5月13日が何の日かご存知でしょうか?戦後まもなく、犬にまつわる大きなイベントが開かれたことを記念して、5月13日は「愛犬の日」とされています。この記事では、「愛犬の日」にまつわる由来や、ネット上で多く見られる誤解について分かりやすく解説しています。
この記事の目次
目次を閉じる愛犬の日の由来や制定の理由などを紹介
愛犬家の皆さんは、「愛犬の日」がいつなのかを知っていますか?
誰が制定したのかや制定された理由、どんなイベントがあるのかも気になりますよね。
今回「MOFFME」では、愛犬の日について徹底解説します。
- 「愛犬の日」はいつ?その日とされている理由
- 「愛犬の日」の本当の由来とは
- 「愛犬の日」以外の犬にまつわる記念日
- 愛犬の日の由来や制定の理由についてのまとめ
愛犬の日の由来や制定の理由などを記事内では詳しく紹介していきますので、ぜひご覧くださいね!
また、MOFFMEでは「ペット保険の人気ランキング」など様々なおすすめコンテンツを紹介しているので、そちらも是非ご覧ください。
「愛犬の日」はいつ?その日とされている理由
あなたは愛犬の日はいつだと思いますか?
わんわんわん…は犬の日ですが、愛犬の日がいつなのかと聞かれると、なかなか答えられない方も多いことでしょう。
実は愛犬の日は、5月13日。全く犬の鳴き声とは関係ない日付なのは意外ですね!
ここでは、愛犬の日の逸話や制定された理由を紹介します。
- 愛犬の日とは?なぜ5月13日なのか
- 「ジャパンケネルクラブが制定した」という話は誤り
- 参考:ジャパンケネルクラブ(JKC)とは
愛犬の日とは?なぜ5月13日なのか
今日ネット上にあふれている多くのサイトでは、5/13の愛犬の日は「全日本警備犬協会(ジャパンケネルクラブの前身組織)」の創立記念日であるとされていることが多いです。
ジャパンケネルクラブは非常に大きな組織なので、そういわれると納得…と思う方も多いことでしょう。
愛犬の日は、敗戦を期に犬を取り巻く環境が変化したために生まれた日。
さまざまな犬種が海外から日本に広まり始め、犬の飼い方や情報についても整備が始まった中での出来事でした。
かつて5月13日には、大々的な犬のイベントも開催されました。
イベントでは飼育に関する悩み相談や、ドッグショーなど犬への関心を高める内容の催し物が多数開催されていたようです。
「ジャパンケネルクラブが制定した」という話は誤り
しかし、実はこの説…間違いだとあなたは知っていましたか?
愛犬の日が制定されたのは、ジャパンケネルクラブが創立した昭和24年よりも、ずっと後の昭和31年。
さらに、下記ジャパンケネルクラブの公式サイトでは、前身の全日本警備犬協会の創立日は「9月1日」に制定されているんです!
5月13日「愛犬の日」に関する誤報について | 一般社団法人 ジャパンケネルクラブ
これらの情報から、愛犬の日をジャパンケネルクラブが制定したという説は、完全に誤りだとわかりますね。
ちなみに誤情報の広まりは、古い情報をWikipediaなどに掲載したことが原因だとされています。
参考:ジャパンケネルクラブ(JKC)とは
ジャパンケネルクラブ(JKC)は純粋犬の登録や普及、飼育励行や動物愛護のために活動する団体です。
世界89カ国が加盟する国際畜犬連盟(FCI)に加盟しており、登録頭数は国内で1位、世界でも第2位を誇ります。
ジャパンケネルクラブでは、以下のような愛犬に関する活動を行っています。
【ジャパンケネルクラブの主な活動】
- 犬の繁殖を健全なものにするため、血統証明書(犬籍)を発行・登録する
- 純粋犬種を保護するためドックショーを開催する
- 災害救助犬を育成する
- 犬の絵のコンクールや写真コンテストなどの催しを行う
- 犬を通し社会貢献をするため、介護施設やホスピスを訪問する など
「愛犬の日」の本当の由来とは
ジャパンケネルクラブとは全く無関係な愛犬の日。
このイベントの本当の制定理由が知りたい方も、きっといることでしょう。
ここでは、「愛犬の日」の本当の由来とは何かを紹介します。
- 5月13日が愛犬の日とされている本当の理由
- 小川菊松のイベントとは?
