内容をまとめると
- うさぎの平均寿命は約7~8歳だが、10歳以上生きることもある!
- 5歳ごろから老化が始まり病気にかかりやすくなる
- ペットの治療費は全額自己負担になるので、ペット保険への加入がおすすめ!
- 病気になってから、高齢になってから、ではペット保険に加入できないため若い健康なうちから検討しよう!
鳴き声が小さく、おとなしい性格の子が多いことからペットとしての人気が高まっているうさぎ。自分の家にお迎えしたら、できるだけ長い時間を一緒に過ごしたいですよね。ちなみに、ギネスに登録されている世界記録はオーストラリアの野うさぎ「フロプシー」が記録した18年と327日!ギネス級となればここまで長生きすることもあるんですね。この記事では、「うさぎの平均寿命」と、「幸せに長生きしてもらうためのポイント」を解説します!
この記事の目次
目次を閉じるうさぎの平均寿命は何歳?【MOFFME独自調査も公開!】
うさぎの平均寿命は「ペット」として飼育されているうさぎと、「野生」で生きているうさぎとで大きく異なります。
まずペットうさぎの平均寿命は一昔前まで「5年程度」と言われていましたが、今では平均寿命は「7〜8年」と伸びてきていて、中には10歳以上生きるうさぎも珍しくありません!
MOFFMEでもうさぎの寿命に関して独自調査をした結果、うさぎの平均寿命は7.6歳であることがわかりました。
平均寿命が10歳以上と回答した方も25.3%と多く、うさぎの平均寿命が「5歳程度」からはかなり伸びてきていることが、MOFFMEの調査結果からもわかるかと思います!
外飼い・野生のうさぎの寿命は短い傾向にある
外飼いをしているうさぎ・野生で生活しているうさぎの平均寿命は短い傾向にあり、寿命は3年前後です。中には3年も生きることができずに1〜2年ほどで命を落としてしまううさぎも少なくありません。
ペットで飼育されているうさぎと比較して、外飼い・野生のうさぎの寿命はなぜ短いのでしょうか。
その理由には
- うさぎの外飼いは飼育環境を整えることが難しい
- 野生のうさぎは寿命を全うする前に肉食動物に食べられてしまう
ペットのうさぎの平均寿命が伸びた理由
以前までは「5歳程度」だった平均寿命は、なぜ「7〜8年」と伸びてきているのでしょうか?
その理由はいくつかあります。
- うさぎ用ペットフードの研究開発が進んでいること
- うさぎ向けの医療が発達・うさぎを診れる獣医師さんが増えてきたこと
- うさぎの飼育に関する正しい知識を持つ飼い主さんが増えたこと
うさぎの寿命の最長ギネス記録は何年?
「世界一」の功績である「ギネス記録」には、うさぎの寿命も登録されています。
寿命の最長のギネス記録はなんと18歳10ヶ月!うさぎの平均寿命である「7〜8歳」を大幅に超える年数を生きたことが記録として残っています。
このギネス記録は、オーストラリアに暮らしていた、元々は野生で生活をしていたうさぎが保有しています。
うさぎの年齢は人間で言うと何歳になるの?
ここまで、うさぎの平均寿命や寿命の最長のギネス記録についてご紹介してきました!
うさぎの平均寿命である「7〜8年」や、ギネス記録である「18歳」とは、人間の年齢に換算すると、何歳程度に当てはまるのでしょうか?
うさぎの年齢ごとに「人間でいう何歳で、どんな時期なのか?」を知ると、自然とうさぎの状態もわかりやすくなりますので、ぜひこの機会に覚えておきましょう!
下記のグラフは、「うさぎの年齢を人間の年齢に当てはめた時に何歳となるのか」を表したグラフになります。
このように、1歳になる頃には人間で言うと20歳にまで急成長し、その後はゆっくりと歳を重ねていくんですね!
平均寿命と言われる7〜8年では「60歳」、9年目ともなれば「70歳」と、人間で言えば高齢者の仲間であり、ギネス記録である「18歳10ヶ月」は人間の年齢で言うとなんと「125歳」に該当するんです!
