ペットというと犬や猫を想像しますが、カメやイグアナ、トカゲなどの爬虫類を飼育されている方も増加傾向にあります。爬虫類も加入できるペット保険がありますが、果たして爬虫類にもペット保険は必要なのでしょうか。この記事では、爬虫類がペット保険に加入する必要性やメリット・デメリット、かかりやすい病気などについて解説していきます。
この記事の目次
目次を閉じる爬虫類がペット保険に加入する必要性は?
すぐにペット保険を確認したい方はこちらから確認ができます。
保険会社 | 商品名 |
---|---|
SBIプリズム少額短期保険 | プリズムペット |
ペットブームで飼育が増えているのは犬や猫のみではありません。カメやイグアナ、トカゲなどの爬虫類も、飼育者が増加傾向にあると言われています。
爬虫類が加入できるペット保険がありますが、必要性がわからず、保険に入るのを躊躇している飼い主さんや、今は元気だから病気にかかったときに考えようと、ゆったり構えている方もいらっしゃるかと思います。
しかし、ペット保険は必要になってからでは加入が難しくなってしまうため、健康なうちからペット保険を検討する必要があります。
ここでは、
- 爬虫類がペット保険に加入するメリット
- 爬虫類がペット保険に加入するデメリット
爬虫類がペット保険に加入するメリット
ペット保険に加入することのメリットは、
- 治療費が備えられる
- 治療の幅を広げることができる
- 病院に行くハードルが下がる
爬虫類がペット保険に加入するデメリット
ペット保険への加入にメリットがある一方で、デメリットも存在します。
- 掛け捨てのため貯蓄性がない
- 全ての治療が補償されるわけではない
爬虫類におすすめな人気のペット保険を徹底解説!
保険会社 | 商品名 |
---|---|
SBIプリズム少額短期保険 | プリズムペット |
爬虫類が加入できるペット保険は限られており、Webから加入できる保険はSBIプリズム少短「プリズムペット」のみとなります(2023年3月現在)。
SBIプリズム少額短期保険株式会社「プリズムペット」には、カメ・イグアナ・フトアゴヒゲトカゲが加入できる「鳥類、爬虫類プラン」を用意しています。
それ以外にも「犬猫プラン」や「うさぎ等小動物プラン」もありますので、どんなペットを飼っている方にもおすすめです。
「プリズムペット」について
- 「プリズムペット」の特長とメリット・デメリット
- 「プリズムペット」のプラン別の補償内容
- 「プリズムペット」のプラン別の保険料
「プリズムペット」のメリット・デメリット
「プリズムペット」のメリット・デメリットについて解説していきます。
「プリズムペット」のメリット
- 補償割合が100%
- 保険料が変わらず、終身更新が可能
- 更新時に条件がつく可能性がある
動物種 | 年齢制限 |
---|---|
カメ | 満15歳未満 |
イグアナ、フトアゴヒゲトカゲ | 満10歳未満 |
「プリズムペット」のプラン別の補償内容
「プリズムペット」には2つのプランが用意されており、それぞれの補償内容を紹介します。
「プリズムペット」の「鳥類、爬虫類プラン」には2つのプランがあり、それぞれ保険料や保険金、補償内容が異なるため注意が必要です。プランを比較・検討して加入するようにしましょう。
以下の表では「鳥類、爬虫類プラン」の2つのプランの補償内容と保険料について紹介しています。※詳しい保険料、補償内容につきましては、重要事項説明書をご確認ください。
プリズムペット「鳥類、爬虫類プラン」
いつでもパックプレミアム | いつでもパックバリュー | |
---|---|---|
入院補償限度額/年間日数 | 10,000円/30日 | 5,000円/30日 |
通院補償限度額/年間日数 | 10,000円/30日 | 5,000円/30日 |
手術補償限度額/年間回数 | 60,000円/2回 | 30,000円/2回 |
診断書補償 | 10,000円/年間 | 10,000円/年間 |
「プリズムペット」の各プラン別の保険料
ここでは、「プリズムペット」の各プラン別の保険料をご紹介します。(今後改訂等により異なる可能性はございます。)
「プリズムペット」の詳しい特長や補償内容が知りたい方は、以下のボタンから資料請求をしてみて下さい!
爬虫類がかかりやすい病気と治療費用は?
