実は猫はどんなじゃがいもも食べることができ、またじゃがいもは栄養が豊富なのでたくさんの効果があります。またじゃがいもは硬いので、猫が食べやすいように調理を工夫することが必要です。今回の記事では与え方の注意点やレシピについて解説しています!
この記事の目次
目次を閉じるじゃがいもを猫が食べても大丈夫!
じゃがいもを使う料理には、子供から大人まで大好きな料理のメニューが非常に多いです。例えば、カレーや肉じゃがフライドポテトなど人気メニューが多く並びます。
そんな人気メニューに使われる万能食材のじゃがいもですが、猫は食べても大丈夫なのでしょうか?
結論からお話しすると、猫はじゃがいもを食べても安心です。通常のじゃがいもだけでなく男爵いもやメークインなど、どんな種類のじゃがいもでも食べられます。
今回「MOFFME」では、猫にじゃがいもを与えても安心なのかについて、
- 万能食材でもあるじゃがいもの栄養素
- じゃがいもを与えるときの注意点
- 猫が食べやすいじゃがいものレシピ
猫にとってじゃがいもは栄養が豊富!
じゃがいもは栄養が豊富で、食物繊維も豊富に含まれているために、消化にも良い万能な食材です。
じゃがいもには、猫の健康を助ける栄養素でもあるビタミンCやビタミンB、カリウムが多く含まれています。
ビタミンCの成分には、抗酸化作用がありますので、免疫力を高める効果があります。そのためウイルスや風邪などの病気にかかりにくくなる効果があり、また驚くことに同じ分量で比較すると、みかんよりも多くのビタミンCを多く含んでいます。
ビタミンBの成分には、タンパク質をエネルギーに変える力と、そのエネルギーの代謝を円滑にする効果があります。
カリウムの成分には、高血圧を予防する効果があり、体内にある老廃物を排出し血圧を下げます。そのため、体の大事な部分でもある、目や脳、更に心臓や腎臓などのダメージを少なくし、心臓病や腎不全などの病気にかかるリスクを軽減しています。
じゃがいもを与える際の注意点
じゃがいもは、人間にも、猫にとっても栄養素が豊富で万能な食材ということが、分かりました。人間の食べ方ですと、柔らかくするために加熱や蒸したり、茹でたり色々な調理方法で食べますが、猫にはどのようにじゃがいもを与えたらいいのでしょうか?
猫は人間ではないので、食べ方や確認するべき注意点など、覚えておきたいことがあります。
知識がないまま猫にじゃがいもを与えると、健康にも悪く、まれに動物病院にお世話になることもあります。
そのためここからは、じゃがいもを与える際の注意点と対策を説明していきます。
じゃがいもの皮や芽は毒があるので取り除く
じゃがいもには豊富な栄養素だけではなく、天然毒素も含まれています。植物分類上では、じゃがいもはナス科になり、ナス科に含まれる「チャコニン」「ソラニン」などの中毒を引き起こす毒素に注意が必要です。
じゃがいもの芽や皮、傷んだ部分に天然毒素が含まれているため、じゃがいもを食べさせるときは、天然毒素の部分をきれいに取り除きます。
間違えて天然毒素を食べてしまうしまうと、軽い症状を引き起こします。症状としては、下痢や嘔吐があらわれる可能性があります。更に食中毒の症状が重いケースになりますと昏睡状態や最悪死亡してしまう場合があります。
また、天然毒素の「チャコニン」「ソラニン」は加熱して調理した場合でも毒素はゼロになりません。必ずじゃがいもの芽や皮の部分は、きれいに取り除けば猫にじゃがいもを、安心して与えることができます。
じゃがいもに味付けはしない!
