
犬にとってナスは、良い栄養素を多く含む有用な野菜です。ただし犬にとっては消化しにくい食べ物でもあるため、与えるのなら少量にとどめましょう。この記事では、犬がナスを食べても問題がないことを説明すると共に、犬にナスを与える上でのポイント、注意点なども紹介します。
この記事の目次
目次を閉じる犬はナスを食べていいのか解説

ナスは犬に与えることができる野菜です。
しかし、犬にナスを与える際には注意しなければいけない点があり、さらに無理には食べさせる必要のない野菜ともいえます。
この記事では、以下のことを中心にお伝えしていきます。
- ナスに含まれる、犬に必要な栄養素。
- 犬にナスを食べさせる時のポイント。
- ナスを与える際に気をつけること。
- ナスには自然毒が含まれている。
- ナスの葉と茎には特に注意が必要。
- ナスを使った犬用のレシピを紹介。
愛犬の食事を管理は飼い主である私達にしか出来ないことです。
是非この記事を最後までご覧いただき、ナスの上手な与え方を覚えておきましょう。
ナスは犬が食べてもいい野菜
最初に言ってしまうと、ナスは犬が食べてもいい野菜です。しかし、これは条件付きであり、食べてもいいけど食べなくてもいい野菜だと言えます。
ナスはミネラルもビタミンもあまり含まれておらず、水分が多い野菜です。
しかし、実はナスはナス独特の栄養素ナスニン、アントシアニン、カリウムなどが含まれている野菜なのです。
しかし、自然毒であるアルカロイドを持っている野菜でもあり、食べ過ぎには注意が必要な野菜でもあります。
ナスには犬に良い栄養が多く含まれている
ナスにはナスニンという栄養素以外に、カリウムとアントシアニン、コリンが含まれています。
各栄養素の健康面での効果下記の通りです。
- ナスニン(ガン予防に効果があると言われている抗酸化作用)
- カリウム(利尿作用があり身体を冷やす効果)
- コリン(脳細胞の活性化・認知症予防)
- ポリフェノール・アントシアニン(眼精疲労・抗酸化作用)
- 食物繊維豊富 (便通をよくする)
ナスニンは、ポリフェノールの一種でその栄養素は皮の部分に多く含まれています。老化防止や動脈硬化予防に効果があると言われています。
また、カリウムは利尿効果があり、尿と一緒に体の老廃物を輩出してくれます。身体を冷やす効果があるので、夏バテ気味の愛犬に食べさせたい栄養素の1つです。 毎日の尿が少ない愛犬や夏バテ、糖尿病の予防のときにも効果的です。
また、アントシアニンがブルーベリーにも豊富で眼精疲労にも効果があると言われています。毛細血管を強くしてくれることから、生活習慣病の予防にも効果的です。
ただし食べすぎには注意が必要
ナスには夏場に食べさせてあげたい栄養素が豊富です。
しかし、ナス科の野菜には天然毒素のアルカロイドを含んでいます。適度な量であれば全く問題なく、食べると危険というほどではありません。しかし、長期間大量に食べると下痢や嘔吐などの中毒症状が出ます。
また、ナス科の野菜にアレルギー反応を起こす犬もいます。事前にアレルギー検査をしておくと安心ですが、アレルギー検査で引っかからなくても、体調の良し悪しで嘔吐や下痢などの症状が出てしまう時もあります。
ナスは水分と食物繊維が豊富で便通をよくするなど良い効果がある反面、食べすぎると便が緩くなり体調不良の原因になってしまいます。
犬は人間に比べて食物繊維の消化が苦手なので食べ過ぎには注意が必要です。
犬にとって生のなすびは消化しにくい
ナスは生でも食べることができる野菜です。知らない間にナスを少し食べてしまったなんていうことがあっても、少量であれば問題はありませんが、フードやおやつとして与えるときは必ず熱を加えて柔らかくしてからあげるようにしましょう。生のままだと消化もしづらく消化器官への負担も大きくなります。
ナスに含まれる栄養素のほとんどは過熱をしてもあまり栄養素が壊れることがありません。加熱して食べることに向いている野菜と言えます。
せっかく愛犬の健康を考えてナスをあげようと思うのであれば生ではなくぜひ加熱しましょう。加熱の方法は茹でても、炒めても、問題はありません。
茎や葉は絶対に与えてはいけない
