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犬はかぼちゃを食べても大丈夫かご存知ですか?犬はかぼちゃを食べられますが、いくつか注意点があります。かぼちゃの正しい与え方が気になりますよね。また簡単なレシピはあるのでしょうか。この記事では、犬にかぼちゃを与える際の注意点やかぼちゃの簡単レシピを解説します。

記事監修者「望月 紗貴」

この記事の監修者望月 紗貴
一般社団法人愛玩動物健康管理協会 - CAHA

かぼちゃはドッグフードの原材料にもよく使用される食材で、様々な栄養素が含まれています。犬の嗜好性も高まりやすいので、おやつに利用すると良いですね!ただし、おやつは1日の犬の食事量の2割以内にして、愛犬にかぼちゃを与える場合は消化しやすいように加熱してからペースト状にしてあげましょう。

この記事の目次

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犬がかぼちゃを食べるのは大丈夫?与え方や注意点を解説!

  

記事モデル:ゆい&リリー


犬には食べてはいけない野菜や食材がいくつもありますが、かぼちゃを食べるのは大丈夫なのでしょうか?

  • かぼちゃの健康効果と栄養素。
  • 犬にかぼちゃを与えるときの注意点。
  • かぼちゃの種と皮の処理の仕方。
  • かぼちゃは高カロリーで肥満の原因になる?
  • かぼちゃで吐く?下痢?アレルギーに注意
  • 犬に与えるときの簡単レシピ
以上の事を中心に解説していきます。

この記事を読んでいただければ、犬の健康には欠かせないかぼちゃの健康効果や栄養素について知ることができるはずです。

ぜひ、最後までご覧ください。

犬はかぼちゃを食べられる!かぼちゃの健康効果や栄養素を解説!

かぼちゃはドッグフードの原材料として使用されることも多く、犬にとって健康効果が期待できる栄養素が豊富に含まれる食材です。


かぼちゃの栄養素は

  • 白内障の予防に ビタミンA
  • 身体の酸化を防ぐ ビタミンE・C
  • 骨の形成を促す ビタミンK
  • 抗酸化作用がある βカロテン
  • 犬の便通を促す 食物繊維
  • 代謝や血圧を調整する カリウム
など、犬の健康に欠かせない栄養素をたっぷり含んでいます。


かぼちゃ1つでこれだけの栄養素をバランスよくとることが可能なので上手におやつや、ご飯に合わせてあげたいですね。


犬の味覚の好みもよりますが、かぼちゃは甘く好きな犬が多い食材です。しかし、餌として与えるときには注意してほしい点、気をつけるべきこともあります。

犬にかぼちゃを与える際に気をつけることは?注意点を解説!

 

かぼちゃは犬の健康に良いとされる栄養素がたくさん含まれいています。

とはいえ、好きなように欲しがるだけの量をあげていいものではありません。


いつも食べているものでも体調によってはアレルギーが出てしまったり、肥満の原因になったり、中毒を起こしてしまう原因になる可能性があるのです。種や皮はは消化しにくく、胃腸への負担が大きいので注意が必要です。


身体にいいものだといっても、それは適量を適した調理方法で与えるから身体にいいとされるのです。


このあと、犬にかぼちゃを与える際に気をつけること、注意点について1つずつ解説していきます。

初めて与える際は下痢や吐く等のアレルギーに注意!

新しい食材を初めて与えるときはアレルギーの可能性があるので注意が必要です。


人間と犬ではアレルギーの出やすい食材が違います。犬種によってもアレルギーの出やすい、出にくいがあるので事前にアレルギー検査を受けておくと安心です。しかし、アレルギー検査で問題がなくても、体調や老いによって反応が出るときもあります。


初めて与える食材があるときは、下痢や嘔吐がないか目を離さないようにしましょう。

かぼちゃの皮や種は消化に悪いので取り除いてから与える

皮や種は消化することが難しく、消化不良を起こしやすいので取り除いてから与えるほうが安心です。


もし、固い皮が混入してしまって口の中や消化器官を傷つけてしまうことがあったらかわいそうですよね。しゃべることができないからこそ口に入れる物にはより注意が必要になります。


しかし、どうしても皮を使いたいというのであれば出来るだけ柔らかく火を通して、きれいにすりつぶすことで皮まで食べることが可能です。

かぼちゃは生で与えない!加熱して柔らかくしてから与える

 

かぼちゃは調理方法もバリエーション豊富な野菜です。蒸したり、焼いたり、茹でたりできます。生でも食べることができますが、犬に与えるときにはどのような調理方法がいいのでしょうか。


