
ちょっと目を離したすきに犬がティッシュを散らかしたり、食べてしまった経験はありませんか?少量なら大丈夫なのですが、量が多いと危険です。この記事では、犬がティッシュを食べてしまった場合の危険性について説明すると共に、食べた際の対応や対策なども解説します。
この記事の目次
目次を閉じる危険!犬がティッシュを食べてしまう理由と対策
記事モデル:ぷー(記事モデルはティッシュを食べていません。)
ティッシュにいたずらをする犬に困っているという飼い主も多いでしょう。
散らかすだけならいいのですが、食べてしまうと困ってしまいます。
ティッシュは、トイレットペーパーのように水分を含んで溶けないので、お腹の中に残ります。
大型犬なら、便と一緒に排出されることもありますが、小型犬はお腹の中に残ってしまい、便秘になったり嘔吐をしたりすることがあります。
それだけでなく、腸閉塞の原因になることもあるので注意が必要です。
今回の記事では、以下について解説していきます。
- ティッシュを食べるのは危険
- ティッシュを食べたときの対処法
- ティッシュを食べてしまった理由
- ティッシュを食べさせないための対策
最後までご一読ください。
犬がティッシュを食べるのは危険な行為
犬がティッシュをいたずらして、部屋中をティッシュで散らかしてしまうという経験をしたことがある飼い主も多いでしょう。
ティッシュはふわふわと柔らかく、匂いを嗅いでいるうちに口の中に入ってしまうことがあります。
臭覚が敏感な犬は、噛んでいるうちにほんのり甘い香りが気に入って、噛み続けているうちに飲み込んでしまうことがあります。
特に子犬は、好奇心が旺盛でふわふわした動きに興味を持ち、いたずらをしているうちに口の中に入れて、飲み込んでしまうのです。
ティッシュは溶けない(消化されない)ので腸に詰まる可能性も
ティッシュを水に濡らしても溶けません。トイレットペーパーは、水に濡れると溶ける性質があります。
犬が食べてしまったティッシュは、胃袋に入っても溶ける(消化)されることはなく、お腹の中にそのまま残ってしまいます。
少量であれば、便と一緒に排出される可能性もありますが、多量だったとしたら腸の中に詰まってしまう可能性があります。
すると、腸閉塞を起こして大変な事態になることもあります。
いたずらするのは、飼い主が留守の間や少し目を離していた間などが多く、食べてしまったのかいたずらしただけなのか、判別がつかない場合もあります。
このようなときは、犬の様子を観察する必要があります。
体調が悪そうにしていたり嘔吐があったりした場合は、健康に何らかの問題が起きている可能性があるでしょう。
腸閉塞は命の危機
食べてしまったティッシュが腸内にとどまって、腸閉塞となっているときの初期症状を見逃さないように注意しましょう。
初期症状には、嘔吐、食欲不振、呼吸が浅い、便が出ないなどの症状がみられます。
ティッシュぐらいで、と思わずに多量に食べてしまい、腸に詰まった状態が続くと、腸粘膜が損傷して毒素が体内に侵入してショック状態になる可能性もあります。
腸閉塞には、腸の中が完全にふさがる「機械的閉塞」と、腸が通常の動きができなくなる「機能的閉塞(麻酔性腸重積)」があります。
特に「機械的閉塞」は、緊急的な処置が必要になります。
多量に食べてしまったときは、「機械的閉塞」に分類されるので症状によっては、経過観察や救急処置が必要になります。
食べてしまったかもしれないと思うときは、飼い主が無理に吐き出させようとするのではなく、獣医師に診断してもらい適切な処置を受けるようにしましょう。
犬がティッシュを食べたらどう対応すべきか
犬がティッシュを食べてしまったときの対処法はいくつかあります。
飼い主が留守中や目を離していたときは、ティッシュを食べてしまったのか、食べたとしたらどのくらい食べてしまったのか判別がつきません。