犬にナスを食べさせる際のポイント
犬にナスを健康のために食べさせるときに知っておいて欲しいポイントがあります。
このポイントを守れていないと、犬にとってナスは逆に健康を害してしまう野菜になってしまうかもしれません。
- 火を通すこと。
- 小さく切って与えること。
- 皮も食べられるように調理すること。
- アク抜きは5分以内。
上記のポイントを守って正しく与えるようにしましょう。
愛犬の健康を守ることができるのは飼い主であるあなただけです。
ポイント①:火を通す
ナスは生でも食べることができますが、固く消化器官に大きな負担になってしまいます。
火を通しても栄養素はあまり変わらないので、ぜひ柔らかく加熱してからあげるようにしましょう。
加熱の方法は蒸す、焼くなどどのように調理をしても大丈夫です。
ただ、油を使って揚げたり炒めたりするとナスがスポンジのようにたっぷり油を吸ってしまいます。
無駄にカロリーが高くなってしまうので料理方法にこだわりがなければ蒸したり、茹でたりするのが一番おすすめです。
焼く場合はテフロン可能のプライパンを使うと油をひかなくても上手に焼けますよ。
加熱直後は熱くなりますし、ナスは中が冷めにくいので火傷しないように必ず冷ましてから与えるようにしましょう。
ポイント②:小さくする
犬は口や歯の構造が丸呑みしてしまうようにできているので餌を丸呑みしてしまう習性があります。
しつけではなかなか直ることがなく、小型犬や中型犬など丸呑みにしてしまった結果、喉を通らず誤飲になってしまうケースもあります。
しかも、丸呑みしてしまうと消化するのが難しくなり消化器官の負担になっていまう場合があります。
とくに老犬や闘病中、病後など、消化器への負担を少なくするためにも小さく切って与えるようにしましょう。
ポイント③:皮も含める
ナスを食べさせたと思う理由の中にナスニンというナス特有の栄養素があります。
ナスニンはポリフェノールの1種で抗酸化作用がとにかく豊富に含まれています。
ナスの紫はポリフェノール特有の紫色です。
このナスニンは、がんや生活習慣病の予防に効果があると言われていて愛犬にも取らせてあげたい栄養素です。
このナスニンという栄養素はナスの皮部分に多く含まれています。
しかし、ナスの皮は固く消化しにくいので、できるだけ犬は避けたほうがいい食材です。
もし、ナスニンを消化しやすく摂取させてあげたいと思ったら、しっかり加熱し皮を細かく切る必要があります。
加熱した後、ミキサーやフードプロセッサーを使って皮を細かくペースト状にするのがおすすめの食べ方です。
ポイント④:アク抜きは5分以内
ナスは切ってすぐに加熱するのであれば、アク抜きは必要ありません。
そもそも、切った断面が空気に触れることでアクが発生するからです。
しかも、アクは身体に悪いイメージがあるかもしれませんがそんなことはありません。
アクは栄養成分であるクロロゲンが酸化して偏食したものです。
クロロゲンは身体のサビを取ってくれて動脈硬化を予防する効果があります。
酸化して変色したとしても身体に悪影響を及ぼすことはないので安心してくださいね。
アク抜きの時間が長すぎると水溶性であるポリフェノールなど栄養素が抜けてしまいますので、5分以内にするようにします。
犬にナスを与える際に注意してほしいこと
犬にナスを与える際に注意してほしいことがあります。
ポイントは与える量と頻度、ナスの茎と葉について、ナス科の野菜に対するアレルギーです。
与える量は犬の体重によって変わってきますので具体的にご説明します。ほかには葉や茎は食べられるのか、アレルギーとはどのような症状が出るのか、などまとめています。
また、ナスには自然毒がありますので食べるのを控えたほうがいい病気の子についても説明します。
注意点①:与える量と頻度
ナスはカロリーが低いのでおやつにぴったりです。
犬の体重 | ナスの量 |
---|---|
5㎏ | 15g |
10㎏ | 30g |
20㎏ | 50g |
ナスをおやつやフードのトッピングとしてあげる場合、1日のフード摂取カロリーの20%までと言われています。ナスはカロリーが低いので単純に計算するともっと多い量でも食べることは可能です。
