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トイプードルの原産国は、フランスやドイツ、ローマなど様々な説があります。プードルは元々鴨を狩る猟犬として飼育され、ルイ16世の時代のフランスにて、品種改良によって、トイ・プードルという品種が生まれました。今回はトイプードルの歴史・原産国を解説していきます。
この記事の目次
目次を閉じるトイプードルの歴史や発祥・原産国について解説!
愛らしい見た目と人懐っこい性格から高い人気を集めるトイプードルですが、歴史はとても古く、原産国については様々な説があります。愛犬の歴史や発祥・原産国を知れば習性や性格を知ることが出来て、さらに良いコミュニケーションを取れるようになるでしょう。
プードルという名前は、ドイツ語で「水がはねる」という意味の「プーデルン(pudeln)が由来しているという説が存在します。フランスで鴨猟の回収犬として活躍していた等の様々な過去がある犬種です。
今回MOFFMEでは、
- トイプードルの原産国はヨーロッパ!
- トイプードルの歴史を解説!原種や由来はどこの国から?
- トイプードルはどんな性格なの?オス・メス別に解説!
- タイニープードル・ティーカッププードルとの違いは?
トイプードルの原産国はヨーロッパ!
トイプードルのルーツは、原種であるスタンダードプードルの原産国と考えることができます。フランスが原産国と言われていますが、諸説あり明らかにはなっていません。ここでは、いくつかの説を紹介します。
一つめは、ローマが原産国であるという説です。ローマ帝国の記念碑にプードルに見える彫刻があるため、ローマが原産国とする説です。
二つめは、ロシアを原産国とする説です。昔、ロシアを中心にバーベットという犬が分布していました。その犬がヨーロッパへ渡る際に、様々な犬と交配しプードルが誕生した考えられています。
ドイツを原産国とする説が三つめです。この説は、ドイツに存在していたワッセルフンドという犬がドイツからフランスに渡り、品種改良された結果がスタンダードプードルと考えられています。
最後は、フランス原産国説です。一般的には、この説が最も有力です。中世に元々のスタンダードプードルがフランスの女性貴族の間で人気を得て、女性でも飼いやすいように小型化された結果、トイプードルが誕生したとされています。
今はフランスの国犬としてフレンチプードルを呼ばれていることも、原産国説を後押ししています。
トイプードルの歴史を解説!原種や由来はどこの国から?
トイプードルの発祥を調べる際、原産国やどのような経緯を辿って派生することになったのか等、気になることが多いと思います。トイプードルの発祥や原産国といったルーツを知るには、スタンダードプードルの過去を紐解く必要があります。
ここでは、トイプードルを知るために必要な前提知識として、
- トイプードルの原種はスタンダードプードル
- 16世紀のフランスでプードルが人気に!
- 18世紀に品種改良によって、トイプードルが誕生!
について詳しく解説します。
トイプードルの原種はスタンダードプードル
トイプードルの原種であるスタンダードは、16世紀までは様々な役割を与えられていました。荷車を引く使役犬や、鴨狩の際に仕留めた獲物を水に入って回収するレトリーバー(回収犬)として、私たち人間と深い関係があります。
ちなみに、コンチネンタルクリップというプードル独特のカットスタイルは、効率的に水辺の猟を行うために考えられたものとされています。
胸や関節に多く残している毛は水に濡れても体温が低下するのを防いでくれますし、尻尾の先に残した毛は、人間が遠くまで泳いで行ったプードルを見つけ易くするための目印の役割があると言われています。
また、犬の中でも鋭い嗅覚を持つプードルは、トリュフを見つける探知犬としても活躍していました。トリュフが自生している場所を探すのはミニチュアおよびトイプードルで、イギリスが最初と言われているこの仕事は、ヨーロッパ各地に広まったとされています。
そのほかにも、軍用犬やアニマルアシステッドセラピー犬、警察犬としても採用されたこともあるなど、その器用さを活かして活躍した過去があります。現在でも、高い知能を活かして介助犬や聴導犬として活躍するなど、人間にとって無くてはならない存在です。
16世紀のフランスでプードルが人気に!
プードルの原産国は諸説ありますが、中でもフランスが原産国と言われることがあります。その理由に、16世紀頃のフランスで圧倒的な人気を得たことが挙げられます。
プードルは16世紀頃、ヨーロッパの各国を経てフランスに入ります。フランスではそのお洒落な見た目と優雅な雰囲気から、特に貴族の女性からの人気を集めました。
貴婦人たちから絶対的な支持を得たプードルは、今ではフランスの国犬になっています。プードルが認知され始めたのがこの頃のため、フレンチプードルと呼ばれることもあります。
その後、高い人気から元々の大きさのスタンダードよりも飼いやすいようにと、小さいサイズのプードルが作出され始めるのが、フランスが原産国と言われる理由です。
18世紀に品種改良によって、トイプードルが誕生!
トイプードルはどんな性格なの?オス・メス別に解説!
トイプードルの性格は、その見た目から「甘えん坊」「騒がしそう」などのイメージがあるかもしれませんが、実際はどうなのでしょうか?ここでは、オスとメスに分けてトイプードルの性格を紹介します。もちろん、個体差はありますので傾向として覚えておきましょう。
トイプードルのオスは、元気で子どものような性格であることが多いようです。加えて甘えん坊の個体が多く、飼い主が帰宅した時に大喜びするなど、オスの方が感情豊かに気持ちを表現してくれます。逆に言えば少し落ち着きがなく、躾には時間が掛かるかもしれません。
一方、メスは穏やかでオスに比べると大人びた性格と言えるでしょう。大好きな飼い主には甘えますが、控え目な個体が多いかもしれません。併せて自立心が強いとも言われており、オスよりも子犬の時期が短く、比較的早く成熟する傾向にあります。それ故に、一度不機嫌になると時間がかかるなど、頑固な一面もあります。
補足:タイニープードル・ティーカッププードルとの違いは?
トイプードルよりも更に小さいサイズのプードルを、タイニープードルやティーカッププードルと呼びます。違いは体の大きさだけで、基本的な性格や身体能力は同じです。体が小さい分、甘えん坊な個体が多い傾向があるようです。
一般的に、体高が20㎝~27㎝はタイニー、体高23㎝以下はティーカップに分類されます。ただしタイニーとティーカップの歴史は比較的浅いため、一般社団法人ジャパンケネルクラブにおいては正式に認められていないのが現状です。ジャパンケネルクラブが認定する犬種では、タイニーとティーカップは、トイに分類されることになります。
タイニーとティーカップは、小型化によって誕生したため、起源はスタンダードと同じです。ヨーロッパに入ったスタンダードは、18世紀にフランスでトイまで小型化されました。タイニーとティーカップは、更に小さく愛らしくという要望に応えるように、2000年台に入ってから作出されたとされています。
まとめ:トイプードルの原産国はヨーロッパ!
- トイプードルの原種であるスタンダードプードルのルーツは諸説ある
- フランスで小型化の結果トイプードルが生まれた説が一般的
- トイプードルは賢さを活かして様々な役割を担ってきた
- 性格はオスとメスで違いがある
- ターニー、ティーカップもトイプードルに分類はじめ