ペット保険で療法食は補償される?入院中の治療食の療法食を解説!のサムネイル画像

内容をまとめると

  • 療法食とは病気や健康状態が悪いペット専用のドッグフード
  • ペット保険では療法食は補償対象外になる
  • ペット保険で補償対象外になるものを理解しよう!
  • 病気になる前に一度ペット保険の見積もりをしませんか?

療法食とは、動物病院でペットに提供される病院食のことです。療法食はそのペットの症状ごとに最適な栄養素が配分されているため、普段のドッグフードとは成分が異なります。今回は、そんな療法食がペット保険で補償されるかについて解説していきます。

記事監修者「森下 浩志」

この記事の監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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ペット保険で療法食は補償対象か解説!ペットへの療法食の与え方についても解説!

みなさんは、療法食という言葉を聞いた事はありますでしょうか?なかなか耳にすることがない言葉ですよね。


それもそのはず、療法食とは病気や健康状態が悪いペット専用のドッグフードのことだからです。人間に例えると、病院食や管理栄養士さんが考えた食事だと言うと、分かりやすいかもしれないです。


では、そんな療法食はペット保険の補償対象なのでしょうか?


今回「MOFFME」では、

  • ペット保険で療法食が補償対象かどうか
  • ペット保険で療法食は原則補償対象外!ただ、入院中に食餌として処方された療法食は補償されることもある!
  • ペットの療法食とは?病気や症状によって、与える療法食が異なる!
  • ペットに療法食はどうやって食べさせれば良い?急に餌を変えると下痢を起こす可能性もあるので注意!
  • ペット保険で補償対象外なものを解説!

に分けて詳しく解説していきます!

耳にする機会が少ない療法食について詳しく解説していくので、ぜひご確認ください。


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ペット保険で療法食は原則補償対象外!ただ、入院中に食餌として処方された療法食は補償されることもある!


ペット保険で療法食が補償されるのか、まず原則からお答えすると「補償対象外」となります。ただし、条件によっては補償される場合があります。


その条件とは、「入院中に処方された療法食である」こと。


療法食とは、病気のペットに栄養価の高いフードとして与える、一種の治療食でもあります。


そのため、病気の治療のために、入院中に処方された療法食は、補償の対象になる保険があります

ペットの療法食とは?病気や症状によって、与える療法食が異なる!


ここまで、どのペット保険で療法食が補償されるのか解説してきました。


冒頭に療法食について軽く説明しましたが、ここでは改めて療法食について詳しく解説していこうと思います。


まず、療法食とは、病気の治療や健康のために、栄養が調整されたドッグフードのことです。飼い主さんの約20%が、ペットに療法食を与えていると言われていて、その内の半分は、ペットの健康のため・ペットの身体に良さそうだからという理由で与えているそうです。


しかし、療法食とは本来、獣医師の指導のもとに与える必要がある食品です。なぜなら、療法食はペットの患っている病気に合わせて、栄養が個別に調整された食品だからです。


そのため、サプリメント感覚でペットに与えていると、特定の栄養素が偏ってしまったり、不足してしまう事で、ペットの体調を悪化させてしまう危険性があります。したがって、ペットに療法食を与える時は、必ず獣医師の指示に従ってください。


もし、健康なペットに栄養素が整ったフードをあげたいと思っている方は、総合栄養食というドッグフードをあげてください。こちらは、適量の水と一緒に与えていれば、必要な栄養食が摂取できるフードとなっています。


先ほどもお伝えしましたが、療法食は治療するペットの病気によって、与えるものが異なります。


例えば、

  • 腎臓病の治療のために、リンやタンパク質を制限した療法食
  • 猫に多い尿路結石の治療のために、マグネシウムやカルシウム、ミネラルなどを制限した療法食
  • 心臓病の治療のために、ナトリウムを制限した療法食

などがあります。


ペットの症状によって、与える療法食が異なるので、獣医師の判断のもと、動物病院から提供された療法食を食べさせるようにしてください。

ペットに療法食はどうやって食べさせれば良い?急に餌を変えると下痢を起こす可能性もあるので注意!


では、こうした療法食はどのようにしてペットに与えれば良いのでしょうか?


まず、犬や猫でフードを切り替える時、急に餌を変えるとペットが驚いて食べないことがあります。また、食事が変わる事でお腹を壊してしまう事もしばしばあります。


そのため、新しいフードに切り替える時は、フードを少し水でふやかしてあげると良いです。フードを柔らかくすることで消化を助け、下痢の防止になりますよ。


ペットに療法食を与える時は、必ず療法食と水だけの食事にしてください。療法食は、ペットの栄養状態を整えるためにあるものです。そのため、おやつやトッピングを与えてしまうと、栄養価が崩れてしまい、療法食の意味が無くなってしまいます。


家族がこのことを知らず、好意でおやつをあげてしまったという事も多々あるそうなので、療法食を与えていることは家族にちゃんと共有しておきましょう。


また、療法食の匂いを嫌がってしまう子もいます。その際は、療法食を入れている袋やお皿に、かつお節やお茶の匂いを付けておくことで、療法食の匂いを気にせずに食べてくれることもありますよ!

ペット保険で補償対象外なものを解説!


ここまで、療法食がペット保険で補償されるのか解説してきました。


では、療法食以外にも、ペット保険で補償されないものはあるのでしょうか?


