【獣医師監修】グレートピレニーズの平均・最高寿命は?長生きのコツも詳しく解説!のサムネイル画像

注目記事グレート・ピレニーズのペット保険人気ランキングを確認する。ペットの病気・ケガの治療費は全額自己負担です。

グレートピレニーズの平均寿命は他の大型犬と比べても標準的な寿命です。十分な運動量を確保することは健康維持のために重要ですが、過度な量であると逆に病気を引き起こす原因になってしまいます。グレートピレニーズがかかりやすい病気や長生きのコツについて詳しく解説します。

記事監修者「森下 浩志」

監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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グレートピレニーズの平均・最高寿命は?

皆さんはグレートピレニーズという犬をご存じですか?


とても大きくて、白い被毛が豊富な犬種になります。


犬好きならば、一度はあのふわふわな被毛に顔をうずめてみたいと思ったことがあるのではないでしょうか。


中にはグレートピレニーズを飼ってみたい!と思う方もいるかと思います。


グレートピレニーズを飼うにあたって気になることの一つが寿命ではないでしょうか?


また、寿命が分かると、その寿命を少しでも伸ばす方法が無いか気になる方もいると思います。


グレートピレニーズの長生きのコツにはどのようなものがあるのでしょうか?


今回「MOFFME」では、

  • グレートピレニーズの寿命や人間換算年齢
  • グレートピレニーズの病気と治療費
  • グレートピレニーズの長生きのコツ
  • グレートピレニーズにペット保険は必要か?

をご紹介します。


この記事をお読みいただければ、グレートピレニーズの寿命や病気、さらにはペット保険について詳しくお分かりになるかと思います。


ぜひ最後までお読みください。

グレートピレニーズの平均寿命は10〜12歳で、最高齢は29歳!


犬の寿命は大型犬よりも、中型・小型犬の方が長い傾向にあります。


グレートピレニーズは大型犬、時には「超大型犬」とも呼ばれるほど大きな犬ですが、寿命はどれくらいなのでしょうか?


また、長く生きた例として、何歳くらいのグレートピレニーズがいたのでしょうか?


ここではグレートピレニーズ平均寿命、最高寿命、人間換算年齢表などをご紹介します。


MOFFMEでは「グレートピレニーズのペット保険」ついても紹介しておりますので、そちらもぜひご覧ください。

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グレートピレニーズの平均寿命は10〜12歳

グレートピレニーズの平均寿命は10~12歳と言われています。


大型犬の寿命が10~13歳と言われているので、平均的な寿命になるようです。


小型犬と比べるとやはり短命になってしまいますが、そもそもなぜ大型犬は寿命が短いのか気になるのではないでしょうか。


一般的に生物は小さなネズミなどよりも、大きなゾウなどの方が寿命が長い傾向にあります。


しかし、犬は反対に大きな犬よりも小さな犬の方が寿命が長い場合が多くなります。


一説によると、大型犬は体の大きさの割に臓器類が小さく、常に臓器に負担がかかっている状態のため、小型犬よりも短命だと言われています。


また、成長ホルモンの「IGF-1因子」の量が多いと短命になるともいわれています。


大型犬はこの成長ホルモンの量が多いことも短命であることの1つの要因ではないかと言われているようです。

グレートピレニーズの最高寿命はなんと29歳!

グレートピレニーズの平均寿命は10~12歳でしたが、長生きな例として何歳まで生きたグレートピレニーズがいたのか気になるかと思います。


残念ながら、グレートピレニーズの最高寿命に関するギネス記録のような公式な記録はありませんでした。


しかし、17歳まで生きたグレートピレニーズや、15歳まで生きた例があったようです。


ギネスに認定されている29歳の犬は、オーストラリアン・キャトル・ドッグの「ブルーイー」という犬でした。


日本では長生きしたペットを「日本動物愛護協会」が表彰してくれます。


40㎏以上の超大型犬は10歳以上から表彰してもらえるので、もし10歳以上のグレートピレニーズを飼っている場合、申し込んでみてはいかがでしょうか。

グレートピレニーズの年齢を人間に換算すると?

グレートピレニーズは大型犬のため、老化の早い犬種になります。


しかし、グレートピレニーズが5歳と言われても、人の感覚で言ったら小さな子供のように感じてしまう方がほとんどだと思います。


そこでグレートピレニーズの年齢換算表を作ってみました。

年齢人間換算年齢
2ヶ月1歳
6ヶ月6歳
1歳12歳
2歳19歳
3歳26歳
4歳33歳
5歳40歳
6歳47歳
7歳54歳
8歳61歳
9歳68歳
10歳75歳
11歳82歳
12歳89歳
13歳96歳
14歳103歳
15歳110歳
16歳117歳
17歳124歳
18歳131歳
19歳138歳
20歳145歳

グレートピレニーズは5歳でも人間年齢に換算すると40歳を超えています。


5歳は一見子供のようですが、実際には老化の始まる年齢に差し掛かっているということになるようです。

グレートピレニーズのシニア期・高齢期はいつから?

