ワイマラナーは穏やかで、飼い主に対する服従心がとても強いですが、飼い主以外には警戒心が強い性格です。ロングヘアーとショートヘアーではお手入れの仕方が異なること、運動量が多いことについてや、ワイマラナーの性格や特徴、しつけ方やかかりやすい病気について解説します。
この記事の目次
目次を閉じるワイマラナーの性格や特徴は?飼い方のコツ等も解説!
ワイマラナーという犬種を聞いたことがありますか?
2018年のデータでは、日本で220頭しか登録されていないマイナーな犬種です。
大型犬で、見た目も怖いかもしれませんが、実際の性格はどうなのでしょうか。
そこで今回MOFFMEでは、
- ワイマラナーの性格や外見的特徴
- ワイマラナーを家に迎えるにあたっての注意点
- ワイマラナーと長生きするためには
ワイマラナーの性格や特徴は?歴史や被毛も解説!
ワイマラナーとはどんな犬なのでしょうか。
気性は荒いのか、おとなしい性格なのか、何もわからければ親しみを持てませんよね。
ワイマラナーの性格や見た目、歴史について解説します。
ワイマラナーの性格とは?
まずは、ワイマラナーの性格について見ていきましょう。
ワイマラナーは実猟犬として作出された犬種であるため、非常に賢く、高い服従能力を有しています。
その反面、警戒心が強い性格をしているために、初めての人には激しく吠えることやよそよそしいこともあります。
一度大丈夫と判断した人に対しては非常に従順になり、よく言うことをきいてくれるようになります。
気質は穏やかで、気分のムラはあまりありません。
そのため、犬が苦手な人でも接しやすい性格と言えます。
ワイマラナーの特徴
ワイマラナーは大型犬に分類されます。
筋肉質で引き締まっており、短毛も相まって筋肉が浮き上がって見えます。
垂れた耳も特徴の一つです。
大きさはオスとメスで差があります。
オスの大きさ
- 体高:59~70㎝
- 体重:30~40㎏
- 体高:57~67㎝
- 体重:25~35㎏
個体差はありますが、一般的にオスよりメスのほうが一回り小さい傾向にあります。
ワイマラナーの歴史
19世紀初頭に、ドイツのワイマール地方で実猟犬として改良されました。
見た目にもこだわり、ブラッドハウンドやジャーマンポインターが作出に関与したと言われていますが、ドイツ国外への交配の情報提供が行われていなかったため、詳しい事はわかっていないのが現状です。
1897年にドイツワイマラナークラブが設立されました。
しかし会員になる事は難しく、またワイマラナーの売買が会員同士でしか認められていなかった事も、ワイマラナーの情報が出回らなかった原因の一つとされています。
1929年にアメリカ人のハワード・ナイトが会員になったことをきっかけに、アメリカでも飼育がされるようになりました。
冷戦時には、アメリカでミサイルの破片を嗅ぎ分けるのに用いられたという逸話も残っています。
もともと狩猟犬としての犬種であるワイマラナーですが、現在では狩猟以外のドッグスポーツや服従協議会で活躍しています。
ワイマラナーの被毛
ワイマラナーの被毛は艶やかな短毛ですが、まれに長毛のタイプもいるようです。
毛色はシルバーグレーですが、白い斑点が見られることもあります。
この白い斑点以外のものは公認されません。
グレーの毛色は屋外では保護色になって見えにくくなり、「グレー・ゴースト(灰色の幽霊)」と呼ばれることもあります。
ワイマラナーのお迎え・購入方法は?価格や選び方も紹介!
ここまでワイマラナーの性格や見た目について解説してきましたが、いざお迎えをしたいとなった時はどうすればよいのでしょうか。
ここからは、ワイマラナーの迎え方について見ていきましょう。
ワイマラナーのお迎え・購入方法
ワイマラナーを迎える方法としては、ペットショップやブリーダーからの購入、保護犬の譲渡などがあります。
もともと頭数の少ないワイマラナーですから、以前はブリーダーからお迎えする必要がありました。
しかし、近年では少しずつワイマラナーの人気が出てきて、ペットショップでも見られるようになってきました。
ただし、ワイマラナーの子犬は健康管理が難しいため、専門的な知識や設備の整ったブリーダーからお迎えする事をおすすめします。
子犬ではなく、成犬のワイマラナーを探しているなら、里親募集の掲示板などを探してみるといいでしょう。
元来、猟犬で運動量の多い犬種ですので、実際に飼ってみはいいものの、なかなか運動量が確保できずに手放してしまう方もいるのです。
ワイマラナーをお迎えする前に、飼育する環境や、きちんと管理が出来るかをシミュレーションしてみるといいかもしれません。
ワイマラナーの価格・選び方
ワイマラナーの子犬の値段相場はおよそ25~35万円前後となります。
また、生後6か月を過ぎると価格は下がり、20~25万円ほどになります。
子犬の選び方としては、歩き方がしっかりしているか、抱っこした時に暴れたり固まったりしない性格かどうかが大切です。
特に性格は、これから一緒に生活していく上で非常に大切な要素となります。
また、両親に遺伝的疾患がないかどうかも確認しておきましょう。
ワイマラナーの飼い方のコツや注意点、しつけ方を解説!
ワイマラナーの飼育にはいくつか注意点があるので、確認しておきましょう。
まだまだ数少ないワイマラナーですし、どうしてもこの犬が欲しいという方しか飼わない犬種だと思われます。
その上、飼いやすい犬種でもなさそうですから、ワイマラナーを飼おうと決めれば、覚悟を持って飼育することが大切です。
ここでは、次のようなポイントについて解説していきます。
- ワイマラナーの飼い方のコツは?できるだけ室内で飼おう
- ワイマラナーの注意点は?運動量に注意!