- 誠文堂新光社の「愛犬の友」は現在まで続いている
5月13日が愛犬の日とされている本当の理由
5月13日が愛犬の日とされる本当の理由は、誠文堂新光社の当時の社長小川菊松が開催したイベントにあります。
昭和31年5月13日、戦後のまっだ中に大規模な犬のイベントが誠文堂新光社主催で開催。
後にその日が、現在の「愛犬の日」に制定されたのです。
誠文堂新光社は、昭和27年1月より「愛犬の友」という雑誌を発刊してきた、犬への関心が高い出版社。
当時から世間の犬への興味関心を高めるために活動してきた先駆者の起こしたイベント開催日が、愛犬の日として登録されているんですね!
小川菊松のイベントとは?
誠文堂新光社の社長「小川菊松」は、愛犬への興味関心を高めるために、5月13日に大規模
なイベントを開催しました。
イベントの内容はさまざまで、非常にユニークなものもあったそうですよ!
その一例は、以下の表の通りです。
【小川菊松が開催した愛犬のイベント一覧】
イベント名 | 内容 |
---|---|
狂犬病の相談 | 狂犬病にに関する知識を広める・犬に噛まれたときの処置や予防注射の仕方を説明 |
愛犬の健康相談 | 愛犬の健康法や病気の予防法、怪我をしたときの手当などを指導 |
レコード・ ワンテスト | 審査員に有名女優や著名作家を招き、犬の芸のコンテストを開く |
ワン・ワン・ レコード大賞 | 犬の声を著名曲に吹き込んだレコードを販売する |
モードと犬の ファッション ショー 及び撮影会 | 犬と服装のコラボレーションを踏まえたファッション・ショーを行う 撮影会も同時開催 |
名犬の街頭行進 | 日比谷公園から東京駅八重洲口前、日本橋通りをパレードが更新する。 愛玩犬や使役犬、大型犬などが著名人と参加した |
愛犬の歌の発表 | 作曲家に依頼した犬の歌を警視庁音楽隊吹奏と児童が披露する |
名犬の展示解説 | 日本各地の名犬をステージに立たせ紹介 |
犬界功労者の 表彰 | 愛犬の友読者と全日本畜犬連盟が協力し、現役の犬界で功績のあった人を 選考表彰する |
誠文堂新光社の「愛犬の友」は現在まで続いている
愛犬の日を作るきっかけとなった、誠文堂新光社の「愛犬の友」。
実はこの愛犬の友は現代でも続いているんですよ!
愛犬の友の冊子は電子・紙冊子共に終了してしまいましたが、ブリーダーを検索できる「愛犬の友 ブリーダーズサイト」はまだ活動を続けています。
現在の運営元は誠文堂新光社ではなく、運営を引き継いだブリーダーサポート事業を展開するT&Tという会社です。
「愛犬の友ブリーダーズサイト」では、現在以下のような活動を行っています。
【愛犬の友 ブリーダーズサイトの活動内容】
- オンラインでブリーダーとお客様を繋ぎ子犬のマッチングを行う
- 引退犬等の里親譲渡を行う
- サイト上で交配犬を探しだす
- ドッグフードのネット通販「PoshPet」の利用提供
- 犬種選びの参考になる「犬種図鑑」を提供
- より良いブリーダーを探しやすくするために犬舎レポートを掲載 など
「愛犬の日」以外の犬にまつわる記念日
「愛犬の日以外にも、犬の日ってあるの?」
そう疑問を持っている方も、きっと多いことでしょう。
ここでは、犬にまつわる記念日を以下10個紹介します。
- 1月14日:タロとジロの日
- 3月23日:世界子犬の日(National Puppy Day)
- 4月8日:柴犬とおっさんの日
- 4月8日:忠犬ハチ公の日
- 5月22日:ほじょ犬の日
- 7月1日:ファシリティドッグの日
- 9月20日~9月26日:動物愛護週間
- 9月23日:動物虐待防止の日
- 11月1日:犬の日
- 11月22日:ペットたちに「感謝」する日
1月14日:タロとジロの日
1月14日はタロとジロの日。
この日は「南極物語」で知られる、タロとジロという名前の犬にちなんだ日なんです。
1956年に南極を観測船訪れた11人の隊員と、15頭の樺太犬たち。
1958年まで滞在するはずだったメンバーでしたが、厚い氷にはばまれて越冬を断念しました。
この時隊員たちはヘリコプターで救出されましたが、15匹の樺太犬は置き去りにされることに…。
犬たちの生存は、悪天候の中絶望的だといわれていました。
しかしその後1958年に南極を訪れたヘリコプターが、なんとタロ・ジロの姿を発見!