グレートピレニーズのシニア期・高齢期は、

  • シニア期 5歳から
  • 高齢期 8歳から

となるようです。


しかし、老化のスピードは個体によってそれぞれ違ってきます


年齢の他にも、体や行動の変化を見て、シニア期や高齢期に入ったかどうかを見極めるようにしましょう。


老化に伴う体や行動の変化としては、

  • 睡眠時間が増える
  • 階段を嫌がる
  • 食欲の変化(増加や減少)
  • 被毛の艶が無くなる
  • 口臭がきつくなる
  • 壁などによくぶつかる

などが挙げられます。

グレートピレニーズがかかりやすい病気やその治療・治療費は?


グレートピレニーズは体が大きいため、体を支えるために足腰に負担がかかっていると言われています。


そのため、関節系の病気にかかりやすいようです。


また、大型犬に多く発症する胃捻転などにもかかりやすくなります。


グレートピレニーズのかかりやすい病気としては、

  • 股関節形成不全
  • 膝蓋骨脱臼
  • 胃拡張・胃捻転

などになります。


それぞれ治療法や治療費をご紹介します。

病名と治療法①:股関節形成不全

股関節形成不全は1歳前後の若い個体に発症することの多い病気です。


後足に異常が見られたら、股関節形成不全を疑うようにしましょう。


犬の股関節形成不全は、

  • 症状 歩くときに腰が左右に揺れる、階段を嫌がる、ジャンプをしない、歩き方がおかしい
  • 治療法 内服薬、体重・運動制限、手術
  • 治療費 40万円(手術の場合)
  • 予防法 体重管理、適度な運動

となります。


股関節形成不全は70%は遺伝が原因と言われているようです。


しかし、残りの30%は主に肥満が原因になるようなので、体重の管理はしっかりと行うようにしましょう。

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【獣医師監修】犬の股関節形成不全とは?原因や症状、治療法や予防法について解説!

病名と治療法②:膝蓋骨脱臼

体重の重いグレートピレニーズは、膝蓋骨脱臼にもかかりやすいと言われています。


特に激しい運動などを行うと、膝蓋骨脱臼になってしまう可能性があるので、気をつけてください。


犬の膝蓋骨脱臼は、

  • 症状 後足を不自然に持ち上げる、痛がる
  • 治療法 投薬、手術
  • 治療費 25万円程(手術の場合)
  • 予防法 体重管理、運動制限、床材を滑りにくくする

となります。


膝蓋骨脱臼は症状が軽い場合は投薬や運動制限などで治療しますが、症状が重い場合は手術の可能性もある病気です。


さらに症状が重くなってしまうと、手術が受けられないこともあるようなので、早期に治療を行うようにしてください。

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【獣医師監修】犬の膝蓋骨脱臼(パテラ)とは?原因や症状、治療費を解説

病名と治療法③:胃拡張・胃捻転

胃拡張・胃捻転は大型犬に多く発症する病気です。


治療が遅れると命を落とすこともある恐ろしい病気になります。


犬の胃拡張・胃捻転は、

  • 症状 何も出ない嘔吐、腹痛、腹部がパンパンになる、ぐったりする
  • 治療法 手術
  • 治療費 20万~30万円程
  • 予防法 食後に激しい運動をしない、一気に大量に食べない・飲まない、犬の首が水平になるようにお皿を高くしてあげる

となります。


胃捻転は発症してから数時間で命を落としてしまう事もあります。


ご紹介したような症状がみられたら、すぐに動物病院へ連れて行くようにしてください。

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【獣医師監修】犬の胃捻転とは?原因から症状、治療費、予防まで解説

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グレートピレニーズが長生きする3つのコツ・飼育法を解説!


飼っている犬となるべく一緒にいたいと考えるのは自然なことだと思います。


では、どのようにすればグレートピレニーズと長く一緒に過ごすことができるのでしょうか?


長生きするコツとしては、

  • 運動
  • 食事
  • 環境

が重要になってくるようです。


それぞれ詳しくご説明します。

長生きのコツ①:適度な運動

グレートピレニーズの長生きのコツは、適度な運動をすることが重要になります。


グレートピレニーズはもともと雪山を歩き、クマやオオカミなどから家畜を守る役割もしていました。


そのため体力はかなりのものです。


ストレス発散のためにも適度な運動をさせてあげるようにしてください。


運動不足はストレスに繋がり、いたずらなどの問題行動として現れます。


グレートピレニーズは体が大きいため、かわいいいたずらでは済まない可能性もあります。


散歩の目安としては1日2回1回1時間以上になります。


ただし、激しい運動は避けるようにしてください。


グレートピレニーズは体が大きく、足の関節に負担がかかりやすい犬種になります。


激しい運動は膝蓋骨脱臼などの病気の原因になるので注意しましょう。


また、食後すぐの運動も、胃捻転などの危険性があるので控えるようにしましょう。

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犬のストレス解消法は?ストレスの原因や発散法、グッズを解説!

