ダックスフンドは好奇心旺盛で順応性が高い犬種です。平均寿命は12〜16歳で全犬種からみると長寿であり、ギネス最高齢はなんと21歳です。より健康に寿命を全うさせてあげられるように、ダックスフンドがかかりやすい病気や治療費、長生きするためのコツを詳しく解説します。
この記事の目次
目次を閉じるダックスフンドの平均・最高寿命は?
ダックスフンドは、小型犬の一種で、あの胴長短足の体型やつぶらな瞳をしていてかわいらしく、昔から大人気の犬種ですよね。
その特徴を把握してから迎えたいと思っている人も多いと思います。
しかし、ダックスフンドの平均寿命や長生きのコツや気を付けるべき病気について皆さんご存じでしょうか。
そこで今回「MOFFME」では、
- ダックスフンドの平均寿命は?
- かかりやすい病気やその治療法は?
- 長生きさせるコツはあるの?
- ペット保険について
ダックスフンドの平均寿命は12〜16歳で、ギネス世界最高齢は21歳!
みなさんは、犬の平均寿命をご存じですか?一般的には、犬の平均寿命は12歳~15歳です。
ダックスフンドのような小型犬は大型犬より平均寿命が長い傾向があります。
なかには、20歳を超えて生きたダックスフンドもいてギネス世界最高齢として登録されたこともあります。
ここでは、
- ダックスフンドの平均寿命
- ギネス記録について
- 犬の年齢を人間換算する方法
ダックスフンドの平均寿命は12〜16歳
ダックスフンドの平均寿命は、概ね12〜16歳となっており、全体と比べてみるととても長いですよね。
大型犬の中には寿命が8歳前後の犬種もいるのでやはり長生きであることが分かります。
また、性差も影響しており、メスのほうが長生きする傾向があります。身体がメスよりもオスのほうが大きくなるからと考えられています。
なぜ、大型犬のような大きい犬の方が寿命が短いのかというと
- からだの比率に対して臓器が小さい
- 体の細胞分裂の回数が小型犬に比べ多い
- 発がんのリスクが高い
ダックスフンドのギネス最高記録寿命はなんと21歳114日!
比較的長い寿命を持つダックスフンドですが、なんと最長で記録されているのは、21歳114日です。
平均寿命よりも5年以上長生きしているのですごいですよね。人間の年齢に換算するとおよそ100歳なので、長生きしているということが分かります。
個体差にもよりますが、環境次第で寿命が延びることが分かります。
ダックスフンドの年齢を人間に換算すると?
皆さんは、ダックスフンドの年齢を人間に換算する方法をご存じですか?
犬の成長が、人間より早いことを知っている人はたくさんいますが、具体的な数字まで知っている人は少ないと思います。
また、同じ犬でも小型犬や大型犬では、換算方法は異なります。それでは、ダックスフンドは、どのように換算するのでしょうか?
小型犬の中でもそれぞれの犬種で少し異なりますが、おおよそこのようなスピードで、歳を重ねていきます。
小型犬の場合
- 0歳~2歳:1年×12.5歳
- 2歳以降:1年×4.32歳(ダックスフンド)
- 0歳~2歳:1年×10.5歳
- 2歳以降:1年×5.74歳(ゴールデンレトリバー)
- 0歳~2歳:1年×9歳
- 2歳以降:1年×10歳(バーニーズマウンテンドッグ)
犬の年齢 | 換算した年齢 |
---|---|
半年 | 9歳 |
1歳 | 17歳 |
2歳 | 23歳 |
3歳 | 28歳 |
4歳 | 32歳 |
5歳 | 36歳 |
6歳 | 40歳 |
7歳 | 44歳 |
8歳 | 48歳 |
9歳 | 52歳 |
10歳 | 56歳 |
11歳 | 60歳 |
12歳 | 64歳 |
13歳 | 68歳 |
14歳 | 72歳 |
15歳 | 76歳 |
16歳 | 80歳 |
17歳 | 84歳 |
18歳 | 88歳 |
19歳 | 92歳 |
20歳 | 96歳 |
ダックスフンドのシニア期・高齢期はいつから?
それでは、ダックスフンドのシニア期・高齢期はいつからなのでしょうか?
一般的に6歳からシニア犬で11歳から高齢犬になるといわれています。
シニア期からは体の機能も衰えてしまいます。
具体的にシニア期になると、
- 視力・聴力の低下
- 歯周病による口臭
- 足腰や筋力が弱くなる
- 全体の活動時間が減る
ダックスフンドがかかりやすい病気やその治療・治療費は?
