内容をまとめると
- 文鳥の種類によって寿命や性格に明確な差はない
- 色素の薄い種類は病気になりやすい
- 文鳥の医療費は保険適用されないので、もしもの時に備えてペット保険に加入しておくと安心
文鳥はどの種類もとても人に懐きやすい鳥でペットとして飼いやすいです。そこで今回は文鳥の人気な9種類に焦点を当て、身体の色の特徴や性格、寿命や値段を紹介します。後半では飼育方法やかかりやすい病気も紹介するのでぜひ最後まで読んでみて下さい。
この記事の目次
目次を閉じる文鳥を種類ごとに紹介!特徴や値段についても解説
文鳥は、インドネシア原産のスズメ目に分類される鳥類で、英名を「Java sparrow(ジャワ島のスズメ)」といいます。江戸時代初期に輸入され、ペットとして飼育されてきました。明治時代に入ると「文鳥の町」として知られる愛知県弥富市で白文鳥が誕生し、人気が全国に広がりました。
文鳥の特徴は
項目 | 解説 |
---|---|
寿命 | 約8~10年 |
性格 | ①明るく人懐っこい
②愛情深く寂しがりや ③好き嫌いが激しい |
体長 | 14cm~15cm程度 |
体重 | 20g~25g程度 |
鳴き声 | 小さめ |
その他 | 寒さに弱い 丈夫 |
文鳥の性格は基本的に臆病で寂しがりです。時間をかけて育ててあげれば、飼い主にしっかりとなついてくれますよ。文鳥は種類を問わず鳴き声も控えめで体も丈夫なためペット初心者にも飼いやすい小鳥です。
文鳥の種類は約10種類あると言われています。性格や寿命についてはこの10種類の間にほとんど差はありません。
10種類ある中でも今回「MOFFME」では、
- ノーマル文鳥
- 桜文鳥
- 白文鳥
- シルバー文鳥
- シナモン文鳥
- クリーム文鳥
- アルビノ文鳥
- アゲイト文鳥
- ブルー文鳥
文鳥を種類ごとに解説していくのでぜひ参考にしてくださいね。
文鳥の原種に近い「ノーマル文鳥」
極めて文鳥の原種に近いのが「ノーマル文鳥」という種類の文鳥です。
体は全体的に灰色で、頭としっぽが黒く、頬が白いのが特徴です。腹部は薄くピンク色になっており、くちばしは濃いピンクです。アイリングがほぼ真っ赤なのがノーマル文鳥の大きな特徴であり、全体的な配色がはっきりしています。ペットとしての人気も高いです。
値段は1,500円~2,000円前後です。
胸の模様が美しい「桜文鳥」
初心者でも飼いやすくおすすめなのが「桜文鳥」と呼ばれる種類の文鳥です。
桜文鳥は「ノーマル文鳥」とこれから紹介する「白文鳥」を掛け合わせて誕生した種類であり、二つの特徴を引き継いるため、ノーマル文鳥の黒い体に白い羽が混ざっているのが特徴です。白い毛によるまだら模様が桜の花びらのように見えるため、桜文鳥という名前になったと言われています。
桜文鳥は1羽ずつ若干模様が違いますので、個性的な文鳥です。
値段が2,000円~3,500円とノーマル文鳥より若干高くなります。
真っ白なカラダが特徴の「白文鳥」
「白文鳥」と言われる種類の文鳥は、全身が白色の羽毛で覆われているのが特徴です。
これは、色素を抑える遺伝子の影響から羽毛が白くなったと言われています。白文鳥は日本が発祥とされており、海外でも人気のある文鳥です。
値段は2,500円~4,000円程度となっています。
真っ白な体はかわいらしく、また飼い主にも懐き飼育のしやすさからも女性に人気が高い種類です。
美しい灰色が特徴の「シルバー文鳥」
「シルバー文鳥」の色はノーマル文鳥を少し薄くした感じです。
シルバー文鳥は1980年代にシナモン文鳥と同じく、ヨーロッパで生まれています。頭の部分が少し濃い灰色で、体は薄い灰色です。ただこれについては個体差も大きく、濃い色の個体もいれば、薄い色もいます。
値段は5,000〜9,000円と、こちらも比較的高い種類です。
綺麗なブラウンの体を持つ「シナモン文鳥」
茶色い体と赤い目が特徴的なのは「シナモン文鳥」です。
