【獣医師監修】犬にいちごをあげても大丈夫?与えるべき量や注意点などを分かりやすく解説のサムネイル画像

甘くておいしい人気のあるいちごですが、おやつとして犬にもあげたいと思う方は多いのではないでしょうか。この記事では、犬にいちごをあげても大丈夫なのか、あげる場合はどの程度にすればよいのか、注意すべき点はなにか、などについて分かりやすく説明しています。

記事監修者「星野 崇希」

監修者星野 崇希
一般社団法人愛玩動物健康管理協会 - CAHA

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犬といちごについて分かりやすく解説


記事モデル:サラン(@coco_and_sarang)

旬のいちごは甘さも強く、みずみずしくてとてもおいしいですよね。
最近では犬用のケーキなどのスイーツも豊富に販売されています。

そんなときに気になるのが「うちの子に生のいちごを食べさせてあげたいけど大丈夫?」ということではないでしょうか。

かわいいワンちゃんは大切な家族ですから、おいしいいちごも一緒に楽しみたいですよね。

いちごは栄養価も高く、犬にとってもおいしくうれしい果物です。
しかし同時に気を付けなくてはいけないポイントもいくつかあります。

この記事では、犬といちごについて
  • 犬にいちごをあげても大丈夫なのか
  • いちごをあげるときの注意点
  • 気を付けるべきいちごの加工品
  • 犬にとってうれしい栄養素
についてを中心に、犬といちごについて詳しく紹介していきます。

犬にいちごをあげていいのかわからない、いちごをあげる際に何を気を付けたらいいのかを知りたいと思っている方に参考になると思いますので、ぜひ最後までご覧ください。

犬にいちごをあげても大丈夫なのか

犬にいちごをあげても大丈夫なのでしょうか?


結論としては、犬にいちごをあげることは問題ありません。

人間がおいしく食べられる状態のいちごであれば、犬にとってもおいしいおやつになります。


ただしただしいちごは、犬が消化しにくい食べ物です。

りんごやバナナなど消化の良い果物の感覚で上げてしまうと、消化不良を起こし、下痢や嘔吐を引き起こす恐れがあります。


あげすぎには注意をして、ワンちゃんと一緒にいちごを楽しみましょう。それでは、いちごをあげるときの注意点をご紹介していきます。

ヘタさえ取り除けばいちごは犬でも食べられる!

いちごをあげるときには必ずヘタを取り除くようにしましょう。


いちご自体、消化があまりよくありませんが、ヘタの部分はさらに消化がむずかしいためそのままあげると消化不良を起こしてしまいます。

まだ子犬の場合には消化器官が未発達のために胃腸の働きがまだ弱いので、なおさら注意が必要です。


いちごのヘタには特に毒になるような成分が含まれているというわけではありませんが、ヘタは固くて食べづらいので、おいしく食べさせてあげるためにもしっかりとヘタを取り除きましょう。


ヘタを取る際には手でもぎ取ったり、包丁で切ったりするのも良いですが、「ヘタ取り器」を使うのがおすすめです。

手や包丁では取り切れない固いヘタまで簡単に取り除くことができますよ。

いちごは犬にとって消化しにくい食べ物



犬にとってもいちごは甘くておいしい果物ですが、消化があまりよくありません。

いちごを食べることでのメリットはいくつかありますが、デメリットもいくつかあります。


基本的にいちごは犬にとって食べる必要がないものです。


あげるときにはできるだけ小さく切り分けてあげるようにしましょう。

人間からするといちごは決して大きくないので、ついついそのままあげたくなってしまいますが、このあげ方は非常に危険です。


特にトイプードルやチワワなどの小型犬にあげる際には注意が必要です。

小型犬は中型犬や大型犬よりも食道が細いため、のどに引っ掛かりやすくなってしまいます。

のどに引っかかってしまうと、窒息の原因になるので注意しましょう。


そして消化不良を引き起こすことで、下痢や嘔吐の症状が出てしまうことがあるので、あわせて注意をすること。


下痢や嘔吐をしてしまうと、脱水症状などほかの症状も引き起こしてしまう可能性があるので気を付けるようにしてください。

犬をイチゴ狩りに連れていっても大丈夫?

いちごがおいしい季節になると行きたくなるのが「いちご狩り」。でもいちご狩りにワンちゃんを連れて行ってもいいのでしょうか?


答えは「いちご農園による」です。


全国にはペット同伴可のいちご農園がいくつかあります。

そのどれもがペットといちご狩りを楽しめるように、と考えてくれています。そのためワンちゃん愛好家の団体が利用することも多いようです。


しかし大々的に情報を公開せず、電話での問い合わせのみといういちご農園もあるので事前に確認しておきましょう。


なおいちご狩りでも食べ過ぎは注意!

