
ボストンテリアは優しく活発で甘えん坊な性格で、見た目はフレンチブルドックやパグと似ています。本記事ではボストンテリアの歴史や特徴、オス・メスの性格の違い、価格、飼い方のコツ、注意点等を紹介しています。また、寿命やかかりやすい病気、保険等も紹介しています。
この記事の目次
目次を閉じるボストンテリアの性格や特徴は?飼い方やしつけも解説!
性格が穏やかで優しいと評判のボストンテリアは人気ランキングで常に上位を獲得しています。
そのため、これから飼おうとしている方も多いのではないでしょうか。
ですが可愛いし人気だからという理由でボストンテリアのことをよく知らずに飼うのを決めてしまうと後悔することになりかねません。
今回はボストンテリアの
- 性格や特徴
- お迎えの仕方や購入方法
- 価格や購入時の注意点
- 飼い方のコツ
- 寿命やかかりやすい病気
- ペット保険
について詳しく解説していきます。
この記事を読んでいただけたら、ボストンテリアの性格や特徴について正しく理解できるため、購入などを検討する材料になるかと思います。
ぜひ最後までご覧ください。
ボストンテリアの性格や特徴は?歴史についても解説!
ボストンテリアはどのような性格・特徴・歴史を持つのかについて見ていきましょう。
性格は優しく活発で甘えん坊と言われますが、この性格が形成されることになった歴史的背景を解説していきます。
また、オスとメスでは性格の違いが見られることや個体差があることも説明します。
身体的特徴としては、被毛・顔の造形・体臭などについて触れていきます。時として体臭が気になるというネガティブな意見も聞かれますが、その原因と対策のほか、清潔感を保つポイントも見ていきましょう。
ここでは、以下の内容について説明していきます。
- ボストンテリアの歴史とは?
- ボストンテリアの特徴は?臭い匂いがするという声も
- オス・メス別に性格の違いを紹介!
ボストンテリアの歴史とは?
ボストンテリアは1860年代にブルドッグと絶滅してしまったホワイトイングリッシュテリアを交配して誕生した犬種です。
誕生当時の性格はとても荒く攻撃的だったんだとか。体重も20kgと大型だったので当時は闘犬として大活躍していたそうです。
ですが、闘犬が禁止となってからは飼いやすくするため、攻撃的な性格から穏やかな性格へと改良を重ねられます。また同時に、小型化への改良も進められました。
1900年代の初めにヨーロッパで紹介され、以後世界中に広く知れ渡ることになります。
現在でも攻撃的な一面を見せることがあるのは、元々の性格の名残だと言われています。
ボストンテリアの特徴は?臭い匂いがするという声も
ボストンテリアの特徴は何と言ってもタキシードを着ているように見える被毛です。
また大きな口に短い鼻であるため「鼻ぺちゃ犬」という愛称でフレンチブルドッグらと同様に親しまれています。
ただ、臭い匂いがするというネガティブな意見もあるようです。
臭い匂いの主な原因は体臭とされています。犬の身体には生殖のためにフェロモンを含む汗を分泌する汗腺(アポクリン腺)が全身に存在しています。
このフェロモンを含む汗と皮脂が空気に触れることで、雑菌が繁殖し臭い匂いを発してしまう原因となっているのです。
また体臭以外にも耳垢が溜まっていたり、目ヤニや涙やけなどがあると臭い匂いがすることがあります。
そのため、定期的にブラッシングやシャンプーをして身体を清潔に保てるようにしてあげたり、耳垢や目ヤニなどが付いていたら綺麗にふき取ってあげるようにしましょう。
体臭が酷い時はフードのせいである可能性もあります。
フードに動物性脂肪やたんぱく質が多く含まれている場合は、少ないものに切り替えてみましょう。
オス・メス別にボストンテリアの性格を紹介!
ボストンテリアの基本的な性格は優しく活発で甘えん坊とされています。
ですが、オスとメスで性格が違うという話もあるようです。
一体どんなところが違うのでしょうか。ここからはオスとメスの性格の違いを紹介していきます。
オスの性格
補足:フレンチブルドッグやパグとの違い、見分け方は?
ボストンテリアは大きな口に短い鼻、クリっと丸い目など顔立ちや体型がフレンチブルドッグやパグととても良く似ています。
そのため見分けられないという方もいるのではないでしょうか。
ここからはボストンテリアとフレンチブルドッグ、パグの違いや見分ける方法について説明していきます。
フレンチブルドッグやパグとの違いは以下の3つです。
- 耳の形
- 被毛の色
- 体型
これを知ることで見分けることができるようになります。
耳の形
まず、見てほしいところは「耳の形」です。
ボストンテリアは耳がやや細く、先端がとがっています。
対して、フレンチブルドッグの耳は先端がやや丸くなっているのが特徴です。
パグの場合は、耳が折れているのですぐに見分けがつきやすいと思います。
被毛の色
ボストンテリアのお迎え・購入方法は?価格や選び方も紹介!