他の13匹は死んでしまいましたが、2匹はこの極寒の地で必死に生き抜いていたのです。
タロ・ジロが発見されたのが、1958年の1月14日。
これにちなみ、1月14日はタロ・ジロの日に制定されたんですよ。
3月23日:世界子犬の日(National Puppy Day)
世界子犬の日(National Puppy Day)は、アメリカで定められたペット業界に警鐘を鳴らすための記念日。
子犬の日…という呼び名は可愛らしく平和的に感じられますが、実は犬の命を脅かすペット業界の闇「パピーミル」の悪事を炙り出すために制定されたんですよ。
世界子犬の日は生まれてきた子犬たちに感謝をし、すべての犬が幸せに暮らせるよう以下の願いを込めて3月23日に開催されます。
【子犬の日に行われる活動】
- 命の売買やパピーミルを撲滅する活動
- 無計画及び強制的な交配の禁止を願う活動
- 捨て犬を減らし幸せな犬を増やすための呼びかけ など
4月8日:柴犬とおっさんの日
そもそもこのコミカルな名前の記念日を知らない方の方が、きっと多いことでしょう。
この記念日を制定したのはAMGエンタテインメントという、映像作品の制作・供給を行う株式会社です。
この会社が2019年6月に公開される、柴犬の魅力を伝える映画「柴公園」のPRを行うために柴犬とおっさんの日を制定。
4(し)8(ば)の語呂合わせで、公開日前の4月8日を記念日にしたのは面白い発想ですよね。
ちなみに映画の内容は、「柴犬とおっさんの日」の名前通り、柴犬を連れた中年男性たちが雑談をするだけという斬新なもの!
この映画が気になった柴犬好きの方は、ぜひ「柴公園」を観てみてくださいね。
4月8日:忠犬ハチ公の日
亡くなったご主人を渋谷駅で待ち続けるその忠犬ぶりに、映画などのメディアで心を打たれた方も多いはずです。
そんな忠犬ハチ公の日に制定されているのは、4月8日。
1934年の同日に、ハチ公の銅像が渋谷駅前に建てられたことを記念しこの記念日は制定されました。
忠犬ハチ公の日には、毎年ハチ公をしのぶ慰霊祭も行われているんですよ。
ちなみに、ハチ公の像は日本の3ヵ所に存在します。
- 渋谷駅前の像:待ち合わせ場所として有名な「お座り」の姿勢
- 東京大学農学部の前の像:主人の上野博士に飛びついている
- 博士の出身地「三重県津市」にある像:上野博士と見つめ合っている
ハチ公の物語に興味がある方は、ぜひ全国各地の銅像に会いに行ってみてくださいね。
5月22日:ほじょ犬の日
身体に障害のある人々を助けるのが、補助犬・介助犬と呼ばれるワンちゃんたち。
神奈川県横浜市にある「社会福祉法人日本介助犬協会」は補助犬・介助犬の認知度を高めるために、2002年に5月22日を介助犬の日にすると表明しました。
日本介助犬協会は肢体の不自由な人が快適に暮らせるよう、補助犬・介助犬を育成する協会。
以下のような活動を行い、良質な介助犬の育成を目指し日々業務に励んでいるんですよ。
【日本介助犬協会の活動内容】
- 良質な介助犬の育成
- 高度な知識・技術をもつ介助犬訓練者の養成
- 介助犬総合訓練センターの定期見学会や団体視察の開催
- 各種学校・施設・イベント等での介助犬に関する講演会の開催
- キャリアチェンジ犬のペットへの転向手続き
- 人と犬、両者の個性をマッチングする「With you プロジェクト」の実施
- 動物介在療法のためのDI犬(勤務犬)の貸与
- 虐待や性被害を受けた子どもが話をする際のサポートをする付添犬の派遣 など
肢体の不自由な人が快適に暮らせるよう頑張る介助犬の育成には、1頭につき約250万円かかります。
育成費用は気軽に寄附できるので、あなたも人のために働く介助犬にぜひ寄附をしてみてはいかがでしょうか?