ダックスフンドを飼う際に、どんな病気にかかりやすいのかについて気になりますよね。
ダックスフンドのかかりやすい病気①:椎間板ヘルニア
椎間板ヘルニアとは、椎間板物質である髄核が逸脱し、脊髄を圧迫している状態です。
原因
- 加齢
- 肥満
- 体型
- 滑りやすい環境
- グレード1:歩行はできるが、気にするしぐさをする(痛みがある)
- グレード2:歩行はできるが、時々ふらつく
- グレード3:後ろ足が麻痺やしびれで歩行ができなくなる
- グレード4:歩行不能、排泄も困難になる
- グレード5:後ろ足の痛覚を含めた感覚がなくなる
- 激しい運動はさせない
- 肥満や偏った栄養にならないような食事
- 滑りいくい床にする
- 段差を作らない
- 内科的治療法:鎮痛剤や内服薬・サプリメントを使用する
- 外科的治療法:突出した椎間板を摘出する
ダックスフンドのかかりやすい病気②:進行性網膜萎縮
進行性網膜萎縮とは、眼の網膜が変性や萎縮してしまい、正しく機能しなくってしまう病気です。
進行が進むと、視細胞が少なくなり視力が落ちていき、最終的に失明してしまいます。
原因
遺伝性の疾患と考えられています。進行が早いと生後1ヵ月半〜3ヵ月齢で発症し、1〜2歳で失明する場合があります。
進行が遅いと1〜3歳の頃に発症し、5〜8年かけて失明する場合もあり、その個体により差が大きいです。
症状
症状は視細胞が減り、日々視力が低下します。
- 暗い場所で物にぶつかる
- 歩行中にこける
- 運動量の低下(見えなくなり行動しなくなる)
このような症状が出たら進行性網膜萎縮かもしれません。
また、白内障を併発する恐れもあります。
予防法
ダックスフンドのかかりやすい病気③:クッシング症候群
クッシング症候群とは小型犬全般がかかりやすく、副腎皮質機能亢進症とも呼ばれている副腎の病気です。
下垂体腫瘍や副腎腫瘍により副腎皮質ホルモンが過剰分泌することで、余分にホルモンが分泌されてしまう病気です。
放置してしまうと、糖尿病や皮膚炎などのほかの病気も併発し、深刻な状態になってしまう可能性があります。
原因
3つの発症する原因があります。
- 脳下垂体に腫瘍ができることで、脳下垂体が誤った働きをしている
- 副腎に腫瘍
- 他の病気の治療薬の副作用
- 性差も関係していてオスよりメスの方がかかりやすい
- シニア期から注意が必要でかかりやすい
- 多飲多尿
- 体重の増加
- 左右対象脱毛
- 食事を欲しがる
- 運動量の低下
- 呼吸が乱れている(息が荒い)
- 薬物治療:16,000円~30,000円程度(月額)
- 手術治療:150,000円~250,000円程度
- 放射線治療:60,000円~100,000円(一か月換算)
ダックスフンドが長生きする3つのコツ・飼育法を解説!
ここでは普段の生活で改善できるポイントを3つまとめてみました。
生活環境や習慣を見直すことで長生きできる可能性も十分にあります。
3つのポイントを参考にして少しでも元気に長く生きられるように環境を整えてあげましょう。
ダックスフンドの長生きのコツ①:ヘルニアに注意
病気の時にも紹介しましたが、ヘルニアに注意です。他の犬種よりも体型を考えると、普段の生活で腰に負担がかかるシチュエーションが多いです。
肥満や抱き方など普段の生活から気を付けるべきことは多いです。抱く際は、宙ぶらりんのような抱き方は決してしないで、おしりを片手で支えてあげましょう。
また、なるべく高いところから飛び降りることのないような環境づくりをしましょう。
足腰にすごく負担がかかってしまいます。ソファなど身近なものを、今一度確認してみてください。
ダックスフンドの長生きのコツ②:暑さ寒さ対策
足が短く、地面との距離が短いので、温度調整が重要です。
外を歩く際はアスファルトなどは熱がこもりやすく、人間よりも熱く感じるので熱中症に注意が必要です。
また、冷たい空気も地面付近にとどまるので、ダックスフンドは寒さに敏感です。
室内の温度はもちろん、散歩の際も対策をとって体調を崩さないようにしてあげましょう。
ダックスフンドの長生きのコツ③:適度な運動
ダックスフンドはもともと猟犬でアナグマなどをターゲットに活躍していました。
運動量は、なるべく多く確保してあげる必要があります。室内での運動のみでは足りないので、毎日の散歩をしてあげましょう。
しかし、激しい運動はかえって体に負担がかかるので、飼い主の方がしっかりとコントロールをしてあげましょう。
ダックスフンドのペット保険とは?保険料や補償内容、特約も解説!
- フルカバータイプ:手術・入院・通院をカバーするプラン
- 手術特化タイプ:手術に対する手当が充実しているプラン
- 通院特化タイプ:通院に対する手当が充実しているプラン
まとめ:ダックスフンドの平均・最高寿命や長生きさせるコツについて
ここまでダックスフンドの平均・最高寿命や長生きさせるコツについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
今回の記事のポイントは
- 平均寿命は12歳~16歳なので比較て長い
- 独特の体型からヘルニアになりやすいので注意が必要
- 室内、散歩中のどちらも温度管理を忘れてはならない
- トラブルや病気に備えてペット保険への加入が大切