ペット保険には、補償対象外になるものは意外とたくさんあります。それを知らずにペット保険に加入してしまうと、後々「補償されると思ったのに対象外だった!」となってしまうこともあります。


そこでここからは、ペット保険で補償対象外になりがちな、

  • 既往症や先天性疾患
  • ペット保険に加入する前から患っていた病気や怪我
  • 予防治療・健康診断
  • 避妊手術・去勢手術
  • 歯科治療
  • 小型犬がなりやすいパテラ(膝蓋骨脱臼)

について紹介していきます。

既往症や先天性疾患

まず、既往症先天性疾患は、ほとんどのペット保険にて補償対象外になります。


犬や猫がかかりやすい先天性疾患として、

などがあります。


こうした病気は、ペット保険に加入する前から患っている病気となるので、補償の対象外となります。ペット保険への新規加入を断られる理由として、これらの病気に患っているからということが多いです。

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犬や猫がすでに病気でも入れるペット保険はある?加入条件は?

ペット保険に加入する前から患っていた病気や怪我

次に、ペット保険に加入する前から患っていた病気やケガも、補償対象外となります。先天性疾患が補償対象外なことも、これと同じ理由です。


では、ペット保険に契約した直後にケガや病気になった場合はどうなのでしょうか?


ペット保険には、待機期間という、保険加入日から補償開始日までの間の期間が存在します。多くのペット保険では、待機期間は1ヵ月ほどとなっていて、この待機期間中に患った病気や怪我は、保険の補償対象外となってしまいます。


そのため、待機期間があるペット保険では、保険に加入した直後には補償は行われません。

「すぐに保険で補償してもらいたい!」という方は、待機期間がないペット保険を選ぶことをおすすめします。

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【募集人監修】待機期間なしや短いペット保険を紹介!なぜ待機期間が必要?

予防治療・健康診断

ワクチン接種や定期健康診断の費用などは、ペット保険の補償対象外となります。


犬や猫を飼う際に、狂犬病やインフルエンザなどの予防のために、ワクチン接種を行いますよね。特に犬の場合は、狂犬病ワクチン接種を毎年接種することが義務付けられています。


こうした義務になっているものがあるにも関わらず、ワクチン接種はほとんどのペット保険で補償対象外となっています。


また、毎年1回の健康診断も、「病気や怪我の治療のため」という理由の検査ではないため、補償の対象外となります。健康診断は特約を付ける事で補償してくれるペット保険もあるので、気になる方はそちらも確認してみてください。

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【獣医師が教える】ペット保険で犬猫の健康診断費用の補償はできる?

避妊手術・去勢手術

避妊手術・去勢手術も、多くのペット保険で補償対象外となります。


避妊・去勢手術は、高額な治療費がかかります。ペットの大きさによっても変わりますが、小型犬や猫では4万円~5万円程度、大型犬では6万円~8万円程度の治療費がかかります。


また、ペットの大きな手術には、全身麻酔が必要となります。費用はそこまで高いわけではないのですが、ペットの全身麻酔には死亡リスクが存在します。


人間の場合、全身麻酔での死亡率は0.01%~0.05%と言われていますが、犬の場合は0.59%~18.33%程度、猫の場合は1%~33%程度とされています。そのため、全身麻酔を行う際は、リスクを受け入れた上で手術に同意をしてください。

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【獣医師執筆】ペット保険は犬や猫の去勢・避妊手術に適用できる?

歯科治療

歯科治療も避妊・去勢手術と同じく、怪我や病気にはあたらないとされているため、補償の対象外となります。


これらの他に、疾病にあたらないとされているものの例として、

  • 妊娠、出産、交配、帝王切開、早産、流産などで生じた傷病
  • 乳歯遺残
  • 停留精巣
  • 睫毛乱生
  • 歯石取り、歯科治療
  • 耳掃除
  • 爪切り
  • 肛門腺しぼり
  • 断耳、断尾

などがあります。


これらが補償対象外だと知らないと、保険会社とのトラブルが起きかねないので、ぜひ事前に確認しておきましょう。

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歯科治療はペット保険の対象?犬や猫の歯石取りや抜歯などは?

小型犬がなりやすいパテラ(膝蓋骨脱臼)は、保険会社によっては補償対象外になることもある

パテラという病気をご存じでしょうか?


パテラとは、膝の骨が脱臼してしまう(膝蓋骨脱臼)病気で、特にチワワトイプードルポメラニアンなどの小型犬に多い病気となっています。


このパテラという病気は非常に厄介で、一度発症してしまうと、膝のお皿を元の位置に戻したとしても、何度も頻繁に外れてしまいます。そのため、きちんと手術を行わなければいけません。


しかし、ペット保険の中には、パテラが補償対象外になっているものも存在します。そのため、ペット保険を選ぶ際には、パテラが補償されるかきちんと注意する必要があります。


ただしパテラが補償対象外な保険は、補償対象外な代わりに保険料が安いこともあるので、パテラにならない猫の場合はおすすめですね!

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犬のパテラ(膝蓋骨脱臼)はペット保険の補償対象になる?

まとめ:ペット保険で療法食は、補償されないことが多い!入院中に処方された療法食は補償対象になることもある

今回、こちらの記事では、

  • ペット保険で療法食は原則補償対象外!ただ、入院中に食餌として処方された療法食は補償されることもある!
  • ペットの療法食とは?病気や症状によって、与える療法食が異なる!
  • ペットに療法食はどうやって食べさせれば良い?急に餌を変えると下痢を起こす可能性もあるので注意!
  • ペット保険で補償対象外なものを解説!

について解説してきました。


こちらの記事で、療法食について、理解が深まりましたでしょうか?


なかなか触れる事がないものではありますが、ペットが病気になった時に備えて、療法食についても詳しく知っておくと良いと思います。


特に、慢性的に栄養失調になりがちな犬や猫を飼っている方には、ペット用療法食の存在は欠かせないため、ぜひネットや店舗にて探して見て下さいね。


MOFFMEでは、他にもペット保険や様々な飼い主さんへのお役立ち情報を発信しているので、ぜひ気になった記事からご覧ください!

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