【獣医師監修】フレンチブルドッグの平均・最高寿命は？長生きのコツや保険も解説！

注目記事：フレンチ・ブルドッグのペット保険人気ランキングを確認する。ペットの病気・ケガの治療費は全額自己負担です。

犬の平均寿命は、医療の技術の発展も影響して一般的には、12歳～15歳といわれています。

では、フレンチブルドッグの平均寿命はどのくらいなのでしょうか。

ここでは、

• 平均寿命について
  
• 最高寿命は？
• 人間に換算すると？

フレンチブルドッグの平均寿命は、10～14歳です。

ちなみに、中型犬の平均寿命は11～15歳です。

ほかの中型犬と比べると比べてみると少し短いですよね。

しかし、今の医療技術の発展とネットの普及で飼い主の方も知識が増えているので、今後はもっと寿命が延びるのではと期待がされています。

フレンチブルドッグはあまり長く生きられないことから、10歳を超えたフレンチブルドッグのことを「フェアリー期」とも呼ばれています。

フェアリーの意味は日本語で「妖精」ですから、10歳以上生きることは難しいと考える人もいますが、そんなことはありません。

しかし、10歳以上生きているフレンチブルドッグもたくさんいます。

なかには、17歳以上生きているフレンチブルドッグもいます。

飼い主さんは、毎日の体調の管理を徹底して、元気な時は散歩に連れて行くそうなので、個体差にはよりますが、環境次第で寿命は延びることが分かりますよね。

フレンチブルドッグは1年間でどのくらい成長するかご存じですか？

犬の成長は、人間よりも何倍も早いことは有名ですよね。

しかし、同じ犬でも小型犬や大型犬では、成長スピードは全く違います。

フレンチブルドッグの年齢換算表を作成したので、参考にしてみてください。

この表からわかるように人間が10歳の時には、犬はもう56歳です。

この時点で5倍以上の差がありますので、犬の方が断然、成長スピードが早いのが分かりますよね。

一般的にフレンチブルドッグは6歳からがシニア期、11歳からが高齢期です。

シニア期からは

• 徐々に視力や聴力の低下
• 筋力や体力がなどの低下
• 歯周病の口臭

ブルドッグは、イギリスで牛と闘う競技であるブルベイディングのために繁殖されていた犬種です。

しかし、1835年に法律で牛との闘いが禁止されて以降、誰からも愛されるように怖い風貌と独特の体型はそのまま残して、獰猛な性格だけを取り除き、素直で人にさからわない家庭犬に改良されました。

また、ブルドッグは優しくて愛情豊かな気質が持ち味の犬ですが、とても頑固な一面があるため、飼い主との信頼関係が求められます。

ここでは、ブルドックの

• ルーツ
• 性格
• 特徴
• パグとの違い

ブルドッグは元来、闘争犬をルーツにもつ気性の荒い犬種でした。

12～13世紀頃のブリテン諸島にブル・ペインティングという見世物が導入され、人気となります。

これは犬に牛を襲わせるもので、16世紀頃には王室公認となっていたと言われています。

19世紀になって残酷性のある見世物やスポーツが全面廃止になると、ブルドッグはペットや番犬として扱われることとなり、品種改良されて現在の姿になりました。

闘犬として培われた警戒心の強い性格は消えてしまい、非常に友好的な犬種になっています。

飼い主への忠誠心が強い点を見込まれ、ドッグショーに参加するショードッグとしての歴史も長いものとなっています。

穏やかでおどけたキャラクターが人気のブルドッグは、どんな性格の犬なのかご存知でしょうか。

ブルドッグは、とにかく飼い主といることが大好きで甘えん坊な性格です。

ブルドッグの性格は、

• 穏やかで情に厚くとても人懐こい
• 見かけによらず愛情深く甘えん坊
• 警戒心が少ないので番犬には不向き
• 基本的にはマイペース
• 意にそわないことは拒否する頑固もの
  