ではその天寿を全うするまで幸せに生きてもらうためには、どのようなケアが必要なのでしょうか。
誕生から1年目「成長期」
うさぎにとって「赤ちゃん」と言える時間は驚くほど短く、1年もたてば立派な大人うさぎです。人間にとっても快適な暮らしができるよう、この時期にしっかりとしつけを行いましょう。
また、去勢手術・避妊手術もこの時期がおすすめ。子宮疾患など将来の病気を予防するためにも、若く体力があるうちに済ませておきましょう。
もちろん、1年ごとの健康診断はうさぎとお別れするまでずっと続けてくださいね。
1年目から4年目「維持期」
人間で言えば20歳から35歳くらいまでの間、働き盛りにあたります。うさぎにとっても同じで、この時期がもっとも活動的で飼い主とも頻繁に遊びたがるでしょう。
うさぎからの遊びのリクエストを無視しているとストレスを与えてしまうので、飼い主側も楽しんで一緒に遊んであげてください。
4年目から7年目「中年期」
人間でいえば40歳から60歳くらいにあたります。だんだんと性格も落ち着いてきて、以前のようには遊びたがらないかもしれません。
飼い主側はそんな姿を見て寂しく思ってしまいがちですが、構い過ぎもストレスになるのでうさぎのペースに合わせてあげましょう。
また、この頃から病気が増えてくるのも人間と同じです。しかし人間と違って健康保険はありませんので、治療費が心配な方はこの頃までにペット保険に加入すると安心ですよ。
うさぎにおすすめのペット保険は下記の記事にまとめてありますので、ぜひ参考にしてくださいね。
7年目以降「高齢期」
人間で言えば60歳を超えた高齢者、うさぎも体力がなくなってきて寝たきりで過ごすことも増えてくるでしょう。どうしても寿命がチラついてしまう年齢です。
食事の量も減るので、ほっそりと痩せてくることもあります。心配して構い過ぎるとストレスになるので、健康診断をこまめに受けてそっとしておいてあげるのがいいでしょう。
自宅でできるうさぎの「健康チェック」が長寿の秘訣
赤ちゃんうさぎをお迎えしたら、長いと10年も一緒に過ごせるのは嬉しいことですよね。
ただ、その大切な時間をうさぎにとっても快適に過ごしてもらうには、1年に1度の獣医師による健康診断はもちろん、日頃の健康チェックは飼い主が責任をもってやってあげる必要があります。この日頃の健康チェックが寿命を全うできるかのポイントになるのです。
うさぎは体調の異変を隠す習性がある動物です。そのため、明らかに様子がおかしい時には、我慢強いうさぎの我慢の限界が来ていて、いざ診てもらったら「病気がかなり進行している・・・」なんてことが十分あり得てしまうのです。
つまり、些細な異変や変化を見逃さないように、日頃から健康チェックをすることで、早期発見・早期治療につながり、うさぎの負担軽減や、寿命の長さにも関係しているのです!
ウンチやおしっこで健康チェック!
毎日のお世話で必ず目にするウンチとおしっこから、うさぎの健康状態を推測することができます。
まずはおしっこ。トイレシートを交換するときには必ず観察してあげましょう。
- 健康なうさぎのおしっこ:うすい黄色
- 健康状態が心配なうさぎのおしっこ:茶色っぽい・血が混じっている
- 健康なうさぎのウンチ:丸く、繊維質がのこってコロコロしている(盲腸便はブドウ状に連なり湿っぽくツヤがある)
- 健康状態が心配なうさぎのウンチ:いつもより小さい。下痢のようなペースト状。毛が多く混ざっている。形が丸くなくいびつ。盲腸便が食べられずに残っている。
うさぎの状態から分かる病気のサイン
ウンチやおしっこだけでなく、うさぎの様子からも病気のサインを見つけられる場合があります。
たとえば
- 身体を丸めたまま動かない
- よだれを垂らしている
- 涙目になっている
- 鼻水が出ている
- 食欲がない
うさぎが幸せに長生きするための飼育のポイント
ではここから、うさぎをお迎えしたら準備してあげなくてはならないもの、普段のコミュニケーションのとり方について解説します。
うさぎはデリケートな生き物です。人間と一緒に快適に暮らし、長生きをしてもらうには十分な準備をしてあげたいですよね。
寿命を伸ばすポイント①うさぎ飼育の必需品を揃える
まずは、これだけは最低限そろえてあげる必要のある必需品を紹介します。
- ラビットフード
- 牧草
- おやつ
- かじり木
- ケージ
- エサ入れ用のお皿
- 給水ボトル
- ブラシ
- トイレ
- 冷却マット
- パネルヒーター
寿命を伸ばすポイント②うさぎに与えていい食事・与えてはいけない食事を知る
つづいては、うさぎの食事について。うさぎといえば、ぽりぽりと美味しそうにニンジンを囓る姿を想像する方も多いでしょう。
実際、うさぎの大好物ですし、ラビットフード以外に生野菜を与えると長生きしやすいとされています。
- 小松菜
- キャベツ
- 人参(根・葉)
- チンゲンサイ
- 大根の葉
- リンゴ
- みかんの薄皮
など、新鮮な野菜は積極的に食べさせてあげましょう。
逆に、食べると病気の原因になってしまう野菜もあります。
野菜 | 起こりうる症状 |
---|---|
イモ類 | 消化機能の異常 |
ネギ類 | 中毒症状 ※赤血球を破壊する成分が入っている |
カボチャ | 消化機能の異常 |
アボカド | 中毒症状 ※死に至る危険あり |
イモやカボチャなどは実は与えてしまうと危険な食べ物です。ニンジンと一緒に与えてしまいそうではありますが、うさぎの寿命を縮める原因になりかねませんので、与えないように十分に注意してください。
また、アボカドはうさぎにとって死の危険もある危険な食べ物。人間が食べていると食べたがるかもしれませんが、絶対に与えてはいけません。
寿命を伸ばすポイント③うさぎにも適度な運動が大切!
