内容をまとめると
- コンゴウインコの平均寿命は50年程度
- 長寿なので飼う際に覚悟が必要
- コンゴウインコの医療費は保険適用されないので、もしもの時に備えてペット保険に加入しておくと安心
色鮮やかでカラダも大きく南国のインコとして有名なコンゴウインコですが、ペットとして向いているのでしょうか。今回この記事ではコンゴウインコの平均寿命や性格、飼育方法や長生きさせるコツを紹介します。かかりやすい病気等も紹介するのでぜひ最後まで読んで下さい。
この記事の目次
目次を閉じる世界最大級のインコ!コンゴウインコの平均寿命や性格を紹介!
- コンゴウインコの平均寿命は?
- コンゴウインコの性格は?おしゃべりできる?
- コンゴウインコはペットに向いている?
- 長生きさせるコツや注意点は?
- コンゴウインコを飼うために必要なアイテムは?
- かかりやすい病気やその原因は?
コンゴウインコの寿命とても長いので飼う際には注意が必要
コンゴウインコの平均寿命は約50年です。
中には118年以上生きるコンゴウインコもいます。
日本でよくペットとして飼われているセキセイインコの平均寿命が約7年だということを考えるととても寿命の長い鳥だと言えます。
同じ「インコ」という名前を持つからといって似たような寿命だろうと考えるのはとても危険です。
飼い主の方が先に亡くなってしまうというケースもありますし、飼う前には最後まで飼えるのかということを検討しておくことが大切です。また、引き取ってくれる人を探しておくのも良いでしょう。
コンゴウインコの年齢を人間に換算すると何歳?
比較的寿命が長いと言われている鳥類のなかでも特に長命のコンゴウインコ。
飼い始めたら一生お付き合いするつもりで責任を持ってお世話をしましょう。
平均寿命は50年と言われていますが、人間に換算すると何歳になるのかも気になりますね。
コンゴウインコの年齢を人間に換算
コンゴウインコの年齢 | 人間の年齢に換算 |
---|---|
1歳 | 10歳 |
2~3歳 | 20歳 |
4~10歳 | 21~29歳 |
11~30歳 | 30~45歳 |
21〜40歳 | 46~55歳 |
41〜50歳 | 56〜65歳 |
51〜60歳 | 66〜90歳 |
表の数値はあくまで参考程度のものですが、幼年期の成長が著しく2~3歳で大きく成長することが分かります。
その後の成長の幅は落ち着きますが平均寿命を過ぎると病気をしやすくなりますので、特に注意して飼育しましょう。
補足:100年以上生きたコンゴウインコがいる?
コンゴウインコの平均寿命が50年であることを紹介しましたが、実は118年以上も生きたコンゴウインコがいたと言われています。
今もイギリスのガーデンセターで生きているコンゴウインコは1899年に生まれました。
さらに驚かされることにその飼い主は最も偉大なイギリス人と言われているチャーチル元首相だったそうです。
チャーチル元首相は1930年代に義父からコンゴウインコを譲り受けて飼い始めたようです。
亡くなった後、コンゴウインコは適切な施設で保護されたそうですがチャーチルの口まねをすることもあったという話が残っています。
真偽のほどははっきりしないところもありますが、このような逸話からもコンゴウインコの寿命がとても長いことが分かります。
コンゴウインコを長生きさせるコツや注意点は?
コンゴウインコの平均寿命は50年と長生きする鳥であることを紹介してきました。
100年を超えて生きるコンゴウインコもいるほどで、鳥の中でというよりペット全体を見てもかなり寿命の長い部類に入るでしょう。
比較的体も丈夫で飼いやすいコンゴウインコですが、健康に長生きさせるためには適切に飼育する必要があります。
コンゴウインコを長生きさせるコツとして
- 放鳥・日光浴
- 気温管理
があります。
これらについて詳しく解説しますので一日も長くコンゴウインコと過ごせるようにぜひ参考にしてください。
放鳥・日光浴を欠かさず行う
寒さに弱いのでしっかり気温管理する
また、南国の鳥ではありますが近年日本の夏はとても暑いので、暑さの対策も欠かせません。
20度程度の室温を保つようにしましょう。場合によってはエアコンを使うことも必要です。
温厚で好奇心旺盛といわれるコンゴウインコの性格とは?