まずは、犬の様子をしっかりと観察して、変わった様子がないか注意してみましょう。
食べたものは、2日から3日のうちに排出されるので、便の様子も確認するとよいですね。
2、3日様子をみて、何も異常がないようならそのまま自宅で過ごせばよいですが、異変を感じたときは、獣医師に診察してもらうようにしましょう。
ポイント①:嘔吐や下痢などの症状がないか確認する
犬が食べてしまったティッシュの量が分からないときは、犬の様子をしっかりと観察する必要があります。
もしも、多量に食べてしまったときは、病気の発症の危険があります。
腸閉塞の初期症状は嘔吐が多く見られ、元気がない、餌を食べようとしない、呼吸が浅く速いという症状がみられます。
いたずらして、食べてしまったかもしれないという場合は、できるだけ犬の傍にいて様子を観察しましょう。
異変を感じたら、すぐに獣医師の診察を受けるようにします。
ポイント②:食べた量を確認する
食べた量を確認することはとても大切なことですが、飼い主が留守の間や目を少し離した間に散らかしていたずらしたときは、どのくらい食べたのか判別がつきません。
このような場合は、もともとあった量と散らかっている量を見て、どのくらい食べてしまったのか予測するしかありません。
食べた量を伝えるのは、獣医師を受診したときの判断基準になります。
食べた量できるだけ正確に伝えなければなりませんが、留守中などで分からないときは、そのことも伝えるようにしましょう。
ポイント③:排出されるか確認する
ティッシュを少量だけなら、いつも通りに便を排出します。
しかし、便の排出がなく元気がないなどの症状がみられるときは、病気を発症している場合があります。
大型犬なら、便と一緒に排出されるときがありますが、小型犬や内臓の発達が未熟な子犬の場合は、腸内にとどまって排出されないことが多く見られます。
いつも通りに便の排出があり、元気であれば心配はないでしょう。
散歩に行きたがらないときや便の排出がないときは、獣医師の診療が必要になります。
犬がティッシュを食べてしまう理由
犬がティッシュを食べてしまう理由は、いくつかあるようです。
ティッシュを食べ物と認識することは少なく、どちらかと言えばおもちゃの感覚の方が強いように感じられます。
人間と暮らすことで、いろいろなものに興味を持ちます。その中のひとつにティッシュがあるのでしょう。
ふわふわとした感触や匂いも好きで、いたずらしてしまうようです。
中には異嗜(いし)といって、食べ物ではないものを食べてしまう傾向にある犬もいます。
食べられないものを食べてしまう=異嗜(いし)
異嗜(いし)とは、本来は食べ物ではないものを食べてしまうことをいいます。
猫にも見られる行動で、すべての犬や猫が異嗜(いし)をするわけではありません。
しかし、何かをきっかけに食べ物ではないものを食べるようになってしまう可能性があります。
そのほかにも、ビニールや布・金属片・ペットボトルの蓋などを飲み込んでしまうことがあります。
異嗜(いし)の原因は不明ですが、寄生虫症・消化酵素の不足・鉄欠乏などの栄養障害・餌が不足していて満足していない・退屈・ストレスなどがあげられるようです。
また、飼い主の気をひこうとしていたずらをしているうちに、食べてしまったという場合もあります。
ティッシュだけでなく、ほかのものも飲み込むと危険ですので、飼い主は食べないように策を講じる必要があります。
理由①:いたずらの最中に誤飲してしまった
ふわふわと動くティッシュに興味を持ち、いたずらをすることがあります。
一枚引き抜くと、次の一枚が出てくる仕組みになっているので、一枚くわえて引き抜くと、次の一枚が出てくるので、楽しくなってどんどん引き抜きます。
それがおもしろくなって、エスカレートしていくのでしょう。