ここまでボストンテリアの性格や特徴についてお話してきましたが、実際購入を検討している方もいるのではないでしょうか。
購入をして家に迎え入れるためにはまず、お迎えの準備が必要です。また、購入にも色々な方法があります。
ここからは実際購入を考えている方へ向けて、ボストンテリアのお迎え・購入方法、ボストンテリアの価格や選び方までお話していきます。
ボストンテリアのお迎え・購入方法
ボストンテリアを購入する前にまずお迎えの準備をする必要があります。
お迎えの準備
準備として行うことは必要なものを揃えることです。
- ケージ・サークル
- 食器類
- トイレ
- ペットシーツ
- フード
- クレート
- ブリーダーから直接購入する
- ペットショップで購入する
ボストンテリアの価格や選び方
ボストンテリアはブリーダーから購入するかペットショップで購入するかによって価格が異なります。
- ペットショップで購入する場合:10~20万円
- ブリーダーから購入する場合:30~40万円
- 目ヤニがついていないか
- 涙が出過ぎていないか
- 鼻水が垂れていないか
- 臭くないか、耳など汚れている部分はないか
ボストンテリアの飼い方のコツ、注意点、しつけ方を解説!
ボストンテリアを迎え入れた後、どのような飼い方をしたらいいかについて見ていきましょう。
飼育環境では室温管理が重要です。夏と冬の適切な室温や温度調整のコツを説明していきます。
また、ボストンテリアは運動や遊ぶことが好きなので、こまめに散歩に出たり、室内で遊べる環境を整えることも大切です。散歩の方法や注意点、室内での運動について見ていきましょう。
さらに、遊ぶのに夢中になり、興奮状態になることがあるので、クールダウンさせるためのしつけ方も解説していきます。
ここでは、以下の内容について説明します。
- ボストンテリアを飼育する環境は?室温管理をしっかり!
- ボストンテリアの運動は?小まめに散歩をしよう
- ボストンテリアのしつけ方は?
ボストンテリアを飼育する環境は?室温管理をしっかり!
ボストンテリアは体温調整が苦手であり、暑さにも寒さにも弱いため、夏は熱中症にならないように、冬は体が冷えないように室温管理をしっかり行う必要があります。
室温の設定温度は20~25℃を目安に、エアコンやホットカーペットなどで温度調整してあげましょう。
家に犬を残して留守番をさせる場合、夏はエアコンをつけっぱなしにしておかないと、熱中症になり、命を落とすこともあるので注意が必要です。
また、エアコンは部屋の上部に温かい空気が溜まりやすいため、低い位置で生活する犬は温かさを感じなかったり、冷えすぎてしまうことがあるため、サーキュレーターで空気を循環させて室温を一定にするようにしましょう。
ホットカーペットは隙間風や床の冷気を防寒できるメリットがあります。小さいサイズのものを敷いておくと、犬は暑さを感じた時に涼しい場所へと移動できるため、おすすめです。
ボストンテリアの運動は?小まめに散歩をしよう
ボストンテリアは活発で動くことが好きなため、朝と夕方に30分程度の散歩をしてあげましょう。毎日の散歩はストレス発散と肥満予防に効果的です。
ただし、激しい運動をすると体温が急に上がり、呼吸困難になることがあるので、ゆっくり歩くようにしましょう。
夏は朝と夕方でも気温が30度位になることがあり、熱中症になったり、高温化した地面に触れて肉球に火傷を負うなどの恐れがあるため、注意が必要です。代わりに夜間に散歩したり、室内で遊んであげるようにしましょう。
室内の床がフローリングの場合、走り回ったときに滑りやすく、足腰を痛める可能性があるため、毛足の短いカーペットやフロアマットを敷くのがおすすめです。
冬の散歩は防寒のため、服を着せてあげましょう。
ボストンテリアのしつけ方は?
ボストンテリアは遊びに夢中になると、興奮状態になって呼吸困難を起こす恐れがあります。そのため、クールダウンさせるしつけをしておくことが大切です。しつけの開始時期は早ければ早いほどよく、家に迎え入れた日から始めると良いでしょう。
行動を制止するための「まて」「おすわり」を練習する際は、落ち着けたら褒めてあげて、おやつをあげたり、好きなおもちゃで遊んであげるようにしましょう。数回では覚えられないため、何回も繰り返し練習すると、「遊びをやめて落ち着けたらいいことがある」と認識し、冷静な状態になることが習慣になります。
一方、いたずらに関しては、怒ったりしつこく注意すると、ふさぎ込んでしまうため、無視をするのがおすすめです。いたずらを許すのではなく、悪いことをしたと気付かせてあげるのがポイントになります。
ボストンテリアの寿命やかかりやすい病気、ペット保険は?