などがあります。

このようにブルドッグは、陽気で優しく飼い主に忠実な性格です。

ブルドッグの最大の特徴は何といっても｢大きな頭｣と｢顔のシワ｣で、またがっしりした骨と筋肉が力強く、外見はたくましさを醸し出しています。

また、ブルドッグの歩き方はとても独特で、歩き方は｢ローリング･ゲート｣と言われており、体を振りリズムをとりながら歩きます。

一方、ブルドッグとよく似ていると言われているパグですが、ブルドッグの子犬と勘違いする人もいるぐらい雰囲気は確かに似ています。

しかし、種類は異なり、ブルドッグは中型犬、パグは小型犬です。

そこでここでは、ブルドッグの特徴を説明するとともに、パグとの違いなどを含め詳しく解説します。

ブルドッグの基本データ

• 原産国：イギリス
• 体　重：約23㎏～26㎏　理想はオスが約25㎏、メスは約20.7㎏
• 体　高：約31㎝～36㎝　かなり低め
• 寿　命：平均9年前後
• 被　毛：良質で短く皮膚に密着
• 毛　色：単色はブリンドルか様々な色調のレッド、フォーンなど
• 運　動：お散歩は1日2回(1回の目安時間20分)

ブルドッグの特徴

• 大きな頭はブルドッグらしさの特徴で頭囲は体高とほぼ同じ長さ
• 顔のしわが多く垂れ下がった上唇が独特
• 小さな耳が高い位置にあり皮膚は薄い
• スレンダーな腰回り!　上から見ると肩幅が最も広く、腰回りは最も狭い
• 護衛力は低く攻撃行動も全くないので｢番犬｣には不向き

以下の表でみていきましょう。

ブルドッグとパグは同じような雰囲気の犬ですが、比べてみると体のサイズの違いが明確にわかります。

また、顔の特徴もブルドッグは上唇が深く垂れ、パグは飛び出しそうな大きな眼です。

ブルドッグとパグの違いについて、ご理解いただけたでしょうか。

見かけが強そうなので恐く感じるブルドッグですが、実は性格は温厚で甘えん坊の犬です。

咬んだり吠えたりなど問題行動も少ないので、お子さんとも一緒に安心して暮らせます。

ここでは、ブルドッグの

• お迎え準備
• 購入方法
• 価格
• 選び方

お迎え準備

• 子犬が落ち着けるスペースとなるゲージやサークル
• フードと食器及び給水器
• 冬シーズンならペット用ヒーターも
• トイレとトイレシート
• リードと首輪
• ブラシや爪切りなどグルーミンググッズ
• オモチャ類
  

また、新しい環境に慣れるまでは、かまいすぎに注意し優しく見守りましょう。

購入方法

ブルドッグを購入する方法はいくつかありますが、それぞれのメリットを説明します。

①良いペットショップから購入

一般的にペットの購入は、ペットショップとなりますが、｢良いペットショップ｣から購入しましょう。

良いペットショップとは?

• 店内に不快な臭いがしない
• 子犬や子猫のケージの中が清潔でキレイ
• スタッフの接客態度が良く犬の知識も高い

②ブルドッグ専門ブリーダーから購入

ブルドッグを専門に育て性格や特徴、行動などを知り尽くしたブリーダーから購入することをおすすめします。

専門ブリーダーから購入するメリットとは?