人間と違って手が使えないので、何かを掴む、取るという行為を口で行います。
いたずらをしているときにはずみでくわえていたティッシュを飲み込んでしまうことがあります。
犬のいたずらは、たいてい飼い主が留守にしているときや少しの間目を離したすきに行うことが多く、気が付いたら部屋中が散らかっていたという経験もあるでしょう。
はずみで飲み込んでしまい、それがクセになってしまう場合もあるので注意が必要です。
理由②:ティッシュが食べ物だと勘違いしている
人間でティッシュを食べたことがある、という人は少ないでしょう。
飲み込むまではしたことがなくでも、口に含んで噛んだことはある、という人はいるかもしれません。
臭覚が人間よりも敏感な犬は、ティッシュの甘さを感じることがあるようです。
肌触りや保湿性を保つために、ソルビットという成分を使っているものがあります。
人間よりも臭覚が敏感な犬は、その甘さを感じて食べている可能性もあります。
いたずらして丸呑みするのではなく、ガシガシと噛んでいるうちに飲み込んでしまう、というケースが多いのではないでしょうか。
実際に、甘さや噛み応えのあるティッシュが存在し、犬にとってもガシガシと噛み応えのあるものであれば、それがクセになっていたずらをするようになってしまうでしょう。
理由③:寄生虫や病気の影響
犬が今まで興味を示さなかった食べ物を食べてしまうのは、寄生虫が影響している場合があります。
回虫やサナダムシがなどが消化器官に悪影響を及ぼしていると、今まで食べなかったものを食べるようになることがあるようです。
今まで、ティッシュを食べたことがない犬でも、寄生虫が影響している可能性があるので、これまで興味を示さなかったのに食べるようになったときは注意が必要です。
いたずらが原因で少しのティッシュを食べてしまったときは、一時的なものとして考えてよいですが、異嗜症になってしまうと食べ続けてしまう可能性があります。
異嗜症になると、習慣になって当たり前のように食べるようになってしまいます。
理由④:ストレス
飼われている犬は、ストレスによっていたずらして、その勢いで食べてしまうことがあります。
飼い犬は、決められた範囲でしか行動することができず、飼い主がしっかりと散歩をしたり遊んであげたりしないとストレスがたまりやすくなります。
留守番をさせる機会が多く、あまり犬とかかわっていないと犬は寂しがり、かまって欲しくていたずらをする場合もあります。
もともと群れで行動する習性があるので、飼い主やその家族が犬とのかかわりが少ないと、退屈して留守中などにいたずらをして食べてしまうことがあります。
家族の一員としてしっかりとかかわりを持ち、十分に時間をかけて散歩をすると運動不足やストレスの解消になります。
また、ドッグランなどで十分に走ったり遊んだりするとストレス解消につながりでしょう。
理由⑤:その他の管理上の問題
栄養過多では肥満になり、体重管理が大変になりますが、食事量が少ないのも健康にも精神的にもよい状態とは言えません。
食事量が少ないと、ストレスにもつながっていたずらをするようになります。
ティッシュにいたずらをするのも食事量が少なく、不満に思っているのかもしれません。
栄養不足の場合も、それを満たすために何かを食べてしまうという行動が現れる場合もあります。
食事量が不足していて、何かを食べるという行動がティッシュを食べるという行動につながっている可能性があります。
犬にティッシュを食べさせないための対策
ティッシュを噛む行動があるときは、飲み込まないように注意しなければなりません。
そもそもおもちゃではありませんし、食べ物でもありません。
それを分からせることが誤飲させないことにつながります。
ティッシュを食べないための対策には、どのようなものがあるでしょうか?