コンゴウインコの性格は温厚で好奇心旺盛だと言われています。
さまざまな物に興味を持ち、それが行き過ぎるといたずらをしてしまうこともあります。
体が大きいため噛む力も強く、ちょっとしたいたずらが大きな怪我や事故につながることもあります。そのようなことがないように日頃からしっかりしつけをすることが大切です。
人に良く慣れるので、小さい頃から愛情を持って育てればしつけはスムーズにできます。
信頼感を得られればよいパートナーになってくれるでしょう。
コンゴウインコは賢い?お喋りできる?
穏やかで人によくなつくコンゴウインコですが、とても頭が良いことも知られています。
その知能は人間の2~3歳の子供並とも言われています。
そのためしつけはしやすいのですが、逆にいたずらをした時に許してしまうとやっていいことだと理解してしまいます。やってはいけないことをした時はしっかり注意しましょう。
人のものまねをしたり言葉を覚えたりすることも得意です。
特に言葉は何度か教えると覚えてしまうので、鳥とお喋りを楽しみたい人にはおすすめの鳥です。
愛情をかけて育てれば最良のコンパニオンバードになってくれるでしょう。
また、人間の言葉以外にも生活の電子音なども覚えてものまねするのでアラームのものまねをして飼い主を驚かせることもあるようです。
コンゴウインコはペットとして向いている?
とても賢くおしゃべりもできるコンゴウインコ。飼ってみたいと考える人も多いと思います。
コンゴウインコはペットに向いているのでしょうか?
コンゴウインコを飼うためにはいくつかの条件があり、その条件をクリアしないと飼うのは難しいと言えます。
広いスペースがある
コンゴウインコは大型の鳥のためケージも大きく、部屋の中で放鳥する際にもある程度のスペースが必要です。
防音対策ができる
鳴き声がかなり大きいので、集合住宅での飼育は難しいかもしれません。
長く飼育できる
寿命が長いため、一生付き合うつもりで飼う必要があります。
これらの条件を満たすことができるなら、愛情深いコンゴウインコをペットとして迎えることで人生が豊かになることが約束されるでしょう。
コンゴウインコの飼育方法や飼う際に必要なものとは?
南国らしい鮮やかな羽の色に穏やかな性格のコンゴウインコ。
大型の鳥なので家庭で飼育するには少しハードルが高いです。
それでもよくなついてかけがえのないパートナーになってくれるコンゴウインコをいつか飼いたいと思う人も多く、愛鳥家の間では憧れの鳥でもあります。
ここではコンゴウインコを飼う際に気になる
- コンゴウインコの値段
- 飼うのに必要なアイテム
- コンゴウインコのおすすめの餌
について詳しく解説します。ぜひ参考にしてください。
コンゴウインコの値段は10万円以上
コンゴウインコはペットショップなどで購入できますが、購入できるショップはかなり限られています。
購入するには鳥専門のペットショップを探すといいでしょう。
コンゴウインコの値段は10万円以上と言われています。
コンゴウインコの価格は他の鳥と比べるとどうなのでしょうか?
家庭でペットとしてよく飼われている他の鳥の価格を紹介します。
他の鳥と比べるとかなり高額に思えるかもしれませんが、長寿のため一生のパートナーになってくれることを考えると納得のいく価格かもしれません。
以下の記事で人気のインコについて紹介しています。他のインコを見たいという方は参考にしてください。
飼育にはケージ・床材や止まり木などが必要
コンゴウインコを飼育するのに必要なアイテムを紹介します。
ケージ
体の大きいコンゴウインコが羽を広げられるようなフライトケージといった大型のケージが必要です。
力の強いくちばしでかじることもあるので頑丈なつくりのケージを選びましょう。出入り口のロックもしっかりしたものでないとこじ開けてしまいます。
床材
ケージの下に敷いておくと。掃除が楽になります。新聞紙やキッチンペーパーなどが利用できます。
止まり木
ケージに付属しているものを利用することもできますが、たいていの場合すぐにボロボロになってしまうのでケヤキなどでできた頑丈なものを用意しましょう。
餌はインコ用フードを中心にするがおすすめ
コンゴウインコはどのような餌を食べるのでしょうか?