ここまで爬虫類が加入できるペット保険について解説してきました。
しかし、カメなどの爬虫類はどのような病気にかかりやすく、その治療費がいくらかかるものなのでしょうか。ここでは、
- 爬虫類がかかりやすい病気とケガ
- 爬虫類が治療にかかった時の治療費一例
爬虫類がかかりやすい病気とケガ
カメなどの爬虫類がかかりやすい病気は、以下のようなものが挙げられます。
水カビ病
亀の甲羅や皮膚に白っぽいカビが生えたり、皮膚の炎症が起きるなどの症状が現れます。
原因は水質悪化・日光浴不足・ストレスなどで免疫力が低下している時に、軽い傷などで菌が繁殖することによります。
治療法は水質を改善して飼育環境を清潔にします。また、10%程度まで薄めたイソジン薬浴(消毒)をしてカビを除去し、日光浴で完全に体を乾燥させます。
代謝性骨疾患
手足の腫れや麻痺・痙攣、歩行困難、食欲不振、元気喪失、骨折、甲羅が柔らかくなるなどの症状が現れます。原因は不適切な餌、紫外線不足、運動不足、温度不足などによります。
治療法は日光浴や運動できる環境作り、カルシウムやビタミン補給ができるエサの改善などです。
その他、くる病・ハーダー氏腺炎・寄生虫感染症などにもかかりやすいです。いずれの病気も、治癒が遅い場合は動物病院で診察を受けましょう。
爬虫類が治療にかかった時の治療費一例
通院の回数が重なれば、治療費用の合計額も膨大になっていきます。
ここでは、SBIプリズム少短のデータを元に、爬虫類が治療を始めてから完治するまでに実際にかかった治療費用について紹介します。
イグアナが卵巣奇形種で通院をした際の治療費用
通院 | 治療費用 |
---|---|
1日目 | 5,775円 |
2日目 | 1,575円 |
3日目 | 6,825円 |
4日目 | 3,150円 |
5日目 | 4,725円 |
6日目 | 4,725円 |
7日目 | 6,825円 |
8日目 | 3,780円 |
9日目 | 5,775円 |
合計 | 43,155円 |
また、爬虫類の下痢での通院で17,618円、風邪で35,500円の治療費がかかっているというデータも確認できています。
ペットの治療は自由診療になるため、治療費は動物病院によってさまざまです。つまり、これらの治療費用はあくまで一例であり、治療費用がさらに高額になるケースもございます。
ペット保険は、必要になってからでは加入できないため、健康なうちから万が一に備えてペット保険に加入する必要があると言えるのではないでしょうか。
爬虫類のペット保険選びのポイント
ここまで爬虫類の病気などについて見てきましたが、ペット保険を選ぶ際のポイントはどのようなところにあるのでしょうか。
以下ではペット保険選びのポイントについて
- 新規加入できる年齢制限には注意しよう
- 補償内容と保険料のバランスを確認しよう
- ランキング結果のみを鵜呑みにしないようにしよう
- プランに迷ったら資料請求や口コミを参考にするのもおすすめ
爬虫類のペット保険選びのポイント①:新規加入できる年齢制限には注意しよう
ペット保険では、新規加入できる年齢に制限を設けています。新規加入できる年齢を超えてしまうと、保険に加入することができません。
そのため、ペット保険に加入する際には、飼っているカメやイグナなどペットの年齢を確認し、年齢制限に引っかかっていないかを確認することが必要です。
契約後に、年齢が異なることが判明した場合、契約が解除となる可能性もございますので、 もし正確な年齢が不明な場合には最寄りの動物病院で推定年齢を調べてもらうようにしましょう。
爬虫類が加入できるペット保険は、SBIプリズム少短「プリズムペット」の「鳥類、爬虫類プラン」が対象となります。
爬虫類がペット保険に新規加入できる年齢は爬虫類の種類ごとに異なり、カメの場合は「生後30日から満15歳未満」、イグアナ・フトアゴヒゲトカゲは「生後30日から満10歳未満」が新規加入可能年齢と定められています。
カメの平均寿命は約30年と長生きなので、他のペット種類に比べて新規加入可能年齢が長いのが特長です。
飼育している爬虫類が高齢になり、健康状態が悪化するとペット保険に加入できなくなるケースもあるので、健康なうちに早めに加入すると良いでしょう。
爬虫類のペット保険選びのポイント②:補償内容と保険料のバランスを確認しよう
爬虫類が加入できるペット保険には、さまざまなプランがあり、そのプランの補償内容によって、支払う保険料も異なってきます。