好きな量を好きなだけ食べられるいちご狩りですが、食べさせる量に注意しましょう。

参考:いちごのヘタを取るタイミング

せっかくいちごを与える際には、いちごのヘタを取るタイミングにも気を配ってみましょう。


いちごのヘタを取るタイミングは洗ってからにすること。ヘタを取ってから洗ってしまうと、いちごの味が水っぽくなってしまったり、たいせつな栄養価が流れ出てしまったりする恐れがあります。  


ヘタを取るタイミングひとつでおいしさにも違いが出ます。

ワンちゃんにもおいしく、そして栄養価もムダなく取れるように食べさせてあげましょう。

参考:いちごのヘタをキレイに・簡単に取る方法

いちごのヘタの取り方は前述しましたが、「もっと簡単に手軽なと方法で取りたい!」と思いますよね。

そんな方にぴったりなのがストローを使った方法です。


やり方はとっても簡単!

いちごにストローを刺すだけで、きれいにヘタを取ることができます。

詳しくやり方をみていきましょう。


  1. 細めのストローを用意する
  2. いちごの先端からストローを刺す
  3. ヘタが持ち上がれば成功
本当に簡単ですね!

ポイントは「細めのストローを用意すること」。


太いストローを使ってしまうと、芯だけでなくいちごの果肉まで削ってしまいます。


「いちごは食べさせてあげたいけど、ヘタや固い芯を取るのがめんどくさい。」と感じる方にぜひおすすめの方法です。

簡単に実践できるので、一度試してみてくださいね。

犬にいちごをあげる際の注意点


犬にいちごをあげる際にはどんなことに注意したらよいのでしょうか?


いちごを食べることにはメリットもありますが、デメリットもあります。

それぞれ正しく理解して、おいしくいちごを楽しみましょう。


そこで今回は、4つの注意点についてまとめました。

  1. あげすぎないようにする
  2. 病気の犬に与えたいときは獣医に相談する 
  3. 下痢や嘔吐などのアレルギー症状が出ないか確認する
  4. 糖尿病の場合には与えない
それぞれ詳しく見ていきましょう。

注意点①:あげすぎないようにする

いちごにはビタミンCやポリフェノールなど多くの栄養素が含まれています。

そしていちご100g当たりのカロリーは34キロカロリーとヘルシーなのもうれしいところ。


カロリーが低くて栄養が豊富だったら、ワンちゃんにもたくさん食べさせたくなってしまうのではないでしょうか。

参照:文部科学省 「食品成分データベース」


しかし犬にとって、基本的にいちごは食べる必要がない果物です。


犬は体内でビタミンCを合成できるので、あげる量は5kgあたり15g/1日を目安にしましょう。

20gの目安は、大きすぎない程度の大きさのいちご一粒分です。

参考:子犬にいちごをあげるのは避けた方が無難

「うちの子はまだ子犬なんだけど…。」という場合には、いちごをあげるのは避けたほうが無難です。


前述のとおり、基本的に犬にとっていちごは食べる必要がありません。

しかも子犬の場合には、まだ胃の機能が発達していないことや、食道が細いためにのどに引っかかってしまい窒息を引き起こしてしまう可能性があります。


そのため子犬の場合にはいちごをあげるのは避けておき、成犬になってから少しずつ与え、一緒に楽しむようにしましょう。

参考:いちごのキシリトール含有量はとても少ない

犬がキシリトールを摂取すると中毒を起こしてしまいます。


キシリトール中毒を起こすと以下の症状が起こります。

  • 徐々に元気がなくなる
  • 肝機能に異常が起こる
  • ふらつきや下痢、嘔吐を引き起こす
  • 最悪の場合、死に至る
こうして並べていくと、とても怖く感じてしまいますが安心しましょう。