うさぎはトイレを覚えることができますが、マーキングのためにトイレ以外のところでおしっこをしたり、間に合わずに部屋の中でウンチをしてしまったりすることもあります。
そのため、ケージの中に入れっぱなしにしたいと思う方もいるかもしれませんが、うさぎにとって運動は健康のために大切な習慣です。
1日に最大60分ほどを目安に、部屋の中を散歩させてあげましょう。たまには公園へ連れ出して「うさんぽ」もいいですね。
ただ、部屋で散歩をしているうさぎは電化製品のコードを囓ってしまうことも。電化製品が使えなくなるくらいはまだしも、うさぎが感電してしまえば死の危険があります。
コードは見えないように整える、カバーをかけておく、「かじり木」を用意してストレスと発散させてあげるなど対策は欠かさずに行いましょう。
寿命を伸ばすポイント④うさぎに触りすぎないように注意!
ふわふわの体毛、さわるとほんのり温かい身体、手から伝わる小さな鼓動。うさぎとのふれあいは人間にとって他にかえられない幸せです。
ですが、触りすぎは禁物。「寂しいと死んでしまう」と言われるうさぎですが 、1日に30〜60分ほどを目安にそれ以上はひとりにしてあげましょう。
特に子どものいる家庭では、うさぎを追いかけ回したりケージを揺すったりとうさぎにとってストレスになる状況が生まれやすいもの。
そういった場合は子どもに見えない場所にうさぎを隠してあげる、子どもが大きくなるまでうさぎのお迎えは我慢するなど、環境を整えてあげることも大切です。
うさぎがかかりやすい病気と治療費
不正咬合
歯がのびすぎてかみ合わせが悪くなる病気。よだれを垂らすようになったり、食欲がなくなってきたら要注意です。
予防には主食の牧草をしっかり食べさせ ましょう。
定期的な通院が必要になり、一般的な治療は1回あたり約6,000〜10,000円ほどです。
毛球症
うさぎが自分の身体を舐めて口に入った毛が胃腸にたまってしまう病気。
運動不足やストレス、異物の飲み込みが原因と言われています。予防には運動不足の解消とストレス解消はもちろん、丁寧なブラッシングも有効なので、コミュニケーションの1つとして取り入れるといいでしょう。
一般的な治療費は約20,000〜30,000円ほどです。
骨折
ご存じの通りうさぎは跳ねますので、高いところから跳ねて着地に失敗するなどの理由で骨折することがあります。また、うさぎは骨が軽く折れやすいため、飼い主とのコミュニケーションの中で折れてしまうことも。
歩き方がいつもと違う、元気がないなどの症状があったら要注意。動物病院で診てもらいましょう。
一般的な治療費は約100,000円ほどです。
エンセファリトゾーン症
寄生虫による病気です。感染性があり、ほかのうさぎからうつってしまうことがあります。
首が傾いたまま、歩きにくそう、転びやすくなった、目が赤いなど、感染部位によって注意すべき症状が異なりますので、普段と違う様子があったら動物病院で診てもらいましょう。
一般的な治療費は約10,000〜20,000円ほどです。
まとめ:うさぎの幸せはあなた次第!
以上で、うさぎの平均寿命と幸せに長く暮らすためのポイントの解説を終わります。
ポイントは、
- ペットうさぎの平均寿命は7~8歳、人間年齢で言うと大体60代前半くらいまで
- 大切に飼えば、寿命が10年以上のうさぎもいる
- うさぎは5歳を過ぎたあたりから、老化症状がみられるようになる
- うさぎを飼育するときは、温度管理ができる冷却マットやパネルヒーターなどを用意してあげよう
- うさぎにできるだけストレスを与えないことが寿命を伸ばすためにも大切
- うさぎに掛かる治療費や手術代は自費のため、万が一のことを考えてペット保険に加入しよう