• 子犬の生まれた場所や飼育環境が確認できる
• 親犬も見れるので安心感がアップ
• 子犬と触れ合いながら性格チェックできる　

③里親になる

動物愛護団体などが主催する保護犬の譲渡会でブルドッグと出会い、引き取る方法です。

（但し子犬は稀で、多くは成犬です）

ブルドッグを新しく家族に迎える際、そのブルドッグは子犬が多いと思われますが、子犬の選び方や価格をご存知でしょうか。

子犬の価格 

• 子犬の平均価格は約42万円
• 価格相場は約20万円～86万円

となっているようですが、ブリーダーやペットショップの購入先によっても価格は違います。

ブリーダーとペットショップの価格相場 

• ブリーダー：約30万円から50万円と高く、グレードによっては200万円になる
• ペットショップ：平均価格は30万円前後で推移 

また、ブルドッグの子犬の価格は、血統や毛色だけでなく模様、容姿、健康状態によって異なってきます。

子犬の選び方

選び方のポイントは、容姿よりも性格が第一です。

容姿に一目惚れすることは、よくあることですが、容姿だけで選ぶことはあまりおすすめできません。

他の子犬たちとじゃれ合い遊ぶ明るい性格の子、また呼びかけたら反応し寄ってくる人懐っこい性格の子が理想です。

性格以外の選び方は、

• 両方の眼と耳が離れている方が良い
• 鼻とまぶたは濃い色が良い
• オーバーサイズになるためあまり頭の大きな子は避けましょう　

などがあります。

好奇心旺盛で活発に動き回り、気持ちよさそうに眠っている姿が元気の証です!

フレンチブルドッグを飼う際に心配となるのは、どんな病気にかかりやすいのかではないでしょうか。

フレンチブルドッグがかかりやすい病気はあり、放置してしまうと重篤化してしまう病気もあります。

愛犬の体調をよく管理し少しでも元気に過ごせるように気を付けてあげましょう。

ここでは、5つの病気について解説したいと思います。

フレンチブルドッグのような短頭種の犬種は、喉がギュッと凝縮されている構造のため、鼻腔や気管、気管支が異常に狭い状態になってしまうことがあります。

この状態を短頭種気道症候群といいます。

症状

症状は、

• 人間の喘息のように「ゼーゼー」「ヒューヒュー」などの呼吸
• 呼吸が早い

肥満や興奮は大きな原因になってしまうので注意をしましょう。

治療法と費用

酸素吸入やステロイド剤や鎮静剤などで症状を緩和させる内科療法と、気道の通りをよくする外科療法があります。

治療費は、内科療法の場合は、薬が5,000円前後で酸素吸入が1回で3,000円前後かかります。

外顆療法の場合は気道を広げる場所により異なり、20,000~80,000円かかります。

フレンチブルドッグのような短頭種は、呼吸がしずらいことも多く、呼吸で体温調整するのが苦手な犬種です。

なので、熱中症にもなりやすいです。

特に夏場のアスファルトの道路などは、熱をため込みやすいので注意が必要です。

症状

熱中症になってしまうと、

• ぐったりして行動しない
• よだれが大量に出る
• 食欲不振

嘔吐や痙攣などが症状としてあらわれたら危険です。

応急処置として、からだを冷やす必要があります。

冷やしすぎに注意して、外なら木陰に移動して、室内なら扇風機などで送風し体温を下げてあげましょう。

それから、病院に連れて行くようにしてください。

治療法と費用

病院では、点滴や薬剤を用いて数日入院して経過観察をします。

治療費は進行具合により、30,000~60,000円前後かかります。

フレンチブルドッグのような小型短頭種がかかりやすい病気です。

水頭症とは、脳せきずい液が過剰に脳内にたまってしまい、血管や神経が圧迫されてしまう病気です。

症状

症状は、

• 立ち上がれなく、ボーっとしている
• 物にぶつかる
• パニック発作や痙攣
• くるくる回る動作

また、外見からも前と比べて頭が少し大きいのがわかることもあります。

治療法

治療は、脳圧を下げる薬や脳せきずい液を抑える薬などを用いた内科療法と、チューブを使いたまっている液を体内に流す手術を行う外科療法があります。

治療にかかる費用は、内科療法は1回で5,000円前後、外科療法の場合は300,000円前後かかります。

膝蓋骨脱臼とは、膝関節の1種の膝蓋骨が、大腿骨にある滑車溝から外れてしまった状態の病気で別名「パテラ」とも呼ばれています。

原因は、生まれた時に大腿骨滑車溝が浅い先天性の場合と、転落などの事故で膝蓋骨が脱臼してしまう後天性の場合があります。

症状

初期症状は

• 後ろ足を上げながら歩く
• 後ろ足を引きずりながら歩く

予防法は膝関節に負担をかけない事が大切です。

食事と運動に気を付けて肥満を防ぎ、フローリングにはマットを敷き、床を滑りにくくして、負担をかけない環境を作りましょう。

治療法と費用

治療は一般的には薬を使用した薬物治療か進行している場合は手術を行います。

治療にかかる費用は薬物治療は30,000円前後、手術の場合は300,000円～400,000円前後です。

フレンチブルドッグは、とても活発的なので飼い主の方がしっかりとコントロールをする必要があります。興奮してしまい激しい運動をさせてしまうと気道を圧迫してしまい、呼吸が苦しくなってしまいます。