猫に食べさせるときは、基本人間の食べる味付けをしたじゃがいもを与えてはいけません。
特に、フライドポテトやポテトチップスは、油や塩分、香辛料を多く含んでいるために、猫が食べてしまうと、健康にも非常によくありませんし、更に糖尿病を引き起こすケースもまれにあります。
猫が可愛いからと、じゃがいもだけでなく1度人間の味付けの食材を与えてしまうと、猫は味を覚えて再度要求してきてしまいます。
そのために味が薄い、日常与えている猫のフードを、食べなくなるケースもありますので
人間の味付けをしているじゃがいも料理は、猫には与えないことです。
猫の健康を最優先に考えますと、じゃがいもには味付けをしないで、素材本来の味のまま与えるのが、可愛い猫に長生きしてもらうためには最適です。
じゃがいもは必ず火を通して与える
猫に食べさせるじゃがいもは、生のままではなく必ず加熱して与えてください。
理由は、じゃがいもを生のままで食べると、胃の中で消化しにくいことと、まれに腹痛、下痢などの症状がでるケースがあるためです。また、じゃがいもが生だと硬いために、喉に詰まるケースもありますので、注意が必要です。
そのため、猫に食べさせるときには、調理法として茹でたり、蒸したり加熱をして柔らかくして更に食べやすく細かくしたり、マッシュしてあげると猫も食べやすくなりますので、おすすめです。
更に注意点としては、茹でたり、加熱した後には、十分に冷やしてから、食べさせることにより、猫の舌を焼けどさせるリスクも少なくなります。
また、じゃがいもを加熱するメリットとしては、じゃがいも特有の苦味やえぐみなどが減り美味しくなるからです。
アレルギー反応を起こさないか気をつける
人間と同じで、猫にも食べ物によりアレルギーがありますので、じゃがいもを食べさせるときには、注意が必要です。
じゃがいものアレルギー症状には、体中がかゆくなったり、下痢や嘔吐などの症状がでる場合があります。
じゃがいものアレルギーの原因は解明されていませんが、じゃがいものでんぷんや栄養素をきちんと体内で、分解できないためと考えられています。
そのためアレルギー対策としては、最初にじゃがいもを食べさせるときは、最初は少ない量で体調の変化を確認しながら分量を増やしてください。また少しでも体調がおかしいと感じたときには、すぐにじゃがいもを与えるのをやめてください。
大量に与えて糖尿病にならないように注意する
じゃがいもを与えるときの注意点として、分量に気をつける必要があります。
理由としては2つありまして、1つはじゃがいもは、低カロリーで消化にも非常に良いのですが、炭水化物を多く含んでいますので大量に食べ過ぎますと、肥満になることです。
そのために猫の飼い主が猫の体重管理をして、体重に対して適正な分量を与える、必要があります。
2つめは、肥満になり更に大量のじゃがいもを食べ続けますと、今度は体内の血糖値が上昇して、糖尿病を引き起こす可能性がありますので、対策としては、じゃがいもを大量に与えないように調整して注意をすることです。
参考:もし毒性のある芽や皮を摂取して症状がでたら
もしじゃがいもの天然毒素を含んでいる芽や皮を食べてしまうと、猫に神経系の症状や、食中毒の症状がでる可能性があります。おもな症状としては、嘔吐や下痢、更に重度の症状になりますと、呼吸困難、麻痺、てんかんがでてきまして、最悪のケースとしては、昏睡状態や死亡してしまうケースもあります。
そのために、もし猫に症状がでた場合の対処方法としては、すぐ動物病院に電話をしてから、少しでも早く獣医師のところにいき診察をしてもらうことです。
ただここでひとつ、お話ししたいことがあります。症状がでた場合飼い主として、動揺やどうしらいいかパニックになるかもしれませんが、大切な猫のために、あせらずに行動してほしいです。
飼い主として、猫が症状で苦しんでいると冷静な判断は難しいとは思いますが、できれば食べたじゃがいもの分量や残り、また日時と症状を獣医師に、きちんと説明することが猫が早く回復するために重要なことになります。
猫が食べやすいおすすめのじゃがいもレシピ!
猫に手作りのじゃがいも料理を作るときの注意点としては、猫への栄養を考えて現在食べているフードに少し追加するくらいにします。そして忘れないように芽や皮の毒素を、完全に取り除いて調理することが大事です。
ここからは簡単に作れる、猫におすすめのじゃがいもレシピを紹介していきます。
じゃがいもと鶏の冷たいスープ
材料
- 芽や皮を取り除いたじゃがいも
- 鶏の胸肉
- 水
作り方
- 猫が食べやすいサイズに、鶏の胸肉とじゃがいもを1口サイズに切り分けます。
- 水と胸肉を火にかけ、お湯が沸いたら火を止め鶏のだしを取ります。
- 10分位してから、じゃがいもを入れて再度火を沸かし、じゃがいもが柔らかくなったら火を止めます。
- 猫の舌が焼けどしないくらいに、冷やしてから猫に与えます。
じゃがいもとささみのサラダ
材料
- 芽や皮を取り除いたじゃがいも
- ささみ
- 水
作り方
- 水の中にささみとじゃがいもを入れ、火にかけて柔らかくします。
- 取り出したじゃがいもをマッシュして、猫が食べやすい状態にします。
- じゃがいもの上に、ささみを手で細かくしたものを入れます。
- じゃがいもとささみを軽くかきまぜたら、猫の舌が焼けどしないくらいに冷やしてから与えます。
まとめ:猫でもじゃがいもは食べられる!
猫への適切なじゃがいもの与え方や、注意点について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
今回の記事のポイントは
- じゃがいもは栄養素が多く含まれているので、猫の健康にも良い
- じゃがいもには天然毒素の成分も含まれているため、猫に与えるときは注意する
- 猫に与えるじゃがいもの手作り料理は、味付けをしないで素材の味を活かしシンプルにする
でした。
じゃがいもは栄養素が豊富なため、猫の健康にも良い食材ですが、炭水化物なため与えすぎて肥満や糖尿病になるのを防ぐために、飼い主が与える分量を確認する必要があります。
更に、じゃがいもには天然毒素も含まれているために、芽や皮をきれいに取り除く必要がありますので忘れないように気をつけて調理します。
最後に万が一、じゃがいものアレルギーや天然毒素を食べてしまって、中毒症状がでたら、猫のためにすぐに動物病院で診察するようにお願いします。
MOFFMEでは、他にも読んでおきたい保険に関する記事が多数掲載されていますので、ぜひご覧ください。