7月1日:ファシリティドッグの日
7月1日は、ファシリティドッグの日です。
日本で初めてのファシリティドッグ「ベイリー」が静岡県立こども病院に常勤で働き始めた2010年7月1日を記念し、この日は制定されました。
毎年7月1日にはこれにちなみ、「認定NPO法人シャイン・オン・キッズ」がファシリティドッグのプログラムを啓蒙する活動が行われるんですよ。
「ファシリティドッグってなに?どんなことをするワンちゃん?」
そう疑問に思う方も、きっと多いことでしょう。
ファシリティドッグは、医療従事者と病院に勤務してお手伝いをする犬のこと。
臨床経験のある看護師「ハンドラー」に同伴し、ペアでさまざまな医療活動を行うんですよ。
ファシリティドッグが行う活動は、主に以下の3つです。
【ファシリティドッグが行う活動3つ】
- 病院に常勤し医療チームの一員として働く
- 患者さんとふれあいメンタルの管理を行う
- ハンドラーとペアで行動し患者の治療にあたる など
9月20日~9月26日:動物愛護週間
日本における動物愛護週間は、毎年9月20日~9月26日に「環境省自然環境局」によって開催されます。
日本に住む人が動物を愛し、適正な飼い方をできるようになるために、動物への関心・理解を深める目的でこの日は制定されました。
動物愛護週間には、以下のようなさまざまな行事が行われます。
【動物愛護週間に行われる活動の内容】
- 動物愛護週間ポスターの募集・作成
- 毎年動物愛護ふれあいフェスティバルなどの啓蒙イベントを開催
- 動物の愛護・管理における功績者への環境大臣賞の表彰 など
9月23日:動物虐待防止の日
「非営利一般社団法人日本動物虐待防止協会」が、2016年9月23日にこの日を制定。
この団体は「愛護動物虐待防止管理士」という資格の講習や資格発行をする団体です。
日本で行われる動物に対する虐待をなくすため、動物虐待防止を考えるサミットの開催などを行い日夜奮闘している人たちなんですよ。
日本動物虐待防止協会は、以下の「日本動物虐待防止協会・5カ条」をスローガンに虐待された動物の保護活動を行っています。
【日本動物虐待防止協会・5カ条】
- 虐待されている動物を救助するシステム作りと環境の保全を図る
- 命を慈しむ社会教育を推進し、普及啓発をする
- 保護した動物を譲渡する
- 動物虐待を防止するために必要に応じた活動内容を考察し実行する
- その他、この法人の目的を達成するために必要な事業
賛助会員になればこの協会を支援できるので、動物の虐待をなくしたい方はぜひ寄付をしてみてくださいね。
11月1日:犬の日
この語呂合わせが有名な記念日は、いつ・誰が制定したのか気になる方もきっと多いでしょう。
犬の日を1987年に制定したのは、「社団法人ペットフード協会」。
国内のペットフード販売・製造企業で構成されたこの団体は、「ペットとの幸せな暮らし」をスローガンに掲げ活動しています。
犬の日はその名の通り、犬について学び、彼らをかわいがる日。
この日には家族であるワンちゃんと楽しく過ごし、犬に心をこめて「ありがとう」と感謝の言葉をかけてあげましょうね!
ちなみに、犬の日の制定日は国によって異なります。
アメリカの犬の日は8月26日。この日は「National Dog Day」と呼ばれ、犬に感謝する日として制定されています。
どの国も、愛犬を思い犬に感謝する文化があると考えると、気持ちが温かくなりますね。
11月22日:ペットたちに「感謝」する日
実はこの記念日、「11(わんわん)」「22(にゃんにゃん)」の語呂合わせで制定されているんですよ!可愛らしいですよね!
ペットたちに感謝する日は、その名の通りすべての飼育動物に感謝しその関係を見直す日。
喜びや楽しみ、生きがいを私たちに与えてくれるかけがえのない存在が、ペットです。
日頃の感謝の気持ちを込めて、この日にはご褒美を与えたりお出かけをしたり…あなたが思う最高の形でペットへの愛情を伝えてみてはいかがでしょうか?
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近年加入者が増えていっているペット保険ですが、それでも現在の加入率はペットを飼っている方のおよそ16%程度にしかなりません。
ペットの治療費は全額自己負担となりますので、突然の病気による手術等で数十万円といった高額な費用がいきなり請求されてしまうことも珍しくありません。
しかし大切なペットには最適な治療を余裕を持って受けさせてあげたいですよね。
もしもの時、治療費の負担を少しでも軽減し飼い主やペットが治療に専念できるように、前もってペット保険に加入しておくことをおすすめします。
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愛犬の日の由来や制定の理由についてのまとめ
いかがだったでしょうか。
この記事のまとめは以下の通りです。
- 愛犬の日は5月13日に制定されている
- 5/13の愛犬の日は「全日本警備犬協会(ジャパンケネルクラブの前身組織)」の創立記念日であるとされていることが多いが、それは間違い!
- ジャパンケネルクラブ(JKC)は純粋犬の登録や普及、飼育励行や動物愛護のために活動する団体
- 5月13日が愛犬の日とされる本当の理由は、誠文堂新光社の当時の社長小川菊松が開催したイベントにある
- 愛犬の友の冊子は電子・紙冊子共に終了したが、ブリーダーを検索できる「愛犬の友 ブリーダーズサイト」はまだ活動を続けている
- 愛犬の日以外にも、犬にまつわる日はたくさん存在する