- ワイマラナーのしつけ方は?お手入れ方法・頻度も解説!
ワイマラナーの飼い方のコツは?できるだけ室内で飼おう
では、ワイマラナーを飼うためのコツなどはあるのでしょうか。
人間の近くでの飼育
ワイマラナーはさみしがり屋な性格のため、信頼関係を築くために、屋外で飼育するのではなく室内での飼育が望ましいです。
何に対しても意欲的で、特に飼い主だけに忠実な犬種であるため、しつけをきちんと行えばパートナーとしては最高の犬になるでしょう。
たくさんのスキンシップを取って、しっかりと体全体を撫でさせてくれれば、とても充実した犬との関係が築けるはずです。
温度管理に注意
ワイマラナーには、一般の犬に見られるアンダーコートと呼ばれている、犬の体の保温機能や保湿機能を果たしている毛が生えていないために、冬の寒さに弱い傾向があります。
その上短毛のため、夏は外を歩けば熱中症の危険性もあります。
そこで、熱中症対策のために夏は冷房機器で、寒さ対策のために冬は暖房機器での温度管理が必要となります。
ワイマラナーの注意点は?運動量に注意!
ワイマラナーはもともと猟犬ですから、毎日一定の運動量の確保が必要です。
若い頃は多くの運動が必要ですから、1日2時間くらいの散歩に行ってあげましょう。
人が好きな犬ですから、コミュニケーションと考えて一緒の時間を作ってあげると良いでしょう。
その上活動的であるため、飼育スペースは十分な広さを確保してあげて下さい。
また、週に1度くらいはドッグランに出掛けたり、走り回れる場所があれば理想的です。
もしも日々の運動が足りないとストレスによって暴れたり、自分自身を咬むなどの自傷行為に走ることもありますので、きちんと体の様子の管理も必要となってきます。
ワイマラナーを飼おうと思った場合には、飼う前に、散歩の時間をしっかり取ってあげることが出来るかは検討してください。
ワイマラナーのしつけ方は?お手入れ方法・頻度も解説!
やはり、犬を飼うに当たって一番大事なのはしつけですよね。
ワイマラナーのしつけ方
ワイマラナーは特に頭のいい犬ですので、なかなかしつけは大変かもしれませんが、根気強く行って下さい。
駄目なことは駄目と教えてあげて、こちらが毅然とした態度で接していれば、従順な性格であるワイマラナーは応えてくれます。
また、狩猟犬の本能が出てしまうので、猫などの他の動物との混合飼育は避けた方がいいでしょう。
お手入れ方法・頻度
ワイマラナーは短毛であるため、被毛のケアは比較的楽と言われています。
定期的なブラッシングやシャンプーでコミュニケーションを取ってください。
換毛期がないため、普通の犬と比べてそこまで抜け毛はありませんが、生え変わりはありますので、ブラッシングはまめに行いましょう。
ワイマラナーの寿命やかかりやすい病気は?ペット保険も!
ワイマラナーでかかりやすい病気はあるのでしょうか。
長い時間を健康で過ごさせてあげるためには、寿命や病気の知識も必要です。
何か異変が起きた時に、病気を知っているのと知らないのとでは、次に何をすべきかの反応に差が出ます。
また、予防法についても知っておくことは、長生きの近道となります。
ワイマラナーの寿命やかかりやすい病気
ワイマラナーの寿命は10~12歳と言われています。
大型犬は小型犬に比べて寿命は短い傾向にあります。
ワイマラナーは、大型犬の平均的な寿命と言っていいでしょう。
もちろん、病気の有無や個体差によっては、もっと長生きすることもあります。
そこで、ワイマラナーがかかりやすい注意すべき病気をいくつか紹介します。
股関節形成不全
胃拡張/胃捻転症候群
白内障
眼瞼内反症
分離不安症
ワイマラナーのペット保険について
ペット保険は、犬種や大きさによって保険料が違ってくることが多いです。
大型犬という事もあり、ケガや病気をしてしまった時は、医療費は高額になる事が予想されます。
代表的なペット保険会社のワイマラナーの取り扱い方は、以下のようになります。
- A社:犬3(犬1~犬4に分類され、犬1が小型犬、犬3は大型犬で、犬4はブリード種)
- B社:大型犬(小型犬~大型犬に分類)
- C社:Dクラス(Aクラス~Eクラスに分類され、一般にAクラスが小型犬、Dクラスが大型犬)
基本的には、ワイマラナーは大型犬に分類されます。
補償内容も、通院・入院・手術までしっかり補償してくれるものや、通院のみ保証されるものなど、様々なタイプの保険商品があります。
さらに保険会社によっては、ペットが他の人や犬にケガをさせてしまったり、持物を破損してしまった時に賠償金を補償してくれる「ペット賠償責任特約」を付帯できます。
ワイマラナーのような大型犬による咬傷事故も起こりえますので、付帯しておくと安心です。
このように、補償内容から年間保険料までいくつか選択肢がありますので、家計の負担にならないよう、ライフプランに合った保険を選んでください。
ペットショップで勧められたペット保険に安易に加入せず、ご自身でしっかりと調べた上でペット保険に加入しましょう。
MOFFMEではペット保険に関する記事を多数公開していますので、ぜひ参考にしてください。
まとめ:ワイマラナーの性格や特徴について
- ワイマラナーは穏やかで従順な性格
- ワイマラナーを飼育する前に、運動量や飼育環境については十分に検討する
- 大型犬がかかりやすい病気がいくつかあるので、ペット保険の加入も検討しておく