長時間の運動は必要ない犬種なので、室内で遊ばせるのと、散歩は、1日に1～2回を30分程度で十分です。

夏の散歩は熱中症のリスクもあるので、朝や夕方など暑さのピーク時はなるべく避けるようにしてください。年齢とともに体力や呼吸器官は低下しますので、年齢に合ったペースと距離にしてくださいね。

また、室内でもおもちゃの誤飲やテーブルのカドに激突するトラブルも起こしやすいです。

眼が少し飛び出ている顔の構造しているので、眼球を傷つけてしまう可能性があります。

時々、何をしているか確認して安全を守ってあげましょう。

フレンチブルドッグは、場の空気を読んだり飼い主の態度や関係性をよく見ています。

なので、家族同士でケンカしていたり、誰もかまってくれないとすごくストレスがたまってしまいます。

ストレスが行動であらわれることもあります

以下のような行動はストレスがたまっているサインです。

• 震える
• しっぽが下がっていて足の間に巻き込む
• 生あくび

ストレスがたまらないようにスキンシップを増やしたり、犬用のガムも効果的です。

また、毛が短いのでやらない飼い主の方もいますが、ブラッシングやなどを毎日してあげましょう。

ブラッシングやは血行促進や犬のストレス発散だけではありません。特にフレンチブルドッグの皮膚が弱い傾向があります。

ケアを怠るとアレルギー性の皮膚炎になる可能性もありますから、ブラッシングをしてダニや花粉などのアレルゲンをとってあげましょう。

顔のしわなども汚れや食べかすがたまりやすいです。ぬれタオルで拭いてあげて清潔にしてあげましょう。

また、かわいがる時は、ただ触るだけでなくマッサージもしてあげましょう。皮膚の状態等も確認できるのでおすすめです。

犬は呼吸を用いて体温調整を行いますが、フレンチブルドッグはそれが苦手です。

一般的にはパンティングと呼ばれる呼吸を用いて体温を調整するのですが、マズルが短いフレンチブルドッグにはそれが難しいのです。

そのため、飼い主の方が適度な温度調節をする必要があります。クーラーや扇風機を使い、室内の温度を一定に保ちましょう。

外の気温が高いと散歩の後は体温が上昇しているので、室内では冷やしてあげる必要があります。

ほかの犬種に比べてどっしりとした体型なので、より注意深く体調管理をしてあげる必要があります。

毎年、熱中症に関してのペット保険に請求されるケースが増えています。夏場は散歩の時間・コース・ペースなどに気を遣うようにしましょう。

フレンチブルドッグは、短頭種なので特有の病気になりやすいです。

なので、早期発見・早期治療のためにも、定期的な健康診断を受けさせるようにしましょう。成長期までは、年に1回で良いのですが、6歳以降のシニア期からは年に2回の健康診断がベストです。

老化とともに病気のリスクはどうしても上がってしまいます。場合によっては、レントゲン検査や超音波検査なども血液検査のほかにやってあげるのも良いのかもしれませんね。

今の愛犬の状態を飼い主と獣医師が把握することで、病気になってしまった時も、適切に病気を絞り込み処置ができます。

愛犬の健康にも重要ですが、仮に病気になってしまった時に治療費が高額であるケースや長期的に費用がかかるケースが多いのです。

万が一、病気になってしまった場合も、ペット保険に加入することで一部を補償してくれるので、加入していない方は加入をご検討ください。

ペット保険は、病気を患って病院で治療費が発生したときに、毎月の保険料を支払うことで、一部を補償してくれます。