診することをおすすめします。
動物病院を受診する際は、ピーナッツが入っていた袋や残っているピーナッツを持参するといいでしょう。
直接獣医さんに見てもらうことで、食べてしまった状況も説明しやすくなり、獣医さんも診察がしやすくなります。
まとめ:猫にはピーナッツはあげない方がよい
この記事では、「ピーナッツは猫が食べても大丈夫か」について説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。
この記事のポイントは
- 猫にピーナッツを与える場合はごく少量にし、できる限り与えない方がいい
- 猫に有害な成分を含んでおり、健康に害をきたすリスクがある
- 脂肪分が多く高カロリーのため、ピーナッツを食べる場合は他の食事でカロリーを調節しなければいけなくなる
- ピーナッツの殻は窒息や腸閉塞など、危険性が高く食べさせてはいけない
- 人用のピーナッツの加工品は食べさせてはいけない
- ピーナッツを食べてしまった場合は動物病院に相談し、必要であれば受診する
でした。
もし、猫が食べたがったとしても、猫の健康を考えると与えない方が猫のためにもいいでしょう。
目につかないところに保管しておく、猫の手の届くところに置きっぱなしにしない、など猫のために飼い主が気を付けてあげることが大切です。
MOFFMEでは、他にも読んでおきたい保険に関する記事が多数掲載されていますので、是非ご覧ください。