今回は日本スピッツの性格や特徴について解説します。かつては「吠える犬」として人気が低迷していた頃もありましたが、選択繁殖によって穏やかな性格に。遊び好きで好奇心旺盛、とても活発であり、運動も大好きです。この記事を読んで日本スピッツについて詳しくなりませんか?
この記事の目次
目次を閉じる日本スピッツの性格や特徴!昔は「吠える犬」だった?
白くてふわふわな毛が可愛らしい日本スピッツという犬種をご存知ですか?
最近はチワワやトイプードルなどの小型犬がブームですので、実際日本スピッツを見たことがある方は少ないのではないでしょうか?
日本スピッツも以前はキュートなルックスで一代ブームを巻き起こした時代がありましたが、吠えてうるさい!というイメージがついてしまいブームは減少していきました。
では、今でも「吠える犬」のイメージのままなのでしょうか?
実は日本スピッツの性格は変わりました!
どのように変化を遂げたのか、ご紹介していきます。
そこで、今回MOFFMEでは「日本スピッツ」について、
- 日本スピッツの性格や特徴
- 日本スピッツの飼育のコツ
- 日本スピッツのお迎え方法
- 日本スピッツの寿命やかかりやすい病気
- 日本スピッツにペット保険は必要?
以上のことを中心に解説していきます。
この記事を読んでいただければ、日本スピッツの性格や魅力がわかるかと思います!是非、最後までご覧ください。
またMOFFMEでは「日本スピッツのペット保険ランキング」についても詳しく解説しておりますので、そちらもぜひご確認ください。
日本スピッツの性格や特徴は?歴史についても解説!
ふわふわな美しい毛並みやクリクリの目が素敵な日本スピッツは魅力的です。
しかし一般的にどういう性格なのか、吠え癖や噛み癖はあるのかなど気になることもあるでしょう。
そこで日本スピッツの
- 歴史について
- 性格
- 特徴
を説明します。
犬を飼う上で正しい知識を持つことは大切です。
またこれらを理解すると日本スピッツを飼いたい気持ちが高まるかもしれません。
日本スピッツの歴史とは?日本発祥の犬!
歴史は戦前までさかのぼります。
日本スピッツのルーツはカナダや現在の中国北西部にある旧満州、ヨーロッパなど様々な国から日本に来たジャーマンスピッツです。
そこから繁殖を繰り返して日本スピッツが誕生しました。
しかし戦後、劇的に数が減ってしまいます。
その数少ない日本スピッツを地道に繁殖させて個体数を増やしました。
特に純白の毛並みの日本スピッツが人気をはくしました。
ただ増やす過程で知識や経験が不足していたので無駄に吠えてしまい、うるさいという理由で人気が落ちてしまいます。
結果、他の洋種犬に人気が移り、日本スピッツのブームが去りました。
しかし日本スピッツの愛犬家達は密かに日本スピッツの改善を図ります。
そして今のように利口な感覚の鋭く、無駄に吠えることがない性格になりました。
日本スピッツの性格!昔と比べてどう変わった?
日本スピッツの特性として、もともと警戒心が強い性格のため吠えることが多かったのです。
しかし選択繁殖をすることで、穏やかで人懐っこい性格になりました。
飼い主に対し、とても従順で時には甘えてみたりと可愛らしい様子を見せてくれます。
その反面、信頼していない人に対しては少し敏感で距離を置いたりなどナイーブな一面もあるようです。
日本スピッツの元気で活発なところは昔から変わらず、遊びが大好きで散歩も必須です。
好奇心が旺盛で、少し悪戯が過ぎてしまうこともあるかもしれませんが頭が良く賢い所もあるので、しっかりしつけしていけば理解してくれます。
日本スピッツの特徴!日本固有の人気種?
日本スピッツの特徴はやはり、白くてふわふわな被毛ではないでしょうか。
毛色は白のみで、純白しか認められていません。
長毛な毛はとても柔らかく、尻尾には立派な飾り毛があります。
バランスの良い骨格を持ち、ピン!と立った耳につぶらなアーモンド形の目をしています。
日本スピッツはドイツ原産のジャーマン・スピッツを小型に改良した日本固有種になります。
日本スピッツの基本データ
- 体高 30~40cm
- 体重 7~11kg
中型犬に属し、メスはオスより大きさが小さめになります。
日本スピッツの飼い方のコツや注意点、しつけ方を解説!
今は知的で優しいため飼うことを考えている人が増えています。
上手に育てれば人懐こい性格に育つことも人気の理由です。
では日本スピッツを飼うためにはどの点に注意して接するといいのでしょうか。
日本スピッツを飼う際は
- 運動量や温度の調整
- ふんわりした毛をきれいに保つ
- 正しいしつけ
の3点を中心に考えることが大事です。
日本スピッツについてしっかり理解し、優しい性格に育てて良い関係を築きましょう。
日本スピッツの飼い方のコツ!運動量と温度管理に注意!