シナモン文鳥は1970年代にヨーロッパで誕生しました。頭としっぽが濃い茶色で、翼は薄い茶色をしています。黒い色の下になるメラニン色素を持っていないため、体の色が薄く、目が赤いのが大きな特徴です。
シナモン文鳥は値段が5,000円~6,500円前後で、他の文鳥よりも割高ですが寒さに強く、特に寒い地域で飼育するにはおすすめの文鳥です。
クリームのような淡い色味の「クリーム文鳥」
シナモン文鳥を全体的に薄くしたような淡い色が特徴的な「クリーム文鳥」。
シナモン文鳥よりも、白の色合いが強いものが分類されます。複数の種類を掛け合わせて作られた品種です。黄色みが薄く、ベージュ寄りのクリーム色の羽毛が特徴的で、落ち着いた色彩です。おなかの下半分は薄い赤茶色をしています。瞳がシナモン文鳥と比較して薄い赤色であることも見分けるときのポイントです。
クリーム文鳥は希少性から、値段は10,000円〜13,000円と高めです。
色素を持たない「アルビノ文鳥」
「アルビノ文鳥」は色素を全く持たない白い文鳥です。
白文鳥と似ていますが、白文鳥は目が黒いことに対して、アルビノ文鳥は目が赤いことが特徴です。突然変異で黒の色素が欠如した結果、身体が白くなったものであり、白文鳥のように遺伝で真っ白な姿になっているわけではありません。劣性遺伝子の影響で、体が弱い個体が多いといわれています。
遺伝的に劣性で無事に生まれてくることも難しいため、値段は10,000円~17,000円と高めです。
シナモンとグレーの色合いが調和する「アゲイト文鳥」
「アゲイト文鳥」は頭が赤褐色、胸からお腹にかけてはのシナモンとグレーの色合いをした文鳥です。
アゲイトとは「瑪瑙(めのう)」という宝石のことです。瑪瑙の断面はさまざまな色が調和していることから、アゲイト文鳥と名付けられました。目は赤い色をしています。品種として固定化されていないため、見かけることはほとんどない珍しい色の文鳥です。遺伝子的に不安定なため、体が弱いといわれています。
値段は色の出方により左右されますが、10,000円以上となっています。
青みがかった色味が美しい「ブルー文鳥」
ノーマル文鳥と比較し、赤みが少なく、青みが強いのが「ブルー文鳥」です。
頭と尾羽の色はノーマルカラーに近い濃いめのグレー、胸から腹にかけては青みがかったグレー1色の文鳥です。ダークシルバー文鳥として販売されていることもあります。
品種として固定化されておらず、その他の希少種以上に希少性の高い種類の文鳥なので、出会えることはかなり稀といえるでしょう。
値段は10,000円以上で、その希少性から数万円の値が付くこともあります。
文鳥のお迎え方法
- ペットショップで購入
- 鳥専門店で購入
- ブリーダーから購入
- 知人などから譲り受ける
- 保健所や保護施設から譲り受ける
文鳥の選び方のコツ
文鳥を選ぶ際、「種類やカラーによって選び方やコツがあるの?」と疑問に思いませんでしたか?
文鳥はもともと丈夫で育てやすい小鳥です。しかし、種類やカラーによっては注意が必要です。
ノーマル(原種)に近い桜文鳥や白文鳥は丈夫な子が多いため、初心者には特におすすめです。
イノ系(目が赤い)やアルビノなどの色素が薄い種類は日光に弱く、体が弱い傾向があります。シルバーやシナモンなどの色変わり品種も、近親交配が多いため体が弱いと言われています。
健康な文鳥を選ぶポイントは
- 元気が良い
- 目がパッチリと開いている
- 体や頭が他の雛より大きいこと
ことが挙げられます。また、羽や足が綺麗で、糞の状態も良好そうなものを選びましょう。1羽が病気だった場合、他の雛にも感染する可能性があります。調子が悪そうな雛がいる場合は、そのお店での購入は控えましょう。
最終的に、文鳥選びはあなたの好みとフィーリングが最も重要です。神経質になる必要はありません。種類やカラーによる特性を理解した上で、心から気に入った文鳥を選べば、それが最高の選択になるはずですよ。
文鳥の正しい飼育方法は?飼うときに必要なものを紹介!