保険料の安さのみで保険を決めてしまっては、十分な内容ではなかったということもあり得ますので、保険料のみではなく、しっかりと補償内容も確認する必要があります。
安心できる補償内容で、かつ、払い続けていける保険料であるのか、そのバランスをしっかりと確認しましょう。
爬虫類のペット保険選びのポイント③:ランキング結果のみを鵜呑みにしないようにしよう
人気やおすすめのランキング結果のみを鵜呑みにして決めてしまうことは避けましょう。
ランキング結果がいいからと言って「いい保険」ということではありません。逆に、ランキングの結果が低いからといって「悪い保険」ということでもありません。
補償内容を確認せずにランキングの結果のみを鵜呑みにして加入してしまうと、治療が必要になっていざ保険を利用しようとした時に、保険の不足点に気付くでしょう。
しかし、治療が必要になってから保険の不足点に気付き、保険の見直しでは遅いのです。ペット保険では基本的には既往症や加入前から疑いのある内容は補償対象外となるため、健康なうちからご自身で選んで納得した保険に加入しておく必要があるのです。
そのため、人気やおすすめのランキング結果のみを鵜呑みにしないということがポイントになります。
爬虫類のペット保険選びのポイント④:プランに迷ったら口コミを参考にするのもおすすめ
保険を検討する際には、まずHPなどで補償内容等を比較すると思います。また、実際に加入している人の口コミを参考に決めるという人も多くいます。
ペット保険についてはインターネットで検索してみると口コミサイトや比較サイトが多数あります。もちろん口コミだけでは、実際に自分の飼っているペットに合っているのか判断が難しいこともあります。
まずは、口コミを参考に気になった保険の資料を請求してみるのもおすすめです。
爬虫類のペット保険加入時に注意が必要なこと
爬虫類がかかりやすい病気について説明しましたが、飼育環境を清潔にして栄養のあるご飯を与えれば、病気になりにくく長生きする傾向があります。
ただし、カメの平均寿命は約30年、イグアナは約15年と長いため、病気やケガをした時の治療費がかさむ傾向があります。そのため、長生きに備えてペット保険に加入しておくと安心です。
爬虫類を対象としたペット保険は限られており、Webから加入できる爬虫類のペット保険は、前述の通り、SBIプリズム少短「プリズムペット」の「鳥類、爬虫類プラン」のみです。
この商品を元に、以下の内容について説明していきます。
- 先天性の病気などは補償対象外になるので注意が必要
- 病気になってからでは加入できない
爬虫類の先天性の病気などは補償対象外になってしまう
爬虫類が加入できるSBIプリズム少短「プリズムペット」では、先天性の障害またはこれらに起因する病気などは補償対象外と定められています。
飼育環境を清潔にして栄養のあるご飯を与えれば、病気をすることは少ないです。
しかし、飼育環境を整えても、クル病(甲羅の病気)・ハーダー氏腺炎(眼の病気)・外部寄生虫症(皮膚病)などに罹りやすい亀は、先天的な疾患を抱えている可能性があり、治療費がかさむ懸念があります。
ペット保険の加入時期を検討しているうちに、先天性疾患の症状が現れてしまうと、加入できなくなるケースもあります。そのため、ペット保険は健康なうちに早めに加入しておくと安心です。
病気になってからでは加入できない
何かしら通院をしてからや、病気になってからペット保険の加入を検討する方もいらっしゃいますが、残念ながら保険が必要になってからでは加入できません。
ペット保険加入前からの通院内容や、疑いのある内容に関しては、補償対象外として加入が認められるか、もしくは、加入自体をお断りされる可能性が非常に高いです。
ペット保険の加入条件には健康体であることが挙げられるため、保険が必要になってからの検討では遅く、希望する保険にご加入できないかもしれません。
そのため、健康なうちから保険を検討することが必要と言えます。
まとめ:爬虫類の保険加入には選び方が大事
爬虫類のペット保険の必要性やかかりやすい病気について説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。
今回の記事のポイントは、
- 爬虫類におすすめな人気のペット保険はSBIプリズム少短「プリズムペット」
- 突然大きな治療が必要になることもあるため、ペット保険に加入すると安心
- 爬虫類のペット保険への新規加入可能年齢は種類によって異なる
- 先天性疾患は補償対象外となるペット保険が多い