長生きのコツ②:バランスの良い食事

犬の寿命が伸びている理由の一つが良質な食事になります。


最近ではドッグフードも種類が増え、いろいろと選べるようになってきました。


なるべく良質なドッグフードを与え、バランスの良い食事を心がけるようにしましょう。


しかし、いくら質の良いフードでも与えすぎは禁物です。


肥満にならないようにきちんと体重管理を行いましょう。


おやつなどは与えすぎに注意してください。


肥満の原因になってしまいます。


また、人間の食べ物は与えないようにしましょう。


欲しがるからあげてしまうと言う気持ちも分かりますが、人の食べ物は犬にとってはあまり体に良くありません。


また、人が美味しく食べられても、犬にとっては毒になってしまう食材もあるので、人間の食べ物を与えることは避けましょう。

長生きのコツ③:飼育環境の管理

グレートピレニーズは雪山で産まれた犬種です。


厳しい寒さには耐えられても、日本の夏のようにジメジメ暑い気候には全く向いていない犬種です。


グレートピレニーズを飼育する適温は15度から21度と言われています。


夏場は夜でもエアコンなどで過ごしやすい環境を維持してあげるようにしてください。


夏場は散歩の時間にも注意が必要です。


早朝や夜など、涼しい時間に散歩を行い、熱中症になることを避けるようにしましょう。

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グレートピレニーズは室内飼いが原則!飼い方やしつけ方など

グレートピレニーズのペット保険とは?保険料や補償内容、特約も解説!

ペット保険なんて必要なのか疑問を感じている方も多いと思います。


しかし、グレートピレニーズにもかかりやすい病気がいくつかあり、手術になってしまうと治療費もかなり高額になってしまいます。


金銭的な理由で愛犬に治療が受けさせてあげられないのは、飼い主さんとしてもつらいのではないでしょうか。


そんなときに役立つのがペット保険です。


ペット保険は犬の大きさによって保険料が変わることがほとんどです。



グレートピレニーズは大型犬のため、保険料が高く感じる方も多いかもしれません。


保険料の家計への負担が気になる方も多いと思います。


ペット保険は種類が豊富で、先ほどご紹介した保険料は通院・入院・手術と幅広く補償してくれる、フルカバータイプのペット保険になります。


フルカバータイプのペット保険以外にも、手術のみや手術・入院を補償してくれる手術特化型のペット保険もあります。


こちらは通院の補償はありませんが、その分保険料が抑えられているため、家計への負担も軽く済むのが特徴です。


手術の補償だけでも飼い主さんへの負担は軽くなるので、一度ペット保険を検討してみることをおすすめします。


また、ペット保険には「賠償責任特約」を付帯することができます。


こちらは飼っている犬が人を傷つけてしまったり、持ち物を壊してしまったときに補償してくれる保険になります。


グレートピレニーズは大型犬のため、ちょっとじゃれたら押し倒して怪我をさせてしまった、というような場合も考えられます。


ペット保険への加入を考えている場合、「賠償責任特約」を付帯することをおすすめします。


MOFFMEではグレートピレニーズのペット保険についても取り扱っておりますので、ぜひご覧ください。

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まとめ:グレートピレニーズの平均・最高寿命や長生きさせるコツについて

いかがでしたでしょうか?ここではグレートピレニーズの寿命についてご紹介しました。


ここでご紹介したことは、

  • グレートピレニーズの平均寿命は10~12歳
  • グレートピレニーズのかかりやすい病気は、股関節形成不全、膝蓋骨脱臼、胃拡張・胃捻転
  • 長生きするコツは、運動、食事、環境が重要なポイント
  • グレートピレニーズにもペット保険は必要

になります。


グレートピレニーズが病気をせずに健康で長生きしてくれることが一番ですが、もしもの時に備えてペット保険への加入を検討してみて下さい。


グレートピレニーズを購入したペットショップなどで、ペット保険への加入を勧められる場合もあるかと思います。


しかし、安易なペット保険への加入は避けるようにしましょう。


ペット保険は保険会社によって補償内容も変わってきます。


中にはグレートピレニーズのかかりやすい膝蓋骨脱臼が補償対象外となっている場合もあります。


ペット保険へ加入する際は、ご自身でしっかりと調べ、愛犬に合ったペット保険へ加入するようにしてください。


MOFFMEでは他にもペット保険に関する記事を多数ご紹介しています。興味のある方はぜひ参考にお読みください。