正解は生以外です。


かぼちゃは生だととても固く消化しにくい野菜です。それに、えぐみや苦みもあります。


柔らかく茹でてあげたほうが甘味も出て食べやすくなります。柔らかい方が味はもちろん消化にも優しいですね。

高カロリーで太るため与えすぎない!おやつとして少量を与える

かぼちゃは甘味があって人間同様、犬でも好きな子が多い野菜です。

しかし、この甘味は糖質やでんぷんの多い証拠なんです。食べても食べても欲しがる犬に対して、身体にいいからいくらでもあげていいわけではありません。


糖質が多く高カロリーなので太る原因になります。肥満は万病のもとで、結石内臓病糖尿病関節炎にかかりやすくなります。


寿命を縮めてしまう原因にもなるのでおやつとして少量与える程度にするのがベストです。

食べ過ぎ注意!犬に与えるかぼちゃの量の目安はどれくらい?

健康な犬に与えてもいいかぼちゃの量は体重によって異なります。
犬の体重かぼちゃの量
5kg30g
10kg60g
20kg90g
上記の量をおおよその目安としましょう。

ご飯の栄養の基本は、あくまでも普段食べているフードです。与えても良いかぼちゃの量は、1日の全体食事量の20%以内です。かぼちゃだけで栄養を取ろうとするのではなく、ほかのフードと一緒に調節してあげるようにしてください。

そして、上記の量を与えてもいいのはあくまでも健康な状態の犬だけです。持病がある場合やいつもに比べると元気がないなど、体調に不安があるときは病院の先生に相談してから、もしくはもっと少ない量で調整してあげてください。

かぼちゃの与え方!犬に与える際の簡単レシピを紹介!

かぼちゃのレシピといっても人が食べるような味付けをするのは絶対いけません。


人間用に調理や加工された、かぼちゃプリンやかぼちゃチップスなどを犬にあげようとする人もいますが、犬が苦手な香辛料や調味料が使われていることもあります。


甘い味付けは肥満やむし歯、歯周病の原因になる可能性もあるので、あくまでも体のためを考えたシンプルな味付けのものが基本です。

簡単レシピ①:かぼちゃの団子

◆材料◆かぼちゃ4分の1

ゴマ(すりごまでも可)少々


  1. かぼちゃの皮と種を取る
  2. かぼちゃを2.3センチの角切りにする。
  3. へらを使って丁寧にすりつぶす。
  4. 食べやすい大きさに丸める。
  5. ゴマをかけて出来上がり。
お誕生日や記念の日などお祝い気分を出したいときなどのちょっとひと手間の簡単レシピです。

蜂蜜をかけて、栗きんとん風にすることも出来ますが、かぼちゃはこのままでも充分甘いので素材の味を楽しめるようにするのがお勧めです。


真ん丸ではなくて、ケーキのような形にしても楽しいですね。


もし作りすぎてしまった場合はジップロックに薄く延ばし板状にして冷凍しておくと使いたいときに欲しい分だけ解凍して使うことができます。

簡単レシピ②:かぼちゃのスープ

◆材料◆かぼちゃ100g 水200ml


  1. かぼちゃの皮と種を取る。
  2. 鍋に水とかぼちゃを入れて煮る。
  3. かぼちゃに火が通ったら出来上がり。

かぼちゃをすりつぶしてペースト状にしてポタージュにするのもよし、他の野菜をいれてもよし、アレンジがしやすいレシピです。

良質のたんぱく質と必須アミノ酸を豊富に含んでいる鶏ミンチをかぼちゃと同量入れるのもおすすめです。出来れば低脂肪・低カロリーのむね肉やささみを使ったミンチがいいですね。

まとめ:犬はかぼちゃを食べられる!ただしいくつか注意点がある

 

犬はかぼちゃが食べられるのか、その栄養素やメリット、注意点について解説してきましたがいかがでしたでしょうか。


今回の記事のポイントは

  • かぼちゃは犬におすすめの栄養素が豊富な野菜。
  • 初めて食べるときや体調が悪いときには注意が必要。
  • かぼちゃの皮や種はあげないほうがいい。
  • 体重別、犬に与えてもいいかぼちゃの目安量。
  • 犬に与えるときのかぼちゃレシピ。
でした。

大切な家族の一員である犬にはいつまでも元気でいてほしいですよね。

健康で長生きしてもらうために毎日のごはんやおやつにちょっとかぼちゃを取り入れてみましょう。

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