基本的にはインコ用のフードを中心に与えるといいでしょう。
ペレット
人工の固形の餌です。大型インコ用に栄養バランスが整えられたペレットもあります。
人工のものなので商品によって好き嫌いがあります。何種類か試してみるといいでしょう。
ミックスシード
穀類や種子などが混ぜられた餌です。自然の食べ慣れたものなので喜んで食べます。
くちばしで噛む力が強いので、殻付きのものでもかみ砕いて食べます。噛むことがストレス解消にもなります。
クルミや落花生などを喜んで食べますが、脂質が高いので与え過ぎには注意しましょう。
飼う前に知っておきたい!コンゴウインコがかかりやすい病気は?
コンゴウインコは比較的体が丈夫で病気にかかりにくいと言われています。
それでも高齢になるとどうしても病気がちになってしまいます。
あらかじめコンゴウインコがかかりやすい病気について知っておくことで病気のサインにいち早く気づき早期から治療をすることができます。
ここではコンゴウインコがかかりやすい病気について紹介します。
かぜ
くしゃみ・鼻水などの症状が出ます。体力低下時にかかりやすいと言われています。
保温をしっかりとして栄養を与え体力を付けましょう。
そ嚢炎
嘔吐や首の付け根の腫れなどの症状が現れます。
衛生状態が悪い時にかかることが多いので、水や餌を放置して腐敗させないようにしましょう。
マイコプラズマ病
鼻炎や副鼻腔炎などの症状が現れる呼吸器疾患で、マイコプラズマ菌の感染が原因とされています。
腺胃拡張症候群
インコなどの鳥類は2つの胃をもっていますが、1つ目の胃が拡張してしまう病気です。嘔吐や食欲不振などの症状が現れます。
鳥ボルナウィルスの感染が原因とも言われていますが、はっきりとは分かっていません。
その他
腸炎・脂肪過多症・甲状腺腫などの病気にもかかりやすいと言われています。
鳥類でも入れるペット保険を検討してみては?
万が一に備えてペット保険に加入するのも良いでしょう。
ペット保険に加入すると治療費を一定の割合で負担してくれるので、経済的な負担が軽減されます。
以前は犬や猫が対象の保険がほとんどでしたが、最近では鳥が対象のペット保険も増えています。
次のチェック事項を参考に自分に必要な補償と保険料のバランスを考えて考えてペット保険に加入するといいでしょう。
ペット保険のチェック事項
- 通院は補償されるか?
- 補償割合はどれくらいか?
- 補償の上限金額・回数は?
- 特約は付けられるか?
- 保険の継続期間はいつまでか?
また、新規加入できる年齢に制限がある商品もあるので、飼い始める際に加入するといいでしょう。
以下の記事でインコが加入できるペット保険について解説しているので、気になる方は参考にして下さい。
コンゴウインコの寿命まとめ
この記事ではコンゴウインコの寿命や性格について詳しく解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
今回の記事のポイントは
- コンゴウインコの寿命は50年
- 性格は温厚で好奇心が旺盛
- コンゴウインコを飼うのは簡単ではないが良いパートナーになる
- 長生きさせるコツは放鳥・日光浴・気温管理
- コンゴウインコに合った頑丈なケージや止まり木が必要
でした。
とても良く人に懐きコンパニオンバードとしても人気があるコンゴウインコ。大切に育てたいですね。
体は丈夫だと言われていますが、マイコプラズマ病などかかりやすい病気もあるので病気の知識も持っておく必要があります。
また、大型の鳥類を見てくれる動物病院が少ないので、飼い始める時にコンゴウインコを診察してくれる病院を探しておくといいでしょう。
万が一に備えてペット保険に加入することも大切です。さまざまなプランがあるのでしっかりと調べた上でペット保険に加入しましょう。
MOFFMEではコンゴウインコやペット保険に関する記事を多数公開していますので、ぜひ参考にしてください。