ペットを飼ったら、できるだけ長く一緒にいたいと思うと思います。
ですが動物にはかかりやすい病気などがあり、早めに気づいて治療に結びつけないと長く一緒にいることはできません。
また、もし病院で治療を受けることになってしまった場合、保険に加入していないと全額自己負担となってしまい高額な出費が発生してしまう可能性もあります。
ここからはボストンテリアの寿命やかかりやすい病気、ペット保険について解説していきます。
ボストンテリアの寿命やかかりやすい病気
ボストンテリアの寿命は13~15年と言われています。
その間いつまでも健康でいてほしいですが、ボストンテリアはその特有の体型などからかかりやすい病気がいくつも存在しています。
ここからはかかりやすい病気と完治までの治療費についてお話していきます。
チェリーアイ(第三眼瞼腺逸脱)
犬の目には3つのまぶたが存在しています。
その3つのまぶたのうち、目頭の内側にある「第三眼瞼」が炎症を起こし赤く腫れてきてしまう病気のことです。
腫れてくると、気になって掻いたりこすったりしてしまうため、角膜炎や結膜炎の原因になります。
腫れが小さい場合には、点眼で治療する方法もありますが、完治させるためには手術が必要となってきます。完治までにかかる費用は、約5~7万円です。
膝蓋骨脱臼
膝の皿がずれてしまう病気です。
事故によって起こる「後天性」と「先天性」のものがあります。
この病気は軽傷の場合でも継続した通院が必要で、完治させるには手術をするしかありません。
通院でかかる費用は約5万円/年、完治のための手術をする場合は20万円以上かかるとされています。
短頭種気道症候群
ボストンテリアは身体の構造上、鼻腔が狭くなっているため呼吸が上手くできず息を吸う時に気道に圧力がかかります。
すると、気管の入り口にある軟口蓋が炎症を起こし、軟口蓋過長症という病気になり呼吸困難が起こってしまうというものです。
この病気は早期に鼻腔拡張と軟口蓋切除手術を行うことで改善されると言われています。
完治のための手術費用は約8~13万円です。
ボストンテリアのかかりやすい病気や寿命については、以下の記事でも詳しく解説しておりますので参考にしてみて下さい。
ボストンテリアのペット保険について
ここまでボストンテリアがかかりやすい病気について見てきましたが、治療費はやはり高額になってくることが分かりました。動物病院は自由診療のため、上記であげた値段よりも更に高額になることが考えられます。
そのため家計への負担も大きくなることが予想されます。家計の負担を少しでも軽減するためには、ペット保険に加入しておくことが重要です。
犬のためのペット保険料は、年齢と犬種によって大きく異なります。
年齢が高くになるにつれ保険料は上がっていきますが、保険に入っていることで治療費の負担を軽減することができます。
補償割合を低くすればするほど、保険料を安くすることが出来ます。
また補償内容には、通院・入院・手術が入っていることが一般的ですが、この補償範囲についても自身で変更が可能です。補償範囲を限定すればその分保険料は安くなります。
更に追加料金を支払えば一般的な補償の他に「ペット賠償責任特約」を付けることが出来ます。
ペット賠償責任特約とは自身が飼っているペットが他人にケガをさせたり、他人の物を壊してしまったりして、損害賠償責任が生じた際に補償をしてくれるというものです。
ボストンテリアは攻撃的な一面も持ち合わせているため、他人に危害を加える可能性も考えられます。
また、ボストンテリアではなくても、中~大型犬においては噛みつき事故が増えているので、ペット賠償責任特約を付けておくと安心です。
ペット保険の加入を考える際は、家計の負担を少しでも軽減できるように補償範囲や補償割合などを検討してみてください。
ボストンテリアのペット保険については以下の記事でも詳しく解説しておりますので参考にしてみて下さい。
まとめ:ボストンテリアの性格や特徴について
ボストンテリアの性格や特徴について説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。
今回の記事のポイントは、
- 基本的な性格は優しく活発で甘えん坊
- お迎えする前にケージ・トイレ・クレートなどを準備する
- ペットショップやブリーダーで10~40万円で購入できる
- 選ぶ際は容姿だけでなく健康状態も確認する
- 夏と冬はエアコンなどで室温調整を行う
- 運動好きのため散歩や室内遊びを十分にさせる
- クールダウンできるようにしつけをしておく
- 病気やケガの治療費に備えるためペット保険への加入がおすすめ
でした。
ボストンテリアは活発で運動好きのため、小まめな散歩や室内遊びができる環境を整えてあげましょう。健康状態を保つために、身なりを清潔にして、室温管理を行い、クールダウンのためのしつけをしておくことも大切です。
また、ペットが病気やケガをした際の治療費は全額自己負担になり、高額な出費になるケースもあるため、ペット保険で備えておくのがおすすめです。
MOFFMEでは、他にも読んでおきたい記事が多数掲載されていますので、ぜひご覧ください。

この記事の監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー
2018年に早稲田大学基幹理工学部に入学。保険×テックの領域で保険業界をイノベーションをしていく姿勢に共感し、「ほけんROOM」の運営に参画。2019年にファイナンシャルプランナー、損害保険募集人資格を取得。