しかし、自然毒のことや他の野菜でも摂取可能な栄養素があることを考えると、だいたい上記くらいの量で抑えるのがいいでしょう。
また、与える頻度は週に1,2回程度にしておきましょう。フードプロセッサーを使って細かくすればもう胃腸への負担を減らすことができます。
注意点②:茎や葉
ナス・ピーマン・トマト・ジャガイモなどナス科の植物の多くがアルカロイド系の毒素が含まれています。毒素の量自体はそれほど多くないので人間は気にすることなく食べることができるのですが、犬は同じようにはいきません。
中毒症状が出る物質を含んでいるので出来れば皮をむいたり、芯をとったり、芽や茎、葉を食べないようにしましょう。
アルカロイドはナスの茎や葉に多く含まれていますので、絶対犬に食べさせてはいけません。
もし、外出中、もしくは散歩時に葉や茎を食べてしまった場合、すべての犬が同じように中毒症状を起こすわけではありませんので慌てず様子をみるようにしましょう。
もし病院に行く場合はいつ、どれくらいの量、何を食べてしまったのか説明できるようにメモしておくといいですね。
注意点③:アレルギー
- 下痢や嘔吐。
- 皮膚に赤みやかゆみが出る。
- 足の裏や足の指を噛みだす。
- 抜け毛。
- 口の周り、目の周りが赤く充血する。
参考:腎臓の病気がある場合は避けるのが無難
ナスのカリウムは利尿作用があり、尿と一緒に塩分を外に排出し血圧を下げてくれると言われています。
しかし腎臓の病気を患っている犬の中にはカリウムの量を制限されている子もいます。
ほかにも関節炎を患っている犬はナスを避けたほうがいいと言われています。
しかしこれに関して諸説あるため、絶対に避けなければいけないというわけではありません。
関節炎を患っている犬はナス科の野菜を避けるべきだと言われている理由がアルカロイドの自然毒です。
しかし、これに関しては科学的に関節炎とアルカロイドの関係性が証明されていないのが現状です。
これに関してはまだは諸説ある段階です。
気になるようなら無理にナスを食べさせる必要もないので避けたほうが安心だと思います。
ナスを使った犬用レシピを紹介
ナスを使った犬用のレシピを紹介します。調味料は一切不要です。
量は小型犬1回分用に少なくしていますので、体重に合わせて様子を見ながらもう少し増やしても大丈夫です。
しかし、あくまでフードの補助、もしくはおやつ程度にしておくのがおすすめです。食べ物の基本は専用のフードにしましょう。
ナスとトマトの野菜煮
- ナス・トマトをみじん切りにする。消化が気になるようであればフードプロセッサーを使って細かくすると良い。
- 鍋にみじん切りにしたナスとトマトと鰹節を入れる。
- 野菜がひたひたになるくらいの量の水を入れる。
- 中火で水が少なくなるまで火にかける。
- 材料がとろとろになったら完成。
アレンジしやすいレシピなのでささみや馬肉をプラスしても美味しいです。
ただし、慢性腎臓病でリンの量を制限されている場合は鰹節は使わないようにしましょう。
ナスと豆腐とササミ和え
◆材料(小型犬1回分)
ささみ 2分の1本
ナス 8分の1本
豆腐 50g~60g
- ナスを小さく切って茹でる。
- ササミを茹でる。(少し水をかけて電子レンジで加熱しても可能)
- ボールにササミを茹でた時のゆで汁と豆腐を混ぜ合わせる。
- ささみ、ナスを加えてさらに混ぜ合わせる。フードプロセッサーを使って細かくすると消化に良くなります。
- フードにかけて完成。
豆腐はヘルシーなイメージがありますが、犬にとっては脂肪の多い食材です。ヘルシーだと思って与えすぎるとカロリーオーバーになりやすいので注意しましょう。
しかし、豆腐とササミは豊富なたんぱく質で皮膚や筋肉を作り、毛ツヤを良くしてくれる栄養素も豊富です。
犬がナスを食べるのはOK?のまとめ
- ナスは犬が食べてもいい野菜。
- 夏バテにぴったりの栄養素を含んでいる。
- アレルギーがある可能性があるので食べるようには気をつける。
- 自然毒を含んでいて特に葉や茎は食べてはいけない。
- 腎臓や関節など持病がある場合は避けたほうが無難。