文鳥を飼う前に必要なものを一式揃えておく必要があります。
以下に飼育に最低限必要なものを一覧にしてまとめましたので、参考にしてみて下さい。
【飼育に最低限必要なもの】
- 鳥かご(ゲージ)
- 巣箱
- 止まり木
- ヒーター
- 菜差し
- 水浴び用の容器
ケージ・止まり木やヒーターを用意する
ゲージは必ず「1羽につき1つ」用意しましょう。
文鳥(特にオス)は縄張り意識が強く、同じゲージで2羽以上飼育してしまうと攻撃を繰り返すようになります。不用意な争いを避けるために必ず1羽1つのゲージを用意してあげて下さい。
なおゲージの大きさは高さが35cm~45cm程度、奥行きが30cm~40cmあれば問題ないでしょう。
文鳥は小さい種類の鳥であるため、ゲージも小さくしがちですが、あまり小さいと毛づくろいなどをするスペースがなくなりストレスをためてしまうため、ある程度余裕を持ったものを選ぶのがおすすめです。
また、動き回って遊べるように止まり木も用意してあげましょう。止まり木は12mm前後のもので問題ありません。
最近では自然の木に近い形のものもあり、飼われる文鳥が気に入ったものを使ってあげて下さい。
なお、一般的に文鳥は寒さに弱いため、ヒーターなどを用意してあげると良いでしょう。
ゲージに入れるタイプも販売されていますのでゲージの購入時に一緒に検討してみて下さい。
文鳥におすすめの餌
餌は文鳥専用のフードが売っていますので、基本の食事は文鳥専用のフード与えてあげましょう。また、専用フードの他に野菜なども与えてあげるとバランスよく栄養が取れるためおすすめです。
文鳥用または小鳥用品の菜差しを購入して、そこに「小松菜」「チンゲン菜」「豆苗」などの青菜を入れてあげると喜びます。
定期的な放鳥や水浴びが必要
文鳥は定期的な放鳥や水浴びが必要な種類の鳥です。そのため、水遊び用の容器は”飲み水用器”とは別に購入しておくと良いでしょう。
水遊び用の容器は、できれば大きなものを選んであげて、遊んでいるときにストレスがかからないようにしてあげて下さい。
また、ゲージから出して遊ばせる場合は、必ず窓やドアをしっかり閉めてからゲージを開けるようにしましょう。
文鳥は好奇心旺盛な種類の鳥なので、狭いところに入ったり、飛び回ったりします。不必要な怪我をさせないためにも、目を離さないようにして下さい。
飼う前に知っておきたい!文鳥がかかりやすい病気とは?
文鳥はかかりやすい病気がいくつか存在しますので、飼う前に確認しておく必要があります。
【文鳥がかかりやすい病気】
- 気道炎
- 卵つまり
- 毛引き症
- 栄養性脚弱証
- コクシジウム病
文鳥でも加入できるペット保険を検討してみては?
万が一のために文鳥をペットとして迎え入れる際に、文鳥でも入れるペット保険を検討してみることをおすすめします。
ペットの治療には人間と違い健康保険の適用がありません。つまり、治療費を全額負担する必要があります。治療費は決して安いものではありませんので、治療費の全額負担は思いのほか大きい出費となります。
入院が必要な場合、平均で1日あたり5,000円、手術が必要な際には100,000円の費用がかかります。
「文鳥の治療してあげたいけれど、十分なお金がなく満足な治療を受けさせてあげられない、、、」
ということが起こらないようにペット保険の検討をしてみてはいかがでしょうか。
これから文鳥を購入しようと考えている方は、1度ペット保険に目を通してみることをおすすめします。
「基本的なペット保険のことについて知りたい」
「ペット保険に加入するメリット、デメリットについて知りたい」
そんな方は以下の記事をご覧ください。
文鳥の種類に関するまとめ
文鳥の種類ごとの特徴などについて解説しました。
今回のポイントは
- 人気な文鳥の5種類「ノーマル文鳥」「桜文鳥」「白文鳥」「シナモン文鳥」「シルバー文鳥」は見た目が全て特徴的
- 文鳥を飼う前に飼育環境を整えることが大切
- 文鳥の医療費は保険適用されないので、もしもの時に備えてペット保険に加入しておくと安心
文鳥は明るく活発で、飼い主が大好きな性格ですが、その反面寂しがりやで繊細なので買う際には十分に愛情を注いであげて下さい。
また、この記事を読んで文鳥を飼ってみたいと思われた方は、環境を整えて迎え入れるためにもペット保険なども併せて検討してみて下さい。
MOFFMEでは、他にも読んでおきたい文鳥や保険に関する記事が多数掲載されていますので、是非ご覧ください。