いちごに含まれるキシリトールはあまり多くありません。

一日に20g程度であれば、キシリトール中毒を心配する必要はないでしょう。


それよりも食べ過ぎによる肥満や下痢、のどに詰まらせて窒息を引き起こす可能性に注意するほうが賢明でしょう。

注意点②:病気の犬に与えたいときは獣医に相談する

病気の犬に与えたいときには、必ず獣医に相談するようにしましょう。

自己判断でいちごを与えてしまうと、危険な状態になってしまう可能性があります。


何度も繰り返しますが、犬にとっていちごは食べる必要がない食べ物です。


どうしても与えたい場合にはかかりつけの獣医師に相談し、与えても良いかどうかの判断を仰ぐようにしましょう。


特に薬を飲んでいたり、食事療法を取り入れている場合には注意が必要です。

ワンちゃんの健康のためにも獣医師に必ず相談するようにしましょう。

注意点③:下痢や嘔吐などのアレルギー症状が出ないか確認する

まれにいちごにアレルギー反応を起こす犬がいるので注意が必要です。


いちごに対してアレルギーがある場合には、下痢や嘔吐、目の充血を引き起こします。

ほかにもくしゃみをしたり、皮膚がかゆくなってしまい、体を掻きはじめたりする場合も。


はじめていちごをあげるときには少しずつ与え、注意深く観察するようにしましょう。

いちごを食べたあとに、もしもアレルギー反応がみられたら、すぐに獣医師に見せに行くようにしましょう。

注意点④:糖尿病の場合には与えない

糖尿病を患っている犬の場合にはいちごを与えるのは厳禁です。


キシリトールの危険性は前述のとおりですが、糖尿病を患っている犬にとってキシリトールは普通の犬以上に危険性が高くなります。


キシリトール中毒引き起こすと体の中で大量のインスリンが分泌され、低血糖や肝障害を引き起こしてしまう恐れがあるので、注意しましょう。


もしも糖尿病の犬がいちごを食べてしまったときには、迷わず獣医師に見てもらうようにしましょう。

いちごを使った加工品は犬にとって危険!

いちごを使った加工品には、いちごジャムやいちごヨーグルト、いちご大福やショートケーキなどおいしいものが多いですよね。


しかし、加工品は人間用に作られているので、犬にとっては糖質も資質も過剰摂取になってしまいます。

いちごを使った加工品は犬にとっては危険だと覚えておきましょう。


今回は犬にとって危険な加工品を3つ紹介します。

  1. いちごジャム
  2. いちごヨーグルト
  3. いちご大福
それぞれ見ていきましょう。


①いちごジャム

砂糖が多く含まれているため、肥満を引き起こす可能性があります。

商品によっては増粘剤や着色料を添加しているため避けるようにしましょう。


②いちごヨーグルト

こちらも砂糖が含まれている商品が多いため、避けたほうが無難といえるでしょう。

また大量に食べると下痢を引き起こす原因にもなります。


③いちご大福

食材自体に危険性はありませんが、丸呑みする可能性があるので窒息してしまう恐れがあります。

また砂糖が多く含まれるので、肥満を引き起こしてしまう可能性もあります。

ビタミンCなどが豊富ないちごは犬にとって体に良い果物



いちごはおいしいだけでなく、栄養価も高く犬の体にとってもいい果物でもあります。


いちごには多くの栄養価が含まれていますが、今回は

  1. ビタミンC
  2. アントシアニン
  3. ペクチン
の3つをご紹介します。


①ビタミンC

抗酸化作用があり、疲労回復効果が期待できます。

ビタミンCが不足すると胃癌・口腔癌・肺癌のリスクが高まるという研究結果もあるようです。


②アントシアニン

ポリフェノールの一種で高い抗酸化作用があります。

ビタミンCとの相性も良く、組み合わさることでより高い抗酸化作用を発揮します。


③ペクチン

フルーツ由来の水溶性食物繊維を豊富に含んでいるため、整腸作用があります。

しかし大量に摂取すると下痢を引き起こす危険も。


メリットもたくさんあるいちごですが、あげる際には適量を意識しましょう。

犬といちごについてのまとめ

以上のように、犬にいちごをあげてもいいのかということを中心に、犬といちごについて説明してきましたがいかがだったでしょうか。


今回の記事をおさらいすると、

  • 犬にいちごを与えてもOK
  • 固くて食べづらいヘタは必ず取って与える
  • そのままの大きさでは窒息する可能性や、消化不良を引き起こす可能性があるので小さく切って与える
  • ヘタを取る際にはストローを使うと簡単
  • 本来犬にはいちごは不要なので、あげすぎないように注意する
  • 一日に20g(一粒)を目安に与える
  • 適量のいちごを食べるだけではキシリトール中毒にはならない
  • アレルギー症状が出る可能性があるので、はじめてあげるときには一口ずつ
  • 糖尿病の犬にはあげないこと
  • ジャムやヨーグルトなどの加工品には砂糖が多く含まれるので、肥満の原因にもなるの避けること
  • ビタミンCやアントシアニン、ペクチンなど犬にとってもうれしい栄養が豊富
ということでした。


いちごは犬にとっては特別必要なものではありません。

しかしメリットも多く、おやつ代わりにあげると喜んで食べてくれるでしょう。


ペット同伴OKのいちご狩り農園もあるので、いちごがおいしい時期には大好きなワンちゃんといちごを楽しんでみてはいかがでしょうか。


いちごを食べさせていいのかなと悩んでいる方や、いちごをあげる際に何に気を付けたらいいのかわからないとお悩みの方はぜひこの記事を参考にしてみてくださいね!