日本スピッツは元気で何にでも興味を持つのが特徴です。
運動が大好きな犬種なので普段からしっかりと運動する時間を作ってあげることが大切です。
日頃の散歩はもちろんですが、犬も走り回る公園やドッグランに定期的に連れて行って十分に運動させてあげるとストレスを溜めにくいのでおすすめです。
日本スピッツは毛が長いのも特徴の1つ。
毛が長いということは熱が内側にこもりやすい特徴もあります。
つまり日本スピッツは暑さに弱い犬種といえます。
歴史の中で無駄に吠えて敬遠された過去がありますが、その理由の1つに日本スピッツを外で飼っていたことがあげられます。
そのため屋外で飼うと上手く体温調整ができなくなるので屋内で飼うと良いでしょう。
温度管理をしっかり飼い主が行い、室内で一緒に過ごすことで穏やかな性格に育ちます。
日本スピッツはお手入れが大事!お手入れ方法を解説!
日本スピッツはとても美しい毛並みが特徴です。
トリミングが年中、必要なほどの毛の長さはありませんが冬から春にかけて毛が生え変わる時期は特に毛がたくさん抜けます。
そのため抜け毛対策と毛玉対策をする必要があります。
毛が生え変わる時期はマメにブラッシングしましょう。
それ以外の時期も1日置きくらいにブラシをして毛並みをきれいに整えておきましょう。
その際、毛が引っかかったら無理にブラシを通さないことが大事です。
人間の髪の毛と同じように少しずつ絡まっている毛をほぐしてください。
また日本スピッツは落葉状天疱瘡になりやすいので月に一度はシャンプーをして皮膚の状態も観察しましょう。
シャンプーをしたらドライヤーで乾かすのを忘れずに行ってください。
日本スピッツは暑さに弱いので冷風と熱風を上手く使い分けて乾燥させると良いです。
日本スピッツはしつけやすい?しつけ方を紹介!
日本スピッツはとても頭が良いです。
そのためしつけをしやすい犬種です。
日本スピッツは飼い主や一緒に過ごしている家族以外に警戒心を抱くことが多いです。
しかし小さい頃から人の多い場所に連れて行って人に慣れさせるとチャーミングで気さくな子に育ちます。
他の犬と交流できる場所に行くのもおすすめです。
また日本スピッツは少しナイーブな面もあります。
怒られると逃げたり、吠えたりするのは日本スピッツの臆病なところの裏返しです。
日本スピッツをしつけるときは叱るよりも褒めることが大事です。
悪いことをしたら叱るのではなく、無視をして悪いことをしていると伝えましょう。
「これをやってしまうと飼い主が怒って構ってくれなくなる」と理解すると同じことを繰り返しません。
そして次に活かせたらたくさん褒めてあげてください。
しかし甘やかし過ぎには注意しましょう。
甘やかし過ぎると噛み癖や吠え癖がついてしまい、なかなか直りません。
しかし日本スピッツは頭が良いので学習すれば怒られることをしなくなります。
つまり上手に褒めながら悪いことを教える必要があります。
日本スピッツのお迎え、購入方法は?価格や選び方も紹介!
ここまで日本スピッツの性格や特徴などをご紹介しました。
日本スピッツの賢さや活発で遊び好きな愛らしさに、お迎えしたい!という気持ちになった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、ここからは日本スピッツのお迎え方法や購入方法をご紹介したいと思います。
また価格も気になるところですよね!
選び方のコツなども一緒に参考にしてみてください。
日本スピッツのお迎え、購入方法
日本スピッツのお迎え方法には、大きく分けて3通りあります。
- 日本スッピツのブリーダーからお迎えする方法
- ペットショップからお迎えする方法
- 里親になってお迎えする方法
日本スピッツのブリーダーからお迎えする
1番のおすすめはブリーダーからのお迎えです。メリット
- どんな所で生まれ育ったのか見学できる
- 親や兄弟と、ある月齢になるまで一緒に生活するため社会性が身についている
- 身元が確かなため、血統が確認できる
- ブリーダーによっては面談や見学を要する場合がある
- ブリーダーが遠方の場合、足を運ぶのが大変
- 中には利益優先の劣悪ブリーダーもいるため、優良ブリーダーを見極め探す必要がある
ペットショップからお迎えする
メリット
- 気軽に店頭で気に入った子に出会える
- お金を払えば、すぐにお迎えできる
- 飼育グッズも販売されているので、他に足を運ぶ必要がない
デメリット
- 中間業者などを挟むため割高
- まだ抗体がしっかり出来ていない時期に、親から離されるため病気に感染しやすい
- 生まれ育った環境が確認できないため、劣悪な環境や乱繁殖の場合がある
里親になってお迎えする
保健所で保護されている犬や、どうしても手放さなければいけなくなった方から引き取る方法です。メリット
- 基本的に無料の場合が多い
- 命を救うことができる
- 成犬の場合、ある程度の性格やサイズがわかるので飼育できるか吟味できる
- 日本スピッツは繊細な性格なので、懐くのに時間がかかる場合がある
- 純血の日本スピッツを見つけるのが難しい
- 保護団体や保健所などから引き受けるために、生活環境や家族構成などの条件をクリアしなければならない場合がある
日本スピッツの価格や選び方
日本スピッツの平均価格
日本スピッツの価格はどこで購入するかでも変わってきますが、20万円前後になります。
子犬の場合なら高めになり、年齢が上になるほど安くなっていく傾向にあります。
また、ペットショップは中間業者を挟むため中間マージンが発生します。
そのためペットショップで購入するよりも、ブリーダーから購入した方が安くなります。
日本スピッツの選び方
健康な日本スピッツを買うには、どこをチェックすれば良いのか参考にしてください。
- 足を引きずらず、しっかり歩いている
- 目の周りは汚れていない
- 身体を痒そうにしていない
少しでも気になることがあったらブリーダーの方や、店頭スタッフに確認してください。
日本スピッツの寿命やかかりやすい病気は?ペット保険も解説!
