ティーカッププードルは可愛らしい見た目が人気ですが、日本では正式な犬種として認められていません。寿命が短いと思われがちですが、他の犬種と比べても寿命は長く、健康管理によって長生きさせてあげられます。ティーカッププードルがかかりやすい病気や長生きのコツも解説!
この記事の目次
目次を閉じるティーカッププードルの平均寿命は?
- ティーカッププードルの平均寿命は?
- かかりやすい病気やその治療法は?
- 長生きさせるコツはあるの?
- ペット保険について
ティーカッププードルの平均寿命は12〜15歳!
ティーカッププードルは、小型犬の中でも小さいですよね。
身体が小さいため、何かの疾患を持って生まれたと思い、平均寿命が短いと考えている人も多いと思います。
実際は、体が大きくなるにつれ寿命が短くなる傾向があり小型犬のほうが平均寿命は長いです。
ここでは、実際に
- ティーカッププードルの平均寿命は?
- 人間換算すると?シニア期はいつから?
- マイクロティーカッププードルとの比較
ティーカッププードルの平均寿命は12〜15歳です
犬の平均寿命は12歳~15歳といわれています。
ティーカッププードルの平均寿命は12〜15歳です。
ほぼ平均的と同じなので、ティーカッププードルの寿命は決して短くありません。
ティーカッププードルは基本的に普通のトイプードルの成長スピードと同じです。
ティーカッププードルは正式に登録されているわけではなく2kg以下のプードルのことをさします。
なので、ティーカッププードルの平均寿命は短いと思っていた方は安心してください。
可能性は低いですが、未熟児や先天性の疾患を持ち、身体が小さい子が出回っている可能性もあるので、実際に迎える際は担当の方に十分に確認をとりましょう。
ティーカッププードルの年齢を人間に換算すると?
皆さんは、ティーカッププードルの年齢を人間に換算する方法をご存じですか?
小型犬や大型犬では、成長スピードが大きく違います。
それでは、ティーカッププードルはどのように換算するのでしょうか?
ティーカッププードルは成長スピードがほぼトイプードルと同じ発達スピードなのでトイプードルの数値で計算してみました。
計算方法以下の通りです。
小型犬の場合
- 0歳~2歳:1年×12.5歳
- 3年~:1年×3.87歳(トイプードル)
中型犬の場合
- 0歳~2歳:1年×10.5歳
- 3年~:1年×5.74歳(ゴールデンレトリバー)
大型犬の場合
- 0歳~2歳:1年×9歳
- 3年~:1年8.90歳(ボクサー)
(2年×12.5)+(8年分×3.87)=55.96歳
のように計算します。犬の年齢 | ※換算した年齢 |
---|---|
6か月 | 9 |
1歳 | 13 |
2歳 | 25 |
3歳 | 28 |
4歳 | 33 |
5歳 | 37 |
6歳 | 40 |
7歳 | 44 |
8歳 | 48 |
9歳 | 52 |
10歳 | 56 |
11歳 | 60 |
12歳 | 64 |
13歳 | 68 |
14歳 | 72 |
15歳 | 76 |
16歳 | 80 |
17歳 | 84 |
18歳 | 88 |
19歳 | 92 |
20歳 | 96 |
ティーカッププードルのシニア期・高齢期はいつから?
犬全般に言えることですが、ティーカッププードルのシニア期からは病気のリスクも増えて愛犬に対してケアをする必要があります。
一般的に7歳からシニア犬で12歳から高齢犬になるといわれています。
シニア期からは身体機能も目や耳も衰えてしまいます。
具体的にシニア期になると、
- 歯周病による口臭
- 目や耳などの機能が低下する
- 運動量が減る
- 足腰が弱くなり運動量が減る
マイクロティーカッププードルとは?
みなさんは、マイクロティーカッププードルをご存じですか?
マイクロなので極小プードルともいわれています。
どのくらいの体格差があるのか、一般的のティーカッププードルと比較しましたので参考にしてみてください。
ティーカッププードル | マイクロ ティーカッププードル | |
---|---|---|
体高 | 20cm~23㎝ | ~20㎝ |
体重 | 1.5~1.8㎏ | 1.3~1.5㎏ |
表から見てわかるようにティーカッププードルよりもさらに一回り小さいサイズですよね。
特に平均寿命も変わらないため、単純に2種類の違いは大きさだけのようです。
十分に食事を与えず、成長を遅らせるという飼い主の方もいますが、危険ですので絶対にそのような行為はせず、十分に食事を与えるようにしましょう。
ティーカッププードルがかかりやすい病気やその治療・治療費は?