ティシュを噛んで飲み込んでしまうという問題行動は、クセになる可能性もあるので何か策を講じる必要があります。
常に犬を見張っているのは、難しいので家族で相談して食べないようにしましょう。
対策①:原因を取り除く
飼い犬は、飼い主と遊ぶのが大好きです。コミュケーションが不足していると、かまって欲しくていたずらをすることがあります。
ストレスを感じていたずらをすることも多く、散歩の時間が十分足りているか、遊ぶ時間をしっかりと取っているか、など飼い主側が犬の気持ちになって原因を探ることも大切です。
食事量が不足していると、それがストレスとなってティッシュをいたずらすることもあります。
食事量が適切で栄養不足にならないように心がける必要があるでしょう。
コミュニケーションを取る時間を増やすだけでも、ストレス解消につながっていたずらをしなくなる場合もあります。
ドッグランなどで、十分に遊ばせるのもストレス解消になります。
まずは、飼い主がストレスや食事量不足などの原因を取り除くと良いでしょう。
対策②:犬の手が届かない場所にティッシュを置く
生活には必需品のティッシュですが、犬にいたずらをされるのは困る、という場合は届かないところに置くというのが一番早いでしょう。
多少、不便さを感じてもいたずらして食べてしまうことを考えたら、引き出しの中にしまったり、届かない高いところに置いたりする方法があります。
テーブルの上に置いたティッシュだけでなく、ごみ箱に捨てたティッシュにも興味を持つ犬もいるので、ごみ箱を蓋つきのものに変えるとよいでしょう。
ごみ箱に捨てたティッシュは、食べ物や飲み物の匂いがついているので興味を示す場合があります。
食べ物だと思って、誤飲してしまう可能性があるのでごみ箱のティッシュにも気を配る必要があります。
対策③:食べないようにしつける
ティッシュを誤飲して、腸閉塞などの病気にさせないために食べないようにしつけをするとよいでしょう。
トレーニングの方法は、リードをつけた状態で犬の目の前にティッシュを置きます。
「だめ!」と言い続け、ティッシュを口にしないようにします。
口にしたときは、無理に取り上げると取られないように飲み込んでしまうことがあるので注意が必要です。
反対に、口にしなかったときは大げさに褒めてあげるという繰り返しをしているうちに、食べ物ではないと認識していきます。
または、「ちょうだい」を教えると、食べて欲しくないものを口から離すようになります。
「だめ!」や「ちょうだい」という言葉を認識させて、しつけをするとよいでしょう。
対策④:外出時はケージに入れる
いたずらを防止するために、出かけるときはケージに入れる習慣をつけるとよいでしょう。
最近では、大型犬でも家の中で飼っている家庭が増えており、ティッシュを食べる行為などリスクが上がっています。
出かけるときは、ケージに入れて安全を確保すると良いでしょう。
飼い主も家にいて、危険な行為をすることを防げるときはよいですが、外出中で目の届かない場合はケージに入れます。
誰もがいない間に、家の中を好きなところに行ける環境は、ティッシュをいたずらするだけでなく、家具を傷つけたり別の物を誤飲をしたりする可能性があります。
外出中だったとき、誤飲したことに気づけない場合もあります。
誰もいないときにいたずらをする傾向があるので、出かけるときはケージに入るようにしておくと安心です。
参考:犬はもともと誤飲しやすい生き物
本能的に誤飲しやすい傾向があり、「いつご飯が食べられるか分からない」という意識があるようです。
そのため、人間が口にしている食べ物やたばこ・薬などを食べてしまい、命の危険にさらされる場合もあります。
成犬の場合は、異嗜(いし)症の傾向があるときは石を食べるのがクセになってしまい、危険な病気などの原因になる危険があります。
子犬の場合は、人間の赤ちゃんと同じように興味がひかれるものを口に含んでしまうことが多くあり、遊んでいるうちに食べ物でないものを飲み込んでしまうことがあります。
ティッシュに限らず、誤飲を防ぐためには日ごろからのトレーニングが重要で「だめ」・「ちょうだい」などのしつけが必要になります。
犬がティッシュを食べてしまう理由と対策のまとめ
犬がティッシュを食べてしまう理由などを検証してきました。
今回の記事では以下の内容を中心に解説しています。
- ティッシュを食べるのは危険!
- ティッシュを食べたときの対処法
- ティッシュを食べる理由
- ティッシュを食べないようにする対策
ティッシュを飲み込んでしまうと、腸閉塞を起こして手術などが必要になります。誤飲しないように常に見張っていることもできませんので、しつけをしっかりと行い、対策をしておくと安心です。
犬は、一度くわえるとなかなか離さない性質もあるので、ティッシュは届かないところにおいたり引き出しにしまったりするようにしましょう。
今回の記事を参考にしてみてください。