家族の一員でもあるペット、少しでも長生きをしてほしいですよね。
日本スピッツの平均寿命は何年ほどなのでしょうか?
また、かかりやすい病気などはあるのでしょうか?
こちらでは日本スピッツの寿命と病気について解説していきます。
また、ペットを飼育することになったらペット保険の加入がおすすめです。
ペットも人間と同じでケガや病気をしたときのために備えておくことが大切です。
日本スピッツがペット保険に加入すると月々の保険料はどのくらいになるのかも、ご紹介していきます。
日本スピッツの寿命やかかりやすい病気
日本スピッツの平均寿命は10~16年と言われています。
これから日本スピッツを迎え入れようとしている方は、この年数の間しっかりお世話できるか考えておく必要があります。
では、かかりやすい病気はどんなものがあるのか見ていきましょう。
膝蓋骨脱臼
膝のお皿が脱臼してしまう病気です。
発症すると足を引きづりながら歩くようになります。
初期段階では指で押せば元に戻りますが、重症化してしまうと手術をしなければ治らなくなってしまいます。
術後は安静にし、体重管理をすることになるので飼い主の方も一緒に頑張っていく必要があります。
▼膝蓋骨脱臼について詳しく知りたい方はこちら
【獣医師監修】犬の膝蓋骨脱臼(パテラ)とは?原因や症状、治療費を解説
流涙症
涙がどんどん溢れてしまい、目の周りの毛にこびりつき茶色くなってしまう病気です。
通常、鼻から抜けていくはずの涙が詰まってしまい目から溢れ出てしまいます。
日本スピッツは特に毛色が白く、目の周りが汚れていると目立つのでこまめにふき取ってあげることが必要です。
汚れたままにしていると皮膚炎になる可能性もあるので獣医師と相談の上、適切な処置を施してあげましょう。
▼流涙症について詳しく知りたい方はこちら
【獣医師監修】犬の流涙症とは?原因から症状、治療、予防まで解説
気管虚脱
気管にある軟骨が押しつぶされ、呼吸がしづらくなる病気です。
「ガーガー」とガチョウが鳴いているような咳をするようになります。
呼吸器系の病気は最悪の場合、窒息をする可能性もあるので気づいたらすぐに動物病院で診てもらいましょう。
ちょっとした刺激で症状が出てしまうので、体温を一定にするよう調節してあげたり、散歩の際は首輪ではなくハーネスを使用するなどの工夫が必要です。
▼気管虚脱について詳しく知りたい方はこちら
日本スピッツにペット保険は必要?
日本スピッツのかかりやすい病気について解説しましたが、ペットは公的な保険がないため動物病院で受診すると100%実費になります。
動物の医療費は高額になる場合がとても多いです。
そんなときに備えていて安心なのがペット保険です。
ペット保険に加入していれば万が一、ケガや病気をしたときに心強いです。
それでは日本スピッツがペット保険に加入した場合の保険料を見てみましょう。
日本スピッツは中型犬に属しますが、ペット保険の分類では小型犬に属していることが多いです。
まとめ:日本スピッツの性格や特徴について
日本スピッツについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
今回のこの記事のポイントは、
- 日本スピッツは選択繁殖され穏やかな性格になった!
- 日本スピッツをお迎えするならブリーダーからがおすすめ!
- 万が一の備えにペット保険に加入を!
わたあめのように白くてほわほわなルックスがとても愛らしい日本スピッツ。
昔は「吠える犬」とされていましたが、今は好奇心旺盛で活発な性格になり飼育がしやすいようになりました。
しかしペットを飼うというのは可愛いだけではなく病気のことや寿命のことも考えなくてはいけません。
ペットショップで勧められたペット保険に安易に加入せず、ご自身でしっかりと調べた上でペット保険に加入しましょう。
MOFFMEではペット保険に関する記事を多数公開していますので、ぜひ参考にしてください。