ティーカッププードルを飼う際に、どんな病気にかかりやすいのかについて気になりますよね。
クッシング症候群
クッシング症候群とは小型のプードルがかかりやすく、別名は副腎皮質機能亢進症と呼ばれている副腎の病気です。
副腎の副腎皮質が活発に働きすぎてしまうことで、必要以上にホルモンが分泌されてしまう病気です。
放置してしまうと、糖尿病や皮膚炎、血栓症など併発してしまい重篤化してしまう可能性があります。
原因
考えられる原因は3つです。
- 脳下垂体に腫瘍ができることで、脳下垂体が誤った働きをしている
- 副腎に腫瘍ができている
- 違う病気に処方された薬の副作用
またほかの要因には
- 性差も関係していてオスよりメスの方がかかりやすい
- シニア期から注意が必要でかかりやすい
- 多飲多尿
- 毛が抜け落ちる
- 呼吸が乱れている(息が荒い)
- 運動量の低下
- 食事を欲しがる
- 体重の増加
- 薬物治療:16,000円~30,000円程度(月額)
- 手術治療:150,000円~250,000円程度
- 放射線治療:60,000円~100,000円(一か月あたり)
免疫介在性溶血性貧血
この病気は、プードル全般に発症のリスクがあります。
免疫介在性溶血性貧血とは、溶血性貧血の一種で血液中には、赤血球という物質がありますが、その赤血球が破壊されてしまい、貧血になってしまう病気です。
放置してしまうと、貧血による食欲不振や酸欠になり呼吸困難にもなってしまうので注意が必要です。
原因
この病気は先天的な遺伝が影響しています。プードルはその遺伝子の影響によりこの病気になりやすいです。
体内には自分の健康を保つために自己免疫システムがあります。
その自己免疫システムが突然、正常に機能しなくなり血液にある赤血球が異物とみなされ破壊されることで引き起こされます。
また腫瘍などの疾患により二次的に起こることもあります。
症状
- 尿の色が濃く、回数も増える
- あるくときにふらつく
- 呼吸が乱れる
- 運動量の減少
- 食欲が減る
進行性網膜萎縮症
進行性網膜萎縮症とは、眼の網膜が変性や萎縮することで、正しく機能しなくってしまう病気です。
進行が進むと眼の細胞である視細胞が徐々に減少していくので、視力が落ちていき、失明する可能性があります。
原因
ティーカッププードルが長生きする3つのコツ・飼育法を解説!
平均寿命や病気について解説しましたが、次に普段から気を付けるべきポイントを3つまとめてみました。
この犬種は病気になる要因を持っているので、生活環境を見直して、少しでも元気に生きられるようにしてあげましょう。
長生きのコツ①:食事管理
寿命を延ばすには、食事管理はとても重要です。
必ず栄養の偏りのないにバランスのとれた食事を与えるようにしましょう。
人間の食物は基本的に与えないでください。
塩分や糖分の過剰摂取もつながります。
栄養が偏ってしまうと、例えばミネラルをとりすぎてしまった場合は尿路結石の要因ともなるので注意してください。
高齢になるにつれ、運動量も減り肥満になりやすいので特にシニア期からは、ドッグフードも硬さや栄養など年齢に合ったものを選んでください。
また食べ物だけではなく飲み物にも注意してください。
ミネラルウォーターは避けてください。
水道水の多くが軟水なので水道水で問題ないです。
また、人間の牛乳も与えすぎてしまうと尿路結石にもつながるので注意してください。
長生きのコツ②:ストレスがかからない環境づくり
また、寿命を延ばすためにもストレスがたまらないようにもしましょう。
ストレスで病気につながることもありますし、問題行動にもつながることもあります。
十分に運動させたり、触って一緒に遊んであげるだけでも十分に効果があります。
室内で飼うケースがほとんどですが、留守番をすることは犬にとってストレスがたまりやすいです。
子どものころからケージに入れてお留守番させることに慣れさせておいてください。
長生きのコツ③:口内ケア
また、口内ケアも重要です。
歯周病は3歳以上の8割が歯周病の疑いがあるといわれています。
ドッグフードなど歯石がたまりやすくケアをしないと、歯周病菌が繁殖するので歯周病になってしまいます。
ティーカッププードルは口の構造上、歯並びが悪くなりやすく歯石がたまりやすいです。
成犬になってから歯磨きをする場合、嫌がることも多いです。
子供のころから習慣をつけて、歯磨きの苦手意識を作らないようにしてあげましょう。
ティーカッププードルのペット保険とは?保険料や補償内容、特約も解説!
ペット保険を知っている方は多いですが、加入率はまだ高くなく、補償内容を知らない人も多いと思います。
ペット保険とは、医療費が発生したときに保険料を支払うことで、一部を補償する保険商品です。
ペット保険の加入の際は申告義務があり、保険会社が審査するシステムです。
年齢制限もあり、過去の既病歴、現在の健康状態などで審査が通らない場合や条件付きで加入できる場合もあります。
最近では様々な保険会社とプランがあるので、その家庭の状況に合わせてプランを選ぶことができるのが特徴です。
ペット保険会社に存在するプランの多くは、
- フルカバータイプ:手術・入院・通院をカバーするプラン
- 手術特化タイプ:手術に対する手当が充実しているプラン
- 通院特化タイプ:通院に対する手当が充実しているプラン
まとめ:ティーカッププードルの平均・最高寿命や長生きさせるコツについて
ここまでティーカッププードルの平均寿命や長生きさせるコツに関する注意点について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
今回の記事のポイントは、
- 決して平均寿命は短くないが、先天性による病気の可能性も多い
- マイクロティーカッププードルはティーカッププードルより一回り小さい
- 食事や散歩なしっかり管理することで病気のサインに気づきやすくなる
- 治療費や愛犬の安心のために事前にペット保険へ加入しよう